2020/12/28
こうは恍惚の恍
ひと月前に訪れた六華苑の記念写真、いまさらに、です。
kowa prominar 8.5mm 2.8
カレンダーは、11月末に変更があった7、8月を含みます。


きょうは12月28日。「もうろく帖」(鶴見俊輔)の1997年12月28日の項に、先日書いた言葉が出てきます。
狩猟民族は足元が明るいうちに村に帰る。年も年だし、妻の顔がわからなくなってから辞めたくない。
ただ、これを萱野茂が言ったのは1998年なので、どこかで一年のずれが本の方に生じているような気がします。
『妻の顔がわからなくなる』のは、暗くなってという意味でしょうが、もうろく進行中のpithecantroupusには、妻の顔が認知できなくなるという意味にとれてしまいます。切実に。
恍として犬齒抜かれつ 霊媒に招(よ)ばれし昨夜(よべ)のつゆけき父よ (塚本邦雄:水銀傳説)
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