猫を目印にした話

おひな様に戻って。

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nocticron 42.5mm 1.2
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kowa 8.5mm 2.8

去年「へそを落とした話」を引用しましたが、同じ筆者がその対になる話を書いていました。

実はこの話は対になっていて、もう一つ逸話がある。
 それは、
 「猫を目印にした話」
 という。
 極度の方向音痴で有名な栗原さんが、神楽坂の友人宅を遊びに訪れた際、行く道で、塀の上で昼寝していた猫を目印にしてしまい、数時間後の帰り道ではまんまと道に迷って、結局駅までたどり着けなかった、という、涙が出るようないい話である。
『はたらかないで、たらふく食べたい 増補版――「生の負債」からの解放宣言』解説 早助 よう子

彼女は、『はたらかないで、たらふく食べたい』を書いた栗原康の友人だそうです。栗原の専門がアナキズム研究ときくとがぜん興味がわいてきます。

めじるしの代わりにメジロで、
 繍眼兒市(めじろいち)疾風のごとく驅けぬけてむごし若者の網布(チュール)のシャツは   (塚本邦雄:水銀傳説)

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