塚本邦雄
木の国の朝憂(う)かりける空色の目の子生ましめたるはつなつを  (睡唱群島)
父のこゑしまひおかむに紫のその青空の鍵を忘れし  ( 〃 )
生きて後柿若葉照る水の上を流るるや青空の花婿  ( 〃 )
水に映りてわれのうしろに神は立ち藍青(らんじやう)の羽根けむれる帽子  ( 〃 )
白地図にまづ梢形(せうけい)の岬描(か)くここにかがやけ父のなきがら  ( 〃 )

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