草食獸の

塚本邦雄
子を生(な)しし非業のはての夕映えに草食獸の父の齒白き   (感幻樂)

なお揚輝荘の残り物。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

きのうの塚本邦雄『男と神を夜にはなちて女らのたましひはひるがへる白絹』は、
男、神、夜、女、白絹とイメージは奔放ですが、
わたしの尊敬する人の著書には、この歌を解説して、
「女とは、ゲルマン神話のワルキューレをイメージしているのだろう。・・・・・ワルキューレは、美しい戦いの乙女たちであり、戦死者を神々の都へ運ぶ役割を果たす。天馬に乗ったり、白鳥に姿を変えたりして、空を飛んでおると考えられた。・・・」
とありました。
たしかに「緑色研究」では作者本人が、ワーグナーにからんだ歌だと言っているのですが、
時をさかのぼった「青樫」では『L氏』だけにからんでいて、しかも『国王L』ではなく『L氏』です。
また、「青樫」のほうの歌にはキリスト教のイメージが濃厚です。
両者の二十行詩には、似た歌やまったく同じ歌が含まれていますが、
つくろうとしている空間はまったく違うのだと、ようやく気付きました。

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三重県在住。男性。
2016年4月27日から復興を願う気持ちをこめてアイコンをくまモンに変えています。

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