四月尽とか

ツツジなお。

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

塚本邦雄
 窈窕たる処女(をとめ)きたりて四月尽未来味覚論まくしたてたり
 卯月(うづき)うつつほろぶる愛にひえびえと緋の雨零(ふ)らす初花篝(はつはなかがり)  (もう此処では桜は終わりましたが)

さつきみなづきえこそやすらへ

三重県鈴鹿市は、植木生産が明治3年に始まったと言われ、昭和6年には記念碑も建てられ、昭和39年の東京オリンピック以降いっそう生産が増え、サツキ・ツツジの生産額は全国一位だそうです。
そんなツツジの露地です。

 さつきみなづきえこそやすらへ封筒に封じてわが夜夜(よよ)の星明り  (塚本邦雄)

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

落ちた日

ときには泣き言を言いたくなる日もありますね。
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今日中に到着する予定だった商品が、準備できないからとキャンセルされてしまい、連休中の楽しみが消えてしまいました。
日常生活でストレスがたまっているのに、水に落ちたら石がきたような気分。

老い放題に老いて

まだ県境の山里です。
前にも撮ったようなアングルがあってとても恥ずかしいけど、心臓に発毛剤をふりかけて。

 星ヶ谷村百八番地、元右翼老い放題に老いてうつくし  (塚本邦雄)

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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残り物

君が畑は木地師の里とよばれているそうですが、木地師という職が伝統的な響きを帯びているように、この地もだんだんと時代の後方へ行こうとしているように見えます。
住んで生活をしている方に、とても失礼な言い方ですが。

しかし時の流れにとりのこされて、いっそう美しくなるというのも真実と感じるのです。
打ち捨てられたものさえ、ここでは美しいと思います。

わたしは自分の醜さを知っていますが、ここの空気を吸っていると、そのことが薄れていくような気がしてくるのです。
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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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DP2Q

かたきのまちへ

”散歩写真”ではなく、仕事帰りの”道草写真”です。(汗)

塚本邦雄
 菜の花のつめたき朝の崖下りひとり敵(かたき)の街へむかへる
 肉体の神もしらさぬ暗がりにほのぼのとともる一つ菜の花

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PEN-F 75mm

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PEN-F 25mm

花の写真は苦手なので、欲求不満解消に、何でもない写真も。
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PEN-F 75mm

新緑の古刹で考えたこと

白鹿背山東光寺なお。
 きのうの紹介文中にあった「聖徳太子開基の天台寺院」といえば、近所にある百済寺の創建も同じで、何か因縁でもあるのでしょうか。
 また、「永禄11年の戦禍」は、信長が六角承禎と戦った観音寺城の戦のことでしょうか。主戦場が東光寺と同じ東近江市にあった箕作城だそうですので。なおこの時、最後に信長に降りた六角氏家臣が人質として差し出した子が蒲生氏郷だとはじめて知りました。

葉室麟「冬姫」で書かれた氏郷はちょっと格好良すぎでしたが、三重県松阪の城主になったこともあるので親近感がわきます。

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PEN-f 135mm

木々の新芽に沁みゆく

東近江市君ヶ畑をひと休みして、白鹿背山東光寺の写真で。
東光寺は紅葉の名所だそうですが、この季節は新緑が美しいにもかかわらず閑散としていました。

WEB版新纂浄土宗大辞典には次のように紹介されています。
 滋賀県東近江市平尾町。白鹿背山巨徳院。滋賀教区№二八。当寺縁起については二説あり、一説には推古天皇一五年(六〇七)聖徳太子がこの地を訪れた際、自刻の薬師如来像を安置し道場を建立し、以後、源信によって天台宗寺院として再興されたと伝える。また一説には貞観一五年(八七三)奈良薬師寺の僧、行賀が廃寺小倉山高野寺の別院として建立後、荒廃するも康暦二年(一三八〇)薬師寺の僧、智蓮により復興されたと伝える。永禄一一年(一五六八)戦禍を被って灰燼に帰すが、慶長年間(一五九六—一六一五)に、深誉円知によって浄土宗寺院として再興された。正徳三年(一七一三)・文化六年(一八〇九)・慶応四年(一八六八)と三度の大火に罹るも復興され、近隣に多数の末寺を擁し、知恩院門の中本山格に位した。

 粥煮ます母に寄り添ひ見る雨は木々の新芽に沁みゆきにけり  (塚本邦雄)

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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汗地にみちびかれ

滋賀県ばかり続いたので目先を変えるために、ご近所の散歩写真で。
長太(なご)のクスの木は地元では有名です。幕末に伊勢の人が書いた旅行案内書に、この木を「大木神社」というと紹介されているそうです。

 電工の汗銅線にみちびかれ地(つち)にしづくす このにがき蜜  (塚本邦雄)

楠ならぬ「シズクず」です。(汗)
きょうはことさら暑い日でした。

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こちらはクスではありませんが、自宅からブラブラして撮りました。
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独りじゃない

きのうは”がんばって”いましたが、独りぼっちだったので、きょうは”二人”の写真で。

ついでに塚本邦雄も”二人”で、
 錐・蠍・旱・雁・掏摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵
 「二人の妻への手紙」読み終らず四方(よも)の新緑とみにつのるごとし

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もちろん後の地味なのが私  PEN-F 135mm

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もちろん下の黒いのが私  PEN-F 135mm

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蛇口三兄弟  DP2Q

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キレイキレイ  PEN-F 135mm

ピアニシモは私の心臓の音

きのうに続き、県境の東近江市政所君ヶ畑で撮った写真です。

自分で自分を励ますために、”がんばって”いる写真にしました。

 最弱音(ピアニシモ)に耐ふるわかもの含羞のうすべにに弦樂四重奏果つ  (塚本邦雄)

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きみも独りか  PEN-F 135mm

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雨で崩れた岸からサクラは流されそうになった  PEN-F 135mm

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傾いた塀はあと何年もつだろう  PEN-F 135mm

唯我独尊の輩

ひさしぶりに撮影に出かけました。といっても県境の何度も行ったところですが。
そのうえ、どこでも撮れるような写真を撮ってきました。
まったくの自己満足、唯我独尊の写真です。
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きれいな水が流れっぱなし  DP2Q

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かなだらいはまだ現役  DP2Q

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共同水場があちらこちらに  PEN-F 135mm

正直者

精神的振幅の大きさを示すような写真です。ほんとうに写真は正直です。

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PEN-F 17mm

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E-M5mk2 42.5mm

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E-M5mk2 75mm

虚妄の證明

きょうはしずかに2枚だけ。
大口をたたくことが大切だと自覚しているのですが、そんなネタもないので。

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 屋根に干しし黑き毛布はひるがへり<虚妄(いつはり)の證(あかし)をたつることなかれ>  (塚本邦雄)

すみれ、まみれ、灰まみれ

きょうは、高宮町の散歩写真の落穂ひろいです。(汗)
ほんとうは重箱の隅どころか、クズ籠に入っているようなしろものです。
ダメな理由は、ワンパターンだからです。
原因はきっとわたしの肉体的問題、脳みその劣化です。

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PEN-F 135mm

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ところが塚本邦雄の短歌で「落穂ひろい」を探しても見つけ損なったので、しかたなく「ミレー」で、

 神の目もすみれいろとや郵便車より戀文の束ころげ落つ
 ほろびたる心霜月淼淼(べうべう)と木犀は花にまみれて立てり
 卵食ふ時も口ひらかず再度ヒロシマひろびろと灰まみれ

木花咲耶姫

高宮神社で撮りました。
祭神のひとりはコノハナサクヤヒメだそうで、かの海幸山幸兄弟の母上です。

 海彦は水葱少女(なぎをとめ)得て霜月のうらうらととほざかりし白帆  (塚本邦雄)

季節が全然違うので、おかわりも、
 兄弟落第春夜悲哀の領分を極彩古地圖もてへだてたり  (塚本邦雄)

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

レクイエム

200人以上の犠牲者をだした熊本地震から2年たちました。
地震で生活を一変させざるをえなくなった多くの方々に、せめて今日一日は思いをはせたいと思います。
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 兩岸にレクイエムの響(な)る河をゆく船、たそがれて薊色の帆  (塚本邦雄)


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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

カッコウにとらわれる

むかしの写真家の写真をあきずに繰り返し見ています。
好きなマン・レイにとりつかれて、とうとう、
きのうと同じ高宮町をソラリゼーションという古くさい技法で。

他人が持っているものがすぐに欲しくなり、かっこいいと思うところはマネしたくなるのは、むかしからかわらない私の性格です。

たとえば、高校時代に不便をしのんでブックバンドで登校していました。
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化粧川

化粧川とは粋な名前だと感じました。
古い地名はいいなあと思うのは古い人間でしょうか。
歌人の塚本邦雄のように地名に偏愛的嗜好は持ちませんが、物語を想像させる名前には興味をそそられます。

近江高宮はきれいな水が流れていました。
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化粧川の由来が書かれた看板さえ奥ゆかしく思われました。
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「現在の犬上郡多賀町久徳にいた久徳城主久徳氏の姫が高宮城主高宮三河守に輿入れの際の持参金ならん持参水であって、昔から水利の悪い高宮での姫の化粧の水に不自由させないための久徳城主の親心から引かれた川だとのいいつたえである。
後世の甚だしい水争いを生んだ赤田井が伝えるごとく、わが高宮の灌漑の水に主として片川、それも久徳あたりからとったことを考えると、これもまた、当時の常套手段であった戦略結婚の一種とみられなくもない。」

水が欲しかったから結婚したというのはあまりにも現実的ではないですか。プンプン。

時間の止まるとき

サクラにあいたわけではないのですがサクラの花にはどうしても負けてしまうので、
近江高宮町の散歩写真でまた目先をかえて頭の中をリセットします。

でも写真が4枚もあるので、これは質が落ちますと告白しているようなものです。
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人の少ないところをマイペースで歩いていると、そのときだけは時間が止まったように感じられて、最近になって時の進む速さを嘆いている身としては、至福のひとときなのです。

もうじき百か

また仕事をさぼっていると、どんどん忙しくなってしまい、きのうもきょうももう一つの写真です。
もう一つの原因は写真を撮っていないことと分かっているのに、バタバタと余裕がないのです。

写真は百済寺です。
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PEN-F 135mm

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百済寺の写真なので、塚本邦雄も、
 百歳さして遥かならねば生姜湯を飲みさして讀むガルシア・マルケス

教える日々の

きょうは電線にツバメをみつけました。
(写真を撮れなかったのは残念ですが)
近所の保育園では入園式だったようです。
(そういえば孫娘も今日が入学式だと言ってました)
やっぱり私の周りの時間は早く進んでいるにちがいありません。
相変わらずなのは私の写真ばかりです。

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PEN-F 17mm

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E-M5mk2 85mm

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PEN-F 17mm

トタンは鉄板に亜鉛のメッキ、ブリキはスズのメッキと教えられたのですが、劣等生は区別がつかないので、

 優しき歌選りて敎ふる日日の吾子よブリキの喇叭を厭ひ  (塚本邦雄)


ズームレンズを使っていたときは写角で撮っていたのですが、単焦点にしてからは被写体との距離に苦労しています。
画面の中に収めるためにということではなくて、
単焦点のそれぞれに、距離がもたらす空気感があるように感じます。
新しく手に入れた135mmを、どの程度の距離の被写体に合わせればいいのかつかみかねています。
単焦点は向こうから被写体が来てくれるので、距離が分からないと被写体を見つけられません。

かえりなむいざ

不思議な夢を見ました。
サクラを食べる夢でした。馬のことではなく、本当にサクラの花を食べるのです。
サクラ餅ではありません。サクラの花のついた枝ごとお鍋に入れていました。

味を覚えていないのです。
美味しかったかどうかの記憶もありません。
食べようとしたところで夢が終わったのかもしれません。

何故そんな夢を見たのか、心当たりはありません。
食い意地がはっているせいでしょうか。
美しく咲いているサクラを見て唾液が出るのは老化現象であってパブロフの犬ではありません。

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

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PEN-F 135mm

写真は昨日と同じくご近所のサクラです。
咲けば町内の人が見に来るか、たまさか通りかかった人が立ち止まって見るかというサクラで、それを目的に遠くから訪れられるほどではありません。
でもどこで咲いてもサクラはサクラ。見飽きることはありません。

 谷越えて櫻散りくるふるさとの鶯聞きにかへりなむいざ  (塚本邦雄)

かなわざると知りつつ

開き直ってサクラの写真です。
どうして思うように撮れないのかと意気消沈しますが、季節ものですからご容赦ご容赦。
(一枚、異類が混じってますけど。)

 かなはざる愛と知りつつ祈れれば花散り果てて眉山とほき  (塚本邦雄)

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PEN-F 135mm

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モラトリアム

桜の写真をあげかねて彦根市高宮町のお散歩写真で時間稼ぎすることに。

またまたどこかで見たぞと言われそうな写真です。

このワンパターンからどうすれば脱却できるか課題です。
月刊PENも読んでいるのですがまだヒントはつかめません。
場所や花に依存しない写真を撮りたいのですが。

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たづねつつすえにあやめる

サクラがつづくので、目先をかえれてごまかすことにしました。
といっても植物から離れられないのでは、ごまかしも底が知れています。

塚本邦雄は椿が好きだったそうで、
 椿畷椿小路とたづねつつこの戀すゑはたれをあやめむ
 椿ひしひしとみのりて夜の園に立つ おそらくは死に倦める死者

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E-M5mk2 75mm

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E-M5mk2 75mm

むかしは読めた漢字が読めないのは歯がゆいものですね。
「倦める」が読めずに検索して「うめる(あぐめる)」(あきるの意味)と分かりました。
歳をとると恥ずかしくなることが増えて嫌になります。

あることのかなし

ちょっと前までブルブルしていたのに、今日はフーフーと汗を拭いています。
時間が駆け足で過ぎていくのが恐ろしくなります。

 鮮黄の皿繪四月の蜃氣樓(かひやぐら)われに家あることのかなしや  (塚本邦雄)

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花の曇の

居直ってきょうも桜です。
ご近所です。ことさら名所ではありませんが、咲いていると人が集まります。

 花の曇の底視むと攀ぢのぼり來し梯子なり天のいづくにかかる  (塚本邦雄)

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上気してさくら色

サクラ? 好きですよ
わたし達の世代にとってちょっと早かったアイドルでしたから。下町の太陽のイメージで、翳りがなくて、周りを元気にしてくれる。
だから今日もご近所の桜で。
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あれあれという間に満開になってもう散り始めています。3月4月の気ぜわしい季節そのままでした。

塚本邦雄。
 井筒には櫻一束(ひとたば)漬けられて明日はや春のをはりなるかも
 櫻散る備前眞庭のゆふまぐれおほちちの血の水上(みなかみ)知れず
 こころざし殺し殺されつつ卯月卯の花かすかなる血ののぼる

花粉アレルギーの鼻ひからせて

意欲低下中ですが、それではいけないと理性がいうので撮っても納得できない結果ばかりです。
反省を込めて、地元のサクラです。

 曖昧に生きつつ四月、われにむき風邪の馬鼻ひからせて佇(た)つ  (塚本邦雄)

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