またの日はまたの世と

歳をとると、お寺や仏像が、あちら側からわたしを呼び寄せるようです。(笑)
う~ん、まだそちら側には行きたくないよう。

 またの日を約せりまたの日はまたの世と言はね 棕櫚の花の鮮黄  (塚本邦雄)

01LR-PF303804-Edit-2-2.jpg
olympus pen-f nikkor 135mm

02LR-PF303914-Edit-2.jpg
olympus pen-f nikkor 135mm

LR-DP0Q1826-2.jpg
野洲市福林寺跡 sigma DP0Q

豊饒の

向こうに麦畑が見えました。
どこにでもありそうな風景です。
でも豊かな実り具合に心が動きました。

 豊饒の麥秋、水呑百姓が咳ぐすり嚥むなみだぬぐひて  (塚本邦雄)

LR-PF303861-Edit-2.jpg
olympus pen-f nikkor 135mm



あとはきのうの本陣草津宿のつづきです。テーマは縦たて横よこ。

01LR-DP0Q1727-Edit-2.jpg
sigma DP0Q
02LR-PF233727-Edit-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm
03LR-DP0Q1733-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

そらみみに聞く

飽き性のpithecantroupusは石仏に飽きてきょうは宿場町へ戻ってきました。草津宿本陣田中家です。

 父の聲そらみみに聞く茗荷宿いかなる神と枕ならべむ  (塚本邦雄)

pithecantroupusは茗荷なぞ食べずともいろんなことをすぐ忘れるけどなあ。

01LR-DP0Q1744-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

02LR-DP0Q1729-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

中山道と東海道の分かれ目だった草津宿には本陣が二つあったそうですが、田中家は東海道で唯一完全な姿をとどめるとリーフレットに書いてありました。さらに、浅野内匠頭、吉良上野介、和宮、新選組も泊ったともありました。

透きとほりつつあれ

ひきつづき近江廃少菩提寺跡の石仏です。

たくさんの小さな仏に出会って、とくに掌を合わせたわけではないけれどわが身が浄化されたような気になりました。
多分勘違いでしょうが。(笑)

01LR-DP0Q1716-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

02LR-PF233611-Edit-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm

 「佛陀」てふ濁音にがし白粥に肝(かん)・腎(じん)透きとほりつつあれば  (塚本邦雄)

眼のごとく濡るる石 〜廃少菩提寺にて

わたしには魅力的な石仏たちでした。

01LR-DP0Q1697-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

02LR-PF233588-Edit-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm

 日本愛しつつ孤立せるわが朋(とも)よ雷(らい)すぎて眼のごとく濡るる石  (塚本邦雄)

地元の方々が山道を整備してくださっているようで、気持ちよく散策できました。ありがとうございます。
きのうは不埒な妄想を書いてしまったのできょうは仏様にすがって精神を清めることにしました。
歳をとるとうまくウソがつけなくなってついつい本心がでてしまいます。気をつけなくては。

ふり向く気にも

きのうの石塔について白洲正子「近江山河抄」を引用しましたが、
石塔は自然の中に置くべきという文章のあとを、

他に鎌倉時代の石仏もいくつかあるが、この塔を見た後では、ふり向く気にもなれなかった。

と、続けています。

そのふり向かれなかった石仏を一つ、です。
LR-PF233576-Edit-2-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm

わたしには石塔よりも石仏のほうが魅力的でしたが、それは、
 一 わたしの歴史的素養が白洲正子に比べて著しく低い
 二 わたしの美的感覚が白洲正子に比べて著しく鈍い
という証明でしょうか。
わたしの本音は、
 三 彼は女性でありわれは男だから

せきとうはどう見てもわが身の成り成りて成り余れるところに似ていますし、そのつもり見れば相輪は白濁したアフロディテの泡のようです。白洲正子はエディプスコンプレックスだから石塔が好きなんだ。

などと白洲正子さんに叱られそうな妄想を膨らませています。(瀬戸内寂聴さんなら私の妄想を面白がってくれるかも。)
きのうの写真はR+20指定です。(笑)

石に坐し

白洲正子のファンではないが、

 少菩提寺跡の石塔はみごとなものである。・・・その背後に菩提寺山が深々と鎮まっているのは、心にしみる風景である。なんといっても石塔は、自然の中に置くべきで、博物館などで見たのでは半分の値打ちもない。」(白洲正子「近江山河抄」)

と、書かれている石塔を見てきました。

01LR-DP0Q1682-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

02LR-DP0Q1673-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

彼女は同書のべつのところでも、「石塔はお寺の中に建っているより、自然の中で見る方が美しい。それもなるべくなら思いがけなく出会った方がいい。」とも書いています。

 石に坐し明日の世界を彈きいだす冷酷なピアニストを戀ふも  (塚本邦雄)

さまよう地図の道

暑さで狂った頭は、せっかくの草津宿で「見どころ」を見逃して脇見ばかりしてきました。

北国ではありませんが中山道や東海道といった旅のイメージつながりで、
 若者連れて芭蕉さまよふ北國の地圖の鐵道網のはつなつ  (塚本邦雄)

01LR-PF233743-Edit-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm

02LR-DP0Q1775-Edit-2.jpg
sigma DP0Q

LR-PF233771-Edit-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm

臀熱(あつ)し、頭熱し

東海道と中山道の分岐点だったという草津宿でひと休みしたときにちょっとパシャしました。

われながら何を撮っているやら。
きょうは急に暑くなったからきっと頭がちゃんと働いていなかったと思います。

01LR-DP2Q1764-Edit-2.jpg
sigma DP2Q

02LR-PF233759-2.jpg
pen-f nocticron 42.5mm

自転車が走ってくると思わずシャッターを切ってしまいます。
LR-DP0Q1768-2.jpg
sigma DP0Q

 黑人オルフェ こころの夏に百人の競走(レース)の自轉車の臀熱(あつ)し

仏も顔は何度目

きのうの記事に「五輪塔(?)」とかいた石塔について、
「この石塔は、宝篋印塔(ほうきょういんとう)と言います。四隅の反りが時代を経るごとに段々と反っていきますが、当初は直立していました。」
yajitakaさんに教えてもらいました。ありがとうございます。すこし賢くなりました。(汗)

信楽朝宮で「岩谷観音」という道標に導かれたさには摩崖仏がありました。
残念ながらわたしの腕ではその魅力は伝わりません。

01LR-DP0Q1528-2.jpg
sigma DP0Q

02LR-PF282573-Edit-2.jpg
olympus pen-f zuiko 60mm macro

LR-PF282566-Edit-2-2.jpg
olympus pen-f zuiko 60mm macro

03LR-DP2Q1486-2.jpg
sigma DP2Q

 「佛陀」てふ濁音にがし白粥に肝(かん)・腎(じん)透きとほりつつあれば  (塚本邦雄)

不可解な世も末

今月初めのころの滋賀県の信楽朝宮の「重箱の隅っこ」写真でお茶をにごします。(汗)
茶畑の脇に五輪塔(?)が立っていましたが謂れはわかりません。人影もなくて尋ねることができませんでした。

塚本邦雄は1947年5月の雑誌に発表された歌で、
 サッカリンを綠茶に入れて飮まさるる不可解な世も末の日のくれ

サッカリンが使用禁止になったのは私が高校生の頃だったように思います。
有機化学教室の教授が、「サッカリンよりさとうが悪い」と言ってました。

01LR-PF282590-Edit-2.jpg
olympus pen-f zuiko 60mm macro

02LR-PF282633-Edit-2.jpg
olympus pen-f lensbaby 5.8mm

03LR-PF282604-Edit-2.jpg
olympus pen-f zuiko 60mm macro

福よ来い、来て、来てください

お弁当の玉子焼きは最後に食べていました。
残りものには福があるという俗信を信じていますから。
きょうの写真は残りものです。

02LR-PF123430-Edit-2-2.jpg
olympus pen-f nikkor 50mm

01LR-PF123501-Edit-2-2.jpg
olympus pen-f nikkor 50mm

知らずに果て

不得意科目だから少々のことは目をつぶることにして。
たしか中学生の英語の時間に、”self-indulgence”という言葉を、
「自分を甘やかすこと」と教えてもらったような記憶が。

他人に厳しく自分に甘いというのも私の主要な性格です。(汗)

02LR-PF123356-Edit-2.jpg
olympus pen-f nikkor 50mm

01LR-PF123353-Edit-2.jpg
olympus pen-f nikkor 50mm

03LR-PF123379-Edit-2.jpg
olympus pen-f m.zuiko 75mm

 甘藍の芯いささかの露たもつ 火刑を知らず果てしキリスト  (塚本邦雄)

何撮っているの

ウーん、「何撮っているの?」と質問しないでください。(笑)
わたしにはうつくしく見えたのです。(汗)

塚本邦雄も「何」で、
 旧恋の何ぞ悲しきかきくらし五月若桑色の他界ぞ
 世界とは何なりけるか六月の鶺鴒あはれ樹々の間を飛ぶ
 八月に何の祝日 孵卵器のふたあけて死にし卵棄つるも

01LR-DP2Q1651-Edit-2.jpg
sigma DP2Q

02LR-DP2Q1603-Edit-2.jpg
sigma DP2Q

03LR-DP2Q1621-Edit-2.jpg
sigma DP2Q

チャレンジ精神だけ

きょうはこのあと野暮用があるので一枚だけです。
苦手科目に果敢に挑む姿勢だけは褒めてください。(ペコペコ、m(_ _)m。)

01LR-PF123243-Edit-2.jpg
olympus pen-f nikkor 50mm