身の涯のゴミ箱

とうとう"Trash box"から取り出して。
これは正に"Recycle bin"。(笑)

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E-M5mk2 85mm

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E-M5mk2 85mm

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E-M5mk2 85mm

 世の終焉(をはり)、否、身の涯(はたて)、慄然と巴里北驛(ギヤール・ド・ノール)の塵芥箱(ごみばこ)のリラ  (塚本邦雄)

いくさ無かりき

きょうもご近所の散歩写真です。
何撮ってるの? の類です。

季節外れの野菜畑に残っていた枯れ枯れのミニトマト?と伸びすぎたパセリ?かな。(汗)

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

 サーカスのかかりしあとに冬草が濃く萌えぬ今年いくさ無かりき  (塚本邦雄)

稀には〇を念ふ

わたしの職場のちかくにある『地蔵大松』を見てきました。

三重県のHPから引用すると、
 587年、蘇我氏、物部氏の仏教をめぐる対立で崇仏派の曽我氏が勝利。仏教以外の信仰が禁じられた。当時、この地で地蔵菩薩を信仰していた人々は、地蔵菩薩を埋めて隠し、目印としてこの松を植えたという。1732年の夏は日照り続きであった。そこで、この松の近くの湿地に湧水堀を掘ってみると地蔵菩薩が出土された。

一読して「仮名手本忠臣蔵」を思い出しましたが、確かに弾圧と抵抗の時代があったのだろうと想像します。

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DP0

塚本邦雄の歌は「松の花」で季節が合わないのですが。(汗)
 稀には死を念ふ その刻たましひの袋小路に零(ふ)る松の花

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DP0Q

愕然たるものわすれ

重箱の隅からです。
「残りもの」は「蔵出し」とは言いませんよね。(笑)

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E-M5mk2 135mm

身につまされる一首を、
 愕然たるわがものわすれ電線に雨滴とどまりつつ二月なり  (塚本邦雄)


そこに梅一枝

また梅です。

 鬱たる寢覺めのやみの底にして剪られけむくれなゐの梅一枝  (塚本邦雄)

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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm

とらはれてたちまち忘れ

ひな人形遊びのついでに撮った海の写真で。

塚本邦雄も「海」で、
 海には礁(いくり) 原に鳥網とらはれてたちまち忘れける男の名
 父は昔たれの少年、浴室に伏して海驢(あしか)のごと耳洗ふ
 海膽(うに)すすりつつ曉を漁夫步みわれは覺むいま下半身より

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E-M5mk2 60mm

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E-M5mk2 60mm

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E-M5mk2 17.5mm

ことしの林忠彦賞は野村恵子「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」だそうです。
同賞のwebの紹介文を引用すると、
  北アルプスの小さな集落、信州長野県の小谷村(おたりむら)を4年の歳月をかけて撮影した作品である。真冬には2メートルの豪雪にもなる厳しい自然の中で、山の恵みを糧に暮らす人々や自然の風景を、作者は本能のままにシャッターを押し続けた。研ぎ澄まされたまなざしと優れた色彩感覚で表現された作品は、山に生きる人間と生き物の関係をとらえ、彼女自身の小谷村を表現したとして、選考委員会で高く評価された。(以下略)
とあって、本能のままシャッターを押し続ける才能を羨望することしきりです。

生よりすみやかに遠ざかり

なお海、なおひな飾り。

塚本邦雄もひな飾りと海で、
 雛祭祀(まつ)るべきものわれにあたへいもうとが美しき燈(ひ)を消す
 海の微風甘し生よりすみやかに遠ざかり來し藍のくちびる

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E-M5mk2 50mm

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E-M5mk2 60mm

海で一人で

ひとりひな祭りです。
あちらこちらでひな飾りイベントが行われていますが、撮りに出かけられないので、ご近所の海へお内裏様をもって出かけました。

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DP0Q

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5mk2 50mm

きのう雨が上がって、目がかゆくなり、くしゃみが出ます。花粉症の季節です。
とりあえず昨年の処方薬の残りを服用しました。

 病めば怒りやすき若者黄昏に花粉のごとき咳藥嚥み  (塚本邦雄)

つかみどころなし

梅になれた目をくらませるために菜の花も撮りました。ただ一株だけですが。

 一生喚きつづけて死ぬか菜の花につらなる天のつかみどころなき  (塚本邦雄)

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E-M5mk2 300mm

目くらましが一枚しかないので、また梅です。
ちょっと飽きた気分を反映して画面が整理しきれてません。

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E-M5mk2 135mm

何が悪い

仏の顔も三度といいますが、ウメも四度目です。たしか、三度あることは四度あるとか言いますから。(ウソ!)

塚本邦雄の歌のほうはなおウメつながり、
 靑酸加里の味の靑梅?世紀末今日安樂死の何が悪い!
 荒筵靑梅數千(すせん)ころがしてまだほろびざるものが日本に
 鶯の飛ぶさま見しや土木技師横光梅次郎長男利一

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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm

著作権改正が話題になっていますが、わたしが塚本邦雄の短歌を引用するのはどうなんでしょう。
研究や評論ならOKでしょうが、ブログはどうなんでしょう。
短歌を載せることとと、音楽や動画を載せることに差はあるのでしょうか。
私の撮った写真があるサイトに転用されましたが、"by pithecantroupus"とキャプションを入れていただいていて、むしろ喜んでいます。
"Age of Pen"は世間の隅っこでこっそりやってますから著作権さん大目に見てください。 m(_ _)m

二月つらぬけ

なお散歩、なお紅梅白梅です。

塚本邦雄の「梅」と「二月」で、
 紅梅の紅のゆくへのましぐらにこの二月つらぬける水の香
 定命(ぢやうみやう)を踰えしにあらねきさらぎの紅梅に遠く父栖めるなり
 場外馬券賣場うしろの白梅が枯れそめてけりなにがきさらぎ

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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm

こちらを訪問いただいた方のブログ(「つれづれデジフォト」に教えられて、新しいソフト Olympus Workspace をさっそくインストールしてみました。
jpegの書き出しは Olympus Viewer 3 より速い印象ですが、「表示」でサムネールの並び順が固定されていて私流の使い方では不便です。Olympus Viewer 3 は自分勝手にサムネールの並び順を変えられたのに。

なすことなく逍遥

きのうのお散歩の成果に味をしめて、ちょっと長めのレンズに換えてもう一度同じ公園へ行ってきました。

で、塚本邦雄のお散歩の歌を見つけ損ねて、
 眞夏なすことなく逍遥す不毛なる田園の多毛なる農夫たち

季節外れですが、逍遥=お散歩ということで。

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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm

無理にお散歩の歌を引用したので、口直しにウメも、
 悲しみのもなかにありて伊勢少女(いせおとめ)こよひ紅梅の實を煮るといふ  (塚本邦雄)


飛ぶ香はるけき白梅

ここを訪れていただく方々のブログにのっているウメの花とは比べようもありませんが、
朝の散歩のついでに公園で見つけたのでパチリしました。

塚本邦雄も梅で、
 白梅(しらうめ)の香もさながらにみづみづし嵯峨(さが)のみかどの古萬葉集(こまんえふしふ)
 探梅のきのふの香りよこがほに別れけり奈良帯解(おびとけ)の驛
 飛梅の飛ぶ香はるけき寒昴(かんすばる)耳の迷宮に光刺すなり

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E-M5mk2 85mm

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E-M5mk2 85mm

これは白梅ではありませんが、
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E-M5mk2 50mm

NHK「ブラタモリ」を何気なく見ていたら「華の都パリ」と書いてあり、
なぜ「花の都」でないのと、?がおつむの中でいっぱいになりました。
私には、「花」でなければ「巴里」とつながらないのです。
頭が旧式なのかも。(涙)

めぐる齡の影

きのうの「勇気の雑草」第二弾です。
ほんとうはジャーマンアイリスを枯れたまま放ったらかしにしているだけ。(汗)
こんな状態で今年もちゃんと咲いてくれるかなあ。少し心配です。

塚本邦雄は枯れヨモギを集めて、
 枯葎(かれむぐら)霜にきらへりゆるやかにわが身をめぐる齡(よはひ)の影は
 總領息子總領息子を得て枯葎吹きまくらるるまひるの光
 沈淪の夕映しばし來し方に金粉散らす枯葎あり

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E-M5mk2 50mm

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E-M5mk2 50mm

ネットサーフィンしていたら「オリンパスPEN-Fが生産中止」という情報にぶつかりました。
オリンパスのサイトに発表はされてませんが、公式オンラインショップのアウトレットコーナーにPEN-Fが入っていたので、多分確かな情報なんでしょう。
PEN-Fの後継機はうわさもないので、お気に入りだったのに残念です。
最近のミラーレスカメラはペンタプリズムもないのに、一眼レフの形状なのがわたしは不満なのです。
むかしむかし、ニコンFが出てきたときに木村伊兵衛が「隠坊の三角巾」といった美意識はもうどこにも残ってないのでしょうか。

勇気の雑草

先日は、庭の中で見映えのいいツバキだけをこっそり撮りましたが、
さて次に何を撮ろうかと見回すともう「雑草」だけでした。

きょうは『勇気の雑草』でいくことに。(汗)

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E-M5mk2 25mm

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E-M5mk2 25mm

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E-M5mk2 25mm

 聽かねどもバッハ「旅行く最愛の兄に寄す」てふ 雨の草市  (塚本邦雄)

昨日は、『老司祭過ぎにし戀を少年の彈くオルガンの音にやさしみぬ』の「やさしみぬ」に困りました。
いつものとおりネット検索すると古文では、
 ・身も細るほどつらい。消え入りたい。たえがたい。(万葉集)
 ・気恥ずかしい。きまりが悪い。(竹取物語)
 ・しとやかで上品だ。優美。(源氏物語)
 ・けなげ。殊勝だ。(平家物語)
という意味だそうです。

またある短歌のブログには、「優しむ。しみじみとした趣きになる。暖かく思いやる。」と書いてありました。
塚本邦雄があえて平仮名で「やさしみぬ」と書いたのは、仮名の柔らかさを求めたのか、言葉に二重の意味を付加しようとしたのか分かりませんが、『オルガンの音に』の助詞『に』があるので「優」ではないと感じます。

最初の古文の検索結果では、「恥し・優し」と漢字をあてていたので、「やさし恥し」としました。歳をとって言い訳が多くなりました。(笑)

やさし恥し

今日はむかしむかしの写真でお茶をにごすことにして、昨年の12月23日に尾鷲で撮った「熊野古道センター」です。
老人にとって2か月足らず前はほぼ昨日ですから。(笑)

 老司祭過ぎにし戀を少年の彈くオルガンの音にやさしみぬ  (塚本邦雄)

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中庭の池に雲が映ってました PEN-F 17mm

同センターの行事を紹介した展覧会が開催されていて、むかしお世話になった方が講師をつとめてみえたので、記念写真もパチリ。

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PEN-F 17mm

やよひきさらぎ

ただでさえ苦手な両生類が非常識にでかいので近づきたくないのですが、汚れた手を洗わないと天罰が下るかもしれません。
神さまのいるところはしめ縄で区切られているから、見えないけれどきっとそこにいて、こちらを見ていると感じます。

「ひき」(蟇)がある歌はあるのですが、手持ちの本から探すのが面倒になって、
「ひき」つながりで塚本邦雄、
 やよひきさらぎなどてやすらふわが爪の半月とほき陽ざしに翳る

ほら、やよ「ひき」さらぎって、入っている。(汗)
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PEN-F 50mm

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PEN-F 50mm

孔から覗けば

昨日の二枚目は教会でした。

「日本バプテスト宣教団」伝道所という案内板がでていました。
もともとは土蔵だった建物を改装したみたいで、
内では『隠れキリシタン』の秘儀のような濃密な信仰空間があるのではないか、と想像をたくましくしました。
日曜日だし、入ってみたかったけれど、自分の穢れた心では入れませんでした。(涙)

だって、今日の写真のテーマは「覗き」です。

 鍵孔から覗けば黑きてのひらにすきとほりゐる雲雀の卵  (塚本邦雄)

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PEN-F 50mm

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PEN-F 50mm

出口

いつも仕事に行くときの乗車駅の町は、むかし紀州藩の飛び地だったとか、さかのぼれば本能寺の変のとき家康が伊賀越えのあと船出をした港だったとかいわれています。
せっかくの由緒あるところも、わたしには有難味もなく、無教養は最強のアイテムです。

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PEN-F 50mm

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PEN-F 50mm

 聖母像ばかりならべてある美術館の出口につづく火藥庫  (塚本邦雄)

一枚目は『松の出口』です。

たとえば、ネズミの出口といえばネズミが出てくる場所です。
美術館では、「出口」という標識に合わせてわたしは移動し、出ていきます。
『松の出口』は、松が出てくる穴です。
では「美術館の出口」からは「美術館」が出てくるのかなと一瞬考えてしまった老化現象。(笑)

てににじむ二月の椿

ウゥ~、寒い。北国の人には、こんな気温でと笑われそうですが。
こんな日は家の中で本でも読んで、と殊勝にも思ったのですが、活字を見ていると眠気がおそってきて、ちっとも文章が頭に入ってきません。
(老化現象ではありませんから。寝る子は育つって言うでしょう。(笑))

写真を撮りに出かければいいのですが、おっくうになって、雑草だらけの庭でいたずらをしてパチリです。

塚本邦雄は椿が好きだったそうで、
 書を読まぬ彼奴(きゃつ)こそは友 寒椿木のうらがはに咲き及びたり
 彼奴(きやつ)が死なばわが歓びはきさらぎのきりぎしに咲きみちたる椿
 掌(て)ににじむ二月の椿 ためらはず告げむ他者の死こそわれの楯

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PEN-F 25mm

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PEN-F 25mm

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PEN-F 25mm

木村伊兵衛写真賞ノミネート作家の写真を見て、自分がどんどん周回遅れになっていくように感じます。
もちろんあのような写真が撮れないのは当然ですが、
すっと心に入ってこない写真があるのです。(きっと老化現象です)

でもことしの木村伊兵衛写真賞ノミネート作家にも3.11と関りがある写真を撮っている人が入っていました。
去年の芥川賞でも、剽窃問題で混乱があったとはいえ3.11を取り上げた作品がノミネートされました。
それは、大地の傷跡を忘れないために大切なことだと思います。

うかうかと残念

福がでてくることを期待して残りものです。

塚本邦雄も、『残り』もので、
 寒ゆふぐれ樂器店にて風琴のひとつ賣れ、殘りくらくひびかふ
 鶴立ちてゆふべの砂にうすべにの影殘すそのかみのちぎりや
 西空に紅梅一枝うかうかと殘年に踏み入りつつわれは

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PEN-F 50mm

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DP0Q

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PEN-F 50mm

きょうは頼まれて12時からセブンイレブンへ並びに行きましたが、福がでてくるどころか、目的は達せず、頼んでくれた人の期待にそぐえなくてガックリでした。それにしても広島カープのチケットは手に入らないなあ。

残りものに福

残り物に福があるそうです。信じる者は救われるそうです。

ご近所の庭にロウバイが咲いていたのをいつか撮ろうと思っているうちに花が終わってしまいました。
先日の豊田民芸館にあったロウバイで「補償」です。
一枚目、二枚目は園内にあった平安期の穴窯を復刻したもの。この地が加藤唐九郎ゆかりというのでパシャッとしました。

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PEN-F 50mm

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PEN-F 50mm


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PEN-F 50mm

アホにガックリ

きのうと同じスイセンです。
ほんのわずか密集しているのを望遠レンズで引きつけて撮りましたが、レフレックスレンズなので絞りが使えないのが残念です。
あとは、川面に映った土手の『なに撮ってるの?』の一枚です。

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E-M5mk2 300mm

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E-M5mk2 300mm

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E-M5mk2 300mm

昨日の記事で「身の程に合わせて」と記述してしまい、今朝からあわてて「丈」に書き直しました。
書いた瞬間の違和感を誤謬への気づきにつなげることができずガックリです。
そのうえ、PCの日本語入力で「ごびょう」を「誤謬」と変換できないマイクロソフトのIMEのアホにもガックリ。

一年前に「木村伊兵衛写真賞」のノミネートがすべて女性だったことにショックを受けましたが、今年は男性も入っているようです。
写真は歴史が浅い分創生期から女性が活躍した分野ですが、当然名作に性別の差などなく、置かれた歴史的環境の差が女性に不利に働いただろうと想像するだけです。
なにで生きるかという覚悟なんだろうなあ。

立春の水仙の花

昼休みに職場を抜け出して近くの巾10mぐらいの二級河川へお散歩です。
車一台がやっと通れる護岸にスイセンが咲いているのを数日前に見つけたのです。
"Age of Pen"をご訪問いただいている方々の中にすばらしいスイセンの群落の写真があって気後れしますが、身の丈に合わせて。

 ナルシスの名のみ空しく虹に似つながされていく日日のなごりに  (塚本邦雄)

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E-M5mk2 300mm

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E-M5mk2 300mm

 立春の 水仙の花 たましひに 及べる水と ひとに告げむか  (山中 智恵子)

数でいく

豊田市民芸館「旧井上家西洋館」、ふたたびです。
きょうは質を問われないように数で勝負の日です。(汗)

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PEN-F 50mm

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PEN-F 50mm

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剣術師範、むかし眩(くるめ)く

タイトルを間違えたほとぼりが冷めたかどうか怪しいものですが、また豊田に戻って、
民芸の森にある「旧海老名三平宅」、拳母藩剣術師範の方が廃藩置県後に住んだという小さな農家と、民芸館の建物内部です。

ここに住んだという4代目海老名三平は「無外流」だったそうで、この流派を検索すると、
始祖は先日訪れた近江甲賀郡の出身とあったので豪壮な忍術屋敷を思い出しましたが、
民芸の森の農家のほうは、6畳2間と土間と、昔の質素な生活がしのばれるようなつくりでした。。

お気に入りだったテレビドラマ「剣客商売」の秋山小兵衛も無外流だったような。
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PEN-F 50mm

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 つばくらのむかし眩(くるめ)く 點鬼簿のはじめ矢車剣之介など  (塚本邦雄)

節分、節分、わ~い

きのうタイトルで、
ほんとうは「静」の偏(へん)の「青」と「雄」の旁り(つくり)の「隹」と書くべきところを、
「静の旁り+雄の偏」と間違えたので、
ほとぼりを冷ますために、きょうは「節分」です。(汗)

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 声澄みて追雛(ついな)の母の立ちたまふをりしも夕雨(ゆふさめ)のめくじらま  (塚本邦雄)

豆とオニの面は去年の残り物、マスは大垣へ写真を撮りに行った時のお土産、モモの花のミニチュアはずっと前のひな祭りケーキの飾りです。
なかなか物が捨てられない、イコール、なかなか物が片付けられない性格です。(笑)

静の旁り+雄の偏

きのうにつづき豊田市の「民芸の森」です。
一昨年に開館した「青隹居」というモダンに改装された内装の江戸期の家だそうで、
豊田市名誉市民の本多某氏の別宅だと教えられました。

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PEN-F 17mm

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名誉市民というのは郷土の偉人なのでしょうが、よそ者にはピンとこない事が多いような気がします。すみません。
本多某氏もわたしには同様で、むしろ文芸評論の本多秋五のお兄さんと言われたほうが実感がわきます。

なお「青隹」は名誉市民のお名前を分解して名付けたそうです。