落つる翳や

紅葉の影も撮りました。
きれいな紅葉に背を向けて『何撮っているの?』、です。

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olympus pen-f m.zuiko 75mm

 わくら葉の地に落つる翳や榮華より生まれし罪のなほ傷ましき  (塚本邦雄)

瓦屋寺という聖徳太子ゆかりのお寺です。
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olympus E-M5mk3 m.zuiko 17mm
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olympus pen-f m.zuiko 75mm

なべては言はず

なおなお廃村、なおなお大萩村です。

引用は地名つながりで、
 萩一むら野分に昨日(きぞ)のにくしみのなべては言はず散らされにけり  (塚本邦雄)

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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm

先週の水曜日のことです。

FCブログの環境設定で「SSL化」を有効にしてみました。
SSLが何なのかも知らずにやったのですが、何がどうなったか分らぬままに一日で「有効」を外して元に戻してしまいました。
理由は、訪問者数がいっきょに6割減になったからです。

それから考えたのは減った理由ではなくて、減ったことを理由に一度始めたことを止めたことです。
ブログの訪問者数が多いのはうれしい。励まされているとも感じます。「拍手」も同じです。
でも、わたしは何故写真を撮り続けているのだろう。

もやもやしているときに、ほぼ日刊イトイ新聞の、
『好きなものに出くわしたら、決められたルート、決められた競争に飲み込まれることなく、「自分のなかの光=好きという純粋な気持ち」に忠実にケモノ道を行こう』
という言葉に出くわしたのです。

摩訶不思議の霜月

滋賀県大萩村で、なお。
枯れ枯れの紅葉ですが、邪魔をする節足動物にもピントを合わせてパシャ。

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olympus pen-f m.zuiko 75mm
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olympus pen-f m.zuiko 75mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm

 人妻が木通(あけび)啖へるくちもとのしみじみ摩訶不思議の霜月  (塚本邦雄)

 塚本邦雄はきっとアケビの実に女性のイメージを重ねていると思うのですが、滋賀生まれの彼が知らぬはずがない「山女原(あけびはら・あけんばら)」という地名の山女を使わず木通という字を使ったところに彼の感覚を感じます。また、アケビを食べた紫色と口紅の朱が混じっている様子を想像します。ただの女性ではなく、人妻の化粧の気配がただよってきます。

留守宅の

紅葉名所の永源寺前の混雑を避けて、友人は政所から筒井峠を越えて旧大萩村に入りました。紅葉がきれいな廃村跡で、
運転のできないpithecantroupusは地名や路線名がなかなか覚えられないのですが、ここを通過して百済寺町に入りました。(と思います。)

旧大萩村には数組の訪問者が紅葉の下で歓談していました。

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olympus pen-f m.zuiko 75mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus pen-f laowa 4mm fisheye
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olympus pen-f m.zuiko 75mm

廃村の歌を見つけられなかったので、「廃」だけで、
 廢塔に巢くふ蜜蜂留守宅の市長夫人の掌(て)に蜜はこぶ  (塚本邦雄)

紅葉の彼方に

E-M5mk3の試写に飽きたので他の写真を。
とはいえ、昨年も紅葉を撮った滋賀県栂野尾(とがのお)での撮影でしたので、マンネリになってないか心配です。

 不倫・不義いづれ選ばむ紅葉(こうえふ)の彼方にまはだかの男體山  (塚本邦雄)

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olympus pen-f m.zuiko 75mm
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olympus pen-f m.zuiko 75mm
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olympus pen-f m.zuiko 75mm

記憶力が怪しくなって、「マンネリズム」を拒否するにも、むかしが思い出せないことが空恐ろしいのです。
それでも、「写真が好き」を実感できる瞬間は大切にしようと思うのです。

紅葉晩餐

紅葉つづきで食傷気味でしょうが西明寺の後、滋賀県東近江市の東光寺へ着きました。
人が少なくてホッとしました。
夕日の中で撮りました。

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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm

 「紅葉(こうえふ)晩餐會に招待」點睛は落鮎と漆紅葉のサラダ  (塚本邦雄)

カメラの設定が不完全なのか、ノイズが少ないのは歓迎ですが、全体にノイズリダクションをかけたような画像でピリッとしませんが大目に見てください。

ちるさまも見し

場所は滋賀の湖東三山のひとつ西明寺なのですが、紅葉狩りの人出におそれをなしてお寺に入らず、入り口付近でうろうろして撮った写真です。なにしろ人が苦手なので。(汗)

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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm

好天でしたのでコントラストのある紅葉が撮れました。

E-M5mk3の手ぶれ補正は前評判通り強力なようで、270mm相当のレンズで20分の1のシャッターを切った3枚目も何とか使えました。(ピントがわずかに前ピンですがご愛嬌ということで)

 光なく土くれに還る命なれとふりかへり紅葉ちるさまも觀し  (塚本邦雄)

M5mk3の使い初め

昨日の反省をふまえて、写真(を撮るの)が好きを。

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olympus E-M5mk3 samyang 135mm
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olympus E-M5mk3 samyang 135mm

オリンパスの新しいOM-D E-M5mk3の撮り初めですが、きのう来たばかりなので設定ミスがいくつもありました。色乗りがよかったのも何か設定を間違えているのかもしれませんが、暗部のノイズは確かに小さい印象でした。
ファインダー像拡大をボタン登録するのを忘れて拡大なしで撮りましたが、きょうのsamyang 135mm f2は何とか使えました。
いつもつかうソフトのadobe lightroomがE-M5mk3のRAWに未だ対応していないので、RAWをTIFFに変換してから lightroomで処理しています。

平凡なる明日が来る

きれいとは言い難い写真を。
美的感覚が老化してきたのではなく、もともとpithecantroupusの感性がこちら側に傾いているのです。
むしろ歳をとって地金が出てきたのです。

 非凡なる明日來るならず 外より見え街湯の赤き海豚(ドルフィン)のむれ  (塚本邦雄)

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olympus e-m5mk2 ibelux 40mm
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olympus e-m5mk2 ibelux 40mm
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olympus e-m5mk2 ibelux 40mm

ほぼ毎日読んでいる「ほぼ日刊イトイ新聞」に山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室」というコーナーがあって、アーカイブの中に次のような文がありました。(Lesson909より抜粋)

 才能がなくて、ツラくて辛くて、辞めたようなことも、後から気がつけば、「楽しかったなあ。」「好きだったなあ。」「なぜもっと結果を気にせず、行為そのものを純粋に楽しめなかったのか‥‥」と、ふと気づく瞬間が訪れることもある。

競争心は悪いものじゃないが、そこに目がくらんで大切なものを手離してはいけない。
世間的に見れば成功者と、そこに至らなかった人は光と影、真反対のように見えても、私が両者から受け取るものは意外にも同じ、「好きだった」という純粋な想いなのだ。
雑念・余念が、辞めてふりかえった時には全て濾過されて、あとに残る結晶のような「好き」という想い、その美しさに打たれる。

「なぜもっと純粋に楽しまなかったのか?」
今度好きなものに出くわしたら、決められたルート、決められた競争に飲み込まれることなく、「自分のなかの光=好きという純粋な気持ち」に忠実にケモノ道を行こう、と私は思う。(一部略)

pithecantroupusもこれからは、写真をもっともっと「好き」になるようにしようと思いました。
ちょっと反省中です。

今はなきものありし頃

皆さんの紅葉写真に圧倒されつつ、ご近所で色づいた雑木をパチリです。

 紅葉冷え、淡紅の冷え、今はなき「馬方」と呼ぶ「方」ありし頃  (塚本邦雄)

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olympus e-m5mk2 samyang 135mm
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm

身辺が散らかってきても片付けるのを後回しにするようにだんだんなってきました。頭の中の回路がきっと切れつつあるのだと思います。こんなことではだめだと叱咤激励するのですが、ちっとも改善されません。
ものごとをちゃんと考えて実行できる間に手を付けようと考えることも多々あるのに。

愉しきや否

  • 2019/11/20 20:18
  • Category: camera
脳みそが眠っている写真のつづきです。
いや、眠っているのであって、くさっているのではありません。(笑)

 銀杏(ぎんなん)の綠珠(りよくしゆ)くちびるもて挟み 死ののちの生愉しきや否  (塚本邦雄)

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olympus e-m5mk2 m.zuiko 60mm macro
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olympus pen-f nokton 17.5mm

年賀状につかう画像を準備中ですが、ついつい遊んで作業が進みません。
こっちの写真のほうが面白いような気がして遊んでばかりいます。

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olympus e-m5mk2 m.zuiko 17mm

ファイニンガーの完全なる写真は昭和44年3月発行のカメラ毎日別冊です。
世間では一眼レフ時代に入っている時代に、アマチュアにベストなカメラは二眼レフと言い切る、ちょっと時代遅れの内容でしたが、基本の「キ」をこの本で学びました。
今読むと、技術書というよりも写真への姿勢を教えてくれる本として色あせない新鮮さを感じます。

直前直後

目をみはっているのですが、出てきたのは眠っているような写真です。
やっぱり頭の中が眠っているのでしょう。起きろpithecantroupus!

 またも曉ふためき醒めつこの「生」は死の直前かはたまた直後  (塚本邦雄)

ユッカはすきですよ。君が代ランという名前は嫌いです。気をつけをしなければならないから。
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olympus e-m5mk2 m.zuiko 60mm macro

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olympus pen-f nokton 17.5mm

カーテンを止めている帯に真珠が見えたので窃盗、いえただの覗きです。
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olympus e-m5mk2 m.zuiko 60mm macro

このままでいてほしい。修理しないで。
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olympus e-m5mk2 m.zuiko 60mm macro

『またも曉ふためき醒めつ』が読めないし意味が分からない。『曉』は暁(あかつき)としか解せないのですが、「ギョウ」とでも読むのでしょうか。
今日も夜明けが来てあわてふためいて目が覚めたけど、この瞬間は、わたしはこの世にとどまっているのかあの世に来ているのか。
と、勝手に考えてすませてます。(汗)

ひきょうもの

きのうのご近所写真の続きです。まだ紅葉には早くて、お茶畑で遊んできました。

きのうのご近所のお寺を「名所といわれるような場所ではない」と紹介しましたが、あとでネット検索したら、この辺りの地名の元になったお寺だそうで、源平時代には「悪七兵衛」平景清が尽力して繁栄したそうです。境内には「景清松」というのもあったそうです。

写真を大きくして出来の悪さをカバー。(汗)
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm

 卑怯者と云はれてはつと立上がり茶の花や鶸に哀れがられぬ  (塚本邦雄)

百歳になって何する

ご近所のお寺で。「名所」といわれるような場所ではありません。

 百歳になって何する 靑空がかへり來てあそぶ絲杉のうへ  (塚本邦雄)

杉に黄葉はちぐはぐですが、きれいだと思いました。
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm
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olympus pen-f ibelux 40mm

信心深いpithecantroupusは仏さまにピントを合わせることができず、手前の鈴に合わせました。
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olympus e-m5mk2 samyang 135mm

魚板の名残り。深海魚かと思いました。
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olympus pen-f ibelux 40mm

わずかな傾斜に足元が滑ってバランスを崩しひっくり返りました。初体験です。ガックリ。
ころんだあとでこのお寺へ行ったのですが、いつも通りお賽銭をあげて、ウッカリと自分のことをお願いするのを忘れました。今日こそは自分の足元をお願いしてくるべきだったのに。「もの忘れ外来」へ行った方がいいでしょうか。

晚年 愕然と

柿狩りの帰り際に寄り道した白川神社の境内で。

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olympus e-m5mk2 m.zuiko 60mm macro
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olympus pen-f nokton 17.5mm
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olympus pen-f nokton 17.5mm
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olympus e-m5mk2 m.zuiko 60mm macro

 勞咳の父の晚年 愕然と冬麗の護國神社の前!  (塚本邦雄)

撮影に誘ってくれた友人は此処がご贔屓のテレビ番組で紹介されていたので行きたかったようです。
pithecantroupusは鶴瓶が出てくるこの番組が嫌いないので見ていません。「ため口」が聞き苦しいのです。歳で頭が固くなって融通が利かなくなっているに違いありません。(涙)

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プロフィール

pithecantroupus

Author:pithecantroupus
三重県在住。男性。
小学生のときオリンパスペンではじめた趣味はいつのまにか半世紀を超えてしまいました。

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