大祓の祝詞

ことしも最後までご訪問いただきありがとうございました。

いっときブログを続けることが難しいとおもったこともありましたが、温かい励ましをいただき続けることができました。
コメントをいただいても返事もせずに済ませたこともありました。ごめんなさい。

きょうはそれなりに掃除をして片付けもしましたが、おかげであれこれ身近なところから消えてしまいました。
いえ捨てたはずはないので、どこかに仕舞いこんだのだと思うのですが、ちょっと探しても見つからないのです。

 大祓(おほはらひ)の祝詞(のりと)嗄(か)れつつ拂曉の素戔嗚(すさのを)神社血のかをりする  (塚本邦雄)

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油日神社  フレアは私の腕のせいでもカメラのレンズのせいでもなく一年のけがれを洗う神様のシャワーです  DP2Q

神は微風のごとく

「かくれ里」(白洲正子)は『油日の古面』の章から始まっています。
滋賀県甲賀市油日神社にあるという「福太夫の面」の話です。

一昨日にその油日神社に行ったのに肝心のその面を見てきませんでした。お馬鹿な話です。
(「ずずいこ様」の立派な陽物も見たかった。(汗))

白洲の「かくれ里」では宮座にも少し言及されていて、その階級性についても認識しているようですが、階級の上位にいるであろう彼女にはその中に身を置く閉塞感や被差別感情は分からないのだろうと想像しました。
もう今ではそんな閉塞感や被差別感情は無いのでしょうが、このおだやかな風景がそうした中で守られてきたことは忘れたくありません。

白洲がここを訪れたのはもう50年も前ですが、『決して宏壮とはいえないが、境内の隅々まで手入れが行きとどき、』という風景は今も変わりがないようです。

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 鈍色に煮ゆるあはびの夕がれひ神は微風のごとよぎるなり  (塚本邦雄)

神さりながら

きのうの続きは後回しにして、大急ぎで残っている大阪物の清算です。

 さしぐむは言(こと)の葉(は)の神さりながら萌黄(もえぎ)かすかに寒昴(かんすばる)炎(も)ゆ  (塚本邦雄)


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コラージュ

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PEN-F 85mm

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塚本邦雄は、

 昴(すばる)も亦父なるものの非業(ひごふ)の一生(ひとよ)の、炎え盡した相(すがた)であつた。彼に、彼等に捧げる詩歌は、木管の湿った和音を伴ふ挽歌ばかり。

と「解題」を書いているのですが、解説してもらっても一層チンプンカンプンです。冬の夜の歌だということは分かったのできょうの写真にそえることにしました。

一年分のあたいは

滋賀県甲賀町へ行きました。

大阪の写真が続きましたので一息いれて、一年のたまりにたまったけがれを落としてきました。
(一年分にはお賽銭が少なかったかも。)

ここのHPには、
 『モンスターボールが出るようですが、氏子が夜間に試したところ神域の為かGPSが不具合を起こすので取得できませんでした。ご来社は日中にお願い申し上げます。』
とありましたが、ポケモンの遊び方を知らないのでよく理解できません。

神社の詳細は後日にして、毎度のことですが、「何撮ってるの?」の写真から始めます。
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檜皮葺の上 DP2Q

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吹き溜まり DP2Q

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切株 DP2Q

12月の時間は濃密

寒いです。
わたしの地方では冬の季節風を「鈴鹿おろし」というのですが、きのうきょうはことさら強い風が吹いてます。
まだ片付けも大掃除もしておらず、わが家に正月は来てくれるのでしょうか。

塚本邦雄
 濃密に時間ただよふ極月(ごくげつ)のわれおきざりにして英雄は
 満身の針錆びつつを降誕會(かうたんゑ)翌翌日の樅吹きさらし

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コラージュ

たぐえない歳晩

閉館時間の近づいた公会堂では部屋部屋に灯りが点っていました。
さすがに蛍の光は流れませんがちょっと焦って撮ったのでせっかくのチャンスを生かせませんでした。
外では「光の交流プログラム」が始まっていたので記念写真をパチリと。

塚本邦雄
 映ゆる見目わかものなれば冬薔薇に類(たぐ)へざれども歳晩の森(もり)
 映え映えしけれ寒昴(かんすばる)中有(ちゆうう)より照らす青盲のいもうとをすら

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PEN-F Helios 85mm

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PEN-F Helios 85mm

見目も、歳晩も、中有も、青盲も、どれも分からなくてネットで検索してしまいました。またひとつ歳をとって阿呆になるというのに、それを補う知恵はちっとも付きません。これではわたしの脳の収支決算は今年も赤字です。

方程式を解けないままの

大阪中之島で台南市が用意したランタンがイベントの一角を飾っていました。(光の交流プログラム =台南・光の廟埕)
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PEN-F Helios 85mm

刻々と暮れる夕空とランタンと川明かりの三次方程式を単純な連立方程式と思い込んでとうとう解を得られませんでした。

塚本邦雄
 聯立方程式のまぼろし寒林の遙かにて麦藁色の燈ともる
 砲塔にまたともる燈(ひ)よ かずしれず小鳥わななきあふ冬の夜を

この夜ひそけき

日曜日とて家に引きこもっていると、世間の喧騒も伝わらずきょうがイブだと思えません。

塚本邦雄のクリスマスの歌で寂寥感をなぐさめることにして、
 降誕祭、この夜ひそけき雑沓のみな低き黄の鼻ばかり 寧(やす)し
 降誕祭鷭(ばん)の肉より灼熱の金串抜かむとて息弾む

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方寸のわが胸

窓とか階段に心ひかれるのは、現実逃避の願望が表れて、窓の外へ行きたいとか階段を上って行きたいと思っているのかもしれません。

自転車が好きなのは単純です。わたしが自動車の運転ができないからです。
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塚本邦雄
 愛は見えねども雪歇(や)みし方寸の天窓に満ちこの昼の紺
 天窓に星は匿るる九刑の墨(ぼく)すみやかにわが胸を刺せ

星占い

中之島公会堂です。わたしにはイルミネーションよりもこちらの方が合っているような。

 議事堂の夜はみじかくはなやかな星うらなひで決める税率  (塚本邦雄)

課題を先送りして来年が今年より良くなるとは思えないけれど、
せめて占いの結果だけはいい卦がでますように願いつつ、
年賀状をぼつぼつ書き始めました。
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PEN-F Helios 85mm

いなかのネズミ 〜大阪 光の饗宴

大阪へ行った帰りに、ふとイソップの「いなかのネズミ、町のネズミ」という童話を思い出し、わたしは「いなかのネズミ」なんだとつくづく感じました。
人の多いところで喧騒につつまれて写真を撮るなどというのは、身のほどを知らないことでした。

塚本邦雄からイソップの歌を引用して、
 グリム嫌ひイソップ嫌ひ父に臀百叩かるる夢を愛して
 イソップの旅人若く未割禮夜の草箭(くさや)くちびるをかすめし
 罌粟にほふたとへばそこに醜貌のイソップがゆらゆらと笑へる

大阪中之島公会堂。
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中之島公会堂の中は人もまばらで落ち着いて撮影できました。
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老眼と乱視でピントが合いませんがこれならピント合わせも不要です。
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PEN-F Helios 85mm

イルミネーションを撮ったら風邪もとんでいくなどと素人療法したのは大失敗でした。

久しぶりの撮影は

きのうは撮影に出かけたもののいつもの3分の1程度の枚数を撮っただけで早々に帰路につきましたが、疲れてブログ更新をサボりました。
せっかく出かけたのにあまり満足な写真が撮れていなかったので、肉体的でなく精神的に疲れたのです。
とはいえ、久しぶりに握ったカメラがうれしかったのも事実で、あまり言い訳せずに機嫌よくいきましょう。
大阪です。

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Helios 85mm

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ほね折りしても

年賀状づくりが停滞中です。
きょうも試行錯誤でおわりました。

 酒亂の夫みまかれりしやあたらしき苗字の賀狀肩折れて著く  (塚本邦雄)

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さいきん写真を撮ってないので、明日こそはと思っています。
これといったストックもないので明日はブログの更新をしない予定です。
規則正しい生活がくずれていくのは歳のせいでしょうか。

ないものねだり

自己満足だけのカレンダーつくりも9月から12月ができて完成です。

 塚本邦雄「海の孔雀」より、
  睦月朔日 柘榴欲しや
  二月二日 麥笛の欲うしさよ
  三月三日 桔梗欲うしや
  四月四日 鶫(つぐみ)の欲うしさよ
  五月五日 菊酒欲うしや
  六月六日 霰の欲うしさよ
  七月七日 白魚の欲しさや
  八月八日 松露(しようろ)の欲うしさよ
  九月九日 雲雀の巣の欲しや
  十月十日 楓(かへで)の花の欲うしさよ
  霜月十一日 時鳥(ほととぎす)の欲しや
  師走十二日 酸漿(ほほづき)の欲うしさよ

わたしは来年こそは扇子が、いえセンスが欲しや。
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十二月今日

カレンダー5月~8月をしこしこつくっていると何やらいっそう年寄りめいていくように感じて、
いまをときめくイルミネーションなぞ撮ってみたいなあと寒そうな外をながめています。
グータラせずにチャレンジすれば風邪も逃げていきそうな気がしているのですが。

 薔薇剪りてつひにひとりの十二月今日天涯を旅行くこころ  (塚本邦雄)

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暦にそむき

自宅療養中につき家に引きこもって、2018年の準備にまずカレンダーから手を付けました。1月から4月までつくりました。
いまさらかも。

 春はゆふぐれ夕陽はなやぐ假の世の月日ユリウス暦にそむきし  (塚本邦雄)

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かぜ

ダウン中なり。はやく誰かにうつして治ろう。
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我を通さむ ~井波で

富山県井波の井波美術館で。

むかしは北陸銀行井波支店だった建物だそうです。
地元の作家の方々が作品を持ち寄って展示しているそうです。
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M.ZUIKO 17mm

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M.ZUIKO 17mm

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M.ZUIKO 17mm

富山滞在の最後は散居村の古民家レストランで食事して帰路につきました。
旅行が親睦目的で、撮影目的ではないので、どうしても記念写真になりますが、無理に抵抗してこんな訳の分からない写真も撮ってきました。
わたしは温厚な性格ですが、写真になると自己主張が強い「自己中」です。(汗)
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M.ZUIKO 25mm

 歌ひつづけて我(が)通さむずその昔定家も「袖より鴫の立つ」たる  (塚本邦雄)

冬紅葉

おもいっきり寒かったです。
もっと厚着をすればよかったと家路についてからくやみました。
散り残ったモミジが一層あたりの景色を冷え冷えとしたようでした。

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M.ZUIKO 25mm

塚本邦雄
 山河(さんが)のこゑこもれるごとし井戸深く寒の紅葉(こうえふ)を沈めたれば
 冬紅葉まゆずみいろに昃(ひかげ)れり晩年より百歩ひきかへさむ
 見し冬の底にさわげる蔦紅葉みなぞこ千尋(ちひろ)としつきくらき

寒々とした写真を見て風邪をひくといけないので、温か目の写真も。
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M.ZUIKO 25mm


先日引用した古い写真誌には土門拳の阿修羅の写真も載ってました。
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撮影データに自然光、30分とありました。
撮影者自身が次のように言ってます。

 それにしては三十分の露出は長すぎるかもしれない。露出計の目盛りにもない三十分という長い露出をかけたのは、せめて長い露出でもかければ、この阿修羅の美しさがフィルムに浸みこんでくれるかもしれないと思って、祈るような気持ちでかけたものだった。

日々は過ぎ

風が強くて寒いのでコタツは無いけれど家で丸くなっています。
ゴロゴロしながら年賀状につかうアイテムをあれやこれやと並べては試しに写真を撮ったりしました。

もう孫も見向きもしなくなった人形です。
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オリンパスSPの貼り革を交換したものと父が使っていたμです。
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セルフタイマーが壊れたままのオリンパスPEN-EEDです。
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塚本邦雄の歌から犬つながりで、
 毛深き犬がかたはらに臥(ね)てこころ今ゆたけし<Les jours s’en vont, je demeure. (日々は過ぎ われはとどまる)
 平和過ぎつつあり斷たれたたる静脈のごとき鎖引くわれの犬
 月蝕の月ぞしたたるリップ・ヴァン・ウィンクルの愛犬の名「狼(ウルフ)」

きのう写真を引用した「サンケイカメラ」にサンケイカメラ賞広告写真懸賞募集という記事があって、日野ルノーの作例に惹かれたのは、外国の広告の出演者だけを日本人にしたようなデジャヴの感覚が湧いてきたからかも知れません。
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ほのかな紅葉と60年前の写真誌なども

明治村の古いオルガンに外の紅葉の色が反射していたので。
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教会と酒蔵が、西洋と日本をことさら意識した明治時代を象徴するようでした。
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京都市電もありました。小さいけれどネコも置いて見ました。
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ほんのちょっと前、といってももう6,7年前の資料を探しても見つからず、
かわりにもっと古い雑誌を見つけて読みふけってしまいました。1959年のサンケイカメラ6月号です。
最近になって皇室がニュースにとりあげられたので一層感慨が深く感じられました。
データはミノルタSR-2、テレロッコール250mmだそうです。
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しにあ

また明治村で。

今回は入場料がシニア割引になり、そのうえ個人的にある種の割引もあって、100円でした。友人はシニア割引にのりもの一日乗車券をつけて2,300円だったので、申し訳なくて100円は内緒です。

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NOCTICRON 42.5mm

塚本邦雄から「シニア」に縁のある言葉を探して、
 時閒は寒天色に流れて老人寮新入りが「テキサスの薔薇」うたふ
 焔(ほむら)だつ詩歌棄てなむ初霜にうるむ桔梗のさみなしにあはれ

魂を一つにしたときに得られる温もり

大急ぎの紅葉写真は明治村の残り物ということでお茶を濁して。

カズオ・イシグロ氏のノーベル賞受賞講演は、一方で某大国の大統領が中東の分断をあおっているニュースと好対照でした。

短い新聞報道しか読んでいませんが、
このスピーチと今日のニュースから、私は、「壁に立ち向かう壊れやすい卵の側に立つ」といった村上春樹氏のエルサレム賞受賞スピーチを思い出しました。

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NOCTICRON 43.5mm

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M.ZUIKO 75mm

病みて健やか

うかうかと冬になってしまったので紅葉の写真を大急ぎで。

南砺市安居(あんご)寺で。
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M.ZUIKO 17mm


おまけはひるがの高原SAでおしっこのついでに撮った一枚。
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M.ZUIKO 25mm

年賀状につかう写真がまだ準備できていません。
毎年カメラと干支の組合せにしているのですが、砺波まで行ってイヌの木彫を入手してこなかったのが悔やまれます。
今回は決まった期間中に出せば52円だそうですから、そこは外さないようにしたいと思います。

 十二支に漏れたる麒麟 音楽を病みて健やかなる若者に  (塚本邦雄)

まだ見えぬわが明日は

寝覚めのうつつの写真なお。出来の悪さを数でおぎなって。恥ずかしながら。

塚本邦雄
 夜半の空 暁の空 どの空も澄みつつわが明日はまだ見えぬ
 きぬぎぬのきぬのうすべに払暁にはつかに見えをりし湖畔亭

南砺市桜ヶ池。
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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

きょうはボランティアの仕事でなが~い会議でした。わたしよりさらに高齢の人が多く、
ひま人だから話が脱線ばかりするし、頭がかたくなっているから意見がまとまらないし、
でもいい事は、
何を決めたかだれの記憶もあいまいなので、自分に無理をしない範囲でやればOKなことです。

瞬くひまも

きのうに続き南砺市桜ヶ池で、目覚めたばかりのボーッとした頭でぶらぶらしながら撮った緊張感不足の写真です。

「インスタ映え」という言葉をこのごろ急によく聞くようになりました。たしかにディスプレィで映える写真というのがあるように思います。偏見かもしれませんが、印刷して使える写真とは別物だとも感じています。だから「インスタ映え」はわたしの目指すものではないようです。

印刷して手元において見飽きることのない写真を撮りたいのですが、きょうの写真も気の抜けたコーラでピリッとしません。こんな時はズームじゃないもんと、カメラのせいにしてしまうのが精神衛生上いいと思っています。
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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

塚本邦雄
 久しき危機まひるめし屋に人充ちて視入る墓石のごときテレヴィに
 平和瞬くひまも危し屋上に鹽ふくテレヴィ・アンテナつらね

「瞬く」はまたたくか、まばたくか、しばたくか、どれなのか知りたい。

師走の沖の底に

きょうは何とってんだといわれそうな写真で。

五箇山行の宿近辺を早朝に散歩しました。
前に砺波の平野、後に桜ヶ池という「ため池百選」の池。

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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

 師走(しはす)てふ沖の深みに月を戀ひつつありきむらさきの鮟鱇(あんかう)  (塚本邦雄)

師走と沖の深みのつながりは何だろうなど阿呆なことをあれこれ考えたすえ、師走だ、で切れているのだと納得しました。
不格好なアンコウは私です。

人の消息わが消息  ~五箇山

毎日のように年賀欠礼の挨拶状が届きます。

ことしは何やら段取りがわるいのかあれやこれやと遅れ気味で、カレンダー作りも年賀状作りも手つかずのまま、はや三日です。
これも老化のせいではないかと秘かに怖れつつ、言い訳ばかりいろいろと思いつくのは確実に「とりつくろい現象」。
ぐだぐだ言ってないで、さっさとカレンダーと年賀状に着手しなくてはと思っている日曜日でした。

五箇山で。
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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

塚本邦雄
 借財の何をおそれむ金主棲む十二月の片町線鴫野
 人の消息聞くもうるさし座右(ざいう)には借りてひもとかざるロルカ伝
 書かず終るわが消息の遠景に散るラガー金色(こんじき)の蜾蠃(すがる)よ
 玲瓏として十二月惨敗のラガー等燠(おき)のごとつどひける

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M.ZUIKO 25mm

みをしずめ 死待つ ~五箇山

五箇山で。(もっとゆっくり散策したかったなあ)
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M.ZUIKO 25mm

 一壜の酢に橄欖(オリーヴ)の果(み)をしづめその死待つ愛の巣の十二月  (塚本邦雄)

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M.ZUIKO 25mm

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M.ZUIKO 25mm

引っ込み思案で非社交的な性格は変えられませんが、無責任な人づきあいが脳の老化を防ぐ効果があると聞いてからは、無理をして他人との接点を大事にしようと心がけています。

それで今日は知人の趣味の作品が出品されている展覧会へ出かけました。均整のとれたきれいな能面と、動きのある観音像と、親しみやすい布袋さんの木彫でした。

かつての肩書でのつきあいが消えるとぐっと人間関係の環が小さくなりました。それは年賀状の数で確認できます。
だから数少なくとも、新しい関係をつなぐチャンスを大切にしようと思うこのごろです。面倒なことも我慢して。

聖十二月 ~明治村

明治村のライトアップの写真でご機嫌伺いです。

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M.ZUIKO 75mm

 のぞみて日本に生れしならず肉色に聖十二月のこほる人参  (塚本邦雄)