2020/10/28
無可有郷(ユー・トピア)
風邪は家事労働の免罪符になりません。フ~。
olympus pen-f 300mm reflex

olympus pen-f 300mm reflex
コロナの先がなかなか見えずうんざりします。こんな記事を見ました。一部を引用します。
疫病は倫理観を書き換える。・・・
この時代に求められる適切なマナーとはなにか。「あなた自身がすでに感染している前提でふるまいなさい」である。行動変容を促すアドバイスとしてはまったく正しい。その一方で、この教えはまるで「原罪」意識の示唆に似てはいないか? ・・・
COVID-19のパンデミックが続く中で、われわれは先述した「原罪」意識に基づいた、奇妙な倫理観、「コロナ・ピューリタニズム」を獲得しつつあるのではないだろうか。
日本で4月16日に全国に発出された緊急事態宣言と自粛要請は疫学的な根拠があり、ほぼ反論の余地はない。問題があるとすれば、この要請が、純粋に医学的なものであるにもかかわらず、きわめて倫理的要請に似て見えるという点だ。私たちは今、医学や科学の名において、かつてない規模と程度で倫理的にふるまうことを強く求められているのではないだろうか。
コロナ・ピューリタニズムは、パノプティコン(※ パンオプティコン。全展望監視システム。イギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムが弟サミュエルに示唆を受け設計した刑務所その他施設の構想の名称だが、シェル・フーコーが、それを転用して、社会のシステムとして管理、統制された環境の比喩として用いた。)上に強力な自己監視と自己統制のルールとして内面化されてしまう恐れもある。一切の超越性と教義を欠き、エビデンスとルールのみで構成された倫理が人々の内面まで支配してしまうこと。やはりそれはディストピアと呼ばれるべきではないだろうか。(斎藤環「コロナ・ピューリタニズムの懸念」)
pithecantroupusのように、はなから倫理的でないものには無関係かも。でも息苦しさは感じます。
傘の油にほへる部屋を砦とし眠る 無可有郷(ユー・トピア)に足むけて (塚本邦雄:綠色研究)
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