Age of Pen

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もうたがはむ無

 きょうは煙突がテーマです。
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空へ通じる道かも。 M.ZUIKO 25mm F1.2

塚本邦雄
 菠薐草(ほうれんさう)鍋に死につつこの午餐後もうたがはむ無血革命   (日本人靈歌)

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きっと天に通じる道だ。 NOKTON 17.5mm F0.95

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私も上れるだろうか。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

 ホウレン草が煮えてぐったりしていくのを「死につつ」などというのを、大仰ととるか大胆な比喩ととるのかは人それぞれでしょうが、日常の風景を思いっきり外界にとばしてしまう表現がわたしには勉強になります。勉強しても上達しませんけど。(笑)

 「日本人霊歌」は1958年出版され翌年「第三回現代歌人協会賞」受賞にいたった歌集だそうですが、歌の後半に世界革命への懐疑と革命という言葉になお心惹かれるインテリゲンチャが引っ張るこの時代の世相を感じます。もっとも「無血革命」は短歌の変革のことを指しているのかもしれないとも思うのですが。