ものにもわかれ

自分で自分のブログを画像検索したら先日引用した滝沢脩氏の写真が出てきました。
わたしは好きな写真なのですが、ちょっと恥ずかしいので、きょうは紳士的にいきます。

 人に別れ人ならぬものにもわかれ雨ふりそむる女郎花寺(おみなへしでら)  (塚本邦雄)

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E-M5 300mm

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E-M5 300mm

リチャード・パワーズ「舞踏会へ向かう三人の農夫」という本を読み始めました。
アメリカの作家が何故ドイツの写真家の写真を・・・と本のカバーを見ていぶかしく思ったのがきっかけです。
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写真はアウグスト・ザンダーというドイツの有名な写真家の、多分第二次大戦前の作品です。
わたしはプロイセン云々という題で憶えていたのですが間違っていたようです。

毎度のことながら、読み始めても最後まで読めるとは限りません。いえ、きっと読まないでしょう。私は根気が続かない性格です。

ザンダーの写真で木村伊兵衛の秋田の写真を思い出しました。
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昭和20~30年ごろ撮られたもののようです。

ついでに1970年ごろ出て、当時話題になったオハラ・ケン「ONE」という写真集のことも。
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写真を契機にした小説に憧憬のような感情がわくのです。
もしも小説の題に「写真」とか「写真機」と書いてあったら躊躇なく手を出すでしょう。
でもザンダーも木村伊兵衛も写真だけで物語が成立しているように感じます。いいなあぁ。

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