月光をつつみ

塚本邦雄
「不逢戀(あはざるこひ)」の歌合果つかへりなむ外套に月光をつつみて   (黄金律)
夜の水呼びかへさむとくれなゐのにはかに荒(すさ)みゆく曼珠沙華   (芒彩集)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

十五夜の帰宅途上でとった記念写真残り物。
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LUMIX G 20mm f1.7
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LUMIX G 20mm f1.7

ヒガンバナが咲いていたら撮ろうと鞄の底にカメラをしのばせましたが、花のかわりに十五夜の月に出会いましたので少し回り道をして、ジョギングをする人だけが黙々と走る夜の公園へいって空を撮った残り物です。暗闇のうえ一日の仕事の疲れ目でピントが合わず困りました。(夜間撮影では、露出補正値やISO値、測光モードの変更に加えて、ピント合せをマニュアルにしていますので。)
きょうも雨が降ったりやんだりで雲におおわれていて、3日前の十五夜の晴天がもうずっと前のことのような気がします。

家の中でじっとしている日は本を開いています。
まえに引用した「伝わる写真」にこんな一節があります。

  写真を撮るということは、なにか自分の目で見るということだろうけれど、そうであればその目を鍛えることは重要なことだと思う。そのために僕にとって有効だったのは、なにかを読むことや撮ること以上に、写真を見ることだった。

著者が見ているのは写真集です。 べつのところで、図書館にこもって写真集を読みあさっていたと書いてあります。
まったく同感のわたしは、だから、家の中でじっとしている今日は写真集を見ています。