噓だらけ

ウソつきシンデレラはコスモスの写真も撮りましたが、素直な性格ではなかったので、きれいに花を撮ることができませんでした。

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olympus pen-f m.zuiko 25mm
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olympus e-m5mk2 tokina 300mm
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olympus e-m5mk2 tokina 300mm

 噓だらけなる世に生きかねて鶏頭の茎裂けば髓の髓まで紅し  (塚本邦雄)

ちょっとピンボケだったりブレているように見える点は敬老精神でお願いします。(汗)

うつつに

家事労働に疲れたシンデレラを憐れんだ友人が、カボチャの馬車に乗せて、ご近所のコスモス撮りにつれて行ってくれました。
でも、毎日家族に苛められているシンデレラは、心がひねくれてしまっていたので、コスモスではなく、ススキやタマネギを撮ってきました。(ウソ!)

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olympus e-m5mk2 m.zuiko 25mm
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olympus pen-f m.zuiko 25mm
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olympus e-m5mk2 tokina 300mm

 うつつに逢はね花薄のそらに断腸のそのはらわた真青  (塚本邦雄)

逃亡し、たい

一年前の写真で、今年はまだ撮っていない紅葉を夢見て。



どこかへ出かけたいです。
追われているような日々から逃げ出したくなりました。

 「敵前逃亡ス」とつたへたり蕨餅食ひつつこの英雄を愛(かな)しむ  (塚本邦雄)

したたかに生き

恥ずかしながら、ふる~い写真の現像をやり直してアップです。(汗)

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olympus e300
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olympus e300

カメラはデジタルで再出発したときに最初に使ったもので、画像素子がCCDだったのがお気に入りでしたが、今はCCDのカメラは消えてしまいました。
撮影場所は徳山ダムでした。

八千草薫が亡くなられたそうです。pithecantroupusには欠けている上品さは憧れでした。
「風のガーデン」の緒形拳、「やすらぎの郷」の野際陽子、今回の八千草薫とみな倉本作品ですね。

 したたかに生きよと訓へおいてこの枯向日葵三十本に火放つ  (塚本邦雄)

たとへあつても

誰袖屏風がいかなるものか知らずに引用しました。(汗))

 誰袖屏風(たがそでびやうぶ)、たとへあつても隔つべき第四次元はすでに血まみれ  (塚本邦雄)

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sigma dp2q
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olympus pen-f zuiko 60mm macro

在庫払拭につき4月の信楽朝宮の写真を今更です。
一枚目は「力石」につられてパシャ、二枚目は新緑の葉っぱが時季外れなのでモノクロです。

記憶の二者選択

夜の帰宅が遅くなりそうなので大慌てで一枚だけ撮ってアップです。
μ以前に父が使っていたXAです。

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olympus e-m5mk2 m.zuiko 25mm

「二十四時間の情事」のヒロインの名を覚えていなかったので検索したらエマニュエル・リヴァとでてきましたが、wikiで見たらおばあちゃんの写真が出てきてビックリしました。読むと85歳でセザール賞主演女優賞を受賞したときの写真のようでした。
ぼんやりと記憶の底にあったのは「二十四時間の情事」の32歳の彼女だったのに。
自分のことは棚に上げて、美しいままの記憶の方を残したい。

きのうマルグリット・デュラスを”マグリット・デュラス”と書いてしまいました。
モデラート・カンタービレを学生時代に読んで以来ずうっとマグリット・デュラスだと思い込んでいたのです。。恥ずかしい!
恥ずかしいままあの世に行かなくてよかったあ。

畢(をは)るべし

ことしはヒガンバナの盛りを撮ることもなく終わりました。
もっと撮りたかった気持ちを飲み込んで、過んだ時間を思い出すためのムービーを今年と去年の写真で。




 世界畢(をは)るべし曼珠沙華百茎の痙攣(ひきつ)るるぬばたまのくれなゐ

サウンドは「二十四時間の情事」のジョルジュ・ドルリューが映画「大頭脳」につけた音楽から。
「二十四時間の情事」主演の岡田英次、脚本のマグリット・デュラスもなつかしいなあ。

刻々を老ゆ

別の企画をしていたのですが時間切れになりそうなので未完成品をアップです。

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olympus e-m5mk2 zuiko 60mm macro
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olympus e-m5mk2 zuiko 60mm macro
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olympus e-m5mk2 zuiko 60mm macro

なぜキヤノンのこれが手元にあるのか不明です。けっしてボケて忘れたわけではありません。(笑)
でも有機的な”なでかた”に堕落する以前のデザインは好きです。

 籃の石榴紅きしづくし刻々を老ゆるわれ、すさみゆくユーラシア  (塚本邦雄)

自棄(やけ)

湯郷温泉で撮ったには違いないけれど、どこにでもありそうな景色です。写真がないので、もう破れかぶれです。(笑)

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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f nokton 25mm

やぶれかぶれ、やけくそ、すてばち、自暴自棄、どれも前向きではないですね。
ほんとうは新しい地平を拓きたいのです。今更に。

きのうの棟田博は映画「拝啓天皇陛下様」(1963年)の作者でもあります。
主演の渥美清は、「男はつらいよ」の出演最後となった第48作を、津山でロケをしているそうです。

もうちょっとはまとも(らしい)写真を足して誤魔化すことにします。(汗)

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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f summilux 15mm

草刈りつくさざる庭で

ほったらかしで雑草だらけの庭へ父親譲りのオリンパス・ミュー(μ-II ZOOM VF)を持ち出しました。多分、父が使った最後のカメラです。

引用も塚本邦雄の「草」で、
 「庭の千草」低く唱ひて唇紅き警官過ぎつ或は剽盗
 草刈るや刈りつくさざる戀の夜の言葉はやくれなゐの縞なす
 枯苑に風滿つる刻昨日(きぞ)死にしボクサーの赤き耳移植せよ

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olympus pen-f zuiko 60mm macro
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olympus pen-f zuiko 60mm macro
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olympus pen-f zuiko 60mm macro

戦後の一時期はボクシングが今よりも人気があったような気がします。白井は記憶に残っていないのですが、矢尾板という名前はヒーローの名前として覚えています。

水島上等兵の部隊はビルマで「埴生の宿」を歌ったように、「庭の千草」も歌ったのではないかなあ。唇紅い警官は水島の戦友ではないかしらん。そんな空想をしたのも、昨日津山出身の西東三鬼にふれたせいでしょう。

遠足から帰ったあとで知ったのですが、棟田博という作家も津山出身だったようです。「兵隊小説」の先駆者、第一人者と伊藤桂一が言っています。(光人社NF文庫「サイパンから来た列車」あとがき)
わたしには、映画「姿なき一〇八部隊」や倉本聰脚本のドラマ「帰鄕」の原作者として記憶される作家です。
さっそく、文庫版の「サイパンから来た列車」を読み直しました。。

あこがれの三鬼

写真ボックスに在庫払拭です。箱の隅からやっと湯郷の残り物を一枚見つけました。夜明けです。昧爽(まいそう)です。

 さらば百合若 驟雨ののちをやすらへる昧爽(よあけ)の咽喉(のみど)ゆふぐれの腋  (塚本邦雄。百合若は愛犬の名前だそうです)

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olympus pen-f nocticron 42.5mm

親睦旅行の行き先が津山と事前に知っていたら行きたいところもあったのに残念だなあ。
たとえば西東三鬼は津山の生まれで、津山市が募集する「西東三鬼賞」は今年で27回を迎えるそうです。

彼の昭和23年第二歌集の
 おそるべき君等の乳房夏来る
は、塚本邦雄の昭和26年第一歌集「水葬物語」の
 渇水期ちかづく湖(うみ)のほとりにて乳房重たくなる少女たち
と通底しています。

三鬼の女性遍歴は、精力が衰えて性欲は衰えないpithecantroupusの憧れです。

箱の隅から残渣を掬ったので、匙に残った雫も一枚。
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olympus pen-f m.zuiko 17mm

ジャック・オー・ランタン

なお湯郷、なお出涸し、なお浴衣で散歩中です。

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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f nokton 25mm

ハロウィーンのジャック・オー・ランタンにちなんで、
 ラムプ吊りて鮭を食むなり絲杉の濡るる危ふきしづけさを背に  (塚本邦雄)

昧爽の町

湯郷温泉散歩中の写真ふたたび。
”二番煎じ”ともいいます。いや”出がらし”です。(笑)

 牛乳(ミルク)待てる昧爽の町、かかる町世界にかずしれず明日知らず  (塚本邦雄)

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olympus pen-f nokton 25mm
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olympus pen-f nokton 25mm
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olympus pen-f nokton 25mm
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olympus pen-f summilux 15mm

はじめて昧爽という単語を見たとき意味が分かりませんでした。
昧は暗、爽は明の意味で「昧爽」で夜明けの意味だということは、塚本邦雄の短歌で教えてもらいました。
分からない分からないといいつつ背伸びして読書するのは年をとってもいいことがあるなあ。

時計好き

時計が好きです。
見る人がいなくてもせっせと動く健気さ、不意に見られても動揺しない強さ、毎日毎日同じことをして倦まない勤勉さ。pithecantroupusは自らに欠けるこれらの資質をリスペクトしています。
だから時計が好きです。

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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm

床屋さんのトリコロールと入口の金文字に惹かれて撮りましたが、奥の方にあった鉄道グッズを見落としていました。
どうか脳の劣化ではなく、老眼のせいでありますように。(汗)

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olympus pen-f summilux 15mm

窓の向こうが気になったのですが、臆病なpithecantroupusは中へ入る勇気が出ませんでした。
がんばれpithecantroupus!

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olympus pen-f nocticron 42.5mm

 愛ははじめアリストテレス 若者の手頸の時計死を刻みつつ  (塚本邦雄)

石つみかさねミーハー

津山といえばお城でした。
日ごろの運動不足がたたって石段を登ることに疲れ、カメラをかまえるのをさぼりました。(汗)

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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm

年甲斐もなくハートをパシャしました。
pithecantroupusはミーハーです。

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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm

 無花果をたべる二人のささやきの扉の外みかげ石つみかさね  (塚本邦雄)

今夜は知恵熱

岡山後楽園で小休止です。

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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm

後楽の由来が『先天下之憂而憂、後天下之楽而楽』(先憂後楽)と教えてもらいました。またひとつ賢くなって、今夜は知恵熱がでるかも。(笑)

 智慧はさびしからすむぎ打つ連枷(からさを)の頬打つひびきかそかなれども  (塚本邦雄)

「からすむぎ」だとさびしいけど「むぎ」だとさびしからずなのでしょうか。
知恵の価値が低下した世界では麦も雑草になるのかしらん。

朝のコスモス

”遠足”中に撮りましたがどこでもありそうな景色です。朝6時ごろでした。写真を撮るぞと思うと早起きができるのです。

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olympus pen-f nokton 25mm
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olympus pen-f nokton 25mm

 あきざくら散るやすなはちみづうみの水さやさやと岸越す嵐  (塚本邦雄)

台風19号の被害は時がたつほど深刻さが募るように感じ、早い復旧を祈らずにはおられません。
心の傷はなかなか癒されないと思いますが、きっと人々のレジリエンスを高めることだろうと願ってやみません。

往還途上に夢前

空元気を出して”日常”を続けます。

岡山市半田山植物園で見た木造建築は、帰宅してネット検索したら、旧配水池事務所(登録有形文化財)だったようです。
見たときから『ただ者ではない』と思いました。

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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f nocticron 42.5mm


きょうは”鉄道の日”だと教えられたので、”津山まなびの鉄道館(旧津山扇形機関車庫)”の写真も。
行った日が月曜だったので施設は定休日でした。残念!

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olympus pen-f nokton 25mm
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olympus pen-f nokton 25mm


遠足の帰途に”夢前”という案内板を見かけました。

 往つて還つてきたけれどもなほそのありか漠たり飾磨郡夢前(しかまごほりゆめさき)  (塚本邦雄)

第二外国語はドイツ語

愚痴っぽくなるのは老化現象です。心を入れ替えるために津山以外の写真です。
”岡山農業公園ドイツの森クローネンベルク・是里ワイン醸造所”と長~い名前の施設ですが、ワイン好きがワインという語に惹かれて目的地に選んだのではないかと思われます。(笑)

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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f nocticron 42.5mm

 ほととぎす 百人の醫師そのむかし少年の日の鹹(から)き獨逸語  (塚本邦雄)

そういえば欄間の由来を教えてくれた植物の専門家は旅行中に「ほととぎす」の小さな苗を買いました。われわれの住んでいるところと「気候が似ているから育てやすい」のだそうです。

ねたみに生くるもの

質を問わずに数で勝負の”津山”です。
親睦旅行であって撮影旅行ではないと言い訳してみてもせんかたないことです。

 人は妬みに生くるものから 十月のひるのねむりに顕(た)つ靑石榴  (塚本邦雄)

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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f summilux 15mm

津山藩の札元をしていたという人の”城東むかし町家(旧梶村邸)”です。 NHK朝ドラ”あぐり”のロケ地のひとつだそうです。
pithecantroupusには縁のない豪華な調度でした。うらやましいなあ。あっ、これは『妬み』だ。

そしてアマノジャクは欄間の松の透かし彫りごしに庭を覗くのです。
そういえば今回の同行者が、欄間は蘭の香を隣室に届けるための工夫と言ってました。植物の専門家の言なのですっかり信じました。
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olympus pen-f summilux 15mm

あまりもの又はおにもつ

津山で撮ったとはいえ津山らしさは感じられず、10月に撮ったとはいえ季節感はなく、ただ撮りたいという欲望を満たしただけです。

 古典炎え盡きたり神無月夕ひばりきららなしつつわれ墜ちゆかむ  (塚本邦雄)

塚本邦雄にして『古典燃え尽き』と言えるので、pithecantroupusもせめて写真の古典をせっせと渉猟してこのマンネリの沼から脱出したいものです。

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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f nocticron 42.5mm

”セブンティ遠足”はツアー・コンダクター、ドライバー、主計監に、pithecantroupusの四人組です。
そう、わたしは必須の役割がない”あまりもの””おにもつ”です。
自称”写真係”で許してもらっていますが、今回はその仕事もちゃんと果たせなかったなあ。

鮮(あざ)らけき

きのうの写真を見直すと、pithecantroupusはずるずると後退しているようで、後悔しきりです。
せめて胸高ぐらいにカメラを下げてみればよかった。同じようなアングルばかり繰り返して進歩なしです。
きょうこそはリベンジしたいのですが、さて、親睦旅行で呆けた頭で撮った写真に変わりはありません。

津山なお。

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olympus pen-f m.zuiko 17mm
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olympus pen-f summilux 15mm

津山の城下町は森蘭丸の弟にあたる忠政が整備したと教えられたので、
 森蘭丸の一期十七、火の中に火よりもあざらけきもの消えつ  (塚本邦雄)

魂奪いたるナマコ

”セブンティ遠足”の目的地は津山でした。

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olympus pen-f summilux 15mm
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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f summilux 15mm

季節外れですが、
 まないたにちぢむ きみよりうばひたる詩魂一つかみの寒海鼠  (塚本邦雄)

pithecantroupusはもしもあるなら写魂を奪いたいなあ。

宿の朝

親睦旅行”セブンティ遠足”は行先も宿泊もおしきせです。
泊った湯郷温泉での早朝散歩30分、町を囲む山の間から、太陽が朝霧の中へさしました。

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olympus pen-f nocticron 42.5mm
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olympus pen-f tokina 300mm reflex
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olympus pen-f nocticron 42.5mm

引用は旅がらみの歌で、
 國籍のなき戀人がかくしもつ旅券のうらにあるただしがき  (塚本邦雄)

帰着報告

ここを訪問いただいた方のブログを拝見して、pithecantroupusも黄色いヒガンバナを見たいなあと思っていたら、”セブンティ遠足”途上の岡山で出会うことができました。
ただいま!

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olympus pen-f tokina 300mm reflex
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olympus pen-f tokina 300mm reflex
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olympus pen-f tokina 300mm reflex

明日休診 ~あすは更新をお休みします

一年ぶりに、明日はお風呂セットを持って”セブンティ遠足”に出かけますので、ブログの更新をお休みします。
写真も”ミイラ発掘”レベルになっていたので、一日休んで心機一転したいです。

とはいえ、まだ今日はそのミイラ発掘が二枚と、お口直し一枚。
(お口直しの意味が理解できていないという鋭いご指摘は甘んじてお受けします。(笑))

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sigma dp2q
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sigma dp0q

お口直しはまたヒガンバナです。
カメラは東京光学(トプコン)のプリモJR(の輸出型のSAWYER’S MARK IV)です。
ヒガンバナの写真をテレビで再生して二眼レフのすりガラス越しに撮りました。

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olympus e-m5 m.zuiko 25mm

「休み」と二字が重なるからほぼOKということで、(汗)
 「やすらひ」と「やすらぎ」の間(かん)曰く言い難し白曼珠沙華折れ伏し  (塚本邦雄)

遠き九月

アップする写真がなくなって行き詰ったので鎌掛のお散歩写真を掘り出してきました。
”掘出し物”というと何かいいもののような気がしますが、ミイラみたいなもんです。(汗)

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sigma dp0q

 パウル・クレー教授は遠き六月に死せり 玉蟲の肘はる木乃伊(みいら)  (塚本邦雄)

おろおろと後退り

またヒガンバナへ退化です。

 われもまた衆愚の一人おろおろと後退りしつつ見し曼珠沙華  (塚本邦雄)

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olympus e-m5 zuiko auto-s 50mm 1.4
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olympus e-m5 zuiko auto-s 50mm 1.4

先日好きだといったスティーブン・ショアが紹介されているエスクァイア2008年11月号を読んでます。

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表紙もショアのセルフポートレートです。頭の禿げ具合がいいですねえ。ここまでいけばわたしだって巨匠になれるかも。

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これまでに使ったカメラを残しているそうです。そこはpithecantroupusと同じだけどレベルが違います。
手前にあるのは専用フラッシュ付きのローライ35、となりはライカM3と思ったけどM2だそうです。さらにアサヒペンタックス67、4×5のスピグラと思ったら同系列で少し新しいクラウン・グラフィック、一番奥は8×10.。

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ローライ35の左にあるのも”ミッキー・オ・マチック”というカメラだそうです。

インタビュー記事には『11歳の時にニコンFと出会い、2台のニコンを経て、12歳でこのライカM2を使い始めました』と書いてありました。10歳でオリンパスペン、13歳でペンFのpithecanntroupusとは雲泥の差です。しかも14歳で、自分の撮った写真をMoMAのスタイケンに見せに行って、3枚を15ドルで買ってもらったそうです。ひとみしりをするpithecantroupusにはとてもできない行動です。
巨匠になる人は違うなあ。

時間(とき)のきりぎしを跳び越える

タイムマシンです。
あの耳のない猫といっしょにタイムワープして”猿の惑星”へ行くつもりです。

 桃太郎の眞紅の繪本ころがれる夜の疊、ここに時間(とき)の斷崖(きりぎし)  (塚本邦雄)

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olympus pen-f nikkor 50mm 1.2
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olympus pen-f nikkor 50mm 1.2

抽斗の机は、小学生時代に使っていた父からのお下がり。
カメラは先日のローライつながりで、3群3枚トリオター付きの”ローライB35”です。内蔵露出計が”ゴッセン”製なのがちょっとうれしい。

”固定観念”にまみれて

季節物ですので、かわり映えがしない写真ですが、ご近所できのう撮ったヒガンバナ。
ちっとも進歩していないどころか、脳がますます固くなって、日ごろ軽蔑している”定点観測”のような写真です。

 曼珠沙華餘燼となりてしかもなほわが胸中の敵こそ、祖國  (塚本邦雄)

わたしの「胸中の敵」は”固定観念”です。

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olympus e-m5 zuiko auto-s 50mm 1.4
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olympus e-m5 zuiko auto-s 50mm 1.4

バスで「指名手配 賞金〇〇万円」の中吊りに見とれていました。
凶悪犯なのに、名前は普通なんです。
名前だけ見ていると、親御さんがどんな思いで命名したのかといろいろ想像してしまいました。
pithecantroupusもあなたたちと同じ親不孝者のひとりです。

 粥あつし不孝の果ての帰郷よと言はるるや京都衣棚(ころものたな)  (塚本邦雄)