終楽章

ことしもAge of penの何を撮っているやらわからん写真にお付き合いいただき、ありがとうございました。
来年が皆様にとってよき年となりますようにお祈り申し上げます。

写真を撮り始めたころに使っていたオリンパス・ペンSの写真で、あのころの初心を思い出そうと考えました。
LR-PF137184-Edit-4-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 25mm

ことしは健康について深く考えさせられる年でした。
あとどれだけ残っているかと指を折ってしまいました。
今日はもっと上手な写真が撮りたいという「妄執」と闘っていこうという心を阿修羅像に託しました。(笑)

 はなやにて花無きつぼの水ふるふ第九交響樂終樂章   (塚本邦雄:装飾樂句(カデンツア))

暦にそむき

とうとう今年は大掃除もせずに年末を迎え、お正月の準備が何もできていません。
一夜飾りはダメという教えもいい加減になって、自分で自分を叱っています。

写真は、残り物なので二枚おまけしておきます。(笑)

LR-PF140699-Edit-1.jpg
olympus pen-f ibelux 40mm
LR-PF140747-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 60mm macro
LR-PF140833-Edit-1.jpg
olympus pen-f samyang 135mm


2020年カレンダーも。

 春はゆふぐれ夕陽はなやぐ假の世の月日ユリウス暦にそむきし   (塚本邦雄:されど遊星)

LR-PF078730-Edit-3.jpg

LR-PA300084-Edit-3.jpg

LR-PF140894-Edit-1.jpg

LR-M5230475-Edit-2-1.jpg

LR-PF068099-Edit-2-3.jpg

LR-PB070280-Edit-1.jpg

何月に悪咲かむ、ウン

一年をふりかえるカレンダー三日目ですが、一枚だけは昨日同様の残りものも添えて。残念ながらどちらもパッとしないのがちょっと口惜しいです。

 何月に惡運咲かむ新カレンダー十二枚植物圖版   (塚本邦雄:黄金律)

02LR-M5141436-Edit-2-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm


七、八、九月分のカレンダー(らしきもの)です。
昨年は同じ月のカレンダーを写真を替えてつくってみたのに、今年は選べる写真がとっても少ないです。
来年はもっとがんばろう!

11LR-DP2Q1631-2.jpg

LR-PF123493-Edit-2-2.jpg

10LR-P7200201-Edit-2-3.jpg

LR-PF171662-Edit-3.jpg

LR-PA300221-Edit-1.jpg

LR-PF246369-Edit-3-3.jpg

引きずられゆくわれに

カレンダーだけでは寂しいので一枚だけ十二月中旬に撮った写真の残りものを。

01LR-M5141499-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm


あとは昨日のつづきです。

04LR-PF222448-2.jpg

LR-PF222448-Edit-2.jpg

06LR-PF171659-Edit-2.jpg

LR-PF304100-Edit-2.jpg

09LR-P7190135-Edit-3.jpg

LR-DP0Q1432-Edit-2.jpg

きのうは夜まで風が強く、ご近所の残っていた紅葉も飛ばされてしまったようです。
 小寒へ大寒へ引きずられゆくわれに千片(ちひら)の紅葉(もみぢ)は遺せ   (塚本邦雄:約翰傳僞書)

投函した残りの年賀状を見ていたら、「2020」という数字が抜けてました。あとの祭りです。
こんなふうに一年一年なにかを忘れていくのでしょうね。
来年は何を忘れるのでしょうか。

十二月末

クリスマスが終わってカウントダウンですね。

 一九九九年十二月末日、庭にくだつ花、百   (塚本邦雄:約翰傳僞書)

来年のカレンダをつくろうとしてビックリしたこと。
 1 水曜日の「振替休日」があること
 2 「体育の日」が無いこと
 3 「スポーツの日」ができたこと
来年だけとはいえ、体育の日が無いのはちょっと寂しいなあ。

01LR-DP0Q1334-Edit-3-2.jpg

01LR-P1140326-1.jpg

02LR-PF246256-Edit-3.jpg

02LR-P2050079-Edit-1.jpg

03LR-DP2Q1603-Edit-2.jpg

03LR-P2210079-Edit-2.jpg

字体がきらい

能褒野神社の「年の瀬未だし」紅葉三回目です。
ホトケの顔も三度と言われそうですが、二度あることは三度あるのです。

01LR-DP2Q2103-Edit-1.jpg
sigma dp2q
02LR-DP2Q2067-Edit-2-1.jpg
sigma dp2q

ときどきフォントが気になって仕方ないことがあります。たとえば年賀状で宛名にゴチックが使われていると仕事の延長でもらったように感じます。ことし出た本では東京新聞社「ドナルド・キーンの東京下町日記」の本文の中の日日の表題に使われているフォントが嫌いです。

 長身の父在りしかな地の雪に尿もて巨き花文字ゑがき  (塚本邦雄)
 生誕より死へ 新綠の傾斜字体(イタリック)一樹濡れ立つ樅のわかもの  (塚本邦雄)
 航空母艦の「母」なる文字がうちつけに腥(なまぐさ)し幾人を殺せし  (塚本邦雄)

さんたの時空間

 北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)のサンタクロース追跡がニュースになっており、かのHPに日本人画家(北沢楽天)のサンタの挿絵が使われたことも報じられていました。
HPの「サンタの秘密ファイル」の中のFAQsに、

サンタはキリスト教以外の国(アフガニスタンやイスラエルなど)にも行くの?
   もちろんです!サンタは彼を信じる子供がいる家庭はすべて訪問します。
サンタはどうやって 24 時間で世界中を回ることができるの?
   NORADの報告書にはサンタの時間の体験は私達とは異なると報告されています。私達にとってクリスマス イブは24時間ですが、サンタにとっては数日、数週間、或いは数か月に値するのかもしれません。サンタは子供たちにプレゼントを届けたり皆に休日の喜びを振りまいたりという大切な仕事を手抜きで決してすることはありません。そう考えると、私達とは異なる時空間連続体の中で活動しているらしいと考えるのが唯一合理的な結論となります。

という回答とともに北沢楽天の絵が載っていました。
pithecantroupusには二番目の回答がちゃんと理解できません。子供がもっている理解力というのはすごいなあ。

写真は能褒野神社の続きで。まだ紅葉撮ってます。
01LR-DP2Q2101-Edit-1.jpg
sigma dp2q
02LR-DP2Q2074-Edit-1.jpg
sigma dp2q

昨日の動画で、ドリス・デイの「Perhaps, Perhaps, Perhaps」を聞いて、『キサス・キサス・キサス』ではと気になり検索しました。
原曲はスペイン語のキサス(Quizás)で、それをPerhapsと訳して歌ったのですね。知らなかった!(汗)
キサスのほうがパハプスよりも歯切れがよくていいと感じました。

サンタの代わりに「さんたまりあ」で塚本邦雄を引用して、
 さんたまりあかの日忘るるより深き悲しみを吾(あ)に與へ給へ
 聖母榮頌(サンタ・マリア)、心いざよふ馬盥(ばたらひ)に月光やわがにくしみ淺き

愛と死を思ひ

ことしは京マチ子や八千草薫など映画俳優の訃報がありましたが、pithecantroupusはピーター・フォンダやドリス・デイも気になった人々でした。

ドリス・デイをウィキペディアで見たら、「女房は生きていた」(1963)という映画に出演とあって驚きました。
「女房が生きていた」はマリリン・モンローが最後に撮影していた映画でモンローの死によって未完に終わりましたが、ドリス・デイで撮りなおされたのでしょうか。

モンローの死を報じる雑誌に載っていた映画撮影中のプールサイドのヌード写真が今でも記憶に残っています。(小学生だったpithecantroupusは親に見つからないようにその写真をジィ~ッと見ました。)

それで、ドリス・デイのサウンドで作ってみました。


写真は今年一年ブログにあげた愛機をモデルにしたもので。
写真機フェチのpithecantroupuが自己満足で撮った写真で退屈でしょうが。

 愛と死を思ひつつあり海の上に寒(かん)の昴(すばる)はきりきり白し  (塚本邦雄)

グーグルドライブにあげた動画が長く「処理中」だったので画質を落としていた一昨日の記事で、きょうはグーグルドライブの処理が速やかになったので、動画を差し替えました。同様に今日の動画も300M超のファイルをスムースに処理できました。
何故、処理時間に差が出たのか不明です。BGMに使った音楽ファイルのせいかな。

黄泉の

昼食に出かけ、亀山市能褒野神社へ寄り道しました。
小さな神社ですがヤマトタケルゆかりの地だそうです。

参道の石段にたまった落葉があやしげな幼虫のようでした。黄泉の国のイザナミの死体にたかる虫はこんな姿ではなかったろうかと想像し、いまたどってきたのは黄泉比良坂ではなかったかと。

 店曝しオレンジジュース陽に透きて世紀末用黄泉のみづ  (塚本邦雄)

01LR-DP2Q2098-Edit-1.jpg
sigma dp2q
02LR-DP2Q2080-Edit-1.jpg
sigma dp2q


pithecantroupusは俗物です。

テレビのファミリー・ヒストリーという番組の差別性を強く意識しながら、面白がって見てしまうのです。
なぜ、旧家、武士、地主、資本家ばかり出てくるのか。
三国連太郎の息子や和田アキ子は何故出演しないのか。
自己の中の差別性に、腐った芋でも食べてしまったような苦さが口の中に残ります。
来年はもう少し正直な人間なろうと反省です。

回想のゆうべ

きのう上げそこなった2019年回顧動画を、ファイルサイズを小さくして再チャレンジです。

 九階は前衛映畫囘想のゆふべいづこに杜鵑草(ほととぎす)散る



以前使った”Point of no return”のRoger Subirana Mata”The Dark Symphony”から”Fragile”を借用しました。

”Fragile”というとStingの曲を思い出しますが、googleで”Fragile”を検索してもStingはなかなか出てきません。検索エンジンのAIは、いま売れている、売りたい、みんなが探している情報を優先するので仕方ないですね。
そのうえ、pithecantroupusがエッチな爺だと知って、女性や薄着を優先して提示するようにパーソナライズされているようです。(汗)

しかし、なまじAIに名曲かどうかを判断されるよりもずっといいことですよね。

一人も顧みぬ

毎日おなじような写真なので目先を変えて、今年一年をふりかえる短いムービーを仕立てましたが、
ファイルが大きすぎてアップロードに時間がかかってしまいまい、きょうアップするのをあきらめました。

引用は「回顧」の「顧」で、
 家族の誰一人も顧みぬままにアトピー性皮膚炎の白桃  (塚本邦雄)

ムービーをあきらめて上げるかわりの写真は変わりばえのしないどころかゴミを撮ったのではないかと言われそうな写真。(汗)
02LR-PF140768-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 60mm macro
01LR-PF140755-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 60mm macro

年の瀬

忘年会でした。

LR-PF141002-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 60mm macro
LR-PF140827-Edit-1.jpg
olympus pen-f samyang 135mm

死を招(を)ぐアリス

ことし鬼籍にはいった人の名を検索していたら、絵本作家の上野紀子の名前がありました。
どこかで見たと思ったら河出書房新社の「小宇宙 ~ 鏡の国のアリス」(1974)が本棚にありました。

「ちいちゃんのかげおくり」の挿絵も描いているそうです。「ちいちゃんのかげおくり」はYoutubeで中村メイコの朗読を聞きましたが、老化が涙腺にまで及んでいたようで情けないことになりました。(汗)

01LR-PF141012-Edit-4-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 60mm macro
02LR-PF140894-Edit-1.jpg
olympus pen-f samyang 135mm

 嬰兒いまだアンドロギュヌス海風にアマリリス甘き死を招(を)ぐアリス  (塚本邦雄)

余の大丈夫

きのう、一年をふりかえって、反省することが多くなったような気がすると書きましたが、正確さを欠いていたので、言い直します。
反省すべきことが確かに多くなりましたが、実際に反省することは減りました。(汗)

まあいいやと思ってしまうことが増えました。
どんどん他人には厳しく自分には甘くなりました。(笑)

01LR-PF140959-Edit-2-1.jpg
olympus pen-f samyang 135mm
02LR-PF140910-Edit-2-1.jpg
olympus pen-f samyang 135mm
03LR-M5141481-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
04LR-PF140874-Edit-1.jpg
olympus pen-f samyang 135mm

 肉桂酒ひりりと甘し隣家なる女衒(ぜげん)は二米餘(よ)のますらを  (塚本邦雄)

わが生はいつまで

また何を撮っているのか分からない写真で、「病膏肓に入る」です。困ったものです。(笑)
ことしはまだ枝に紅葉した葉が少し残っていたりもするのですが。

 山脈に紅葉一掴み残りゐる世紀末 わが生はいつまで  (塚本邦雄)

01LR-PF141053-Edit-1.jpg
olympus pen-f ibelux 40mm
02LR-PF141036-Edit-1.jpg
olympus pen-f ibelux 40mm
03LR-PF140884-Edit-6.jpg
olympus pen-f samyang 135mm

一年をふりかえる季節です。
失敗もたくさんありました。反省することが多くなったような気がします。

梅原猛、橋本治、堺屋太一、ドナルド・キーン、花柳幻舟、田辺聖子、池内紀、眉村卓と多くの方が亡くなられました。時間が恐ろしいと感じること一層です。

青空のかけら

土曜日は空がきれいでした。

塚本邦雄の引用も空で、
 花婿の位相空間 海石榴市(つばいち)の八十(やそ)のちまたに雪ふれるらし
 空の鳥を見よましくらに水をさす紺靑のにくしみに渇きて
 翡翠(かはせみ)の前世おそらく靑空のかけらわがこころこそ夜の霜

01LR-M5141453-Edit-2-8.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
02LR-M5141471-Edit-6.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm

へづるものは何

気をぬくと本性が出て、「何撮ってるの?」の写真になってしまいます。本人は納得しているのです。

 心は詞華を越ゆべし 天涯にるるとさへづるものは何  (塚本邦雄)

01LR-PF140922-Edit-6.jpg
olympus pen-f samyang 135mm
02LR-PF140905-Edit-6.jpg
olympus pen-f samyang 135mm

一枚目風にとばされる枯葉を狙って何枚かチャレンジした唯一の成果です。ごく小さく右の方に。

ちょっと峠

地元でありながらこれまで一度も行ったことがなかった鈴鹿峠で写真を撮ることができました。
滋賀県側の峠への入り口付近をチョコチョコっと撮っただけですが何人かのハイカーとすれ違いました。

01LR-M5141378-Edit-6.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
02LR-M5141385-Edit-6.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
03LR-M5141402-Edit-6.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
LR-PF140787-Edit-2-6.jpg
olympus pen-f samyang 135mm

くまモンはダメなんだそうです。
聖火ランナーに熊本県がくまモンを打診したけどオリンピック大会組織委員会に断られたそうです。
ちょっと残念です。

人でもクマでもなく年齢不詳で要件を満たしていないそうです。
pithecantroupusはクマだとばかり思ってました。(汗)

さぼてんのさぼ

本日は手を抜いて、ちょっとグータラです。

「怠ける」の歌を探し損ねて「さぼる」を探しましたが、
当然のように外来語(サボタージュ)由来の言葉は見つからず、
「さぼ」で済ませることに、(これもグータラ!)

 愛されし記憶ひそかにさぼてんのさみどりのとげ手ふるる少女  (塚本邦雄)

03LR-PB060002-6.jpg

01LR-PB140050-Edit-6.jpg

02LR-PB060023-Edit-6.jpg

 赤松啓介『差別の民俗学』にあった、「私は靖国神社の復活、軍備拡張から憲法改正、天皇制復元を叫んでいる連中の、究極の目的は華族制の再建だと推察している。」という一節を初めて読んだときは、戦前の左翼学者が時代錯誤の妄想を言っていると思いました。
が、9日の新聞記事を読んで認識が少し変わりました。
 遠野物語の延長で手をつけた本でしたが、社会の裏側の一端を教えてもらったと感じる本でした。

夢に見得ざるも

変な夢を見るとしばらく悩みますね。

登場人物の年齢構成が現実とおおきく齟齬して、わたしより若い人が先輩だったり年上の人が子どもで出てきたりして、目が覚めてから夢と現実がわたしの脳を混乱させます。

雪山ではなく砂丘のようなところでラッセルしている夢からさめると、脚がドッと疲れていたりします。現実にそんな砂丘へ行ったことがないし映画でも見た覚えがないのに。

塚本邦雄の引用も「夢」で、
 珈琲の花こそ香れ夢にわれをあやめたるわかものの太眉
 夢に母をよびしその咽喉斜(はす)に截れ蒼き十二月のかまいたち
 夢に見得ざるもの「われ自身」また「太陽」君はその他のすべてを見たのか

残り物を出すやましさを隠すために饒舌にしやべって、
01LR-M5301087-1.jpg
olympus E-M5mk3 summilux 15mm
02LR-PF300671-Edit-1.jpg
olympus pen-f g.zuiko 50mm
03LR-PF300617-Edit-1.jpg
olympus pen-f g.zuiko 50mm
04LR-M5301121-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 summilux 15mm

夢を見ることも稀まれになってきて、昔見た夢をもう一度見たいと願ってもちっとも出てきません。

30年以上前に見た、背の高い石造の門の上で裸女が横木がわりにねそべっている下をくぐっていく夢。
もう一度見たいなあ。

亡せてのちの明日

瓦屋寺の残り物でお茶を濁します。

 綠釉(りよくいう)の瓦もて葺く遠き屋根愛亡(う)せてのち明日をちぎらむ  (塚本邦雄)

01LR-PF300556-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 75mm
02LR-M5301056-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm

賀状肩折れ

試行錯誤の途中です。年賀状に間に合うのか怪しくなってきました。

 酒亂の夫みまかれりしやあたらしき苗字の賀狀肩折れて著く  (塚本邦雄

01LR-PF209991-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 17mm
02LR-PB060057-Edit-1.jpg
olympus e-m5mk2 nokuton 25mm

毎度おなじみの顔なので、お尻で撮ってみましたが、賀状をもらった人にとても失礼でしょうか。正月早々おケツではねえ。
失礼な写真で落とした品位は残り物の紅葉で回復をめざします。(笑)

03LR-M5301160-Edit-1.jpg
olympus e-m5mk3 m.zuiko 60mm macro
04LR-M5301147-Edit-1.jpg
olympus e-m5mk3 m.zuiko 60mm macro

銀杏五瓩(キロ)

友人とご近所で昼食にいく途中で大きなイチョウの木を見ました。

01LR-DP2Q2053-Edit-1.jpg
sigma dp2q
02LR-DP0Q2231-Edit-1.jpg
sigma dp0q
03LR-DP2Q2061-Edit-1.jpg
sigma dp2q

年賀状つくりも試行錯誤中です。
毎度同じヤツが出てきますが、彼しか我が家にはいないので。

LR-PC090753-Edit-1.jpg
olympus e-m5mk2 m.zuiko 25mm

 銀杏五瓩提げて來れり六郎太猩紅のシャツ汗しとどなり  (塚本邦雄)

六郎太は、何度も塚本邦雄の歌集に出てくる望月六郎太だと思います。『處女林を戀ふる望月六郎太暗峠(くらがりたうげ)で殺されて來い』(歌集 汨羅変)。

そういえばキログラムの基準がことし変わったのではなかったかしら。今年の十大ニュースに入れてもいいのになあ。
「キログラム原器」という言葉も死語になるのでしょうか。いまでも教科書に載っていたキログラム原器の写真を覚えています。

背中を押さないで

師走という言葉が背中をぐいぐい押してきます。
あれもこれも、やろうと思うことが溜まっていきます。

01LR-M5230132-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
02LR-M5230223-Edit-2-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
03LR-M5230254-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm

 北に窓一つうがちて他人(ひと)の墓肩よせあへるさま瞰下(みおろ)さむ  (塚本邦雄)

SSL化のあとカウンターが機能しなくなって1週間たち、昨夜、追加のカウンターを設置してみましたら、こちらのほうは正常に動いているようです。cookieにでも問題があったのでしょうか。数字が上がると励まされてしまうのはまだまだ悟りきっていない証拠です。(笑)

鎮歌

残りものの季節になりました。ワンパターン!

引用も『のこり』で、
 のこりなく愛はあたへむわが妹(いも)の髪にふれつつあしたの霰  (塚本邦雄)

02LR-M5230376-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
03LR-M5230305-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm


「記念写真」のつづきは「ワンパターン」を。


01LR-M5230566-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
04LR-M5230697-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm

引用した歌は書家黒野清宇(くろのせいう)に当てた「玄珠帖」(1987)の一首ですが、塚本邦雄よりも長生きした黒野にたいして副題の中に「鎮歌」という語を使った意味が分かりません。

なほ経べき日々

急に寒さが募ったように感じます。西の山々の山頂付近が雪で白くなりました。
それを撮っていないようでは”写真好き”とは言えませんけれど。

いつまで紅葉の写真が続けられるか、時間切れが近づいてますので、急がねばなりません。
でも「ひねくれ者」のpithecantroupusは、ボケボケの紅葉なんか撮っているのです。(汗)

01LR-M5230514-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
02LR-M5230349-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
03LR-M5230410-Edit-3-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
04LR-M5230457-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm

 紅葉(こうえふ)黑し何が戰爭(いくさ)と思ひつつ半世紀經(へ)つ なほ經(ふ)べき日々  (塚本邦雄)

塚本邦雄の歌に「日々」と「日日」がありますが、どのように使い分けているのか分かりません。
かれの主義からすれば「日日」なんだと思いますが、きょうの引用のようにときどき「日々」が出てきます。
細かい処が気になるのはもしかしたら老化の進行でしょうか。もう忘れよう。

好色のわがこころもろし

毎年撮っている紅葉と同じような写真になっていないかと心配ですが、もっと『写真が好き』になれたから良しということで。

引用も「好き」つながりで、
 好色の父は湯に醉ふ霜の夜をわがこころ螢石よりもろし  (塚本邦雄)

01LR-PF300676-Edit-1.jpg
olympus pen-f g.zuiko 50mm
02LR-M5301081-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 summilux 15mm

茅葺の瓦屋寺本堂の記念写真も一枚。

03LR-M5300924-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm

 撮影場所や時期の違いに頼っていては、「ことしの紅葉はこんなんでした」「ここの紅葉はこんなんでした」という報道写真か記念写真です。それもいいと思いますが、pithecantroupusの写真ではありません。
pithecantroupusが今もっともおそれているのは、カメラまかせにして漫然と撮ることで脳みそが退化することです。

しかめっ面は笑顔に見える

瓦屋寺の本堂は茅葺屋根でした。

「茅葺」の短歌が見つからなかったので「茅」がわりに「萱」ですが、黄色い花のカンゾウなので茅葺とは方向違いの歌で、
 まことは母の顰(しか)めたまふをほほゑみとあやまちき雨を欲る萱草(わすれぐさ)  (塚本邦雄)
 寒夜、舟歌くちずさむさへさびしきを父が萱草色(わすれぐさいろ)のパジャマ  (塚本邦雄)

01LR-PF300605-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 75mm
02LR-M5300950-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
03LR-M5301040-Edit-2-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm

塚本邦雄は母には敬語を使うのですね。父には使わないけれど。
父は邦雄が8月に生まれた年の12月に亡くなっているからかな。

またお口直しも、

04LR-PF300613-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 75mm

何か落ちていないかと

瓦屋寺で、何か落ちていないかと下ばかり見て。

 何を歌と言ひつづけ來しにはたづみ越えて落ちたる夜半の紅葉(こうえふ)  (塚本邦雄)

01LR-M5301024-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
02LR-M5301011-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
03LR-M5301074-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
04LR-M5300983-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm

ここは現在は瓦屋禅寺という名称ですが、創建時は瓦屋寺だったそうです。お寺のHPに以下の説明がありました。

 当山の歴史は1,400年以上前に遡ることに成ります。寺伝曰く聖徳太子が山中の土を用いて瓦を106,000枚から108,000枚造らせて摂津(大阪)四天王寺建立の際にその瓦を用いたのが寺名の由来とされるます。

 瓦屋寺(かわらやじ)の名は聖徳太子より賜り、本堂中心の十一面千手千眼観世音菩薩立像(旧国宝・現国重要文化財指定)、四天王像四体(東近江市文化財指定)、地蔵菩薩座像は寺伝によると聖徳太子御作とされ貴重な宝物です。

(文中の旧国宝観音像は令和5年10月に特別公開される予定だそうです。)

お口直しも一枚。

05LR-M5301070-Edit-2-1.jpg
olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm

遠近とおもちゃ

紅葉がつづくので、ずっと遠くや手元の景色で目先を変えようと切ない努力。昨日と同じ東光寺です。

 書かず終るわが消息の遠景に散るラガー金色(こんじき)の蜾蠃(すがる)よ  (塚本邦雄)
 梅雨明けてまづ近景に母國よりのがるる聲赤きほととぎす  (塚本邦雄)

01LR-M5230627-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
02LR-M5230527-Edit-2-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm


12月に入って年賀状づくりを急がねばならないのですが、相変わらずネズミの玩具で遊んでばかりです。(笑)

03LR-M5021349-Edit-1.jpg

SSL化の結果、「訪問者リスト」には何人かの来訪があった記録が残っているのですが、「カウンター」の数字は訪問者リストの延べ人数の約10%です。「訪問者リスト」はFC2ブログの方だけなので、カウンターがほとんど機能していない状態みたいです。

再挑戦

滋賀県東近江市東光寺は昨年も撮っているので、二番煎じを免れません。(汗)
でも、「写真(を撮るのが)好き」なので、面の皮を厚くして、心臓に毛を長くして。

01LR-PF230401-Edit-1.jpg
olympus pen-f m.zuiko 75mm
02LR-M5230606-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm
03LR-m5iiiM5230623-Edit-1.jpg
olympus E-M5mk3 samyang 135mm

再度SSL化を有効にしました。くわしいことはわからないので、環境設定を変更しただけです。もしもブログの閲覧などに不都合が出ていましたらご指摘ください。お願いします。