二月尽

きょうはキッチュで。

きょうで二月も終わりということで、塚本邦雄。
 生きつつ死せる海鼠(なまこ)くらはむ二月盡夕虹色の三杯酢もて
 沈丁花かをらぬままに二月盡あねいもうとが風邪うつしあふ
 二月盡うはさのたねは追儺(おにやらひ)濟ませて離散せし烏丸家(からすまけ)
 單身移轉致候二月盡バス停「糺ノ森」北五丁

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

香をかなしみ

梅園は年ごとに整備されているようで、前には無かった柵がつくられ、花にとってはやさしくなりましたが写真を撮るには不便です。
せっかくのロウバイも遠目にながめるだけでした。(あとで柵の中に入って撮っている人を見かけてうらやましく思いました。)

 必然の時こそいたれ掌(て)におもき書と臘梅(らふばい)の香をかなしみつ  (塚本邦雄)

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

もなかにありて

梅を撮りに行ったのですから、あまり咲いていなかったとはいえ梅の写真も。
花の数の乏しさはボケと多重とグルグルでごまかしました。

写真の不足分は塚本邦雄で。
 西空に紅梅一枝うかうかと殘年に踏み入りつつわれは
 鬱たる寝覺のやみの底にして剪られけむくれなゐの梅一枝
 悲しみのもなかにありて伊勢乙女(いせをとめ)こよひ紅梅の實を煮るといふ

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

のあたりか

小さな梅園は天満宮のものです。花がまだということで、ときおり様子見に来た人がのぞいていくぐらいでしたので、さかりを過ぎた山茶花や、2月14日に行われた粥占の残り物などで。

粥占については地元の観光案内のWEBに、
『約800年前から伝わる伝統的な粥占い神事。長さ10cmの竹筒を12本繋げて粥釜に入れて、竹筒に入った粥の量で三月から翌年二月までの作柄を占う。 
 約10cmの樫の枝12本の焼け具合で気候を占う。祈祷をしながら12時頃から粥を焚き始め、粥占神事のあと、夕刻に訪問者に粥を振る舞う。』
と紹介されています。

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

粥つながりで塚本邦雄も、
 粥あつし不孝の果ての帰郷よと言はるるや京都衣棚(ころものたな)
 小豆粥冷えわたりけりみぞるるは神州天馬峽のあたりか
 白粥は微風に搖るるおとろへてつひに淨まるこころかなしも

此岸のいくじなし

写真が払底したわたしを哀れに思った友人がご近所の小さな梅園に誘ってくれましたが、残念ながら花はまだまだ先という様子でした。
それでもわずかに咲いた花を見つけて。

枯葉をまとった花を見つけたときはホッとしました。カメラを持ちだした甲斐があったと。
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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

うれしさのあまり、モノクロも。
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E-M5mk2 Helios 85mm 1.5

不安定な形に撮ってしまいました。じぶんの影が入らないようにすることに気をとられて。
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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

 梅白し此岸の懦夫(だふ)に彼岸なる破邪淫戒の悪友の上(へ)に  (塚本邦雄)

懦夫(だふ)という言葉を知らずに、検索して臆病な男とかいくじなしの意味だと分かりました。わたしにぴったりだ。

上をむいてあるこう

10日前から写真を撮っていません。まいどのことながら残り物で口をぬぐうことにします。

柱のつくるパースペクティブが気に入らないのですが、尊像のほうは歪んでないのでよしとしました。
でもこの角度を見ているのは居心地がわるいですよね。縦位置でも撮りましたがさらに気持ちが悪い。
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DP0Q

先にお賽銭をあげてから撮りましたよ。
山門を見上げていたら、通りかかった人にじろじろ見られました。ここは織田信長の三男信孝の菩提寺です。
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DP0Q

性をすこし愛す

きょうはネコの日だそうで、
 飼猫をユダと名づけてその昧(くら)き平和の性(さが)をすこし愛すも  (塚本邦雄)

まだ畑の周りをうろうろ。海面のようなビニールハウスのサーフェイスを見飽きることがありませんでした。
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PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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PEN-F NOKTON 25mm 0.95

さらばゴヤ

ここも山里の例にもれず高齢者の多い地区のようで、また生活の本拠を別に移して日中は留守という家も多いようです。
そんな村をうろうろしてあちこちのぞき込んではパチリでは、不審者以外の何物でもないと思います。
訪れた日は日中の気温も上がったのですが、朝は寒くて霜柱がしっかり立ってました。

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持ち主の性格が見える PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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堅い守り PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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生活空間は必然性の美 PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

 金子兜太氏が亡くなったそうです。これを機会に彼の作品をこれから読んでみようかと思いました。その才能にふれてみたいと思う何人かの一人です。

 さらばゴヤ畫集は焚かむきさらぎの寒冷蕁麻疹消ゆるまで  (塚本邦雄)

草の種子など

きのうが雨水だったそうで、農作業に縁の深いということで、畑仕事をさぼって写真を撮っていては天罰が下るかもしれません。などと言いつつ今日も山里の写真を。

 少年の戀、かさねあふてのひらに光る忘れな草の種子など  (塚本邦雄)

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枯れていたって光り輝くときもある PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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軽トラだけが通るわけでないよ PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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シイタケはシイの木につくります PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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錯綜しているのは私の頭だけではない PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

木村伊兵衛賞のノミネートが発表されたニュースを見て、みんな女性なのに驚きました。時代遅れの人間は、思わず、「しっかりせんかい、男たち!」と言ってしまいます。

きょうは人体模型で

畑仕事も少しは手伝いましたよ。
写真ばかり撮っていたわけではありません。
でも今日も加太のお散歩写真です。

私の脳と脚もきっとこんなもんだろうと想像しつつ。

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シナプスの火花が見える PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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ボルトを埋めても骨粗しょう症にはかてない PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

友はほうむられ

加太、なお。
畑仕事をさぼって旧家の中をこそこそ探検して泥棒の下見のような写真。

塚本邦雄の二月で、
 漆黒の長靴穿(うが)ちて遠江(とほたふみ)よりひとづまは來れり 二月
 二夜泊りて二夜の魔王きさらぎの水もて熱き脚洗ひける
 友は葬られたり二月獣園の豹の目遠き星のごとしも

 日中の気温は上がって、霜柱がとけて畑の泥がついた長靴を井戸水で洗いつつ、山の獣たちは寒い冬をどうしているのかなと想像しているという歌でないことは確かです。(汗)

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貴重品入れのでかいの PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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なにが住むのか PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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次の仕事の準備もおこたりなく PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

 インタビューではみんな優等生でしたが、そんな映像ばかり流すテレビ報道が作り出すステレオタイプなアスリート像に疑問をおぼえます。
 戦前のベルリン大会のとき、船上の日本選手団の行動に他の船客が眉をひそめたという話を聞いたことがあります。
 傍若無人も若者の特権だと思っている老人は、それをまったく許さない風潮へ危機感を感じているのです。

重いまぶたでめまい

イノシシとサルとシカの天国などと失礼な形容をしたところは、亀山市加太町です。
加太越は壬申の乱の昔からの古い街道で、ここは加太宿という宿場だったそうです。

関西線の大和街道架道橋というレンガの高架橋があるのですが、今回は畑仕事のお手伝いが目的でしたので、横目で見つつ通過しました。(撮りたかったなあ。)

きょうの写真も仕事をさぼりながら畑の中でこっそり撮った写真です。
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ほうれん草は守られています  PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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実物はもっと美味しそうです  PEN-F NOKTON 25mm 0.95

フィギュアスケートと朝日杯のニュースばかりなので、その若さに嫉妬しつつ塚本邦雄で、
 春夜、電車のまぶたおもたきわれにむけ靑年のスケート靴の蒼き刃
 陥穽を豫知するゆびのなめらかなうごきに眩暈(めまい)するチェスの騎士

死にたいほどはづかしい

おんなの子の節句の写真は昨日で一区切りつけて、イノシシとサルとシカの天国の里で畑仕事をさぼりながら撮った写真を再び。

あすは有名なはだか祭がある日と聞いて、
 裸祭の花崎遼太處女座(をとめざ)のうまれ死にたいほどはづかしい  (塚本邦雄)

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PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F NOKTON 25mm 0.95

 ブログに写真をのせているのは、ほめてほしいとか励ましてほしいとかコメントしてほしいとか、自分の写真を評価されたいという気持ちからなのは明らかですが、もう一つ、評価してもらう以前に自身で撮影結果を確認するという面もあります。

 確認するには印刷するのがいいと分かっているのですが、撮影のときの意図通りの写真になっているかをブログにあげることで確認しています。訪問いただいた皆さんには失礼な話ですが、写真を印刷する直前のプロセスになっています。(汗)

 しかし最近は「ボケ防止」という大きな課題ができて、ブログがその機能を担いつつあります。いえいえ、ボケ防止ではなくてボケの進行阻止です。

なまなまと耀

またひなまつり訪問記のつづきで。
写真を撮った亀山市関町は一週間前に行ったばかりで、変わりばえのしない写真ばかりですが。
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DP2Q2

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DP0Q

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DP2Q

ズイコー17mm(35mm相当)を使った撮影を2回ほど続けたらシグマDP2Qの30mm(45mm相当)の感覚を忘れていて、窮屈なフレーミングの写真が多かったです。被写体との距離も、カメラを構えてから一、二歩後ずさりすることが多くて、これも老化現象かなあ(涙)。

 不運續く隣家がこよひ窓あけて眞緋(まひ)なまなまと耀(て)る雛の段  (塚本邦雄)

光りつつ

むかし職場でお世話になった人にさそわれて、
イノシシとサルとシカの天国という自然豊かな田舎のお家を訪ね、慣れない畑仕事をして、野菜やシイタケをいただいてきました。

チョコももらえなかった私には(義理チョコはもらったけど)、バレンタインデーという言葉も空々しいけれど、
 あなうらを刺す靴の釘なめらかに光りつつ聖ヴァレンタイン祭  (塚本邦雄)

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PEN-F M.ZUIKO 17mm 1.2

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PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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PEN-F NOKTON 25mm 0.95

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pithecantroupus

Author:pithecantroupus
三重県在住。男性。
小学生のときオリンパスペンではじめた趣味はいつのまにか半世紀を超えてしまいました。

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