いつわりおおき

塚本邦雄
いつはりおほき男子(をのこ)となりてかへりきぬふるさとの雪の下のちちはは   (透明文法)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

教宗寺付近ののこり物です。
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

短歌はきのうの薄明母音と同じように塚本邦雄の初期の歌を集めた透明文法から引用しました。徴用された呉での経験にどのようないつわりがあったのか気になりますが、彼でなくても年を経ればいつわりも多いものだとわけしり顔に思ってしまう自分自身に、また何度目かの幻滅をしています。

秋のひざしはふかく

塚本邦雄
逝く秋の陽ざしは邃くわが額にしろがねの箭を射放ちにけり   (薄明母音)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

きょうも紅葉と来年のカレンダーでお茶を濁してます。紅葉は旧大萩村での一枚。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2


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「薄明母音」は塚本による母への挽歌をあつめたものだそうです。『逝く秋』は母が逝くという意味なのでしょうが、秋が逝くともとれるようにしているのだと感じます。塚本の母は八月末に亡くなったのだそうです。

思ひ出でて舌打ち

塚本邦雄
傳へ得ぬわがいとけなき日日の糧イソップの酸き葡萄冷えたり   (閑雅空間)
思ひ出でて舌打ちするも追善の一つ ヒトラー忌の蓖麻(ひま)の花   (不變律)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

昨日にひきつづき教林坊の一枚と来年のカレンダー試作。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

 短歌もカストロから独裁者のつながりでヒトラーがでてくる歌を引用したものの、ヒトラー忌などというものはないでしょうが、彼の死は四月、ひま=トウゴマの開花は夏、実は初秋だそうですから、やっぱり季節はずれということでしょうか。
 「わが友ヒットラー」の三島由紀夫の命日(憂国忌とも)が11月25日ということで、季節はずれは見て見ぬふりを。


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革命、、それも遅し

塚本邦雄
私生活の私に霜霰懸崖の菊のうらがはひたすら暗し   (波瀾)
革命、、それも遲し疊をかきむしりみどり兒があやつれる歩行器   (日本人靈歌)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

年末が近づいて気ばかりせいているのに何ごとも進まない日々に、夕暮れになると気分が落ち込んでしまいますが、写真をいじっているのは楽しいので、今日も教林坊で撮った一枚です。
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M.ZUIKO 25mm F1.2

来年のカレンダーを試作中ですが、ことしは昨年より写真が少ないので悪戦苦闘です。

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 今日の二首目の短歌は昨日につづけてカストロにあやかってますが季節がよくわかりません。「畳替え」だと年末の歌になるそうですが、歌のイメージも分かりません。畳、歩行器、革命がつながらないのです。
 革命が起こらないので替えたばかりの畳もずたずただ、ということでしょうか。塚本邦雄のことですから、天皇家を念頭にしているということもありえるかもしれません。

今日を終ると

塚本邦雄
馬酔木夕映(あしびゆふばえ) 日記のゲバラ蝨(だに)三十六匹殺し今日を終ると   (感幻樂)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

きのうの夜遊び写真つながりで、11月20日近江八幡市教林坊で撮ったものを、苦手な夜に挑戦した自分を甘やかせて。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

今日の塚本邦雄は、馬酔木夕映がどうみても季節はずれなのですが、カストロが亡くなったと聞いて・・・。

ひかり澱む

塚本邦雄
またの世のわれはマフィアに身をゆだね萩の上月のひかり澱む   (靑き菊の主題)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

あたらしいレンズの試射ばかりつづいたので、11月12日夜遊びにいったときの写真で自分の気持ちをリセットです。
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOKTON 25mm F0.95
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

すれちがひ

塚本邦雄
抜齒後の血は口に滿ち 水曜と火曜こころの底すれちがふ   (綠色研究)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

まだ東近江市旧大萩村あたり。
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2

きのうのつづきも一枚。

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ひれふるこころ

塚本邦雄
冬の星曇りの底に相觸れて病む若き日の鰭(ひれ)ふるこころ   (芒彩集)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

東近江市旧大萩村あたりでうろうろ。
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

年賀状につかう画像を撮ってみました。
10月にもオリンパス・ペンとなら町で買った玩具で撮ったのですが、気に入らないので再挑戦です。
30年以上前に縁ある方々からいただいた山形県の笹野一刀彫、いわゆる「お鷹ポッポ」と当時使っていた愛機で。
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何のわたくしうやむやに

塚本邦雄
私生活に何のわたくしうやむやに景天草科(べんけいさうくわ)みせばやが咲き   (黄金律)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

東近江市旧大萩村。
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

みせばやという名の花があることを初めて知りました。(汗)

苦くおもうふその年

塚本邦雄
イエスは三十四にて果てにき乾葡萄嚙みつつ苦くおもふその年齒(とし)   (装飾樂句)
キリストの齡(とし)死なずしてあかときを水飲むと此のあはき樂慾(げうよく) ( 〃 )
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

きのうにつづけて東近江市政所で。
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2

 楽欲が欲望の意味ときょう初めて知りました。徒然草に使用例があるそうですが、学校でそんな言葉は習った覚えがありません。徒然草は高校の教科書に出てきたから、その気があれば教科書にのっていた以外の段だって自分で勉強できたはずなのに。やる気がないというのは自分に罪を重ねているようなものだと、きょうも反省しています。

栄えることなく晩年は到る

塚本邦雄
榮ゆることなく晚年は到らむにこのシグナルの濁る橙黄(とうくわう)   (装飾樂句)
歌に會ひたる日を念(おも)ふだにゆうかげのくらぐらと吹かれつつある紫苑(しをん)   (詩歌變)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

M.ZUIKO 25mm F1.2を使うため、一週間前と同じようなところへ出かけました。東近江市政所教宗寺。
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2

M.ZUIKO 25mm F1.2はコントラストが高くわたしのもっているZUIKOの中では色乗りがいいように感じます。焦点距離の差はあるにしても、NOCTICRONより合焦しやすいように思いました。色はNOCTICRONの方が鮮やかに感じます。
安っぽいプラスチック・フードはストッパーがついて、いらぬおせっかいです。ピントリングのトルクは非常に使いやすいと思いました。
出かける前に雨あがりの庭で撮った25mm1.2初撮りもアップします。

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翔べぬ天使に読みきかす

塚本邦雄
くりかへし翔べぬ天使に讀みきかす―白葡萄醋酸製法祕傳   (水葬物語)
枯葎(かれむぐら)霜にきらへりゆるやかにわが身をめぐる齡(よはひ)の影は   (睡唱群島)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

多賀町大瀧神社で撮りました。神社の横を流れる渓流は「大蛇ヶ淵」とよばれているのだそうです。
きのうの月の写真つながりで、たまたま神社境内にいた大ウサギも。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOKTON 25mm F0.95
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M.ZUIKO 75mm F1.8


昨日夜届いたM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2の記念写真も、
このごろ出番が少ないE-P3と組み合わせて。
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 M.ZUIKO 25mmとNOKTON 25mmとを比べると、ZUIKOは防塵防滴なのでしかたないけど表面がレジンコートされていて、金属鏡筒に黒ペイントのNOKTONと違った印象です。むかし印画紙のRC紙とバライタ紙の違いに感じたのと同じような感覚がよみがえりました。
 ZUIKOをつけてのぞいたファインダーは、曇り日にもかかわらず、コントラストが高く色が濃い印象でした。NOKTONの被写界深度は75mm F2.8程度ですが、ZUIKOは75mm F3.5程度になるのでちょっと不安です。 あすはこのレンズをもって撮影に。

籃(らん)の中にめざめ

塚本邦雄
少年歌手出自無慙にあばかれておそしむぎわら色の月の出   (驟雨修辭学)
良夜(りやうや)なりわれらが戀をへだてたる母ぞ魚籃(ぎよらん)の中にめざめし   (豹變)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

ありあけの月というのでしょうか、朝方に西の空に残った月を。
スーパームーンとかいうものを撮りたいと思っているうちに日が過ぎて3日目に、夜は寒いし暗いからと出勤途上にちょっと道草をして。いえ、道草をしても遅刻はしていません。
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TOKINA Reflex 300mm F6.3
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LUMIX G 20mm f1.7
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

たしかならざる伝聞ひとつ

塚本邦雄
歌ひつづけて我(が)通さむずその昔定家も「袖より鴫の立つ」たる   (黄金律)
たしかならざる傳聞一つ水星の水なき澤を鴫立ちしとぞ   (波瀾)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

石榑峠から政所までの間で。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8

オリンパス・オンラインショップから商品発送の通知が来ました。うれしくて今夜は眠れないかも。おそろしき幼児退行。

癒えたわれ

塚本邦雄
牝豹逐ひおひつきし森、樹の洞(うろ)にとろりと林檎酒(りんござけ)醸(かも)されゐ   (水葬物語)
癒えたりわれは冰雨ささめく夢の檻靑年豹が蘆手(あしで)に眠る   (天變の書)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

東近江市政所で。
 きょうの二首目は季節があっていないのですが、豹つながりで。
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NOKTON 25mm F0.95
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NOKTON 25mm F0.95
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M.ZUIKO 75mm F1.8

 氷雨は冬と思っていたらつい今しがた、夏の季語だと知りましたが、
もう何度も無知の恥をかきましたので、今更何をかいわんやと、使うことにしました。
 年々、図々しくなって謙虚さを失っていくのが、うれしいような悲しいような。

まひるの光

塚本邦雄
初戀の記憶きらめき眼前に今日芒野が全(また)く枯れたり   (黄金律)
總領息子總領息子を得て枯葎吹きまくらるるまひるの光   ( 〃 )
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

東近江市君ヶ畑。
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TOKINA Reflex 300mm F6.3
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOKTON 25mm F0.95
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

 わたしの先輩が、三重のローカル線の写真を撮っていることを知って、勝手にリンクに付け加えました。(復活名松線季節の調べ写真集
 その写真を見ていて、テーマを持って撮り続けることが大切だとどこかで読んだことを思い出して、イソップ物語はいつでも正しいのだと感じました。
 どういうわけか、わたしはあの薪を背負った少年が読んでいるのはイソップ物語だと思い込んでいた時期がありました。いまでも、論語や佐藤信淵や貝原益軒などよりイソップであってほしいと思うのです。

みづからにゆるされて

塚本邦雄
詩人、詩の涸れたるひと日みづからにゆるされてすさまじき睡眠   (日本人靈歌)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

東近江市政所教宗寺。
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOKTON 25mm F0.95
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 17mm F1.8

 最後の写真は、面倒なので手を抜いてPLフィルターを付けたままノー・フードで撮ってしまいました。
 フレアが出ていましたが、仕事をしているプロでもないし、もしかしたらラッキーな写真が撮れるかもしれないとたかをくくってしまい、結局失敗でした。せめてフィルターを外せばいいものを、いいかげんなことをしてしまう老化現象のすさまじさ。

一片の紅

塚本邦雄
排球倶樂部初代応援團長の肩厚し枇杷の花散りかかれ   (風雅)
寒夕映ちちのみの父しはぶきて一片の紅みごもらしめつ   (天變の書)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

杠葉尾 (ゆずりお 東近江市の地名)で昨日、紅葉狩をしました 。
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOKTON 25mm F0.95
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NOKTON 25mm F0.95
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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NOKTON 25mm F0.95
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NOKTON 25mm F0.95

はたして紅葉狩なのか、トタン狩なのではないか、と思われる写真が多くて自分の感覚を疑ってしまいます。

なにごともなき空閒

塚本邦雄
奇蹟とはなにごともなき空閒のながれにさからへり黄鶺鴒   (されど遊星)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

恥知らずに京都とりそこない、なお。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8

冷えわたりつ

塚本邦雄
枇杷の花冷えわたりつつともしびの下に見る水責めの布陣圖   (黄金律)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

京都のこりものと言うよりできそこないで。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

秋も終り

塚本邦雄
わくら葉の地に落つる翳や榮華より生まれし罪のなほ傷ましき   (歌誌『紀元』 昭和19年1月号)
秋も終りと逐はれて咲きし一片(ひら)の彩無き花はあらくさのかげ   ( 〃 昭和19年2月号)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

京都ハリスト正教会。
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Zuiko ED 8mm F3.5 Fisheye
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

 内部は撮影禁止だったのでいいかげんに見学して出てきてしまいましたが、山下りんの描いたイコンがあったとあとで知って、後悔この上なしです。もっと真面目にいかなくては。
 もらったパンフレットを見ると、ハリスト正教会は中部地方にもあるようなので、また行って見たいと思いました。

すこやかにものおもへ

塚本邦雄
わが馬キリエ仔をうみしかば仔のためによごれたる新月色の麥藁   (水銀傳説)
銀行の石柱アカンサス繁り牛馬よすこやかにものおもへ   ( 〃 )
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

季節感のない写真がつづいたので気分転換。
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOKTON 17.5mm F0.95

アメリカ大統領にトランプ氏だそうです。

今宵みづみづし

塚本邦雄
スラム街に寺院まじりて人の<死>に今宵みづみづしき燈(ひ)をともす   (装飾樂句)
さわがしき愛戀のすゑ老優がつひに飼ひはじめし眼鏡猿   ( 〃 )
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

ヴォーリズつながりで、上京区バザールカフェ「クラッパードイン」。
建物の名「クラッパードイン」は、ここに住んだ3人の宣教師、クラップ、ヒパード、グインの名前をとったものだそうです。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOKTON 25mm F0.95
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

建物の名の元になった3人はそれぞれ1920年前後に同志社に来て、日米戦争で帰国せざるを得なくなった時期もはさんで、音楽や英語などの教師として国際理解、友好促進に大きな役割を果たしたそうです。(バザールカフェのパンフレットから)
(知らなかった事を知ったかぶりするのは、老人や教師やマスコミによくある性ですが、老化に抵抗中のわたしも気をつけなければ。)

歳月われの頭上を過ぎ

塚本邦雄
歳月われの頭上を過ぎつつあたらしき五合枡(ごんがふます)の角のくろがね   (波瀾)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

同志社大有終館(1~3枚目)、啓明館(4~5枚目)、新島遺品庫(6枚目)。
4,5,6枚目の「啓明館」と「新島遺品庫」もウィリアム・M・ヴォーリズ設計だそうで、
昨日の写真と同様に、そうとは知らずに撮ってブログに上げる段になって知りました。
無知もここまでいくと、いっそ恥知らずを行き過ぎて空恐ろしい。と他人事のフリです。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

何か知らねど

塚本邦雄
西日の壁塗りつつわれにちかづける左官、心臓形の鏝もち   (日本人靈歌)
愛國の何か知らねど霜月のきりぎりすわれに掌(て)を合せをり   (獻身)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

同志社大アーモスト館。
同志社大アーモスト館もウィリアム・M・ヴォーリズ設計だそうで、そうとは知らぬままに、先日の関学につづいてヴォーリズゆかりの建築を撮れて無邪気に喜んでいます。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

かたすみにうなだれて

塚本邦雄
霜月いたる殊にこころのかたすみにうなだれて柑子食ふ次郎冠者   (詩歌變)
ほととぎす咲くやそのかみ潔癖の母癇癪の父にまみえし   (閑雅空間)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

京都御所。
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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SUMMILUX 15mm F1.7

 歌人の坂井修一は「霜月いたる殊に・・・」の歌を解説して、
  『・・・次郎冠者は、なにか失敗をして主(あるじ)に叱られた、その直後なのだろうか。・・・(中楽)・・・柑子を食う動作も、よけいにしおしおとして惨めなのである。還暦を過ぎた塚本が、このような弱々しいキャラクタをもって語らなければならない「こころのかたすみ」とは、いったいどのようなものなのだろうか。・・・』
と書いています。
 次郎冠者はきっとあの芸をするサルの名前だと感じるのです。シュンとしてミカンの皮をむいているサルの姿が脳裏に浮かんできてしかたがないのです。

われならば

塚本邦雄
暗殺されし帝(みかど)は崇峻のみならずごりと齒にこたへて酢牛蒡   (風雅黙示録)
菊慈童は枕跨ぎて遣(やら)はれきわれならば天子自身を跨ぐ   (詩魂玲瓏)
伴大納言(ばんのだいなごん)ひたすらあはれむを大夕燒の冷(さ)めゆくひびき   (豹變)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

京都御所。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

 毎度毎度のことながら、「菊慈童」が何のことやら分らずインターネットで調べて、
太平記にも書かれている中国を舞台にした説話とそれをもとにした能楽の演目に出てくる長寿の人物と知りました。
もう知らないことが多すぎて覚えきれないほどです。
 また菊慈童が重陽の節句(9月9日)ゆかりの説話らしいので、この歌の季節はふた月も前になってしまうのですが、
今日の写真が「御所」なので「天子」という単語につられて引用しました。
 天子をまたぐという言い方に気持ちがひるんでこれまで引用できなかった歌です。
しかし、菊慈童の話を知って、これをうたった作者の心情がすこし分かるような気がしました。

チエうす

塚本邦雄
吊鐘草(カンパヌラ) 妻子眷族智慧うすしはや水上は初霰ふる   (されど遊星)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

秋の特別公開中の京都ハリスト正教会へ。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

 カンパニュラは教会の釣り鐘が語源だそうなので今日の写真に無関係ではないのですが、今日の短歌はどう理解しようかと悩んでしまいます。わたしは銀河鉄道の夜を思い出していました。水上というのは天上の逆さまの世界なのではないだろうかなどと考えてしまうのです。

そのつぐなひ

塚本邦雄
父はひそかに聖母の白き足愛しそのつぐなひのわが巨き足   (日本人靈歌)
頭巨き父が眠りてわがうちに丁丁と豆の木を伐るジャック   ( 〃 )
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

関西学院ランバス。
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOKTON 17.5mm F0.95

ふとおもひいで

塚本邦雄
今年の紅生薑(べにしやうが)ひややかなる紅にふとおもひいでたり諏訪根自子   (詩歌變)
こころざし捨てて微塵の秋霰(あきあられ)はだかのむかうずね薔薇色に   (歌人)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

関西学院。
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

いってみたかったウィリアム・M・ヴォーリズの建築の一つを手でさわることができてちょっとうれしい気持ちですが、もしかして”回想法”の類いになっていたのではないかという疑いが吹っ切れません。