蝕の月ぞ

きのうは帰宅がおそくなって、インフルもつれてきたようです。
せっかくのスーパー・ブルー・ブラッド・ムーンですが早くベッドにもぐりこんだほうがよさそうです。きっと月の写真はだれかがきれいに撮ってくれそうですから。

 月蝕の月ぞしたたるリップ・ヴァン・ウィンクルの愛犬の名「狼(ウルフ)」  (塚本邦雄)

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm 1.2

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm 1.2

こっそりと

よる遅くなったのでこっそりと更新。
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E-M5mk2 M.ZUIKO 17mm 1.2

心しずかな

一昨日はオシッコ、フンドシと下品な言葉をつかい、昨日はのぞき見、窃盗未遂と下品な行動におよびましたので、きょうは上品な心落ち着く写真で。

でもお賽銭泥棒のような写真もあるから、小さくしておこう。(汗)
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獣を飼はむ硝子の檻

宿場町の散歩、雪だけど続けます。

ガラス窓の向こうに見える耳は何者か気になったり、こっそり盗んでかぶりつきたいトマトを写真に撮ってガマンしたり、塀の隙間から中を覗いたりしました。(十分あやしい行動でした。)
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E-M5mk2 M.ZUIKO 17mm 1.2

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E-M5mk2 M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm 1.2

 若き獣を飼はむ硝子の檻の扉(と)のたて縞ぞわがたましひの縞  (塚本邦雄)

きのうの一休さんの話を、亀山市観光協会HPから引用しておきます。

 修繕をした地蔵の開眼供養をしてほしいと考えていた村人たちが、関宿を通りかかった一休和尚に頼んだところ快く引き受けてくれました。しかし、一休和尚は「釈迦はすぎ 弥勒はいまだ いでぬ間の かかるうき世に 目あかしめ地蔵」と詠み、立小便をして立ち去ってしまいました。これに怒った村人たちは別の僧に開眼供養をやり直してもらいましたが、その晩、高熱を出したある村人の夢枕に地蔵が立ち、供養を元のようにせよと命じました。あわてて桑名の宿にいた一休和尚に助けを求めると、地蔵の首にかけるようにと古びた下帯を手渡され、言われたとおりにしたところ、高熱は下がったといいます。(『東海道名所図会』より)

春夜就眠儀式

ご近所へ行ってチョコチョコっと撮ってきました。3週間ぶりの撮影のうえ昨日届いた新アイテムもあって、こころうきうきです。

撮りに行ったのは、あの一休さんが
『釈迦はすぎ 弥勒はいまだ いでぬ間の かかるうき世に 目あかしめ地蔵』と詠んで、
オシッコをかけたというお地蔵さんのある宿場町。
それに怒った村人がお地蔵さんにたたられると、
一休さんのフンドシをお地蔵さんにかけたら治ったと続きます。
(詳細は、立命館大学アート・リサーチセンターArtwikiに諸説が載っています。)
わたしは『オトナの一休さん』(NHK)のファンです。

写真の地蔵は、一休さんゆかりの由緒ある仏像とは別物です。晴れの予報ははずれて今日も雪でした。
亀山市関町で。
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E-M5mk2 M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F NOCTICRON 42.5mm 1.2

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E-M5mk2 M.ZUIKO 17mm 1.2

 春夜就眠儀式に宋詩菩薩蛮くちずさみ心あきらかなり  (塚本邦雄)

ところで地蔵菩薩をネットで検索したら、wikiに『サンスクリット語ではクシティガルバと言う。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」としている。』とあって、古人の知恵に感心する事しきりです。

厚顔をおどろくなかれ

あすこそは撮影に出かけられそうですので、今日いちにちは恥を忍んで。
それにあすは、今日届いた新アイテムを早速試すつもりです。

 驛長愕くなかれ睦月の無蓋貨車處女(をとめ)ひしめきはこばるるとも  (塚本邦雄)

1月は、18日初観音、21日初大師、24日初地蔵、25日初天神、28日初不動だそうですので、菅原道真の歌を本歌取りした塚本邦雄の短歌で。
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PEN-F 42.5mm 1.2

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つつがなきや

きょうも寒いのでコタツで丸くなって、南砺市の井波の記憶をと思ったら、なぜかウサギばっかしでした。

塚本邦雄
 雪の辻に出會がしらの乳配りたまゆらの目の青空映す
 雪食みてかなしみかろし心なる丹頂の巣のつつがなきや

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PEN-F 17mm 1.8

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PEN-F 25mm 1.2

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PEN-F 17mm 1.8

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PEN-F 25mm 1.2

となして雪

寒いです。♪犬もコタツで丸くなる~。

 いかなる愛を餌食となして雪の日のバタ屋のうすきシャツ刺す胸毛  (塚本邦雄)

ということでひと月前に南砺市で撮った「古~い」写真で今日も口を拭って。
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コラージュ

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PEN-F 25mm 1.2

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コラージュ

地元の美術館で石元泰博「桂離宮」の展示をしていたので見に行きました。
大好きな写真家です。もっとも「桂」よりも「シカゴ」のほうが好きですけれど。

展示はモチーフごとに並べられていて、昭和20年代のものと50年代のものが混じっていました。

面白かったのは、50年代の方は印画の近くで見ても迫力があるのに、20年代は少し離れてみる方が印象に残ることでした。
カメラやレンズのせいではなさそうで、どちらの写真も解像度に差は感じられないから、撮り方が進化しているのだろうと思いました。説明を読まずとも写真を見れば撮影年代が分かるほど明瞭な差でした。

20年代の写真を近くで見て50年代の彼ならこう撮るだろうと想像したら、となりに想像通りの50年代の写真があって・・・ということがありました。

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展示は石元の写真だけでなく、そこへいたる前史のような展示もあって、最初は三岸好太郎の素描でした。
何度目かの邂逅ですが、これを見るたびにわたしは少し心がチクッとします。
中三か高一のときだったと思いますが、北海道の美術館がこの三岸好太郎の素描帖を復刻しました。とても欲しかったのですが中学生や高校生で買える値ではありませんでした。

おつかれさま

きょうは事情があって疲労感いっぱいなので、ずう~っと前の写真でお茶をにごして口を拭うことにしました。
いえ、ほんとうに身体が疲労しているのでなく、頭のほうに『疲労感』がいっぱいなのです。

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PEN-F 17mm 1.8

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PEN-F 25mm 1.2

目くらましの後で

きのうカレンダーで目くらましをしたので、また水口に戻ってお城で、もう十何匹目かのドジョウです。

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むかしの写真をみるのが好きです。第二次大戦の終結直後ぐらいまで、35mmよりもブローニーか4×5が主で、スピグラやローライて撮られたようなモノクロームの写真です。
写真を見てここちよい感情がわきますが、しばらくして、使っている機材の性能を考えるとなんでこんな写真が撮れるんだって思いながら、もう一度見直すのです。、
有名な作品でなくありふれた写真で、ときには戦前の古い水着写真やヌード写真で、そんな風に思うのです。

暦にそむき 〜かんべ石取祭カレンダー

 カレンダーは貰うものと思っていた私には買うという習慣がありませんので、頂いたカレンダーを重宝に使わせていただいていますが、自分の写真で作ることも小さな楽しみになっています。

 春はゆふぐれ夕陽はなやぐ假の世の月日ユリウス暦にそむきし  (塚本邦雄)

ことし3種類作った壁掛けタイプは全部もらわれていったので、自分用に卓上タイプを一つ作りました。
去年7月末の地元のお祭り(神戸(かんべ)石取まつり)で撮った写真でつくり、便利なのでテーブルに置いています。
ブログで紹介するためにムービーにしました。(自己満足の極み!!!)

(グーグル・ドライブから埋め込んでいますので、空白が表示された場合は、こちらから見えるかもしれません。)


 図書館で地元のケーブルTVが出版した本を見つけて読んでます。執筆したのが私の中学校の一年先輩にあたる女性だったので惹かれました。内容も私にとって関心の深いもので、もう少し読み進んだら感想を書きたいと思っています。田舎のマイナーな記事を集めた本なので私以外には面白くないでしょうけれど。

あぶなし大寒、われに犬捕りの針金

知らないとは恐ろしいことです。
きのう「来週は大寒」と書いたら、もう今日に大寒が来てしまいました。

 晩年の処女(をとめ)あぶなし大寒に一束の百合あたへたりしが  (塚本邦雄)

きょうもノラ犬になって散歩中の写真で。
そういえば、ノラ猫は見かけますがノラ犬はいなくなりました。どの犬も首輪をつけて人間を引っ張って散歩しています。

 不眠の夜明けて茫々たるわれに犬捕りの針金がみづみづし  (塚本邦雄)

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かならずありと

来週には大寒と聞き、水口で撮った『しめ縄』づくしを、もう旬を過ぎたかと大あわてで(汗)

 大寒のたそがれに植う白椿いくさかならずありと知れれど  (塚本邦雄)

先週の日曜日に撮影に行ったきり、もう2週間も毎日みなくちばかりつづくので、質よりも数というバーゲンセールの手法で。
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かなしみのすゑに澄みゆく

阪神淡路の震災のときに私はなぜ神戸へ行かなかったのだろうと、いまごろになって思います。

あちらには親戚もいて知り合いもいたし、わたしの周りには歩いて神戸に入ってボランティアをしていた人もいたのに、いつもと同じ日常をおくってしまいました。ただ報道を見ているだけでした。
振り返って、悲しみが増してくるのです。

水口、太岡寺で。
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塚本邦雄
 かなしみのすゑに澄みゆくいのちぞと霧冷ゆる夜夜の菊にむかへり
 命短しわがおもふ人みな老いて老蘇(おいそ)の森の靑あふれたり

寒暖(温度)のつぎは和洋で

和風と洋風のどちらも好きです。

ノラ犬はしずかに町を彷徨するものです。
このごろ饒舌になったのを反省して、きょうは黙って写真だけ。

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色にさえ寒暖の差

色温度の狂いの原因は、カメラでもPCでもなく、まして私の眼ではなく、私の頭の中の問題です。

プラプラと歩いて、すき間のような窓や看板建築や板塀に当たって、オシッコをかける代わりにシャッターを切りました。
わたしはノラ犬ですから赤緑色盲です。
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窓のひさしの飾りが気になって  DP2Q

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窓のあそこにクルスが見える  DP2Q

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町内みんなを守っている  DP0Q

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ファサードの形から絵を考えよう  DP2Q

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軽犯罪法は犯さない決意  DP0Q

 色にさへ寒暖の差のかなしきにみなぞこの愛なかぞらの戀  (塚本邦雄)

ムーミンパパがんばれ

町中で興味を引かれたものにカメラを向けているときは夢中なのですが、
こんなものを撮っている自分の様子は不審者みたいだったろうと後から思います。

何を撮ってるのと言われそうな写真で。
頭の中がぐしゃぐしゃだから写真もポイントが定まっていないのです。
だからこれは正直な写真ですね。
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コラージュ

センター試験にムーミンが出たそうです。
わたしの孫娘はムーミンに出てくるミーのファンです。あのすね者のミーが好きなんて、ちょっと変ですが、もしかしたら隔世遺伝のせいではないかと気になります。

丸と四角で

一週間前に大河ドラマつながりで「月照は美男なりしか」という歌を引用しましたが、
わたしのいる三重県では、同じ「げっしょう」でも月性という勤皇思想の僧と縁が深いようです。
「人間(じんかん、世の中)いたる処青山(せいざん、墓を営む場所)あり」という成語で有名な人で、
三重県を訪れたこともあり、津藩(藤堂藩)の学者斎藤拙堂との交流もあったそうです。

「月」のつく僧で三重県と縁があるというと、月僊(げっせん)という方もみえて、応挙を継ぐ画の名手だったそうです。
晩年を伊勢で活躍されたようです。

水口の城の写真をのせるために、無理に無理して、江戸時代にタイムスリップしてみました。
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ニュースでドキンちゃん役の声優鶴ひろみさんのお別れの会が報道されていました。
判官びいきの私はアンパンマン嫌い、バイキンマンふぁん、ドキンちゃん命です。
ええ歳をして、ちょっと恥ずかしいけど、「ことしは低脳でいく」だったので。

あれっ、「低俗でいく」だったかな。
いいのです、低脳も低俗も私の主要な属性なので。

熱き町湯に

棒に当たらず元銭湯にあたりました。

前を通るときはいつも戸の隙間から中が見えないかなあって・・・。
たまに女湯から出てくる人がいて一瞬見えた記憶がいつまでも刷り込まれているのです。
いえいえ、記憶ではなくて幻影だったかもしれない。

歳をとると鼻の下が伸びるそうです。
たしかに鏡を見ると伸びたような気がします。
その伸びた部分がノスタルジーを希求しているのです。(汗)

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 靑年が熱き町湯に石鹸の盛りあがりたる羅馬字(ローマじ)耗(へ)らす  (塚本邦雄)

すでに飼われている

水口町の散歩で、いわば「犬棒」写真というべきでしょうか、棒で追われた訳ではありませんけど、つき当たったので。
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きょうはノラ犬なので、イヌの歌を引用して、
塚本邦雄
 屋根、綠靑(ろくしやう)をふきて濡れをり屋根裏にすでに軍用犬飼はれゐて
 毛深き犬がかたはらに臥(ね)てこころ今ゆたけし<Les jours s’en vont, je demeure. (日々は過ぎ われはとどまる)
 ローマ春の眛爽(よあけ)美貌の犬連れて夫人去りけるヴァチカンの方
 平和過ぎつつあり斷たれたる静脈のごとき鎖を引くわれの犬

折り目正しく

TVの鏡開きのニュースを見て、ああゼンザイが食べたいなあと思ったので、

 蒼き黴ふきたる餅をすこしづづ減らして愛し合はざる家族  (塚本邦雄)

いけないいけない、初夢の話が食い物で、きょうもまた食い物では、ブログの品位が疑われる。
いやいや、初めからそんなものはないのだし、たしか今年の方針は「低俗で行こう」だったような気がします。
「謙虚で行こう」と書いたような気もするのですが、あれは「お代官様、お許しくだせい」とその場逃れの方便でした。

写真だけでも折り目正しく白黒で。
(理由はないのですが、モノクロはカラーよりも折り目正しいような気がするのです。)
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カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞記念講演のことをもう少し続けます。
講演の後半になって彼は、小説の中では登場人物の人間関係(を書くこと)が重要だと言います。
そういった後で、今度は作者と読者との関係についても言及し、

 物語は人を楽しませることができます。時には教訓を与えたり、議論を提起したりできます。
 でも私にとって本質的に重要なのは、感情を伝えることです。
 感情こそが境界線や溝を超え、同じ人間として共有できるものだからです。

そうだと思いました。
最近の説明過剰な、まるで解説のようなセリフのドラマが面白くないこと。単語のような、四文字熟語のような、口絵のような写真があふれていること。
感情を伝えていないからだと思いました。そして写真は物語をつむぐものだと思いました。

でもわたしには能力がない。

ネコに小判、音痴にルビーズ・アームズ

水口町を散歩中に見つけた、
お寺がないのに広場のすみに石仏、風雨に耐えた住所表示、板壁に残ったクリスマス・リース。
こういうのが気になります。

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きのうのカズオ・イシグロ氏の講演の補足です。
かれがトム・ウェイツ「ルビーズ・アームズ」を言いだしたのは、代表作「日の名残り」の制作過程を話している場面です。

 何度も原稿を読み返し、そこそこには満足していました。しかし、何かが足りないのです。
 ソファに横になってトム・ウェイツの歌を聴いていたのはそんな時でした。

そして彼は言います。

  トム・ウェイツの歌を聴いて、私にはまだやるべき仕事があると気づきました。

さらに、

 今回(※「日の名残り」の執筆)に限らず、私は、歌い手たちの声から何度も重要なことを学んできました。歌詞というより、歌っている人の実際の声からです。人間の歌う声は、極めて複雑に混じり合う感情を表現できます。

というのです。

 歌を聴きながら、「そう、これだ、あの場面はこういうものにしよう、こんな感じに近いものに」と、独り言を言っていました。それはしばしば、私がうまく文章にできないような感情でした。でも、そこに歌があり、歌う声を聞いて、自分が目指すべきものを教えられたのです。

なので、私もトム・ウェイツ「ルビーズ・アームズ」を聴けばもう少しましな写真が撮れるかもと、浅はかに思ったのです。
きのうから真面目にせっせとトム・ウェイツを聴いています。
音痴にも効くのかなあ。

ルビーのうで

何かを見た記憶はありますが、何を見たか覚えていない初夢。
一富士二鷹三茄子でなかったことは確かですが、どうせなら
例えば「まんじゅうカステラ甘納豆」といった私の好物が出てきてほしかったです。

思い通りにならない初夢はあきらめて写真のほうで好物をということで、
自転車、ポスト(またはガラスの壁)、トタン(または小さな窓)。

甲賀市水口町。
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カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞記念講演の全訳は毎日新聞のサイトで読みましたが、
講演では多くの歌手と作家が引用されてました。

歌手では、
 トム・ウェイツ(Tom Waits)  「ルビーズ・アームズ」(※https://www.youtube.com/watch?v=ryoa5MuwE88)
 ボブ・ディラン
 ニーナ・シモン
 エミルー・ハリス
 レイ・チャールズ
 ブルース・スプリングスティーン
 ジリアン・ウェルチ
 ステイシー・ケント

作家の名前をほとんど知らなくて恥ずかしいかぎりです。(カッコ内は私のメモです。)
 サルマン・ラシュディ (『悪魔の詩』著者)
 マーガレット・ドラブル (1939年生まれのイギリスの作家)
 アイリス・マードック (1919年~1999年、アイルランド出身の哲学者・作家・詩人)
 キングズリー・エイミス (1950年代イギリスの「怒れる若者たち」と呼ばれる作家たちの一人)
 ウィリアム・ゴールディング (1983年ノーベル文学賞受賞、『蠅の王』著者)
 アンソニー・バージェス (『時計じかけのオレンジ』著者)
 ジョン・ファウルズ (『コレクター』『フランス軍中尉の女』著者)

カズオ・イシグロ氏は講演の中で「ルビーズ・アームズ」について語っています。
 ここで私が歌ってみようかとも考えていたのですが、やめました。
 これは、愛する女性がベッドで寝ているうちに去って行こうとする兵士の気持ちを歌ったバラードです。
 胸の奥の感情を表すことに不慣れな、いかにも無愛想なアメリカ人の男の声で歌われます。
 男がずっと一生かけて守ってきたタフガイとしての禁欲主義が、あまりにも大きな悲しみのため
 に崩れてしまったのだと聴いている人に感じさせます。

トム・ウェイツの「ルビーズ・アームズ」(Ruby's Arms)を聞けば私の写真ももう少しましになるのかなあ。

わがこころよぎる月照

ことし最初の撮影は年末と同じ滋賀県甲賀市。もっと華やかなところへ行きたかったのですが、今月は何事があるのでもないのに忙しいのです。
せめて正月風景をと思ったのですが私の能力不足で「しめ縄」ぐらいしか発見できませんでした。(ガクッ)

滋賀県の水口です。東海道五十三次の宿場町でお城跡もあって、わたしのご近所の桑名や亀山と似た雰囲気でした。
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きのうからのNHK大河ドラマが西郷隆盛ということなので、引用する歌も隆盛にちなんだものを、
 睦月の霰はららぎわがこころよぎる月照は美男なりしか  (塚本邦雄)

似つつしあわれ

油日神社の写真ばかりですが今日でおわりというつもりでご容赦ねがうことにして。
「ご容赦」という漢字には思いあがった感情があるような気がしますが、ここは「お代官様、お許しくだせい」という謙虚な気持ちです。いえ本当です。

七草にちなんだ歌を引用して。
 せりなづな恋の病(やまひ)の飲食(おんじき)の日日金絲雀(カナリア)に肖つつしあはれ  (塚本邦雄)

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野に熟れきはまり

星野仙一氏が亡くなられたそうです。アンチ巨人の私には星野、江夏、杉浦といった投手が神様でした。
でも星野さんはリリーフに出てきて打たれたことも多かったような印象があるなあ。

 飛雄馬(ひゆうま)、奔馬、さやぐ男の裸麥かなしみは野に熟れきはまりぬ  (塚本邦雄)

百点などという野望はもう捨てて、それなりで満足しようと柄にもなくしおらしく、ことしの目標は謙虚です。
という舌の根も乾かぬうちから、謙虚さに欠けるような写真で。

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なつかしき仲間

さて、きょうも加算積算で百点をめざして、ゼロを架けたら零点という次第で。
油日神社、なお。
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 なつかしき睦月(むつき)の仲間来てうたふ春冰(はるごおり)なしほろびける身を  (塚本邦雄)

きょうあたりに届く年賀状は出さなかったのに届いた賀状への返信が多いのかと想像し、翌年は出すのを遠慮していると思わず元旦にその人から賀状が来て、大あわてで年賀状を書いてポストへ投函したりします。

加算積算してみても零は零

30点以下の写真でも集めて加算すれば100点以上になる魔法に今日は頼ります。
でも0点はいくつ集めても0点ですね。(涙)

油日神社。
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スタートダッシュ

世間では明日から仕事という方も多いそうですのでスタートダッシュの写真と、きのうの続きの松飾りで。

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ブログ「今ここにカメラがあるということ ~いい時間を過ごしたい~」のWILD BOOKERSさんの記事を読んで知った年賀状のトリビアで、お年玉を回収にきた孫にちょっとエエ恰好してみました。
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そのつもりで年賀状を隅々まで見ると、「お年玉」の組番号と抽選番号のバックにある線画のイヌもなかなか可愛いです。

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まだ終わらなくて

朝から箱根駅伝を見ながら、まだ大掃除の続きをしました。
大晦日に終わらなくて。(汗)

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 二日、畷のさびしき曇りたむろして人ら夢違(ゆめちがひ)神社に向ふ  (塚本邦雄)

きのうの写真はオリンパスペンEEDの縦の線が平行でないところがダメです。奥行きをだすために俯瞰撮影をしたので逆八の字の歪曲が目立ってしまいました。EEDを奥へ持っていってミューを手前にするべきでした。
使ったソフトレンズは大きな印刷ならF8ぐらいがいいのですが、はがき印刷を想定したのでF5.6で撮ったのでボケ過ぎです。でも奥まで必要なピントが来ているからまあ許容範囲だと思っています。

ことしもよろしくお願いします

あけましておめでとうございます

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犬筥とミューとEED (撮影したレンズはペンタックス28mmソフト)

どこかにここ掘れワンワンとお宝が埋まってないかなあ。

(キビダンゴの一つもあげないでワンワンはないよなあ。)

キビダンゴは迷子の子ネコにあげたのではなかったかなあ。

(いやいや子ネコは八犬士に助けられてお礼に八つの珠をあげたはずだ。)

そうだ「忠」の珠をもらったのが忠犬ハチ公だ。

(うん、まだ記憶がしっかりしているからボケてないぞ。)