しこうしてまた日本

ヒガンバナが続くのでムズムズしているのですが、ものごとには順番があると、上の方から声がする(ような気がする)ので。

 而(しかう)して再(ま)た日本のほろぶるを視む 曼珠沙華畷の火の手   (塚本邦雄:獻身)

塚本邦雄の歌に「曼珠沙華わが来し方に咲き退(すさ)りすぐそこのくらやみに敗戦忌」というのもあって、ヒガンバナと戦争はどこかでつながっているようです。8月15日とヒガンバナは季節がずれているので、時間の問題ではなく、花のイメージによるつながりだろうと想像はするのですが。

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もうよく分かっていることですが、『「自粛警察」とファシズム~ドイツとの比較から考える』(田野大輔甲南大学教授)から引用します。

 みんなで力を合わせて危機を乗り切ろうとしているときに、自粛していない人は勝手な行動をとっているように見える。そのような人を懲らしめてやれという他罰感情に対して、政府の「自粛要請」はお墨付きを与えてしまうことになる。「自粛警察」のような行動に出る人たちは、政府の要請を錦の御旗にして他人に正義の鉄槌を下し、大きな権威に従う小さな権力者として存分に力をふるうことに魅力を感じているのである。それはまさしく、私のいうファシズムに典型的な行動といえる。

海外では政治家もマスコミも、コロナと全体主義という社会の危機に言及するのですが、日本ではそれが乏しいとpithecantroupusは感じます。
当局はあえてその話題を避け、大本営発表を流し続けているマスコミは当然話題にしないということでしょうか。

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