無垢(むく)のこころ紅葉に

なおなお、とがのお。

同じ撮影場所が毎日なので平仮名にしてちょっと変化をつけてみました、というのはうしろめたい気持ちを隠す姑息な心です。

 無垢(むく)のこころ紅葉におく夕霜のごとし悉くわすれさらむ  (塚本邦雄)

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E-M5mk2 42.5mm

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DP0Q

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E-M5mk2 42.5mm

つくす十月紅葉の

まだ杠葉尾です。

外から見るとよく似ているもの同士が互いに違いをあげつらって鋭く対立しているように、
撮った自分は違うと思っているのに、外から見ればほとんど変わり映えがしないのだろうなぁ。
いやいや、わたしは違いが分かる男です。(狐狸庵先生! 古いなあ)
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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 42.5mm

10月も終わりに近づいたので、
 みをつくしつくす十月紅葉のをはりの紅の一ひらのゆめ  (塚本邦雄)

去年より少し伸びたことし

杠葉尾(ゆずりお)では去年もおととしも紅葉を撮っていますが、ちっとも進歩しない写真がバレないように、今回はこれまで足を入れていない杠葉尾町内のキャンプ場で撮りました。

もっとも、一昨年が42.5㎜、昨年が85㎜、今年が135㎜と、だんだんレンズの焦点距離が”伸び”ていて、これだけは”進歩”です。(笑)
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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 42.5mm

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DP2Q

朝刊の、樹木希林さん一家の写真を使った宝島社の全面広告の中に、彼女の発言が採録されいましたので、備忘録のつもりで引用します。

絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから。/だいたい他人様から良く思われても、他人様はなんにもしてくれないし(笑)。/迷ったら、自分にとって楽なほうに、道を変えればいいんじゃないかしら。/演技をやるために役者を生きているんじゃなくて、人間をやるために生きているんです。/代表作?ないのよ。助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、チョイ演女優なの。/自分は社会でなにができるか、と適性をさぐる謙虚さが、女性を綺麗にしていくと思います。/楽しむのではなくて、面白がることよ。中に入って面白がるの。面白がらなきゃやってけないもの、この世の中。/老人の跋扈(ばっこ)が、いちばん世の中を悪くすると思います。/病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ。/死に向けて行う作業は、おわびですね。謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。謝っちゃったら、すっきりするしね。/”言わなくていいこと”は、ないと思う。やっぱり言ったほうがいいのよ。/こちら希林館です。留守電とFAXだけです。なお過去の映像等の二次使用はどうぞ使ってください。出演オファーはFAXでお願いします。/このように服を着た樹木希林は死ねばそれで終わりですが、またいろいろなきっかけや縁があれば、次は山田太郎という人間として現れるかもしれない。/えっ、わたしの話で救われる人がいる?それは依存症というものよ。 あとはじぶんで考えてよ。

彼女なら、こんな発言した直後に、真逆のことを言いそうな気がします。そうであってほしいと想像します。


 さすが惡友、毒身のわが晩餐に婚姻色の鮎十三尾  (塚本邦雄)


虜囚の辱(はづかしめ)を

3月から5月まで花粉症にとらわれてひ~こらしていましたが、秋は大丈夫です。セイタカアワダチソウが咲いていますが大丈夫です。

 アメリカ背高泡立草三ヘクタール生きて虜囚の辱(はづかしめ)を受けよ  (塚本邦雄)

ほかの方のブログには鮮やかな紅葉風景の写真があふれていて、”紅葉”というのさえはばかれますが、きのうと同じ永源寺町杠葉尾(ゆずりお)の写真をつづけます。
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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm

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E-M5mk2 135mm



戦争神経症に関するNHKの番組で、戦時中の療養日誌にでてくる「悪感」をアクカンとナレーションが発音したので驚きました。
たぶん「悪寒」の誤記で、オカンと読まれると予想していたのを裏切られたからです。
アクカンと聞くと悪漢のほうを連想してしまいます。
やっぱり言葉は音が先で表記は後付けだと思った瞬間でした。

莫逆の友が

夜に雨が降って一段と寒くなったような気がするのは私一人ではないようで、友人が紅葉の進捗状況を確かめに行こうと誘ってくれました。
行ったのは県境を越えた東近江市永源寺町杠葉尾(ゆずりお)と政所(まんどころ)でした。

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E-M5mk2 42.5mm

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E-M5mk2 135mm

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DP2Q

まだ10月ですが、
 近江政所霜月莫逆の友が爐開きの案内(あない)届けり  (塚本邦雄)

文化勲章と文化功労者が発表されて福原義春氏の名が文化功労者の中にありましたが、それで思い出したのは、同じ資生堂での初代社長福原信三氏でした。ベス単フードはずしのピクトリアリズムの写真が思い浮かびました。ボケボケの朦朧とした写真です。

思はざるゆゑに

そろそろ次のモチーフを探さないととは思うのですが、今日もコスモスです。(汗)

塚本邦雄は、昨日と同じ歌集「約翰傳偽書」から、
 暗紅の津軽の林檎口中にわれ思はざるゆゑにわれあり
 アポリネールの生前と死後、孤獨とは曇日の錫色の太陽
 百年先の日本想ひて眠るにも重きかなわが頭蓋骨(オツサ・クラニー)

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5 50mm

きのう引用した塚本邦雄は、私が誤解していたのではないかと感じます。

”歌人歴半世紀”を過去の実績と思ったのは間違いで、
歌人としてこのあともなお生き続けて百年に達するなら、50年はまだ序奏に過ぎない
ということではないかと思うのです。

もしかしたら、作歌はあと50年続けるとして、そのあと千年、二千年と”歌人”としての名が残るなら、歌人歴1000年の中の50年なんて・・・、ということかもしれません。

だとしたら私の感想も素っ頓狂なものでした。

そこなひてさればこそ

なお不得意科目に挑戦中です。

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5 50mm

 秋風(しうふう)を愁風と書きそこなひてさればこそ歌人歷半世紀  (塚本邦雄)

半世紀の”歴”といえる属性を持たないわたしは、半世紀の”歴”をもつ歌人がうらやましいです。
あっ、小学生から撮っている写真は半世紀。
でも”写歴半世紀”なんて軽薄で恥ずかしい言葉です。

歌人半世紀が”書きそこない”ならば、撮りそこないも半世紀の価値はあるかもしれませんが。

わがコスモス

今日のは一枚だけ。

 秋眞晝わが宇宙(コスモス)に水流れ名も知らぬ草、花散らすなり  (塚本邦雄)

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E-M5 50mm

”一枚だけ”はウソです。

10月初旬にご近所で桜が咲いているのを見かけました。
その後あちらこちらで同様に桜が咲いているという報道に接し、記念写真を撮りました。

10月の桜よ、お前もボケているのか。わたしと同じだ。
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E-M5mk2 60mm

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E-M5mk2 60mm

コスモスを見ているもの

わたしの住んでいる付近は農地がたくさん残っているのですが、何か所か休耕田を利用したコスモス畑になっています。
それを目当てにカメラを持って訪れる人の姿もちらほらです。
もちろん、花を観賞する目的だけの方もみえます。
花を横目に、健康のために散歩する人もやってきます。

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5mk2 17.5mm

コスモス畑のはしっこに木守柿もいました。
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E-M5 50mm

コスモスのうするるセピア

セブンティ遠足蓼科を卒業して、ご近所コスモスです。

 コスモス滿開なり腕白の二の腕に沃度丁幾(ヨードチンキ)のうするるセピア  (塚本邦雄)

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E-M5 50mm

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DP0Q

一昨日のコスモスはノクトン17.5mm 0.95で撮ってますが、今日の一枚目は1970年代のオリンパス ズイコー50mm 1.4を使いました。
ノクトンはフルサイズで35mm f2に相当すると思いますが、手前の花にピントを合わせたので焦点距離は少し長くなっているかもしれません。
今日のズイコーはボケに特徴があるので気に入ってます。平面の解像度重視にむけた球面収差補正をしている当時のレンズ設計の賜物だろうと想像しています。

紅葉のおわり

女神湖の紅葉も今日で切り上げることにして。

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PEN-F 60mm

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PEN-F 60mm

塚本邦雄
 われは何ものならざりけるかこゑのみて視る紅葉(こうえふ)のをはりの黑
 紅葉(こうえふ)黑し何が戰爭(いくさ)と思ひつつ半世紀經(へ)つ なほ經(ふ)べき日々

セブンティ遠足に同行した3人に”記念写真”と同封して自作絵葉書を送りました。5枚印刷したその絵葉書のうちの2枚を。
こんなのもらっても仕方がないと思われるのは重々承知ですが、いいのです、3人のためでなく自分のためにおくるのですから。
小さな親切大きな迷惑に気づかないふり、気づかないふり。(汗)
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PEN-F 25mm

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PEN-F 25mm

すなはちさやさや

毎度ワンパターンのコスモスです。
ご近所の散歩の報告代わりに、きょうは肩の力を抜いて、です。

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E-M5mk2 17.5mm

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E-M5mk2 17.5mm

 あきざくら散るやすなはちみづうみの水さやさやと岸越す嵐  (塚本邦雄)

穿鑿など

どこにピントが合っているのかなどと穿鑿しないでください。(笑)
紅葉の木々を素直に見ないで、水面を見、足元を見、また湖面を見ているあまのじゃくですから、
ピンボケでもいいやと開き直っています。。

 ドストエフスキーの持病の穿鑿など煩はし山吹が返り咲く  (塚本邦雄)

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PEN-F 300mm

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PEN-F 25mm

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PEN-F 25mm

さにづらふ”紅葉”

きのう目くらましをかましたので、新鮮な気持ちで再び女神湖です。という自己弁護。

その前に、一週間前、現役時代の大先輩からいただいた原木から掌ほどのシイタケが育ったので記念写真を一枚です。
(今夜、素焼きして生姜醤油でいただきました。)
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E-M5mk2 25mm

 ムスタキもはや秋風の市中(いちなか)に去(い)ねさにづらふ紅茸少女(べにたけをとめ)  (塚本邦雄)

女神湖の紅葉ばかりですが、
主目的”親睦”のセブンティ遠足でしたので、朝食前のお散歩でしかゆっくりと撮影できなかったのです。
いえ、朝食の時間が気になって、”ゆっくり”というよりも駆け足でした。
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PEN-F 25mm

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PEN-F 60mm

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PEN-F 60mm

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PEN-F 60mm

かをる

女神湖を続けたいのですが、紅葉からの目くらましをこの辺でかまそうという下心です。
きれいな景色に背を向けて、由美かおるにドッキリしたり、ヒツジにちょっかいを出したり。

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PEN-F 25mm

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PEN-F 17mm

 左右(さう)頬毆りかへして秋風にいま柑橘のごとかをる掌(て)ぞ  (塚本邦雄の”かおる”)

いつ幸運が開くやら

まいにち変わりばえのしない写真ですが、本人は結構気に入っているのです。

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PEN-F 60mm

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PEN-F 60mm

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PEN-F 25mm

今年も「おわら風の盆」カレンダーをいただきました。
むかしの縁をいつまでもつないでいただき、感謝にたえません。
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 何月に惡運咲かむ新カレンダー十二枚植物圖版  (塚本邦雄)

新しいものはなまぐさく旧いものは屑屋へ

セブンティ遠足の女神湖なお、です。

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PEN-F 60mm

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PEN-F 60mm

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PEN-F 60mm

塚本邦雄の紅葉、
 レオナルド傳新刊のなまぐさし今宵薄紅葉の中行けば
 紅葉のこずゑにのこる一抹のうすみどり死に狎るるなかれ
 淡きかな今年の紅葉 ふるびたる『現代俳句』屑屋に拂ふ

塚本邦雄の中でレオナルド・ダ・ヴィンチは、聖母像の神聖と人体解剖のエロティシズムの両極に振れているように感じますが、生臭く生きている人間が”死”の歌をよむというという行為に通じるような気がします。”ふるびたる””現代”というような対比が面白く思います。
紅葉の中に紅葉ならむものを探している作歌者に学びたいと思いました。

いづち(何方)かたぶく

歳をとって寒がりになったのでしょうか、おつむのほうはとっくに外側も内側もお寒い状態なのですが。

 秋天はいづちかたぶくわが死(しに)ののちの水火のごとく苦(にが)かれ  (塚本邦雄)

女神湖で。
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どんな花がさいていたのだろう  PEN-F 25mm

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さかしまの世界で  PEN-F 25mm

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”アヒル”のボート  PEN-F 60mm

かつて”アヒル”のボートが写っている女神湖の写真が記憶にあるのですが、だれの写真だったか、あるいはいつの月例写真だったか思い出せません。
ボートは白鳥なのでしょうが、わたしには白鳥とアヒルの区別がつかないので、アヒルと思い込んでいました。

農場というところで

きょうは親孝行の日で、疲れてしまいました。
セブンティの遠足から一枚だけで。

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PEN-F 17mm

御射鹿池(みしゃかいけ)

御射鹿池(みしゃかいけ)も行きました。なにせ、セブンティ”遠足”ですから、観光名所も行きます。
”名所”は二番煎じの域をでないので困ります。(2012年にも撮っています。)

 神はわが胸を牡鹿となしたまふみのれあからひく朝の少女よ  (塚本邦雄)

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PEN-F 60mm

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PEN-F 17mm

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PEN-F 300mm

長野県の資料によれば昭和8年につくられた農業用ため池だそうで、稲作などの水源になっている渋川が奥蓼科温泉郷の源泉を抱える強酸性水であり、この地が標高1,100mを超す寒冷地でしばしば冷害に見舞われていたため、湧水で渋川の水を希釈し池でためて水温を上げるのだそうです。いまは渋川から引いた2万6000トンの潅漑用水を湛え笹原地域の水田32ヘクタールを潤しているそうです。

黄なる霞に睡り

紅葉をひと休みして”親睦旅行”の記録写真で。

尖石遺跡という縄文文化の考古博物館へ行きました。
まるで、小中学生の遠足みたいな行程ですね。
平均年齢70歳のメンバーですから、おつむのほうは中学生並みに老化しているとしても仕方ないです。

セブンティーンならずセブンティの遠足です。

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仮面の女神  PEN-F 17mm

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縄文のビーナス  PEN-F 17mm

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PEN-F 17mm

塚本邦雄は土偶の”偶”で、
 われら短き命もてうちくだくべき偶像は黄なる霞に睡り
 葦むらにつづく囚徒の列を見しそれからの骰子(さい)はいつも偶(ちやう)の目

ふるきみは

きのうにつづき女神湖で”もうひとつピリッとしない紅葉”写真でご機嫌を伺います。
朝五時から起きだしてうろうろしたお散歩写真の成果です。

 われ恋ふるきみは火の性(さが)爛爛とぬばたまに夜をみちびく女神  (塚本邦雄)

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PEN-F 60mm

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PEN-F 25mm

明日はあす

お風呂セット持参のお出かけは蓼科でしたが、撮影目的でないのでせっかくの紅葉も見るだけでした。(涙)
親睦を深める目的は達しましたが、”紅葉の写真が撮りたい”ともっと自己主張すればよかったと、後悔しきりです。

朝早く起きてホテルの周りを散歩した写真でお茶を濁します。
女神湖というそうです。
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PEN-F 60mm

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PEN-F 25mm

塚本邦雄
 紅葉溪行きの車掌のバッソ・プロフォンド他界へはどこで乘り換へるのか
 明日の日はあすの光りうつろはむ紅葉なれやかへりみはせじ

明日休診

明日は更新をお休みします。誘われてお風呂セットを抱えてお出かけです。

塚本邦雄も”休み”で、
 春泥の一滴はねてあかるめり椿医院の「明日休診」
 浮世絵繪のけむる裸婦観る中年の彼ら<休め>のほそき脚彎(ま)げ

写真はまた7年前に逆戻りです。(汗)
明日からのお出かけで頭がよみがえるといいのですが。

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渇水期

きょうもまたひと月前の”ヘリテージ”の残渣をすくってのどの渇きを癒しています。

塚本邦雄
 渇きこそ榮華のひとつ齒に觸れて男の果實みづみづしけれ
 渇水期ちかづく湖(うみ)のほとりにて乳房重たくなる少女たち
 空の鳥を見よましくらに水をさす紺靑のにくしみに渇きて

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DP2Q

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E-M5mk2 85mm

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DP0Q

麦粒腫

7年前にトリップしてばかりいるともう現在に戻れなくなりそうなので、ひと月前の写真で。

塚本邦雄
 麻の葉形の座布團を出せ五十年前の戰死者がそこにすわる
 抜齒麻酔高頬(たかほ)におよび五十年前の殺人を口走りさう

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E-M5mk2 85mm

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E-M5mk2 85mm

高頬(たかほ)ではなく左目が”ものもらい”だそうです。目薬と塗り薬をもらってきました。
きょうはクリニックのはしごです。

建物が歪んでいるのは、写真が下手なのではなく”ものもらい”のせいだと思います。

色にゆるび

やっとPCが復活しましたが、写真のほうは病膏肓(やまいこうこう)で、なお北海道2011です。
PCは治ってもわたしの頭は治らない。(笑)

塚本邦雄
 復活してわれなになさむ健啖のうからと黑き鰶(このしろ)かこみ
 冷凍鱒緋色にゆるびつつ正午 復活の後(のち)にもまた死ある

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千々(ちじ)に

このごろ撮影していないのでまた7年前の北海道で回想法です。
出来がもうひとつなのは、7年間の進歩の背理法的証明です。(笑)

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塚本邦夫「新歌枕東西百景」の中の北海道雨竜郡妹背牛町千秋の歌で、
 妹は牛の背に搖れわがこころ千々(ちじ)にみだるる秋の夕暮

冷や汗で

なお散歩中です。

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DP2Q

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E-M5mk2 85mm

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DP2Q

野分は北北東へ

台風は夜9時ごろにご近所を通過していったようですが、近辺では大きな被害もなく済んだようです。
日付が変わる頃に、吹き返しの風がおさまったのを確かめて、ようやく安心して眠ることができました。
いい歳をして風におびえるなんて恥ずかしいことです。

 野分は北北東へましぐら屋(や)の上の男鮭色の腿に掻き傷  (塚本邦雄)

写真は9月の西日野さんぽの重箱の隅っこにあったのをいっしょうけんめいほじくり出して。(汗)
水道管とネコジャラシと倉庫の壁という、”どこかで見たような”、”なに撮ってるの”の写真です。
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DP2Q

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DP2Q

3枚とも45mm相当の単焦点がついたシグマのDP2クワトロで撮ってます。
大きめのカメラサイズと軽量がいいのですが、シャッターボタンが右端にあるのでブレやすいのが欠点です。
レンズの画角は私の好みですが、開放がf2.8では被写界深度が深すぎます。
別売りの外付けファインダーは、高価なだけで、実用性は疑問です。不格好でもいいから胸高撮影ができるEVFの外付けが欲しいと感じます。