はくろ

半田の自転車。

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離島経済新聞社『季刊ritokei』15号(2015年11月発行号)掲載記事「【島Interview|訊く】」のリリー・フランキーのインタビューから。

(映画『シェル・コレクター』という)この話自体がすごく浮世離れしたテーマ(盲目の貝類学者と、患っている目が貝の毒で治癒する女性の話)で、ここに出てくる登場人物が悩んでいるのは結局、世俗の街の話なんですよね。静かにしようと思っても、人間の関係が煩わしい。無人島に住んでいても、人間と向き合わなければいけない。それを疎ましく思って死んでも、向こうの世界でもありますよ。死後の世界に行ってみたって、会いたくない人に会うんでしょうね。

(著書『ボロボロになった人たちへ(幻冬社)』に収録されるている短編小説『おさびし島』の主人公)カメラマンが、島の人に聞くんです。「普段なにしてるんですか?」「いや、なんにもしてねえ。ちょこっと働いて、酒飲んで、おめこしてるだけ」と。最初、カメラマンはその言葉を軽蔑するんだけど、だんだんと自分もそうなっていくんです。

でも、無くても大丈夫なものを、なんかやっぱ抱えていきたいっていう。経済的な消費社会だけじゃなくて、心もいろんなものに使っていかないと間が持たないんでしょう。それが人間の業と美しさです。


人づきあいが面倒になるのは老化現象だと思ってせっせとしがらみにしがみついている者からすると贅沢な話に聞こえますが。


多分、白露は”しらつゆ”で、季語は”さつを”の方なので、季節は冬の歌でしょうが。
 白露と獵夫(さつを)の胸毛吟(うた)ひたる與謝野蕪村、何含羞(はにか)みゐるか   (塚本邦雄:詩魂玲瓏)

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