2021/09/30
等身
10ムニャムニャ年前のヒガンバナ、なお。欲求不満で頭がちょっと狂っているかも。(汗)


ページをめくりながら思った。亡き人をそばに感じることがあるように、私たちは存在と不在を心の中で明確に区別する必要はない。今はもう届かない夢をふと反芻することもある。思い通りにいかない人生と折り合うのは難しいものだ。「人は喪失そのものになってはいけない、逃げ去る幸運そのものにはなれないのと同じように」。本書のこんな一節をかみしめた。(大分合同新聞2020/12/04)
”『ノーザン・ライツ』ハワード・ノーマン著、川野太郎訳 見えないものが鮮やかに 大人が味わう成長物語”と題されたこのコラムを読んで、いつかは『ノーザン・ライツ』を読もうと思っているのですが、ずっと短い大江健三郎の短編でさえまだストンと腹に落ちていないので、手を出しかねています。言い訳は老化の証拠です。
”本”の歌を、
葬儀店の見本の寢棺さむざむと安息に充ちわれと等身 (塚本邦雄:日本人靈歌)