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心にトリコロールかかげて (3日目)

塚本邦雄
火藥庫に近き橄欖(オリーヴ)樹林には戀の時うばはれし小鳥ら  (水葬物語 )
移動する無煙火藥の位置・位置に目じるしを置く葡萄の種を  ( 〃 )
革命にうちふりし手の熱すこし冷ますため鐡の絃樂器おき  ( 〃 )
決闘の刻におくれし騎士とその牝馬に贈る蔓薔薇の鞭  ( 〃 )
少年の戀、かさねあふてのひらに光る忘れな草の種子など  ( 〃 )
ギヨティーヌに花を飾りてかへりきぬ ― 斷頭人(くびきり)の待つ深夜のキャフェに  ( 〃 )
洪水の日の花の浮標(ブイ)、群盗がかつて帽子にかざしし色に  ( 〃 )

なお、塚本邦雄「水葬物語」の中の「トリコロールの歌」から。
なお、室生寺。
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