たよりとどかむこよひ

柘榴もおとなりの庭に。
去年は実ったのを見過ごしてしまったので、今年こそ時期を外さずに盗人する決意です。

 柘榴の花も過ぎにけらしな絶縁のたよりとどかむこよひの疾風(はやて)   (塚本邦雄:新月祭)

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7artisans 35mm f0.95
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7artisans 35mm f0.95
前にも同じような写真があったってか? いや、レンズが新しいんです。七工匠の35mm F0.95。


大西みつぐも「鬼海弘雄さんの写真」を書いていたので一部を引用します。(コロナ禍とスナップショット

 まだ「コロナ」のニュースが遠い中国武漢の話でしかないように思われていた時期の少し前、・・・歳末から新年にかけて東京の街を何日か撮り歩いた。その折に撮った写真を今見ると、わずか1年ちょっと前とは思えないほどの「むかし感」がある。マスクを付けていないことの違和感というよりも、「人はこうしてマスクをせずに歩いていたのだ」という遥か昔の時代の記憶のように感慨深いものが押し寄せてくるのだ。・・・

 今、
(鬼海が『ペルソナ』を撮った)その浅草寺の境内にやってくる鬼海さんが撮りたくなるような人々はかつてに比べ少なくなってしまった。・・・もし今、鬼海さんが浅草寺にいたら、そんな状態で(『ペルソナ』を撮ったときのように)赤い壁の前に立ってもらうということはしないだろうという、私なりの確信がある。コロナ禍のずっと前に鬼海さんが「最終章」としたのは、浅草の変化によるものもあったはず。さらに昨年から風景は一変してしまったのだから。「そこに個性はないよ!」と鬼海さんが呟きそう。

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