2020/10/22
きょうげんきご
柄にもなく花の写真が続いて自家中毒をおこしそうです。こんなときは、なりふりかまわずすきなことをすきなようにやるにしくはないと、シュレッダーにかけた写真をせっせとつないで、狂気の世界。(笑)

olympus pen-f 135mm

sigma dp0q

sigma dp0q

olympus pen-f 60mm macro
狂言綺語(きやうげんきぎよ)ちまたは冬のあけぼのの河まがり水しばし曲らぬ (塚本邦雄:森曜集)
きのう児童図書「とんでろ じいちゃん」が半恍惚のpithecantroupusにぴったりだったとかきましたが、年寄りの読書について書かれた記事を見つけて少し元気づけられました。
・・・(宮部みゆきの『あやかし草紙』が)ある日、近くの書店の平台に積んであるの見つけて反射的に手がのびた。
ところが困ったことに、これがハードカバーで四六変型判、576ページもある大冊なのです。とうぜん重たい。もし10年まえなら、しかたない、文庫になるまで待つとするかと、のばした手をしぶしぶひっこめるところ。ただ、このシリーズの場合、前例から見て、文庫化までには3年か4年かかる。もし仮にこんども同様だとすると、いまの私に、それまで確実に元気でいられる自信があるだろうか。4年後といえば私は84歳。「もちろんある」とはとても断言できない。とすると、
――やっぱり、いま買うしかないか。でもなァ……。
と、のばしかけた手が途中でとまり、それでもがまんできず、何日かのち、おなじ書店で買ってしまった。ところがですよ、それから2年ちょっとで文庫版刊行。おいおい、こっちはまだなんとか死なずにいるんだぜ。ちょっと早すぎるんじゃないの。・・・(津野海太郎「最後の読書」)
このあとに、『年をとって読むのがむずかしくなる本もあれば、意外にも、とつぜん読めるようになる本もある。そんな変化にすなおに身をゆだねるのも老年読書の楽しみのうち。』という一節があって、「ウンウン」と頭を振りました。
コメント