せっかちなピテカントロプス

あまのじゃくのpithecantroupusは、せっかちでもあります。
元旦が待ちきれずに、年賀状をアップです。(汗)
2018blogあいさつサイズ童

新たに干支に入れたい動物を検索したところ、2年前のデータになりますが、1位猫、2位亀、3位熊、以下、鹿、鶴、狐、パンダ、ライオン、象、蛙だったという記事がありました。(Jタウンネットのアンケート結果で投票総数858票)
ネコは好きだけど、自分がネコ年生まれにはなりたくないにゃー。

いつも引用している塚本邦雄は、新十二支として「かに、オットセイ、獅子、獏(バク)、虹蜺(こうげい。雨後の天に現れる七彩の竜の雌雄)、さそり、ペガサス、山羊、猩々、孔雀、ジャッカル(金狼)、白象(びゃくぞう)」と雑誌に書きましたが、『あんたが博識なのはよう分かった』と思うだけで、やっぱりメンズファッションの雑誌に載った軽妙な駄文でしかありません。

ことしは「老い」を実感する一年でした。坂を転げ落ちるようにという形容そのままでした。
自分が完全に壊れてしまわないうちに出来るだけのことをしようという焦りが、転げるスピードをいっそう上げるようです。
ふりかえれば、若い時だってどこか壊れていたじゃないかと思うと、いまの自分も許容範囲です。(笑)

"Age of Pen"をご訪問くださり、ときには拍手やコメントをいただき、またLINKをしていただき、今年もありがとうございました。
皆様がよい年をお迎えなられますことを祈っております。

十二支に漏れたのはネコばかりではない

長谷園なおです。(汗)
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 十二支に漏れたる麒麟 音樂を病みて健やかなる若者に  (塚本邦雄)

カレンダーも。
(画像をクリックすると元のサイズで別ウィンドウが開きます。)
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かたしこのまぼろし

丸柱の長谷園に、大正時代に建てられ最近まで事務所として使われてきた「大正館」があって、いまは休憩室になっています。
350円のセルフサービスのコーヒーを飲むと、使った伊賀焼のコップは自由にお持ち帰りできます。

 珈琲噴きこぼれて燃ゆるたまゆらを去りがたしこのまぼろしの生  (塚本邦雄)

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風邪の息吹きかけて

長谷園にもどって、今日のテーマは「屋根」です。
昨夜から風邪気味ですが、きょうは家人の購入した家具が届くというので休んでいる暇はありません。

塚本邦雄は風邪なんかひかないのかなあ。
 百年後のわれはそよかぜ地球儀の南極に風邪の息吹きかけて
 石鹸に刹那薔薇の香うつされてこの風邪二十日(はつか)癒えざるべし
 世阿彌忌の世阿彌 ゼミナールは教授鼻風邪に涸(か)れ嗄(が)れのバリトン

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カレンダーは一挙に三か月分を。
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去年のごとし

伊賀焼の長谷園が三日続いたので、先日の尾鷲の写真で目先を変えて「朝三暮四」です。
いえいえ、ご訪問いただいた皆様をサル扱いしているわけではありません。(ポリポリ、汗)
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 昧爽とわが髪に降る金管の樂音 去年(こぞ)の霜のごとしも  (塚本邦雄)

カレンダーは6月だけで。
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野性的に生きたいなあ

きょうは野性的な写真をということで、ネコとイノシシです。(笑)
あいかわらず長谷園で。
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くわえて、大慌てでカレンダーを作ってみましたが、元になった写真がダメなので、どうしようか思案中です。(汗)
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のぼりきたりつ神

伊賀市丸柱の長谷園で見た窯たちが美しいと思いました。ここには神がいると感じました。

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塚本邦雄から神を選んで、
 聖夜劇天使の子らの髪赭し髪黒し やがて神うとみだす
 さしぐむは言(こと)の葉(は)の神さりながら萌黄(もえぎ)かすかに寒昴(かんすばる)炎(も)ゆ
 釘、蕨、カラーを買ひて屋上にのぼりきたりつ。神はわが櫓

降誕祭、この夜

イヴなので、伊賀焼のスノーマンでそれらしく。
場所は伊賀市丸柱の窯元「長谷園」です。

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塚本邦雄もクリスマスつながりといいたいのですが、「イヴ」はかなり苦しい「イーヴ」です。(汗)
 イエスゆらと無疵の腿のもの憂きを扉鎖(とさ)せわが黄色降誕祭(イエロウ・クリスマス)
 降誕祭、この夜ひそけき雑沓のみな低き黄の鼻ばかり 寧(やす)し
 老舗(しにせ)質店主耄碌 手稿本「酩酊船(バトー・イーヴル)」も流されたるか

昧爽(まいそう)の町

昨夜はむかしの友人との忘年会に尾鷲までいきました。
わがままのいえない日程だったので、夜明け前に1時間あまり散歩して10枚くらい撮影してきました。

塚本邦雄も夜明けの歌を選んで、
 われら母國を愛***し昧爽(あさ)より生きいきと蝿ひしめける蝿捕リボン
 熊本大江六丁目なる「音楽寺」イ調の粥の煮ゆる昧爽(よあけ)か
 牛乳(ミルク)待てる昧爽の町、かかる町世界にかずしれず明日知らず
 さらば百合若 驟雨ののちをやすらへる昧爽の咽喉ゆふぐれの腋

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昧爽(まいそう)を検索すると「よあけ。あかつき。」とありました。
『百合若』は塚本邦雄の愛犬の名前だそうです。三島由紀夫のネコ派と好対照だと感じます。

第六次元の

今夜はむかしの友達と忘年会の予定なので、早めにブログを更新します。
写真のほうは、残りものに「福」があるという言葉を信じて、11月30日の桑名市「六華苑」をまたまたまたです。

塚本邦雄から「六」づくしで、
 きみの命脈なんでふ盡きむまぼろしの柩、六稜の星をかかげよ
 六白の雪をおもへばかまくらの沖うすずみの波の上の菊
 六藝(りくげい)の一つにきみは射(しや)をえらび碧瑠璃(へきるり)のわがこころの的
 星の秋ことばの秋やうつしみの六腑こころのほかのぬばたま
 みどりごの顳顬(こめかみ)、そこに第六次元の發信基地などあらぬ

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塚本の「第六次元」の短歌は1997年発行の「汨羅変」の中の一首ですが、かれが「第六次元」という言葉をどこから引きずり出したのか気になりました。
彼は博学ですが、スピリチュアルや天文学に耽溺はしていないだろうと勝手に思い込み、検索結果の中から、S・S・ヴァン・ダイン「カナリヤ殺人事件」が源ではないかと想像しました。そう思うと、塚本はヴァン・ダインに親近感さえ持っていたのではないかとさえ想像がふくらんでいくのです。

田舎の

わたしの通勤路は田舎です。都会のイルミネーションに憧れます。
間引かれたニンジンや町内掲示板やちょこっとだけ咲いているスイセンが通勤者の見る景色です。
毎日つまらないなあ。(汗)

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 ルソーの「田舎の結婚式」の犬黒くうづくまりわれの犬、卵色  (塚本邦雄)

鬼が笑ってもいい、その二

来年のカレンダー2月、3月分を厚顔にも作ってしまいました。(汗)

 冬はたそがれ一瞬薔薇色に炎えて神の癆咳(らうがい)鬼の霍亂(くわくらん)  (塚本邦雄)

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キャパに供ふるシブ柿

ご近所の柿が美味しそうでしたのでパチリです。
シブ柿だったらスネ者のわたしにお似合いなんですけどね。(笑)

塚本邦雄
 死者なかんづくキャパに供ふる一塊の熟柿透きとほりて腐るまで
 身をまもるための黙(もだ)のみ干柿の種子透明の果肉をまとふ

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E-M5mk2 60mm

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虚構の春

年賀状の印刷がおわり、それぞれに一言書くところまできました。
不採用のほうの写真ですが試行錯誤の足跡ということで。
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カメラは30歳代後半の使用機ゼンザブロニカSQAmと最近のミニチュアのキヤノン4sb。
亥は平成7年年賀80円切手デザインにも採用された飛騨高山手染ぬいぐるみです。

来年は己亥(つちのとい)だそうで、同じ己亥の昭和34年は皇太子明仁親王(今上天皇)と正田美智子さんが結婚された年と聞き感慨深い思いでした。
毎年「頌春」という賀詞にしているのですが、太宰治「虚構の春」に出てくる賀詞「頌春献寿」というのもいいかなあと迷いました。

こころよしまはだか

どうしても落葉から目が離せません。身につまされて、です。

塚本邦雄
 人をとことんまでうたがひてこころよし紅葉(こうえふ)散りをへて眞裸(まはだか)
 沈淪の夕映しばし來し方に金粉散らす枯葎あり

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下ばかり見ていても、落葉のほかには50両入った財布が落ちていることもないので、目を上げてみました。
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鬼が笑ってもいい

来年の黄金週間は10連休だそうですが、毎日が日曜日のわたしには無関係な話です。
それに、手元の2019年版手帳は10連休ではありません。

そんあ話は脇に置いて、とりあえず2019年1月カレンダーを作ろうとしたのですが、
今年撮った写真で作ろうとしたので、出来はもうひとつでした。

だから、数で勝負です。(汗)
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もう何年も前から欲しかった全集が手に入りました。
6年ぐらい前に格安で出たのですが手に入れ損ね、その後はたまに出ても手が届かない値であきらめていましたが、
今回、美品でなかったので、ようやく手が届きました。
東京XX大学図書館さま、廃棄してくれてありがとう。

神だのみ

神社の鳥居の榊も枯れ枯れですが、あと少しで再生されるのでしょうか。
人体は再生されないのでしょうか。
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すこし色気も。
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きょうは一日中年賀状作りを試行錯誤してました。
はたらいた証明替わりにボツ写真を一枚です。

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ときすでに過ぎつつ

落葉こそわたしにふさわしい被写体かもしれません。感情移入ができるから。
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PEN-F 25mm

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PEN-F 25mm

 黄落ののちの紅落うつそみの黑落の季(とき)すでに過ぎつつ  (塚本邦雄)

切実に

きょうはすこし暖かく老体に優しい日でした。でも、
優しくされたからといって一生懸命やろうという気にならないのは、素直さを失った証拠です。
まだどこか輝ける部分が残っていてほしいと切実に願ってます。
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E-M5mk2 60mm

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枯れていても

わたしも枯れススキだけど、枯れていても輝く時間はあるのだ、と思った瞬間でした。
本当に”瞬間”でしたけど。(笑)
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PEN-F 25mm

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PEN-F 25mm

きのうの三枚目のリング・ボケは逆光のお茶畑によるものでした。
わたしの住んでいる地方はお茶の産地で、散歩に出ればお茶畑に出くわします。
きょうの一枚目の遠景も茶畑です。

塚本邦雄も”リング”でボケて、
 過剰暖房 ガウンの胸をはだけつつ聞くブルース・スプリングスティーン
 乾葡萄の陽の味ふくみつつ視入るレスリングひめやかに喘げり

こずゑにのこる

こんなに寒いのにまだ青いままのモミジもあるのですね。
みんなが赤や黄色を撮っている横で、
いまさらの青モミジをパシャ・パシャしているわたしは、世をすねた老アマノジャクです。(笑)
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塚本邦雄、
 紅葉のこずゑにのこる一抹のうすみどり死に狎るるなかれ
 愛しつつまたちぎらずはありあけの紅葉(こうえふ)のうらしきりに蒼き

散紅葉

寒いです。
北国の方には笑われそうな気温で雪も降っていないのですが、やっぱり寒いものは寒いのです。

歳をとると寒がりになるのはどうしてですか。
あの生意気な五歳児に教えてもらいたいなあ。
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PEN-F 25mm

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 祭果てて朝なまぐさき散紅葉綿菓子売りが荷をしまひゐる  (塚本邦雄)

としつきくらき

また紅葉に戻って恥をかくことにします。(汗)

きのうのご近所お散歩写真です。

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PEN-F 25mm

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 見し冬の底にさわげる蔦紅葉みなぞこ千尋(ちひろ)としつきくらき  (塚本邦雄)

老いし天使の糧

紅葉を続けて”アラ”が目立ってくるのを怖れ、目先を変えて、サザンカです。
ご近所をお散歩しました。

 山茶花は老いし天使の糧白きほのほほのかに死のかをりして  (塚本邦雄)

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PEN-F 25mm

椅子をはみだして

六華苑なおです。

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PEN-F 42.5mm

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窓辺の安楽椅子にゆっくり座りたいなあ。
あれこれとやらないといけないという強迫から逃げ出したいなあ。
電気椅子もいいかなあ。

塚本邦雄
 囚人や死者への椅子は空席のまま 薔薇園やみ濃くなりぬ
 死さへ情婦となしたる父か籐椅子をはみだして四肢のその萱草色(くわざういろ)

しはすてふ

今年の残り日数がどんどん減っていくのに何も片付きません、何にも準備ができていません。
何事につけモタモタと時間がかかるようになったように感じます。歳だからかなあ。(涙)

 師走(しはす)てふ沖の深みに月を戀ひつつありきむらさきの鮟鱇(あんかう)  (塚本邦雄)

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頼まれて、戦争で亡くなったこけし工人の小さな作品展の記録の複写をしています。
工人を紹介する短かい文を書き写していると、戦争の悲しさが胸に迫ります。

そんなことをしているから、年末の家事労働に手がつかないのです。

色に聖十二月の

飽きるというよりも呆れられると分かっているのですが、紅葉、六華苑。

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 のぞみて日本に生れしならず肉色に聖十二月のこほる人參  (塚本邦雄)

映りつつ惡魔なり

六華苑 なお。

「悪魔が来りて笛を吹く」にちなんで、塚本邦雄も、
 きりぎりすその複眼に映りつつ惡魔なり 音樂を生(な)せしもの
 のちの日に笛一管を殘すべしあやふき戀といへど血の濃さ

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悪魔が来りて 〜 六華苑

今夏NHKドラマ「悪魔が来りて笛を吹く」ロケ地の『六華苑』は、諸戸氏庭園に隣接しています。

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今日は寡黙で。

われは何もの

歳とともに心臓の毛が伸び顔の皮も厚くなったようで、毎日おなじ写真で恥ずかしいと口先で言いつつ、きょうも諸戸氏庭園紅葉です。
そして、きょうは『数で勝負』の日です。(汗)

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塚本邦雄もなお紅葉で、
 明り障子の手掛の紅葉祖父(おほちち)の死の刻はひるさがりと伝ふ
 冬紅葉、鋼(はがね)のごとき十二月雄ごころは男ごころとちがふ
 われは何ものならざりけるかこゑのみて視る紅葉(こうえふ)のをはりの黑


黄落期われ

諸戸氏庭園をつづけます。
紅葉がきれいだったといいながら、写真は言葉に相違して”ソテツ”と”イシ”です。

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お口直しに紅葉も一枚。
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お口直しといいながら、”紅葉”も素直に撮れません。(笑)
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 黄落期われの少女は愛のため死するといふを笑へり 死にき  (塚本邦雄)