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archive: 2015年07月  1/2

ころざし絶つ

塚本邦雄髪洗ふ水が腕(かひな)をつたひつつ腋へ ふたたびこころざし絶つ   (黄金律)高熱に伏すわが額(ぬか)に觸れゆける家族の手それぞれにつめたし   (日本人靈歌)空蟬のうちに香もなきかなしみの充つるを天にむけし繪ひがさ   (感幻樂)三重、多度峡。キヤノン7用 CANON 50mm f0.95キヤノン7用 CANON 50mm f0.95キヤノン7用 CANON 50mm f0.95自然の川を利用した「天然プール」がある多度峡は、たくさんの親子...

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誰(た)がために

塚本邦雄愛をこばむその頭(づ)ジュピテルより重しおもししづかに雷雨はいたる   (水銀傳説)山川吳服店先代の石碑(いしぶみ)にしがみつく珈琲色のうつせみ   (約翰傅偽書)うみほほづき買ひ來し父よ誰(た)がためにはたらきづめの虛(きよ)の五十年   (詩歌變)岐阜大垣。キヤノン7用 CANON 50mm f0.95 加賀野八幡神社M.ZUIKO 75mm F1.8 春日神社SUMMILUX 15mm F1.7 春日神社M.ZUIKO 75mm F1.8 大橋家住宅 本物の...

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美しきひとが住み

塚本邦雄歌垣の心(うら)安(やす)らけく手を取りし女(をみな)ぞ今日は垣に待つ妻  (新歌枕東西百景 大分県宇佐郡安心院町妻垣)踊子の幾人(いくたり)鬼にさらはれし淡紅(うすべに)あはれ野邊のひるがほ  (新歌枕東西百景 徳島県名西郡神山町鬼籠野)いらくさの野に美しきひとが住み夏もをはりのシャポー打ち振る  (新歌枕東西百景 山形県西田川郡温海町一霞)京都もこのへんで終りに。まだ、名残りも写真もつ...

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よそなる夏の夕まぐれ

塚本邦雄熱風の一日(ひとひ)の天は群靑にもどりつつ死をおもひはじむ   (靑き菊の主題)麻刈るはよそなる夏の夕まぐれ醉はざるわれや深き夢みし   (されど遊星)岐阜羽島。NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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とどまらぬ

塚本邦雄麻の葉形の座布團を出せ五十年前の戰死者がそこにすわる   (魔王)とどまらぬ水の上(へ)の星いづかたに文章の火の花散り紛ふ   (されど遊星)イカルス遠き空を墜ちつつ向日葵の蒼蒼として瞠(みひら)くまなこ   (日本人靈歌)また京都。M.ZUIKO 17mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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その夜より快晴

塚本邦雄愛戀を絶つは水斷つより淡きくるしみかその夜より快晴   (星餐圖)さるすべり咽喉(のんど)に散りぬ壮年のはて男すら身籠らしめよ   (されど遊星)銀箋に暑中見舞を書きちらす齋藤茂吉誕生日とや   (黄金律)京都をひと休みして、今日とってきた日常。三重県の北部にある多度と岐阜の大垣の周辺で撮ってきました。キヤノン7用 CANON 50mm f0.95キヤノン7用 CANON 50mm f0.95キヤノン7用 CANON 50mm f0.95...

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逆さ文字

塚本邦雄蒼向日葵かがみにうつる脚長し奔れレオナルドの逆さ文字   (感幻樂)靑年にして妖精の父 夏の天はくもりにみちつつ蒼し   (星餐圖)櫻桃(あうたう)のくれなゐ淡し相寄りて弱者の夏のふかまりゆくか   (黄金律)なおなお。M.ZUIKO 17mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm F1.8...

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宴の歌

塚本邦雄十階の宴(うたげ)の歌がこの世ともあらぬさるすべりに降りしきる   (黄金律)「英雄」を聽かさるる夏いらいらと指揮者勝手にしろ百日紅   ( 〃 )夏に勃りうるさまざまのなまぐさき事件を想ひをり 沙羅の花   ( 〃 )いざ逝けつはもの日本男子 塋域(えいゐき)に淡き血のさるすべりも終る   ( 〃 )なお祇園祭。NOCTICRON 42.5mm F1.2M.ZUIKO 9-18mm F4.0-5.6SUMMILUX 15mm F1.7M.ZUIKO 75mm F...

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こよいひらめきし

塚本邦雄母のいつくしみしたたらす炎天に斷ち截られたる高壓線が    (綠色研究)よひのいなづまいつくしき額(ぬか)ながるるを見き 曉をはやゆかりなし    (感幻樂)蟻を潦(にはたづみ)に逐ひつめひらめきし短詩一片「敵艦見ユ」    (魔王)なお祇園祭後祭宵山。M.ZUIKO 17mm F1.8M.ZUIKO 17mm F1.8M.ZUIKO 17mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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宵あさく ~祇園祭後祭宵山

塚本邦雄蟻、ピアノの鍵(キー)をあゆめり 心翳りゆくひそかなる黑人靈歌    (装飾樂句)われまことに少女らに告ぐ朱夏いたり水苔のみづみづしき不妊    (日本人靈歌)白紫陽花咲きおもるべき宵あさくわからぬやうに殺してくれ    (魔王)京都は祇園祭後祭宵山を見にいきました。NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2M.ZUIKO 17mm F1.8M.ZUIKO 17mm F1.8人ごみは苦手で、まつりも苦手ですが、夕闇せまるこ...

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なつかしの

塚本邦雄火に投げし桔梗の縹(はなだ)一瞬に攣(つ)れつつ告げむここまでは愛    (靑き菊の主題)文學の塵掃きすててなほわれの部屋の一隅なるゴビ砂漠    (不變律)夏樫の苗木運ぶとその前後きらめけり われ何にやぶれし    (閑雅空間)きょうは京都でお祭り気分に。SUMMILUX 15mm F1.7M.ZUIKO 75mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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手のひらの太陽線

塚本邦雄信樂六郎太(しがらきろうらうた)出奔さなづまみごもりてそれ琵琶のおもかげ    (豹變)歌なすはこころの疫病(えやみ)遊星にきぞ群靑の水涸れにけり    (されど遊星)黑葡萄置きしばかりにてのひらの太陽線の終り斷たれつ    (天變の書)いまさらに。NOCTICRON 42.5mm F1.2Pentax FAソフト28mmF2.8...

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もう飛ぶまい

塚本邦雄十日留守にせしヴェランダの夕旱もう飛ぶまいぞこの鷺草は    (黄金律)圓柱のかさなる翳をくぐり來て火口湖に昨夜(よべ)の死蝶をながす    (水葬物語)まだこっそり。M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm F1.8...

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黒蝶のゆくしるべ

塚本邦雄夜會の燈(ひ)とほく隔ててたそがるる野に黒蝶のゆくしるべせよ    (水葬物語)蓮田に雨 明日わが心うらぎらむ言葉たまゆら花の閒に顕(た)つ    (蒼鬱境)土曜日の父よ枇杷食ひハルーン・アル・ラシッドのその濡るる口髭    (綠色研究)土曜日の仕事の合い間にこっそりと撮影。M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm F1.8ガラスの屋根があって。すぐそこの青空に行きたくても行けないアゲハ。...

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アリス

塚本邦雄「首をちよんぎつてしまへ」と女王は叫ばねどどんぞこの日本    (風雅黙示録)嬰兒いまだアンドロギュヌス海風にアマリリス甘き死を招(を)ぐアリス    (されど遊星)なおなおなお。Zuiko ED 8mm F3.5 Fisheye『首をちよんぎつてしまへ』は「不思議の国のアリス」のハートの女王の常套句で、ウィキペディア「ハートの女王」には、アリスに出てきてマザー・グースにも出てくる詩が紹介されていました。『どんぞ...

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