めぐりあひて

塚本邦雄
めぐりあひてそれも敗戰以後のこと病める肝膽かつ翳りあふ   (不變律)
野分にほろぶ花杜鵑草(はなほととぎす)男らは寂しさのきはみに怒るべし   (黄金律)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

四日市市本町「明るい商店街」。
3LR6-_N673200-2.jpg
NOKTON 17.5mm F0.95
1LR6-_F670370-2.jpg
KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
2LR6-_N673223-2.jpg
NOKTON 17.5mm F0.95
LR6-_N673205-2.jpg
NOKTON 17.5mm F0.95

「膽」が読めなくて、「肝膽」から「胆」と分かりましたが、字が難しすぎて、書けるようになるまで覚える気になれません。
今度どこかで出会っても再び読めないだろうと思います。
塚本邦雄らしい、「肝胆相照らす」の反語的表現ですが、歌っている場面がどのようなものかよく分かりません。
分からないのは、二首目も同じなのですが。

コメント

Re: No title

carmencさん、こんばんは。
ゴールデン街という名を何度も耳にしたことがありますが、
お酒の飲めないわたしは実物を知りません。
carmencさんはいける方のようですね。
「肝胆あい照らす」を否定して、「肝胆かつ翳りあう」と造語した塚本邦雄は、その肝胆を「病める」と否定するので、
二重否定になって元の意味に戻ってしまいます。
carmencさんのおっしゃるとおりに、「病める」肝胆でなければ、「あい照らす」ことができると。
肝胆、かつ、かげり、と「カ」音の連続にするのは作歌のテクニックだろうと思います。
塚本邦雄は、たぶん正岡子規が嫌い、斉藤茂吉がきらいだと感じます。
「きらい」というよりも、超えるべき存在、こわすべき相手と思っているような気がします。
ですから、伊藤左千夫の
 寂しさの極みに堪へて天地に寄する命をつくづくと思ふ
は全く評価していないだろうと感じます。
「天地に寄する命」などという言い方は大嫌いだろうと想像します。
その伊藤左千夫の有名な短編「野菊の墓」は、雑誌「ホトトギス」に発表されました。
ホトトギスは正岡子規につながる俳句のほうの雑誌で、昭和20年の8月前後の数か月休刊しています。
伝統的で戦前の主流派だった雑誌ホトトギスが、敗戦という嵐に休刊を続けている。その雑誌で活躍した人の「寂しさのきはみに」なんていう封建的な歌に、革新のこころざしのある男なら怒りをぶつけよ。命は天地に寄するのではなく、自分自身に寄するものだ。
少し書きすぎました。

Re: No title

mintさん、ありがとうございます
pithecantroupusは、塚本邦雄の強さにあこがれているのです。
塚本邦雄は、言葉にタブーをつくらない。世間が眉をしかめるような言葉から逃げない。
予定調和を忌避し、凡人の期待を裏切り続けます。
できそうでできないことだと思うのです。

No title

青、紫、黄… 

天窓が明るくなりました!
ステンドガラスではく、天窓をこんなふうにカラフルにするのも
案外商店街として生き残れるかも
実はこの色の組み合わせが好きで、わりと部屋の中やファッションに
この組み合わせを使ってます
3枚ともブルーがポイントになってますね!
路地裏のお店にはあったかさと郷愁があります。
昔のゴールデン街を思い出しましたが、
あまりメジャーじゃない路地裏にいいお店があるんですよね。
居酒屋友ちゃん、どんなお店かなあ…

めぐり逢うなら、出来れば障害のない時に会いたいもの
そんな思いを含んでの歌なのかなあ…
敗戦後というのに深い意味があるような…

花ホトトギスは何かの象徴なのか
滅ぶ花ホトトギス、 怒り…
寂しさの極みに怒れよ!
男の子ならね。
何がなんだか分かんないけど(笑)、
男の子は怒らなきゃならないときは怒んないとね。
母性をくすぐる男子のかわいさかも…
当ってないでしょうけど
勝手に推測の遊びをしてみました。




No title

こんばんは。
>実はmintさんのリンクをたどってこの場所を知りました。
そうですか。お役に立ててよかったです^^
>塚本邦雄の短歌はわたしも理解できなくて、
そんなこと嘘なの、すぐにわかりますよ。
伊藤左千夫や斉藤茂吉の評論を踏まえて、想像をたくましくするのが楽しいなんて、
pithecantroupusさんは、いったい何者なのだろうかと、想像をたくましくしてしまいます^^

Re: No title

mintさん、こんばんは。
実はmintさんのリンクをたどってこの場所を知りました。ありがとうございまう。
塚本邦雄の短歌はわたしも理解できなくて、厚顔にも、そのまま引用させてもらっています。
彼が博覧強記の人なのでいろいろと解釈があるのでしょうが、彼自身は日常的を歌っているだけではないかと思うこともあります。
今日の一首目は「敗戦」という言葉が重くて、日本とアメリカのことを言っているのではないか、とか、
二首目は、伊藤左千夫の「寂しさの極みに堪へて天地に寄する命をつくづくと思ふ」か、それを高く評価した斉藤茂吉の評論「さびしの伝統」を踏まえているのではないか、などと想像をたくましくするのはちょっと楽しいのですが。
mintさんの見つけられた
 百年後のわれはそよかぜ地球儀の南極に風邪の息吹きかけて
 われ死して三世紀後の獣園に象はくれなゐ蠍はみどり
などは、わたしも、言ってる意味は曖昧でも好きな歌です。

No title

こんばんは。

「明るい商店街」面白い場所ですよね。
私も一回撮りに行きましたが、撮るには難しい場所で、なかなかこんなに魅力的には撮れませんでした。
写真仲間がめちゃハイキーで撮って来て
「これぞ、明るい商店街」と言っていましたが、
その写真も結構面白かったです^^

いつも塚本邦雄氏の短歌読ませていただくのですが、私にはいつも難解です。
旧字旧仮名というのもあるのでしょうね・・・。
で、あれこれ調べていたら

百年後のわれはそよかぜ地球儀の南極に風邪の息吹きかけて

われ死して三世紀後の獣園に象はくれなゐ蠍はみどり

などと、私にもわかる、素敵な短歌も詠んでらっしゃること、発見しました。
非公開コメント