佇は立ち止まってじっとしていること。

きのうの「ついでに」写真をもう一枚です。
コスモスがいっぱい咲いていたのに、アマノジャクですから、季節はずれのヒマワリを撮ってきました。

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olympus pen-f 300mm reflex

ようよう伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」を読み終えました。
評判通りに、いまのパンデミックの予言書でした。

ウイルスは新型コロナではなく鳥インフルエンザですが、近隣住民が感染者だというデマを信じるとか、感染したと思い込んだ人物が死なばもろともと繁華街で暴れたり、外出を恐れて保存食を買い占めたり、感染を疑う人々が病院に押し寄せたり、感染症をまき散らす外国人がいるという偽情報が拡散されたりと、いまを見て書いたような本でした。

読むのに時間がかかりました。
スマホでネット・ゲームをする感覚に近いのではないかと感じました。老人はついていけない感覚です。
ハシビロコウが重要な役割を果たすのですが、その学名の日本語訳「クジラ頭の王様」が書名なのもpithecantroupusにはついていけません。
歳はとりたくないなあ。


 向日葵と黑きひとみの少女佇(た)ちゐしかの蔭も凍(し)みゐたり。苑   (塚本邦雄:水葬物語)

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