2020/10/02
白しやさしき
高校の恩師とカラオケスナックに数回行きました。いつも恩師は「白い花の咲くころ」を歌いました。
olympus pen-f 50mm 二重露出

olympus pen-f 50mm 二重露出
恩師は愛媛県の大学を出たそうなので、ミカンの花でも思い出していたのでしょうか。
古文を教えていただきました。
歌は白いヒガンバナではないでしょうが、白い花を見ると思い出します。
卵黃吸ひし孔ほの白し死はかかるやさしきひとみもてわれを視む (塚本邦雄:綠色研究)
恩師は泥酔して意識不明で大けがをして車道に倒れていたそうです。ほどなく訃報を聞きました。
武田泰淳「目まいのする散歩」に、伊藤整と三島由紀夫の死にふれたあと、
・・・私はどんな死に方がいいだろうか、と冗談めかして話題にしたとき、二人とはちがった死に方をするとすれば、殺される、刺殺される、処刑される、あるいは誰にもわからぬやり方で抹殺される死に方がいいだろうとしゃべったことがあった。理くつはその通りだが、殺されるチャンスなど、私を訪れるはずもなかった。だが、今、何の苦痛もなく、ただ寝そべっているだけの自分を発見したとき「恍惚死」ということが思い浮んだ。「恍惚死」といえば聞えはいいが、ボケて死ぬことである。・・・
pithecantroupusはかなり可能性がありそうです。
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