泣きたくなるほどひそか

塚本邦雄
山巓にすれちがひたる黑人の美髯(びぜん)おそるべき夏がはじまる   (天變の書)
桐の花咲きおくれたり膵臓のありか泣きたくなるほどひそか   (不變律)

茶臼山高原の残り物でお茶を濁すことに。
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2
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NOCTICRON 42.5mm F1.2

きのうの『あはれみをわれにあたへて羅馬皇帝(カエサル)のごと人去れり 雨降る干潟』は、
塚本邦雄の昭和31年出版の第二歌集「装飾樂句」(カデンツァ)の一首ですが、
私には、この歌と昭和天皇巡行が重なって見えてしまいます。
その巡行は昭和22年の鳥取、島根、広島、岡山の巡行で、このとき天皇は原爆ドームを望む壇上に立っています。
塚本邦雄は、このころ尾道、三原、広島で居住、勤務していました。
昭和22年巡行を歌った彼の同人たちの歌はGHQの検閲ですべて削除されたそうです。
その同人誌に塚本は属していましたが、巡行の歌はないそうです。
わたしは、昭和22年の彼を想像するのです。

コメント

Re: タイトルなし

carmencさん、ありがとうございます。
わたしはヨーロッパもベトナムも行ったことがありませんが一度行ってみたいです。
映画もcarmencさんのようにたくさん見ていない、
というか、ロマンス映画を見ていないのです。
ゴジラやモスラの世代です。
イタリア映画の「苦い米」は忘れられませんが。

のどかで幸せな時が流れてる
昔見たヨーロッパの映画に出て来る風景みたい
ここに飛び込んで水浴びをしたり
衣服を着たままだったり、映画に依っては全て脱いじゃったりして
静寂を破って彼等のキャッキャッと言う声が聞こえてくる感じ

でも4枚目は何故かアジアを思い出します
ベトナムとか… 行ったことはないけど…(笑)

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