のかをりする

塚本邦雄
大祓(おほはらひ)の祝詞(のりと)嗄(か)れつつ拂曉の素戔嗚(すさのを)神社血のかをりする   (風雅)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

まだスイセンです。このまま年を越してもスイセンになりそう。
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もうすぐ暮れます。 NOKTON 17.5mm F0.95

 ことしも"Age of Pen"をご訪問いただいた皆様に、一年分をまとめて、感謝申し上げます。
 今年さいごの写真がちょっとピントが甘いというのも、『らしい』ということでご容赦願います。

 お守り代わりに載せてきた塚本邦雄の短歌をこれからも続けるのか思案中ですが、彼の歌から教えられることは多々あるし、自分の表現のためならタブーも犯すという態度にも私はあこがれたままで到達できていませんから、𠮟責の言葉としてまだまだ必要を感じています。
きょうは大晦日なので、『大祓』の歌を引用したものの意味は相変わらず?のままです。『素戔嗚神社』がどこの神社かも分からないし、むしろ『かをり』が「かおり」や「かほり」でないことに興味をもってしまい、「シクラメンのかほり」をネットで調べたりして遊んでしまいました。やっぱり本性はスノビズムから脱皮できていないようです。

晩年の美しき季節

塚本邦雄
とほき冠雪の山見えて晚年のいつくしき季に入りなむわれは   (黄金律)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

また越前岬のスイセンにもどって。
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岬は光につつまれて。 M.ZUIKO 75mm F1.8

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自生だそうです、にわかに信じがたい。 M.ZUIKO 75mm F1.8

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日没までの短時間であとひとはたらき。 NOKTON 17.5mm F0.95

まなこつむるとき

塚本邦雄
まなこ瞑(つむ)るときすなはち死 暗綠の斜面にうもれたる雪崩止   (装飾樂句)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

きのうにつづき越前町米ノ(こめの)で。
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夕日のあたる家もいい。 NOKTON 17.5mm F0.95

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米ノ隧道というそうです。 NOKTON 17.5mm F0.95

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小さくて分かりにくいのですが、イナバの白ウサギ? NOCTICRON 42.5mm F1.2

 昨日、飛鳥時代にここへ百済の王女(自在女)が漂着したした伝承があると書きましたが、ほかにも敏達天皇のときに高麗使節船の泊ということもあったらしいです。(越前町史に記述があるようです。未確認ですが。)

をはらみて

塚本邦雄
きれぎれに男のことば夜の沖の帆はすぎしかなしみをはらみて   (蒼鬱境)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

スイセンが続いたので目的地途上の米ノ浦で撮った写真で。
越前町米ノ浦は、近世文書に大阪夏の陣のあった年百姓逃散の記録のある土地だそうですし、さらに古く蘇我馬子のころに百済の王女が流れ着いたという伝承もあるそうですから、むかしからの港のようです。
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知らんぷりして急いでいきましょ。 NOKTON 17.5mm F0.95

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肩よせ合って。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

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階段は勢いがつくけど「とまれ」です。 NOKTON 17.5mm F0.95

みだりがはしき

塚本邦雄
壯年のなみだはみだりがはしきを酢の壜の縦ひとすぢのきず   (感幻樂)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

越前海岸でスイセンばかり、いえ一枚だけはちがいます。
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日本海の風と光を感じて。 NOKTON 25mm F0.95

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王冠またはハートに見えなくもない。 NOCTICRON 42.5mm F1.2

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きょうはこの季節にめずらしい日。 NOCTICRON 42.5mm F1.2

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地上が闇に包まれた時刻飛行機雲が輝く。 NOCTICRON 42.5mm F1.2

泡なす

塚本邦雄
艦隊のうまれゐむ海うす暗く顯ち來つつ血の泡なす鮭卵(すぢこ)   (装飾樂句)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

越前海岸。
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スイセンのにおいにつつまれて。 TOKINA Reflex 300mm F6.3
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就眠儀式。 NOKTON 25mm F0.95

天に肖(に)ざるを

塚本邦雄
不肖とは天に肖ざるを火の桃の舌うすうすと若狭の杉津   (豹變)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

 きょうは福井県杉津(すいず)を通って越前海岸でスイセンを撮りました。帰宅が遅くなりましたので、4枚だけRAW現像してそのうち3枚を。
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わたしはナルシス。 NOKTON 17.5mm F0.95
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落日のなかで。 TOKINA Reflex 300mm F6.3
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よろこびもかなしみも。 M.ZUIKO 75mm F1.8


きのうは「漂流ポスト」というTV番組を見て不覚にも涙をながしてしまいました。これは老化現象にちがいありません。でももっと若くても涙はでたでしょう。泣いてすむことではないし、泣くよりも怒ることの方が優先すべきだと理性はいうのですが。オリンピックの費用がいくらときくたびに、それだけの金で東北の復興がどれだけすすむだろうと腹立たしくおもってしまいます。
悲しいから泣くのではありません、悔しいから涙がでるのです。

つくり終へ

塚本邦雄
聖菓つくり終へし麺麭屋の暗がりに一壺の酵母饐えつつにほふ   (装飾樂句)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

 クリスマス・イブというのにケーキもなく淋しいかぎりです。せめて塚本邦雄でケーキを賞味することにしました。
歌では、パン屋さんがケーキづくりに追われて、いつものパンを焼く間もなかったというイメージが浮かびます。
 写真はまた干しタコですが、日間賀島の民宿『文成』(ぶんせい)の女将さんが時期が終わっていたのにタコを出して演出してくださいました。ありがとうございました。
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整列! KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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島の足はバイクが一番のようで。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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♪あざやかな黄色よ、明るい黄色よ。 NOKTON 17.5mm F0.95
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あれは三島由紀夫『潮騒』の島。 NOCTICRON 42.5mm F1.2
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海のデザイン、空のデザイン。 SUMMILUX 15mm F1.7

銀に曇り

塚本邦雄
樅の空銀に曇りてわがために一握のことばたゆたふごとし   (黄金律)
皇帝とすめらみことの微妙なる露骨なる差にまた冬霞   ( 〃 )
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

四日市コンビナート夜景。
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ここは夜の城塞。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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雪に替わる灯の六華。 M.ZUIKO 25mm F1.2
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老眼は朦朧として。 M.ZUIKO 25mm F1.2

やぶれてかくさびし

塚本邦雄
何にやぶれてかくさびしきか深更の柚子湯の柚子を足もて沈め   (黄金律)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

きのうが冬至でしたのでゆず湯の短歌を引用しました。
写真はひきつづき日間賀島です。
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空へのぼる階段は12時に。 NOKTON 17.5mm F0.95

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いまなら島に戻れる。 SUMMILUX 15mm F1.7

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もう帰る時間。 NOKTON 17.5mm F0.95

背を曲げて

塚本邦雄
ラヂオにはコンガの響遠ぞけば背を曲げて粗き煙草巻くなり   (歌誌『靑樫』 1947 3月)
女達が獣のやうに縺れゆく街なれば陽が黄色に照れる   (歌誌『木槿』 1947 4月)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

似たような夜景が続いたので気分転換して、日間賀島に戻って、島の角々を数で勝負。
塚本邦雄の短歌は全く写真と無関係で、きょうはバランスがわるいから、写真に一言入れました。
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道が狭いので出入り口を引っ込めます、ポストもいっしょに。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

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自慢の玄関でしたか。 NOKTON 17.5mm F0.95

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注意、タコいます。 NOKTON 17.5mm F0.95

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思わず頭(こうべ)をたれて、何故ここに十字架。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

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青と赤、ここで芸術家が育つだろう。 NOKTON 17.5mm F0.95

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青い色ははげて魔法もとけて。 NOKTON 17.5mm F0.95

炎やし来し

塚本邦雄
侠氣うしほの香を引きにけり日向組(ひうがぐみ)若親分の通夜(つや)星月夜   (花劇)
炎やし來し生命はもいつか相聞の歌忘れ枇杷も花散り失せぬ   (歌誌『をだまき』 昭和19年2月号)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

四日市コンビナート夜。クロスフィルターのありなしを並べてみました。
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M.ZUIKO 75mm F1.8 + スノークロス
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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M.ZUIKO 25mm F1.2 + スノークロス

クロスフィルターをはじめて買ったのは高校生の頃、同心円状に溝を彫ったデュートや不規則な凹凸をつけたソフトンもその後使ったことがありました。デジタルになってからペンタックスのソフト専用レンズを使ってきましたが、今回懐かしいクロスフィルターをふたたび使ってみました。

ぼろぼろの

塚本邦雄
聖夜たれも見ざる月さすぼろぼろの赭き鐵骨の中をとほりて   (装飾樂句)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

昨夜は工場夜景に二度目のチャレンジ。
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
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M.ZUIKO 25mm F1.2

 きのう浅田次郎の『歸鄕』のことを書きましたが、正確には短編集『帰郷』です。歸鄕はその短編集の中の冒頭の一編の題名です。小説の題が『歸鄕』で、本の題名が『帰郷』なのです。
 敗戦の前と後で体制は断絶しているけど人間は連続しているというメッセージが歸鄕という書き方に表現されていると、そんなふうに感じました。

を枕に午睡

塚本邦雄
華氏四五一度の火さへ燒きのこすべき『冰島』を枕に午睡   (詩魂玲瓏)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

日間賀島でぶらぶらしました。
黄色いバイク、黄色の花、金色の窓と赤いドラム缶、青いビラ。
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOKTON 17.5mm F0.95
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NOKTON 17.5mm F0.95
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M.ZUIKO 75mm F1.8
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NOKTON 17.5mm F0.95

 今日の新聞に浅田次郎『歸鄕』が大佛次郎賞受賞と書いてありました。
 面白い短編集でしたが、最初の一編で女性がアメリカ兵からもらった煙草をとりだすときにそれがラッキーストライクではなくてキャメルだったのに違和感を感じてしまいました。まったくの個人的な思い込みですが、キャメルには欧州の外人部隊の匂いがついてくるのです。
 受賞の記事を読みつつ、内田百閒の『旅順入城』があの時代に書かれていたことの偉大さをあらためて感じました。
 『旅順入城』や『冥途』を読んだのは高校3年生のときでしたが、読んだ直後しばらくのあいだ受験勉強に集中できなかったことを思い出します。

 きょうは午後から出かけるので早めに更新しました。

ほそるこころざし

塚本邦雄
視野狭窄すなはちほそるこころざし見ぬ世にかすむ冬の曙   (されど遊星)
(塚本邦雄の短歌は写真と無関係です。塚本邦雄を尊敬していますが、引用した歌はブログの護符かお守りのつもりです。)

日間賀島のタコをふたたび。
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NOKTON 17.5mm F0.95
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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M.ZUIKO 25mm F1.2
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KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8