本物の反対語も本物か

むかし美濃ひな人形なおです。

002-LR-EB201385-Edit-2-1-.jpg
001-LR-EA201202-Edit-2-1-.jpg

うちばやししゅんという「写真を中心とした視覚文化史の研究家・・・」のnoteから引用します。

大学院のとき、指導の先生に「ある作品を見て、あとのことなど考えずいますぐその作品の展示ケースを叩き破って作品を盗みたいという衝動」と、「大好物の大トロの握りを目の前で嫌いなやつに食べられてしまったとしても、それはすでにオレがもぬけの殻になるくらい見尽くしたもので、お前が食っているのはその残滓だと言えるくらいの眼」をもてと散々いわれた。へんな話だと思われるかもしれないが、それはとりもなおさず本物に触れろということだったのである。(「#本物に触れてほしい」の重みーコロナショックから写真文化を考える )

先日引用した新納翔の連載記事に『一度考えてみて欲しい。写真たるは我々が無許可に、カメラという魔法の機械でもって本来あるべき場所から景色を勝手に盗んできたものであるということを。盗品を盗まれたと主張することのナンセンスさを。』とあったので、「本物」の記事を探しました。

 算術のつたなきわれにアラビアの牝馬がくはへ來し僞金貨   (塚本邦雄:透明文法)

コメント

非公開コメント