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archive: 2015年06月  1/2

水無月のたまゆら

塚本邦雄白罌粟のみのるは見つつ水無月のたまゆらにして詩歌涸れたり    (されど遊星)櫻桃處女(あうたうをとめ)ますぐにあゆむすがた佳しいかづち眞上より隕ち來(きた)れ    (約翰傅偽書)軍歴皆無のわれも勇んで吐き飛ばす櫻桃(あうたう)の種一列横隊    (詩魂玲瓏)愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)。有名な西村公朝氏が住職だったそうです。知らなかった。M.ZUIKO 17mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2M.ZUIKO ...

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伴侶

塚本邦雄靑嵐ばさと商店街地圖に山川呉服店消し去らる    (黄金律)われの戰後の伴侶のひとつ陰險に内部にしづくする洋傘(かうもり)も    (装飾樂句)大覚寺で。SUMMILUX 15mm F1.72-LR5__M521869-3.jpgNOCTICRON 42.5mm F1.2SUMMILUX 15mm F1.72-LR5__M521869-3.jpgNOCTICRON 42.5mm F1.2...

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おろかに暑し

塚本邦雄生きのびて癡(おろ)かに暑し火喰鳥蒼然として羽抜けかはる    (装飾樂句)さみだれの沖なりけれど枇杷色の少女艀(はしけ)の上駈け移る    (歌人)靑年を戀ふる壮年 みづいろに盥の底を夏至の陽過ぎつ    (感幻樂)雨のちくもり、一時小雨。京都、大覚寺で。SUMMILUX 15mm F1.7M.ZUIKO 75mm F1.8SUMMILUX 15mm F1.7NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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昇る人一人

塚本邦雄空梅雨に深井の水の香の昇る人一人殺しおほせざる悲しみ    (豹變)梅雨夕映紅(べに)の諸相をつくしけるままに鶸の餌買ひそびれたり    (歌人)こめかみに薄荷塗る靑水無月のこの星をおきいづくに行かむ    (されど遊星)なお孤篷庵の周辺で。M.ZUIKO 17mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2SUMMILUX 15mm F1.7NOCTICRON 42.5mm F1.2高度成長時代、サザエさんの四コマ漫画で、国鉄(現JR)の運賃値上げに、波...

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過ぎてかえらぬ

塚本邦雄くちなしの花のをはりの街に見し喪章より黑くかろきながし眸    (歌誌『靑樫』 L氏のための二十行詩)空地には軍靴裏向け干されゐき その上を過ぎてかへらぬ蝶ら    (装飾樂句)戀人の葬送の雨嘉(よみ)せむに一天にはかに晴れてしまつた    (黄金律)なおもご近所の散歩写真。Zuiko ED 50mm F2.0 MacroZuiko ED 50mm F2.0 Macro...

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立志いな

塚本邦雄ヴィスコンティの遺産數億 あぢさゐの花踏みつぶしつつ心冷ゆ    (黄金律)夏至の光に湯の冷むるよりはるばるとレスラーがはがひじめのはにかみ    (綠色研究)立志いな屈志といはむ梅雨寒の白孔雀向うむきにゆまる    (花劇)ご近所で。マークIIのせいで出番がなくなった初代E-M5に、フォーサーズ・マウントの50mmマクロをつけて、昼食後に、ご近所を散歩をしました。見慣れた景色が新鮮でした。...

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なみだはみづうみの岸の白波

塚本邦雄長者原出てみなづきの木の閒より最上川の紺うするるを見つ  (新歌枕東西百景 山形県最上郡舟形町長者原)朝までの妻よなみだはみづうみの岸の白波千々(ちぢ)にくだくる ( 〃  滋賀県坂田郡米原町朝妻筑摩)みなづきのしんしんとして愛享(う)くる縞なす影は樹々の梢(うれ)より  ( 〃  高知県宿毛市沖の島町鵜來島)琵琶湖で。撮影後すこし南下したら米原市朝妻筑摩でした。NOKTON 25mm F0.95M.ZUIKO 7...

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往きて住みなむ

塚本邦雄圓塔のある街にまたかへり來しつばくろに北の情話を聞くも  (歌誌『靑樫』 L氏のための二十行詩)死さへ情婦となしたる父か籐椅子をはみだして四肢のその萱草色(くわざういろ)  (詩魂玲瓏)みなづきに往きて住みなむうつくしき國たとふればなまよみの甲斐  (詩歌變)琵琶湖で。M.ZUIKO 17mm F1.8SUMMILUX 15mm F1.7ズームレンズを使っていれば面倒なレンズ交換をせずに済んだのに、と思います。ズームなら、...

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こころの夏至

塚本邦雄夏至の夜の孔雀瞑(つむ)れる孔雀園くれなゐの音樂は歇(や)みたり  (星餐図)あたらしき墓立つは家建つよりもはれやかにわがこころの夏至  (綠色研究)夏至はこころの重心ゆらぐ「わたつみのいろこの宮」の切手舌の上(へ)  (歌人)孤篷庵の付近で。ここは旧東浅井郡浅井町。わたしの好きな花畠、自動車、道を守っているリス(?)、田圃を守っている包丁(?)。NOCTICRON 42.5mm F1.2M.ZUIKO 17mm F1.8NOCT...

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父に肖(に)ざる

塚本邦雄父に肖ざる詩才おそらく亡き母はあはれまむ水無月(みなづき)の雲雀  (豹變)大和橿原雲梯(うなて)の町に父の墓ありとぞゆきのした散りまがふ  (天變の書)グリム嫌ひイソップ嫌ひ父に臀百叩かるる夢を愛して  (森曜集)父たるは死の神たるにひとしきか ひとし火の色の套靴(オーヴア・シユーズ)  (水銀傳説)なお近江孤篷庵。NOCTICRON 42.5mm F1.2SUMMILUX 15mm F1.7SUMMILUX 15mm F1.7SUMMILUX 15mm F...

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日常に

塚本邦雄涙もて一人はおかむほととぎすほのかたらふをわれは知れれど  (靑き菊の主題)暴動羨(とも)しけれ わがむねに昏昏と僧帽瓣の紅き僧帽  (水銀傳説)日常にわれら死す 夏ひばり火の囀り耳の底に封じて  (星餐図)近江孤篷庵。小堀遠州の庭と紅葉の名勝だそうです。M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm F1.8NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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露の世に

塚本邦雄死なざれば名もなき男露の世にほととぎす著け劍! と啼きしか  (靑き菊の主題)花石榴ふみにじりつつ慄然たり戰中派死ののちも戰中派  (魔王)さみだれの夜半に憶へばそのむかし「天壌無窮」と言ひき 何がか  (黄金律)庭に咲いていたルリギク。花にいたムシはカンタンのような昆虫でしたが、何かは知りません。NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2...

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腐臭ただよひ

塚本邦雄旱天の螢やあはれ背を割りてあふるる黑き罌粟のはなびら  (閑雅空間)あじさゐに腐臭ただよひ 日本はかならず日本人がほろぼす  (風雅黙示録)「雨月」は雨の彼方に見ゆる月ならずロペスが葡萄牙語(ポルトガルご)の舌打  (約翰傅偽書)NOKTON 25mm F0.95NOCTICRON 42.5mm F1.2NOCTICRON 42.5mm F1.2NOKTON 25mm F0.95...

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なみだふる

塚本邦雄春の日はたちまち通し枇杷の實をすすりつつ見る淡き押花  (新歌枕東西百景 愛知県西春日井郡西枇杷島町押花町)みなづきの獵夫(さつを)水射よあざらけき黄の影うつす天の枇杷の實  (新歌枕東西百景 富山県射水郡大門町枇杷首)白妙(しろたへ)の鷺草(さぎさう)の花昨日(きぞ)咲きぬひびくはなみだふる街の歌 (新歌枕東西百景 三重県桑名郡木曾岬町白鷺)CANON 50mm F0.95M.ZUIKO 75mm F1.8M.ZUIKO 75mm ...

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塚本邦雄榮光喪失(エクリプス)てふ言葉ありける 紫陽花の紺より銀にうつろふ深夜  (歌人)Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDZuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDZuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD...

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