十二月三十一日

塚本邦雄
はなやにて花無きつぼの水ふるふ第九交響樂終樂章   (装飾樂句)

ことしも今日かぎりですが、心を新たにして新年を迎えたいと思います。たくさんの方々に応援、励ましをいただきありがとうございました。皆さまもよいお年をお迎えください。
写真は、一年を回顧して。



わが知らぬ世

塚本邦雄
百千鳥わが知らぬ世のわすれみづあつめてエーゲ海はいざよふ   (閑雅空間)

京都をひとやすみして、京都からの帰り道での写真ですが、・・・・・・。
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TOKINA Reflex 300mm F6.3
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TOKINA Reflex 300mm F6.3
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

めぐりあうべき

塚本邦雄
こゑ涸れて詩歌に仕ふ見ざりける石見鹿足(いわみかのあし)に雪は零(ふ)れれど   (靑き菊の主題)
死なばめぐりあふべき敵よ水色の氣球ひきずりおろされて藍   (閑雅空間)

京都六角堂で。
ここも今年の7月に訪れていますので、撮り忘れた視点をせっせと探し、ひとつでも見つけた時はちょっぴり幸福感につつまれます。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 17mm F1.8

一樹の檸檬(レモン)あり

塚本邦雄
咳嗽(がいそう)しきりなり コルドバの街なかに黑き一樹の檸檬(レモン)ありしを   (豹變)
娼家・齒科醫・悉皆店へ瀝靑(チヤン)の道四通八達せり風の街   ( 〃 )

わが家にも一樹のレモンの木があるのですが、一年おきにしか実がつきません。ことしは一果もなしの年のようです。
写真は京都芸術センター。
2014年9月末と、ことしの祇園あと祭宵山のときも来ましたので、同じ写真を撮らないように気をつけましたが、出来上がりを見ると進歩の跡が見られない。ちょっとくやしいけれども、そのうちに何とかなるさと楽天的に考えます。来年は実がなる年ですから。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 17mm F1.8

天涯にるるとさえずる・・・くちびるの四綠

塚本邦雄
咒師(のろんじ)の巫女(みこ)に口寄すくちびるの四綠(しろく) 星蝕の天うちふるひ   (感幻樂)
心は詞華を越ゆべし 天涯にるるとさへづるものは何   (歌人)

ことし最後の撮影行は京都でした。
京都文化博物館で少し勉強をし直してから別館へまわって撮り始めました。
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

人に見られ

塚本邦雄
昏きルオー展にて人に見られゐむ瞼うるみし若きキリスト   (装飾樂句)
一つ、母には魚籃を贈る血紅の鱒卵(イクラ)百粒死後に備えよ   (されど遊星)

まだ白川郷。
いつも撮影に誘ってくれて、今回もわたしを白川郷へ連れて行ってくれた友人のブログの「合掌集落の柿たち」に
勝手にコラボして。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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TOKINA Reflex 300mm F6.3
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

キリスト色の ~2016年12月分のカレンダー

塚本邦雄
逆境の逆とは何ぞ夕映に父がキリスト色のマフラー  (風雅黙示録)
砂糖楓(メイプル)シロップ舐めつつ浮ぶ薄笑ひロスアンジェルスとは墮天使か   (詩魂玲瓏)

十二月のカレンダーをつくってこれで完成。
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何をおそれむ

塚本邦雄
借財の何をおそれむ金主棲む十二月の片町線鴫野   (不變律)
霰ふるころなりけるかあられふり金槐集を貸しうしなへり   ( 〃 )

まだ白川郷で、昨日から縦位置ばっかりです。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

いづくにか咳

塚本邦雄
神いづくにか咳きたまふ否無爲の父が濕りし木琴叩く   (驟雨修辭学)
聖衣剥奪圖の聖衣 わがたましひは嚙みしくちびるほどのくれなゐ   (感幻樂)

みたび、否よたび、白川郷です。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

のがれ得ず ~2016年11月分のカレンダー

塚本邦雄
鰭酒に火の香かけそし四十年歌にかかはりたりける幸  (黄金律)
冬苺(ふゆいちご)百の珠實に霜おきてわれは韻律よりのがれ得ず   ( 〃 )
淡きかな今年の紅葉 ふるびたる『現代俳句』屑屋に拂ふ   ( 〃 )

来年十一月のカレンダーは、ことし11月28日にいった滋賀県の彦根、永源寺、柏原の写真で。
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魂一つかみ

塚本邦雄
まないたにちぢむ きみよりうばひたる詩魂一つかみの寒海鼠  (黄金律)
聖書全集どさりとおけば見開きに一縷纏へるサン・セバスティアン   ( 〃 )

なおなお白川郷。
前回2013年12月に白川郷へきたときは晴天で、ズームレンズで気持ち良く撮影しましたが、
今回は曇天で、単焦点レンズで四苦八苦しながら撮りました。結果は?ですが、楽しかったです。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOKTON 25mm F0.95
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TOKINA Reflex 300mm F6.3
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

最後は夢か

塚本邦雄
春夏秋冬わがたましひの歩みゆく道・途・通の最後は夢か   (歌誌『玲瓏』 2003年5月)
初雪や膵臓のかげうすむらさき   (甘露)

なお白川郷。
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NOKTON 25mm F0.95
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NOKTON 25mm F0.95
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NOKTON 25mm F0.95
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

香りかすかに移り ~白川郷で

塚本邦雄
苦艾(チエルノブイリ)の香りかすかに移りたる雪かロシアの雪ひとつかみ   (約翰傅偽書)

2年ぶりの白川郷で。前回は2013年12月でした。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

夢で逢いましょう

塚本邦雄
それもまた愛の不如意とこたへけるちまた冬霞のうらおもて   (豹變)
夢に逢ふなどとな言ひそ宿酔の君に貸すモーパッサンの『初雪』   ( 〃 )

亀山市関町。
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8

季節はずれのサクラがありましたので、ついでにふた月前に奈良で撮ったサクラも”おまけ”で。
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TOKINA Reflex 300mm F6.3

まだ見えぬ ~2016年10月分のカレンダー

塚本邦雄
夜半の空 暁の空 どの空も澄みつつわが明日はまだ見えぬ   (歌誌『玲瓏』 2003年5月)
山脈に紅葉一掴み残りゐる世紀末 わが生はいつまで   (歌誌『歌壇』 2001年3月)

来年十月のカレンダーを。
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おろおろとして ~2016年9月分のカレンダー

塚本邦雄
寒夕映蒼かりければ禽苑の麒麟(きりん)おろおろとして水欲(ほ)る   (歌人)
走り書きの返信に似し半生とおもふ 塋域(えいゐき)の光ほのかなり   (豹變)
イエスに肖たる郵便夫來て鮮紅の鞄の口を暗くひらけり   (装飾樂句)

来年九月のカレンダーというのに、奈良元興寺の地蔵会(毎年8月23、24日)のイメージをつかってしまいました。いい加減なカレンダー。2枚だけ9月末に京都廬山寺で撮った写真をくわえて今日もまたお茶にごし。
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刹那に

塚本邦雄
刹那に過ぎしわれの壯年とある夜のこがらしを薄紅と思へど   (歌人)
玲瓏と冬の虹たつ 昨日(きぞ)まひる刎頸の友が咽喉(のど)を切られし   ( 〃 )

まだ敦賀の町を。
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

あわれ記憶の外

塚本邦雄
冬日(ふゆび)の獏(ばく)あはれほほゑむわが家族とほざかりつつ記憶の外   (歌人)
美しからぬ姊一人ゐて夭折せり冬の萩市古魚店町(ふるうをのたなちやう)   (豹變)
寒の蜜月そはそはとして裾長の浴衣総身(そうみ)に紺の朝顔   (花劇)

敦賀ののこりものでお茶をにごそうという魂胆です。
来年の干支にちなんで「くくりざる」を、クリスマスにちなんで教会を、と通俗的な発想におちいっています。
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOKTON 25mm F0.95
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOKTON 25mm F0.95

磁石なし寝る ~2016年8月分のカレンダー

塚本邦雄
にくしみもてこのにくしみをささへむと馬蹄型磁石なし寝るわれら   (黄金律)
縊(くび)れし雉子(きじ)とわれらの前世紫金なしうつるスミルナの寺院(てら)の鏡よ   ( 〃 )
燻製卵はるけき火事の香にみちて母がわれ生みたること恕(ゆる)す   ( 〃 )

きのうから年賀状つくりをせっせと、しようとするのですが、なかなかはかどらずに、集中力を欠きつつ進めてます。
あの夏の暑いころはもっと元気だったと、八月のカレンダーをつくって気分転換です。
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たった今

塚本邦雄
夕闇に鶴たつたつた今われの耳のうしろに火のかをりして   (閑雅空間)
ジャン・コクトーに肖たる自轉車乗りが負けある冬の日の競輪終る   (装飾樂句)

きょうは、M.ZUIKO 17mm F1.8だけもって地元の町で1時間の散策でした。
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8
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M.ZUIKO 17mm F1.8

不信もてつながる ~2016年7月分のカレンダー

塚本邦雄
かまきりの卵の膠かわきつつ冬、不信もてつながるわれら   (日本人靈歌)

来年七月のカレンダー。
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いくばくの悔い

塚本邦雄
みなとには雪ふりゆきのしたに住む少女が夕べ賣るあかき魚   (水葬物語)
枇杷の花零れ殘りしいくばくの悔いにや夜々をわが夢しげき   (歌誌『紀元』 昭和19年2月号)

また敦賀。廃棄された操車場で。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

絵を刷って ~2016年6月分のカレンダー

塚本邦雄
裏側にぬれたひとでの繪を刷って廻す - 愛人失踪告知   (水葬物語)

来年六月のカレンダー。
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雅歌を

塚本邦雄
たましひに關して言はばふたたびを國破れつつ山茶花紅し   (波瀾)
殺戮の果てし野にとり遺されしオルガンがひとり奏でる雅歌を   (水葬物語)

敦賀市立博物館ののこりもの。(きょうは手抜きで更新です。)
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NOKTON 25mm F0.95
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7

あくせく(齷齪)と

塚本邦雄
漢字さへ制限されて冬に入り齷齪と薔薇を摘みいそぐなり   (歌誌『オレンヂ』五号 1948)
神無しと心にふかく彫りたれば額たゞに射す寒の夕映え   (歌誌『靑樫』復刊二号 1947)

なおなお敦賀。敦賀市立博物館。
昭和2年大和田銀行本店として建てられた後、三和銀行敦賀支店、福井銀行敦賀港支店を経て今日へ到ったそうです。
設計者の永瀬狂三についても、後で調べてはじめて「へぇー」と。この歳にして無知とはおそろしいと今さらに。
恥知らずついでに今日も量で。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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M.ZUIKO 75mm F1.8

液化してゆく

塚本邦雄
革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ   (水葬物語)

なお敦賀。
国登録有形文化財「旧敦賀倉庫株式会社新港第一号・第二号・第三号倉庫」と、隣接する木造倉庫で。
7枚もアップロードして質を量でごまかすのは、カメラによりかかってわたし自身が液化しているせい。これも歳のせいかと。
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOKTON 25mm F0.95

かえる港の

塚本邦雄
ダマスカス生れの火夫がひと夜ねてかへる港の百合科植物   (水葬物語)

きょうは敦賀でした。
杉原千畝記念館とレンガ倉庫からスタートでした。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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ZUIKO ED 8mm F3.5 Fisheye
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SUMMILUX 15mm F1.7

今日はちょっといい加減なブログ更新になりました。反省!!

それ以後の

塚本邦雄
それ以後の曇天つづき不可觸の屋上の雪まゆずみいろに   (黄金律)
鵲が腐肉くらへり愛別離、愛別離われなにを愛せし   ( 〃 )

大垣市上石津で。
合併前の「養老郡」のほうがイメージに近いのですが。
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NOKTON 25mm F0.95
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NOKTON 25mm F0.95
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7

待望論など無縁

塚本邦雄
空港伊丹キオスク脇の屑籠に正體もなきイズベスチア   (魔王)
戰争待望論など無緣わが生のうちに亡ぶる國七つ八つ   (約翰傅偽書)

また永源寺のライトアップに戻り。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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SUMMILUX 15mm F1.7

わが胸中にふぶき

塚本邦雄
血紅(けつこう)の魚卵に鹽のきらめける眞夜にして胸に消ゆる装飾樂句(カデンツア)   (装飾樂句)
親不知(おやしらず) そこひたすらに驅抜けて死海の鹽の香の乳母車   (閑雅空間)
讚岐白峰わが胸中にふぶきをり必殺の和歌見せてやらうか   (風雅黙示録)

なお徳源院。
お寺の方の話では、今年の紅葉は紅くなりきる前に落葉して今が精いっぱいだそうですが、一緒に庭を見ていた観光客の方は、永観堂よりずっといいと言われてました。
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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SUMMILUX 15mm F1.7
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NOKTON 25mm F0.95

知らぬが花

塚本邦雄
寒滿月おもへばその日鮟鱇(あんかう)を前にふるへてゐたりし吾妹(わぎも)   (黄金律)
鶫焼いて暗き臘月若造が愛國となど二度とほざくな   ( 〃 )
枇杷の花など知らぬが花かつひにして詩は志やぶれて還るところ   ( 〃 )

滋賀県米原市徳源院。
京極氏の菩提寺だそうです。去年訪れた日は雪でした。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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NOKTON 25mm F0.95