刻刻を老ゆるわれ、すさみゆく

不得意な花の写真をひと休みしてお散歩写真にしましたが、前にも同じような写真を撮っていたような気がします。
記憶力が低下して都合の悪いことはすぐ忘れてしまいます。

そういえば昨夜も切符の買い方を忘れて汽車に乗り遅れる夢を見てしまいました。

塚本邦雄
 われの悲運にひそかにつながりて春のサーカスの大禮服の老人
 籃の石榴紅きしづくし刻刻を老ゆるわれ、すさみゆくユーラシア
 山茶花は老いし天使の糧白きほのほほのかに死のかをりして

彦根市高宮町。
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天に架けることができれば DP0Q

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燃えよドラゴン DP2Q

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ひと隅の花 DP2Q

などてやすらうわれ

年度末は師走よりも忙しい宮仕えですが、駆け足でやってきた桜も気になって仕方ありません。
彦根市高宮町で。

 やよひきさらぎなどてやすらふわが爪の半月とほき陽ざしに翳る  (塚本邦雄)

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DP2Q

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DP2Q

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DP2Q

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PEN-F

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PEN-F

月とサクラ

たった一枚。気持ちに余裕がないとダメですね。
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謙虚な日

なんだか仕事がたまってきましたので、余裕がなくて写真にもそれが反映してしまっています。
きょうは謙虚に反省します。
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われのかなしさや夢の中

龍祥寺のサクラなお。
ライトアップも始まってましたが、水銀灯の光線でホワイトバランス的には撮影しにくかったです。
(そうです、写真が下手なのはライトのせいで私の腕のせいではありません。(汗))

 櫻散るうつつにわれのかなしさや夢の中にも月明うして  (塚本邦雄)

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PEN-F KOWA PROMINAR 8.5mm

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PEN-F M.ZUIKO 25mm

背を向けるすね者  ~不盡山龍祥寺のしだれ桜

三重県の南のほうの度会郡大紀町阿曽にあるという桜の大樹を見てきました。
龍祥寺(りゅうしょうじ)というお寺の境内で見事な姿を見せていました。
樹齢140年だそうです。
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PEN-F M.ZUIKO 25mm

すね者なのでもっぱらサクラに背を向けて。いいえ、けっして窓から中を覗き込んでいるのではありません。
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PEN-F M.ZUIKO 17mm

なお背を向けて。えっ、防犯カメラ。
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PEN-F KOWA PROMINAR 8.5mm

塚本邦雄
 垂桜(しだれざくら)くれなゐ淡し来しかたの抹消部分百二十行
 垂桜(しだれざくら)の一枝かすかに石に触る絶交ののちみまかりし友

なきわれはまた

きのう、勤務先でみた、ちらほら咲いているちらほら桜、ぼちぼち咲き始めたぼちぼち桜です。
はやく満開の花を見たいなあと思いながらパチリ。
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E-M5mk2 TOKINA Reflex 300mm F6.3

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E-M5mk2 M.ZUIKO 75mm F1.8

 さくらばな見るかげもなきわれはまたよそむきて歌ふ神の頌歌(ほめうた)  (塚本邦雄)

見放されおる われ

わたしの職場はかつて桜の名所だったそうですが今は名残を留めるだけです。
それでも残った樹々が満開になれば見ごたえがあります。
そして、きょうのところは、つぼみはふくらんだものの”ちらほら”という程度です。

サクラがくる前にウメを一挙に、という魂胆で梅尽くし。
ついでに塚本邦雄も、
 魚梅(うをうめ)の改裝成れり深海のいろくづロココ調にならべて
 血漿色の梅干を家ごとに祕め革命に見放されをり われら
 鬱たる寝覺のやみの底にして剪られけむくれなゐの梅一枝

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DP2Q

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E-M5mk2 Helios 85mm

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E-M5mk2 Helios 85mm

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DP2Q

脚をそろえてよろめく日

わたしの近辺にはまだサクラは咲いていないのですが、となりの名古屋では今週初めに咲いたというニュースがあったので、
ひと目見むと出かけてみたら、色の濃いヒカンサクラはもう盛りを過ぎ、ソメイヨシノは来週末の予定だそうです。

徳川園という観光名所たったひとつ行って帰って来ました。
サクラ咲いてましたし、ウメも咲いてましたが、もうひとつ意欲が湧くことなく、行く場所を間違えたようです。
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PEN-F NOCTICRON 42.5mm

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm

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DP2Q

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm

塚本邦雄もウメとサクラで、
 煤色の脚を揃へてよろめけり鶴が 遠くに櫻咲きみち
 うぐひすの衰ふる夜を紅梅の葉隠れの花いよよ濃かりし

行きのバスで子連れの人に席を譲らなかった、帰りのバスでおばあさんが椅子から床へ転げたのに助け起こそうと立ち上がらなかった、公園内で私と同年齢の夫婦連れが地面に座り込んで明らかに異常な様子だったのに気づいても声を出せなかった。

今日の私は何か変でした。確かに頭がおかしくなっていました。
判断力も行動力も、そして人間性も朽ちていっているようでした。
そのことがショックでした。

封鎖地帶

浮気症のわたしはつい美しくないものが無性に撮りたくなります。

それに、花ではありませんが植物ではあります。
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DP2Q

ここの村も訪れるたびに無住の家が増えています。
人のいない家につる性植物が棲みついて、ガラス窓の中から私を見ているのです。

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DP2Q

”枯れ”を塚本邦雄から、
 春さむき封鎖地帶の娼家まで蔓のばしつつ枯れゆく常春藤(きづた)
 枯葎(かれむぐら)霜にきらへりゆるやかにわが身をめぐる齡(よはひ)の影は
 無名戰士墓地を光りてジープ去る蒼惶と春の枯葉捲きつつ

つくしは土筆、鰆はさわら

サクラにお尻を叩かれて、大急ぎで春の写真を、と思って土筆です。

塚本邦雄に土筆は似合わないと思って、”つくし”の歌を集めました。(ウソ)
 蒼惶(さうくわう)とみ空の縁(へり)をかりがねは去るわが春のみだれ見つくし
 岬の果てに短軀の漁夫の鬚面(ひげづら)手づかみのうつくしき鰆よ
 春の雁わたりつくして灰色のそらみつやまと、その空の創(きず)
 母のくににかへり栖む日はあらざらむ藍うるむ海の夕(ゆふ)澪標(みをつくし
 水の上に死の鶯の眸(まみ)とぢて恥うつくしき日日は過ぎたり

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

いい写真をたくさん見ることと自分の写真をじっくり見ることが上達の道だと教わったのですが、その教えはなかなか守られません。
反省してプリンターのスウィッチを入れたらインク切れでした。神様に見放されたのでしょうか。

ふりてこのむなしき

苦手といいながらまだミツマタです。

 正述心緒正述心緒彼岸會に雪ふりてこのむなしき量(かさ)  (塚本邦雄)

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

以前に同じ歌を引用したときに正述心緒を調べたはずですが、記憶が消えていてまた検索しなおしました。使い慣れていない言葉は何度覚えても定着しないのですね。
いえ、単に頭が悪くなったか、もともと悪いということのほうが可能性が高そうです。

花もなき身とこそ

かけ足でサクラが近づいてきてるようですが、季節感にこだわりすぎて苦手分野の花ばかりを撮っている自分に疑問符がついて、サクラのことを意識しないようにしようと意識しています。

しかし、脳の老化のせいで発想が固定化してきているのですが、それを排除すると意欲まで排除しそうで、残り時間を数えて臆病になっています。

という訳で今日もどこかで見たような写真ですが、トタン愛好者の血が騒いだので(汗)。
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DP2Q

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DP0Q

 花もなき身とこそ思へよひよひをわが見ぬ空はかつしぐれつつ  (塚本邦雄)

戻り寒なお

三椏なお。
去年の美杉村には比べるべくもありませんが、光が豊かに注いでいる花に満足して帰りました。

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

「み」つながりで

ミモザの写真を見ても花粉症がこれ以上悪化しないようなので、
「み」つながりで三椏(ミツマタ)も大丈夫だろうと考えて写真を撮ってきました。

同じ「み」なら大丈夫などという考えは、科学的ではないけれど文学的、論理的ではないけれど芸術的だと納得しているのです。

写真は棚田百選に選ばれている亀山市坂本で。
本当は昨年見た美杉村のミツマタ群落を、花の盛りに撮ってみたかったのですが。

 今生や花三椏に戻り寒  (塚本邦雄)

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

しづくすそのかみの

きょうも一日中眼をうるうるさせながら仕事しました。(健気な自分を誉めてやる!)

 春の夜の石にしづくすそのかみの日の鶯のこほれる涙  (塚本邦雄)

花の写真を見てもクシャミがでないので安心してまたミモザで。
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

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TOKINA M.ZUIKO 17mm 1.2

土門拳賞の受賞者は潮田登久子氏だそうです。先日、木村伊兵衛賞にノミネートされたのがすべて女性とガッカリしたばかりというのに。時代遅れのたわごとですが。

花粉こわい

花粉にやられっぱなしです。
鼻水が出るし、涙が浮かぶし、顔はひりひりするし、耳の穴までかゆいです。

もしかするとこいつも一役かっているのではないかと疑いつつシャッターを切ってきました。
写真を見て症状がひどくならないか確かめています。ミモザ。
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

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TOKINA Reflex 300mm F6.3

ちょっと寂しい

ホワイトデーだそうです。すっかり失念してました。義理チョコひとつしかもらってないから忘れてもいいんです。でも寂しい話です。

だから寂しい写真で。
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DP2Q

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm

3.11の「3.11、検索は応援になる。」が418万7千511人の参加だったそうです。
わずか10円でも参加できたことがうれしいのですが、昨年の429万4千532人よりちょっと減ったことが気になります。

水晶宮のすみで

仕事に向かう途中で沈丁花の匂いをかぎました。
香りが写真に撮れないのは残念です。

植物園の温室で。
建設当時は「東洋一の水晶宮」と呼ばれたそうです。

 硝子の檻に棲めばみじかき壮年のわれらがシャツの藍のたてじま  (塚本邦雄)

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm

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DP0Q

日はかえりゆき

東山植物園の旧兼松家武家屋敷門に蠟梅が咲いていました。
曇り日でしたのでロウ細工のような花を撮れませんでしたが。

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DP2Q

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm

塚本邦雄も蠟梅の歌で、
 必然の時こそいたれ掌(て)におもき書と臘梅(らふばい)の香をかなしみつ
 臘梅の花にじむ日はかへりゆき男子なる見榮もすてて眠らな
 臘梅に淡雪にじむ夕日かげ生(あ)れかはるとも国のために死ぬな

半分負つてくれ

きょうは花をささげます。
そして今年も3.11 検索は応援になるで、ポチッと3.11を検索してきました。

写真はなお東山植物園。
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DP0Q

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照井翠「龍宮」から
 春の虹半分負つてくれますか
 毛布被り孤島となりて泣きにけり
 春の海もう一秒も進まない
 逢へるなら魂にでもなりたしよ
 虹忽とうねり龍宮行きの舟

壁乗り越えなくていいですか

植物園の温室は工事中でしたが、中の植物は後ろの建物に移されていましたので、ちゃんと学習してきました。

日曜日でしたが子供は少なくてわたしのような老人や若い二人連れが目につきました。少年たちは本当に勉強しているのか不安な気持ちになりました。
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DP0Q

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

きのうにつづいて、照井翠「龍宮」から引用します。

 白鳥の祈りの胸をひらきけり
 春は壁乗り越えなくていいですか
 漁火や海に逝きしは海に棲む
 いい人ほど虹を渡つていつた
 それぞれに魂を乗せ鳥帰る

眼逸らさざる

東山植物園温室の工事は2014年から5年間の予定だそうです。
鉄骨とガラスの空間を撮れると期待して行ったのに誠に残念でした。

欲しいものが手に入らずすねていたので、撮った写真もちょっと病んでいるような気が。(汗)

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

3.11が近づいてきたので、今年も照井翠「龍宮」(角川)を出してきました。
本を開いたままに何首か引用します。

 繰りかへす過ちに春巡りきし

 追善の笛切れぎれに寒の雨
 寒夜坐す見ぬ世の人を友として

 海猫(ごめ)交る狂人喚(をめ)く欄干に
 三月や遺影は眼逸らさざる
 三・一一背(そびら)に満ちてくる潮

まつたく羞しがらぬ

きょうは国際女性デーだそうですが、あまり実感がありません。もうニュース・バリューがなくなったとでもいうのでしょうか。

 塙生花店代替りこのごろの含羞草(ミモザ)まつたく羞しがらぬ  (塚本邦雄)

たまには、いえいえ毎度のことですが気の抜けた写真です。
撮影していると、ここぞ!っと力を入れて何枚も撮るのですが、しばしばそんな写真がゴミの山で、
フラフラ歩いている途中で目に入ったものを何気なく撮ったもののほうがよかったりします。

といって、今日の写真がよいわけではありませんが。
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さはやかに三月

東山植物園の合掌造りは、大牧ダム(鳩谷ダム)が1954~56年に建設されたのを受けて白川村大牧から移転された旧太田家だそうです。

このダムで水没する22戸の集落が集団移転したというのはウィキで知りました。
別のHPで見ると1950年代から60年代にかけて周辺で多くのダムが竣工し、水没する村からの移住で、現在の白川村で人口が急増していました。

むかしむかしはどんなんだったかなあ、と想像しながら撮りました。
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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

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DP2Q 多重露光

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DP0Q

 はやき死を待たるることのさはやかに三月の芹スープにうかぶ  (塚本邦雄)

へ啓蟄の

先日はリス(木彫り)の写真だったので、今日は「熊」で。

この植物園であまり人がこない行き止まりのようなすぐ隣はもう園外という場所に、中山道の石畳が再現されていました。
クマザサが茂っていました。

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

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 おそろしき地球の外へ啓蟄の蜥蜴くはへて飛び去る雉子(きぎす)  (塚本邦雄)

今日の引用した歌を見て、トカゲも虫の仲間だったかと改めて思ったのでした。

をちかた(遠くの、向こうの方の)

名古屋の東山植物園には合掌造りの民家が白川村から移築されています。
移築されたのは昭和31年だそうで、移築直後に親父に連れられて訪れた記憶があります。
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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

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DP2Q

あしたには虫が目覚めるとか聞いて、ちょっと強引ですが、
 虫明(むしあけ)の明くる海原(うなばら)だれかまた悲しみを抒(の)ぶをちかたの紅(べに)  (塚本邦雄)

塚本邦雄の歌は岡山県の地名にちなんだものですが、このような無意識の歌でもこの時期になると「海原」という言葉に一瞬緊張してしまいます。
遠い地とはいっても、その季節になってこそ緊張する自分を恥じ入りたい。

老かまとと

きょうは冬物のコートを着て、重いバッグを持ち、坂を上がったり下ったり。
汗をふきふき歩いて、運動不足のわたしはたった2時間でギブアップしました。

目的の日本最古の温室は工事中で、足場のシートが見事に中身を隠していて、何のために出かけたのやら。
もう一つの目的だったスイセンの花も、あっちにポツリこっちにポツリで撮る気になれませんでした。

今日だけは宗旨替えしてカワイイ系で。名古屋東山植物園。
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PEN-F NOCTICRON 42.5mm F1.2

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DP2Q

鬱としてあり

自分の気持ちそのままの写真。
暗~い写真ですみません。

せっかくの晴天で暖かい日だったのに鬱々として引きこもり中です。
あすは雨だそうですが、出られたら出てみたいなあ。

 鬱としてわれらありつつ屋上に新樹の幹のごとき左官よ  (塚本邦雄)

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

飽き飽き

そろそろ梅にも飽きてきましたがおつきあいを願います。
写真も撮りたいけど、するべきことがどんどんたまって多忙感に追われています。

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

三月のむなしさ

もう三月だそうです。ちょっと前にお正月だったような気がするのですが。

塚本邦雄の三月で、
 三月のきりぎしにしていきいきと母をにくめり 水は幻
 父が呼ぶ三月の蝶初蝶(はつてふ)に一歩おくれてあやふき白
 あかつきは野に花色の霧(もや)立つと告げつつ三月のむなしさを

梅園へ行って見たのは梅だけでなく馬酔木も咲いていました。
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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

ひさしぶりに夢を見たのに、わたしの夢はいつも私を疲れさせます。
昨夜は、フェリーに乗ってどこかへ行こうとしているのですが、出航直前になっても乗船場所が分からないというものでした。なぜか乗り遅れや遅刻の夢が多いのです。
何度も同じような夢を見るので、夢占いが出来そうな気がします。