2020/12/01
どこかじぶんらしい
みんなが上を向いていると下を見てしまうpithecantroupus。それに、きょうになって気がついたのは、3段変速のママチャリで、坂道でもないのにローギアばかりで走っていたこと。
玉手箱を開けてしまったあの日、急におじいさんになったように、うなだれてしまいました。
水に映っているので上下逆さまの写真と落葉ばかりの写真。どこかじぶんらしい写真。


ことしの流行語は「3密」だそうです。ちょっと引用します。
そして、島田雅彦は、緊急事態の外出の自粛が求められても「元々、物書きは引きこもり傾向が強い」から「外出自粛などは屁の河童で、日課のように近隣の森を散策するカントやルソーのような暮らしをしている」と書く。屁の河童というより、コロナ時代の新しい生活様式では、対向歩行者と2メートルの距離をとった散歩は、別に自粛の対象にはなっていないのだし、三密(なんだか宗教的な秘義――密教系の?――のように聞こえる言葉で、どうも迷信的な印象を持ってしまう)は避けられている行動なのだから、屁の河童もなにも誰からもとがめられない行動なのだ・・・(WEBちくま 金井美恵子「重箱の隅から」)
島田雅彦が言っているのか、金井美恵子が言っているのか、確かではありませんが、「3密が宗教秘儀」というのは全く同感です。
くらいの高いえらい坊さんが護摩でもたいてコロナ退散を大声で祈っているような気がします。
歌も「密」で、
密通のさはれ男は神とあるかはたれにして水中の星 (塚本邦雄:星餐圖)
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