ちょっと嘘が

ここのところ雑草の写真が多かったなあと思って、「雑草」を中心に集めて動画仕立てにしてみました。



なぜ「雑」なんでしょうね。
雑種とか雑誌とか雑文、雑念、粗雑、雑魚、雑兵というのもありました。
なんだか一段低いって言われているような気がします。

そんなに「純」は尊いのかなあ。

むかし、「純物質」と「混合物」というのを習ったけれど、どこで線を引くのだろうと不思議でした。
ほんとうに何も混じっていない純物質というものがあると信じられなかったのです。

 嘘だらけなる世に生きかねて鶏頭の茎裂けば髄の髄まで紅し  (塚本邦雄)

少し混じりけがあっても「純」と信じれば「純」なのか。
ちょっと嘘が混じっていても「真」と信じれば「真」というのと同じかな。
コントロールされた情報みたいなものかな。

集中力の欠落

同じような写真が続いてますので、本日は気分転換です。

先日仕事中によそ見をして撮りました。

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E-M5mk2 Olympus_bodycap_lense

たてたてよこよこ

ゆうべは強風をおそれて安眠できませんでしたが、いろいろ被害はあったものの大災害にならずにホッとしました。

一身田の写真を選んでいたら、
たてたてよこよこ丸かいてちょんというフレーズが思い浮かびました。

さてこれは何の絵描き歌だったのかが思い出せません。
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E-M5mk2 60mm

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塚本邦雄も”たてたてよこよこ”で。”ちょん”は読点(、)です。
 はつなつと若者の肉翳ふかし薔薇科果樹縦横の網の根
 ふるさとは杉鐵砲の弾丸(たま)かをりわれも死者いきしちにひみりゐ
 愚かしき夏 われよりも馬車馬が先に麦藁帽子かむりて

呵々大笑して恕

お寺の付近で花を見ました。
今日は無事を祈ってます。
これから台風が来るそうです。
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 呵々大笑して恕(ゆる)したるおもかげのうすずみいろに夕風の蓮  (塚本邦雄)

フラミンゴ、フラメンコ、フラ・アンジェリコ

さてマンネリとワンパターンと自覚しつつも、素材に頼って一身田の町をふらふら。

塚本邦雄も「ふら」で、
 紅鶴(フラミンゴ)ながむるわれや晩年にちかづくならずすでに晩年
 フラメンコ調に君が代歌ひ了へ彼奴(きやつ)端倪(たんげい)をゆるさぬ道化
 父の痛風知つて訪ひ來し初蝶か フラ・アンジェリコ、フラ・アンジェリコ

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DP0Q

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E-M5mk2 60mm

仏の顔も三度というので、三枚目はちょっと小さくして、恐縮している態で。
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DP2Q

流水算は、き・ら・い

写真だけでも涼しくしたいと思ってウォーターで、というのは建前で、
一身田の町の写真が「図鑑」か「コレクション」に堕しているので、一瞬だけ目先をかえてからまた続けようという魂胆です。
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ワンパターンの「図鑑」写真も一枚だけこっそりと。
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塚本邦雄
 まづ脛より靑年となる少年の眞夏、流水算ひややかに
 人の信うしなひ果てて炎天の薄き屋根瓦に水撒ける
 出口なき酷暑の墓域、水浴びし墓石定型詩のごとく覺(さ)む

キリンと

きょうはキリンです。

 ギタールと麒麟と少女消え去りし曲馬團(シルク)のあとにさす朝の月  (塚本邦雄)

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ガソリンスタンドに飼われていたんでしょうね  DP2Q

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キリンはこんな町にいます  DP0Q

昨日の写真も一昨日の写真もフレーミングのミスが目立ちます。

単に暑さに判断力が低下しただけなのか、
慢性的に老化した脳が感覚を鈍らせているのか。

どうか後者ではありませんようにと手を合わせて神だのみ、
いえ、ここは真宗高田派本山の町なので、仏だのみです。

ぶらぶら、うろうろ、フラフラ

門前町ぶらぶら、うろうろ、フラフラ中です。
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E-M5mk2 60mm

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E-M5mk2 60mm

看板は気になります。
この町らしい仏壇、仏具の店の看板と、
どこにでもある床屋さんのトリコロールを。

塚本邦雄
 「佛陀」てふ濁音にがし白粥に肝(かん)・腎(じん)透きとほりつつあれば  
 三色旗 その色・色の閒隙に待ち伏せてゐる刻刻の蝶

地図ゆがみ

きのう行った一身田は真宗高田派本山の「専修寺(せんじゅじ)」の門前町で、
寺内町(じないちょう)という一画は15~16世紀の自治都市だそうです。

写真は「せこ」と呼ばれている路地で、今回撮りたかった場所です。
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コントラストが強い晴天でしたので、空模様のことなる日に再訪したいと思いました。
昨秋、ここ専修寺の御影堂、如来堂が国宝に指定されたそうです。今回はお寺は敬して近づかず、町なかをウロウロ、いえフラフラしました。

 アフリカにて見れば母國の地圖ゆがみどのみづうみの底に寺院(てら)ある  (塚本邦雄)

見えず

暑いけど、三重県出身の写真家浅田政志氏の写真展をしていると聞いて津市一身田へ出かけましたが、かれの写真を使ったポスターは見たけど、肝心のオリジナルは一枚も見ずに帰宅しました。
もっと事前調査してから行けばよかったと大反省です。

 梅雨の禮拜堂に禱れる首あまた見えつつ汚れたる手は見えず  (塚本邦雄)

その一身田で暑さにボーッとしながらパチリ。
ここは真宗高田派本山の町です。
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E-M5mk2 60mm

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これ以上熱が入らない

アッちっちっちです。体内に熱がたまって、これ以上仕事に熱が入りません。
でも、よそ見はしてました。

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E-M5mk2 Olympus_bodycap_lense

塚本邦雄も”暑”いのを選んで、
 文月(ふづき)シャワーの銀のしぶきに風邪引いて暑中お見舞申上げず候
 暑き日の時計商にて鳩時計死しをり 死ぬまでいくばくの刻

ざつそう

なぜ撮ったのだろう。ただの雑草なのに、なぜ。

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文月けふ

沈黙は金でしたよね。

 沈黙のかぐはしきかな文月(ふづき)けふ処女がささぐる葛切の椀  (塚本邦雄)

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E-M5 135mm

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E-M5 300mm

ものにもわかれ

自分で自分のブログを画像検索したら先日引用した滝沢脩氏の写真が出てきました。
わたしは好きな写真なのですが、ちょっと恥ずかしいので、きょうは紳士的にいきます。

 人に別れ人ならぬものにもわかれ雨ふりそむる女郎花寺(おみなへしでら)  (塚本邦雄)

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E-M5 300mm

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E-M5 300mm

リチャード・パワーズ「舞踏会へ向かう三人の農夫」という本を読み始めました。
アメリカの作家が何故ドイツの写真家の写真を・・・と本のカバーを見ていぶかしく思ったのがきっかけです。
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写真はアウグスト・ザンダーというドイツの有名な写真家の、多分第二次大戦前の作品です。
わたしはプロイセン云々という題で憶えていたのですが間違っていたようです。

毎度のことながら、読み始めても最後まで読めるとは限りません。いえ、きっと読まないでしょう。私は根気が続かない性格です。

ザンダーの写真で木村伊兵衛の秋田の写真を思い出しました。
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昭和20~30年ごろ撮られたもののようです。

ついでに1970年ごろ出て、当時話題になったオハラ・ケン「ONE」という写真集のことも。
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写真を契機にした小説に憧憬のような感情がわくのです。
もしも小説の題に「写真」とか「写真機」と書いてあったら躊躇なく手を出すでしょう。
でもザンダーも木村伊兵衛も写真だけで物語が成立しているように感じます。いいなあぁ。

わが胸のふかき

二日つづきでヘアの話をしたので、きょうは身を慎んで写真だけで。
本当は”それ”が好きだから、胸の中にあるものを全部吐き出すと、ここがR18+になりそうだからです。(笑)

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E-M5 135mm

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E-M5 135mm

さかしまの写真だけでは
頭の中がひっくりかえってしまいますので。
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E-M5 135mm

塚本邦雄
 かの國に雨けむる朝、わが胸のふかき死海に浮くあかき百合 
 百合剪(き)つて一身眞靑(まさを)夏ゆくといへども雄雄(をを)しければこそ雄(をす)
 さらば百合若 驟雨ののちをやすらへる昧爽(よあけ)の咽喉(のみど)ゆふぐれの腋
(※ 「百合若」は塚本邦雄の亡くなった愛犬の名前だそうです)

オーム

きょうは目先をかえて動物系です。
ピントが甘いのは、他人に厳しく自分に甘くするという最近の処世です。
(ミラーレンズなので絞りがないのです。)

 空蟬のうちに香もなきかなしみの充つるを天にむけし繪ひがさ  (塚本邦雄)

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E-M5 300mm

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E-M5 300mm

きのうの”ヘア”の話をつづけます。
むかしは、マン・レイなどの巨匠の写真でも墨ぬりがされていました。
デルヴォーの画集なら堂々とした陰毛がそのまま印刷されていて、マン・レイやヘルムート・ニュートンやメープルソープの写真集はダメというのが、いま考えても不思議です。

わたしが丸善を通して買ったE・J・ベロック(1873~1949)の写真集です。
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ほんとうはつぎのような写真で、機材も発達していない時代に娼婦(?)をモデルに撮られた写真です。
無修正の写真が自由に見られる時代になって本当によかったと思います。
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剛毛のツェッツェ蝿

いつも歩く川べりの道にユリが咲いているのに気づいてカメラを持ちだしました。

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E-M5 135mm

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E-M5 135mm

きのうの荒木経惟「写真への旅」には恥ずかしい思い出があります。
老化して過去のことがやたらと思い出されるとともに、羞恥心も切れてきたようです。

第一回太陽賞を受賞した荒木経惟に当時さほど関心があった訳ではありません。
本を立ち読みしたときも、独特の言い回しについていけませんでした。
なのに、本を買ったのは、滝沢脩という人の次の写真がのっていたからです。
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当時は女性の陰毛が写っているだけで「ワイセツ」の烙印が押され、「賛歌」というヌード写真集を出した杉山吉良という作家などはカミソリを持ち歩いていたというウワサです。
ネット上にナチュラルなヌードがあふれて見慣れてしまうと、マジックで墨ぬりした写真はかえってワイセツそのもので、この写真は墨を塗ったことで「作品」になり得たと思います。

塚本邦雄は「毛」つながりで、
 花咲く竝木路をタールでうづめゆく生きて嘉(よ)し道路工夫の腋毛
 眞夏なすことなく逍遥す不毛なる田園の多毛なる農夫たち
 暴動鹽のごとくあたらし剛毛のツェッツェ蝿棲む國の處女(をとめ)に

昼顔

昼顔というとカトリーヌ・ドヌーブを思い出すのは時代錯誤でしょうか。
ネットで検索するとTVドラマや上戸彩の映画ばかり出てきます。

 ひと待つとまひるひたひのあせひゆるひとときを顫へゐるひるがほよ  (塚本邦雄)

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E-M5 135mm

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E-M5 135mm

きのう”哀愁のイコンタ”と書きましたが、哀愁だったか郷愁だったか不安になって、荒木経惟「写真への旅」(朝日現代カメラ新書)を引き出して来たら」「感傷のイコンタ」でした。ちょっと前にも同じ間違いを犯したような記憶が。
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海水が微妙に

このあたりはむかしは海水浴場としてたくさんの人を集めていましたが、いまは客の数も減ってしまったようです。
砂浜が狭くなったことや、水が汚れたことや、レジャーが多様化したことなどが影響したと聞きます。

金づちだった高校生のわたしは、体育の水泳試験をパスするため、毎週自転車でこの辺りに通いました。

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いけない、写真が”哀愁のイコンタ”になっています。
だからむかしむかしのことなど思い出してしまって。

むかしのことは思い出すのに、今のことは思い出せません。
昨日仕事を一つしわすれたので、朝から出かけるはめになりました。
帰ってから、今度は物を置きわすれてきたことに気がつきました。

塚本邦雄
 海水が微妙に苦(にが)し廢盤の錆おとす男らのくちびるに
 王も王妃も生まざりしかばたそがれの浴場に白き老婆は泳ぐ

七月とろけるばかり

誰も見ていないことを確かめてパシャッ。
だって恥ずかしいではありませんか。

 天の藍したたり落つるひるさがり七月とろけるばかりのティヴォリ  (塚本邦雄)

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迷惑メールが昨日から今日にかけて3通も届きました。
c0nt1nu0us_ch0ruz@docomo.ne.jp というアドレスからです。
久しぶりにご飯でもいきましょうか云々というお誘いの繰り返しですが、
 ・名前を名乗らない。
 ・ため口をつかう。
 ・絵文字をつかう。
のは、私に来るメールではありません。
ネットで検索すると、これは”なりすまし詐欺”の手口だそうです。
相手が悪意を持った犯罪者だと思うと腹立たしいかぎりです。

それぞれの夏

きのうの植物は”ネコノヒゲ”という名前だそうです。
知らなかったので、もういちど行って根元の名札を確認してきました。

膀胱炎など排泄系の病気に薬効があるそうです。
ここは薬に関係する植物ばかり集めた小さな花壇です。

塚本邦雄もネコで、
 盲(めし)ひたる猫それぞれのうちに養(か)ひ微溫浴室(テビダリウム)のごとし我家は
 鼠滅ぼしわが家寺院のにほひする数日ののち鉄色の夏

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E-M5 135mm

はしりすぎ

ニュースのたびに被害が拡大しています。こうなるまで、こうなると予測もされずに。

塚本邦雄
 うらぎられたりと思へど七月の男の旅信より露はしる
 雨奔りすぎたる夢ののちにして帚木(ははきぎ)の實に溺るるちちろ
 しかもなほ雨、ひとらみな十字架をうつしづかなる釘音きけり

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E-M5 135mm

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E-M5 135mm

悲しいのでせめて写真を小さくして。

すいかどろぼう容疑

わたしは西瓜泥棒ではありませんよ。

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E-M5 135mm

広島にはすこし縁があり、被害はなかったと分かっていても、つい毎日電話で確認をしています。
まだ安否の分からない人たちもいるそうで、無事を祈らずにはおれません。

知るや

ネムの花を撮りたかったのですが、いつのまにか7月になって花も終わってしまいました。
花ばかりではありません、いつか撮ろうとおもっていた建物が取り壊されてがっかりしたこともありました。
もっと撮らないとだめですね。

きょうの雑用を終えてから半時間ほどの散歩中に撮りました。
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E-M5 135mm

カメラが修理から返ってきましたが、E-M5mk2のアクセサリーシューが黒いものに交換されて”ブチ模様”になってました。
ペンタ部を傷だらけにしているユーザーとしては、ブチ模様になってかわいそうだけれど、メーカーに文句を言えた身ではありません。

 君よ知るや南の國に天使魚の紫磨金(しまごん)の死の鰭すれちがふ  (塚本邦雄)

早く雨が終わればいい

大雨の七夕です。大丈夫でしょうか。

きのうはむかしの同僚、先輩方と、今日は高校時代の同学年の人たちと会いました。
先輩から、前立腺肥大の薬をやめて手術しろと勧められました。自分がひと月前に手術して結果がよかったようです。
たしかに肥大だけどとくに症状がでてないのだから放っておいてくれと心で言って、にこにこ顔で「はい」と応えました。
きょうは鈴鹿サーキットの国際コースの中にあるレセプションルームが会場でした。
参会者に見向きもせず、景色を楽しんできました。
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 彦星と何をちぎりしときめきて今朝男郎花(をとこへし)水にかたぶく  (塚本邦雄)

コソコソ

帰宅が遅れたのでこっそりと、写真も小さめにして。

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E-M5 50mm
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E-M5 50mm

心を過ぎつ

恥ずかしながら、ほぼ七歩写真、なお。

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塚本邦雄も、
 合歡の花見ずてあり經る七月のなんぢ婚姻する勿れとぞ
 七月の戀は火よりもかろやかに心を過ぎつわがアベラール

ほぼ七歩

引きこもりという言葉のマイナス・イメージを払拭するため、10歩も出ずに撮ったから、
「ほぼ七歩写真」ということにして。

塚本邦雄も七つながりで、
 七歳のアミの兩手にくちづけをする時遊動圓木きしみ
 七階の晴天に讀む割禮の文字ちりばめて黴びたる聖書 
 父母よ七つのわれのてにふれしひるの夕顔なまぐさかりき

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深閑と七月

「引きこもり写真」とでも言うべきでしょうか、
暑いし、疲れたし、もう動きたくないし、足音もなく七月が来たりしたので、玄関先から10歩も歩かずにパシャッしました。

 しんかんと七月いたり母がため茄子もてつくるむらさきの馬  (塚本邦雄)

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お散歩中またはなかよし

時計を見つけました。
「なかよし」です。

 明日へあるひは過去へ時計のねぢ巻くとわが指に夜の蕺藥(どくだみ)臭ふ  (塚本邦雄)

こういうご近所写真は個人情報の漏洩につながると言われているのですが、我慢できずに撮ってしまいました。
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「おこがましい」という言葉を久しぶりに聞かされたので、念のため検索してみました。
 分不相応である。さしでがましい。出過ぎたことだ。いかにもばかげている。全くばかばかしい。(Weblio辞書)
はて、彼はどの意味で使ったのかと、ますます想像をふくらませました。

わたしは草食獸

なお草を食べています。

塚本邦雄も草で、
 反・反歌論草(さう)せむとして夏雲の帶ぶるむらさきを怖れそめつ
 子を生(な)しし非業のはての夕映えに草食獸の父の齒白き
 尼僧帽(コルネット)鰭ふる尼僧 七月の霞草蚊のごとくみのれば

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E-M5 300mm

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E-M5 300mm

まだカメラが修理から返ってきません」。前回は1週間足らずで戻ってきたのに、今回は時間がかかっています。
修理品を受け取りに来てくれるピックアップサービスに、システムメンテナンス後不具合が生じているようで、もたもたしています。