Age of Pen

ARCHIVE PAGE

archive: 2015年01月  1/2

こころさわぎはじめ

塚本邦雄死海寫本三日つづきの夕凪にすなはちこころさわぎはじめつ  (歌人)鴫を撃つたる炸裂音か否あれは睡りの底のイラク戰争  (黄金律)ダマスクス生れの火夫がひと夜ねてかへる港の百合科植物  (水葬物語)寒夜、舟歌くちずさむさへさびしきを父が萱草色(わすれぐさいろ)のパジャマ  (詩魂玲瓏)南禅寺。...

  •  0
  •  0

死海は

塚本邦雄死海附近に空地は無きや 白晝のくらき周旋屋に目つむりて  (日本人靈歌)男鹿半島ひだりあがりの肩越しの雪恍惚と奪はれゐたれ  (星餐図)胡地に友あるにあらねど愕然とあはれくろがねの冬の茄子  (詩歌變)死海の西はイスラエル、東はヨルダン。南禅寺。...

  •  0
  •  0

わたしも水甕座

塚本邦雄過去帳に書かれざれども設樂(しだら)はな享年七十九水甕座  (風雅)不易糊(ふえきのり)賣りゐるよろづ屋があるはうれし太秦和泉式部町(うづまさいづみしきぶちやう)  (黄金律)地球ほろぶる冬ならなくにくれなゐの雪ふり佐野のわたりの火事  ( 〃 )南禅寺。...

  •  0
  •  0

ひつじ年なので

塚本邦雄一月の芒そよげり寒(さむ)や寒(さむ)男ことばすらみごもらず  (風雅)硬骨漢消息絶って十二年睦月突然の訃報かぐはし  ( 〃 )大寒のたそがれに植う白椿いくさかならずありと知れれど  (花劇)睦月の霰はららぎわがこころよぎる月照は美男なりしか  (豹変)ひつじを見るとカメラを向けてしまう、この固定観念。京都国立博物館。...

  •  0
  •  0

結論は

塚本邦雄とほきいくさとおもひゐたるに虹鱒の虹をななめに殺(そ)いたり吾妹(わぎも)  (波瀾)生きて冬の海を聽くてふおそらくは血も紺靑のなごりのうしほ  (靑き菊の主題)ぬばたまの晩年やわが歌ひたることの結論は「幻を視ず」  (不變律 遡行的一月暦二十七日)睦月(むつき)に梅いまだするどしわが歩み去るべき方に黑き雫す  (閑雅空間)2015年1月20日までは「とほきいくさ」と思っていました。京都国立博物...

  •  0
  •  0

雲母坂、畷橋、六白屋、みな京都

塚本邦雄われを父かと尋ぬる男兒あらばあれ雲母坂零下十度の寒夜  (約翰傅偽書)われと竝んで睦月の畷もとほれり吹けど飛ばざる靑年二匹  (不變律)六白の雪をおもへばかまくらの沖うすずみの波の上の菊  (感幻樂)神戸港元旦未明ぬばたまの黒船から「薔薇色の人生」  (黄金律)京都国立博物館。京都国立博物館。ミュージアムショップに入ったらもう園内には戻れません。そんな案内はショップ入口に書いてないので注意...

  •  0
  •  0

けじめあやしい

塚本邦雄君と貴様のけじめあやしき冬ひでり恍惚として檸檬(レモン)くされり  (歌人)睦月 きさらぎ 繪札(カード)のジャック極彩の斷(き)れし上半身愛しあふ  (感幻樂)ひるがへるみ冬の扇負修羅(まけしゆら)の昨日(きぞ)告げにけるこころのおもて  (されど遊星)南禅寺。...

  •  0
  •  0

わが半生の穢

塚本邦雄杉群(すぎむら)に雪光りふるおそらくはわが半生の穢(ゑ)を埋めつくし  (睡唱群島)菓子屋「閑太」に人一人入りそのままの長夜星よりこぼるる雪  (豹変)冬の星大伯母いまだ窈(えう)として一尾の皮剥(かははぎ)を食い終へつ  (歌人)南禅寺。三重ノ銭湯展、見にいきました。三重県内に昔から営業している銭湯で、現役のものはもう36しかないのだそうです。その現役の銭湯の写真展です。撮影は、松原豊さ...

  •  0
  •  0

名前は”つう”

塚本邦雄愛に溺るる夜夜(よよ)のよすがや鶴の身のいづくに匿(かく)るぬばたまの羽  (閑雅空間)南禅寺。1月4日以来3週間ぶりの撮影は京都で。雨のち曇り。...

  •  0
  •  0

いつかわれ欠け

塚本邦雄七種粥の薺缺きたり食卓の一角のわれ缺くるはいつか  (黄金律)ナズナあります。長谷寺。...

  •  0
  •  0

綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)

塚本邦雄血紅の綾羅なびきてあひつどふ人と成りたる怪しき物たち  (不變律 遡行的一月暦十五日)若武者はまなこ靑みて軍立(いくさだ)つ天涯に雪みちつつあれば  (感幻樂)驛長愕くなかれ睦月の無蓋貨車處女(をとめ)ひしめきはこはばるるとも  (詩歌變)長谷寺。...

  •  0
  •  0

大寒

塚本邦雄めくるめく過去あればなほ愕然と緑濃し大寒の曼珠沙華  (黄金律)大寒に何ぞという写真。めくるめく過去もないのに。...

  •  0
  •  0

太郎を眠らせ太郎の屋根に雪ふりつむ

塚本邦雄明日は一家離散すべきに六郎を眠らせて牡丹雪はたとやむ  (黄金律)長谷寺。...

  •  0
  •  0

ありてなき

塚本邦雄雪の夜の浴室で愛されてゐた黒いたまごがゆくへふめいに  (水葬物語)長谷寺。...

  •  0
  •  0

牡丹のうえを過ぎゆく

塚本邦雄寒牡丹咲くとて立つて見に出づる娶れば咳をしても二人  (黄金律)人の不幸見つつゆたけき日月の牡丹のうへを過ぎゆく齡(よはひ)  ( 〃 )ふとおそるるわれの日常虐殺の日の茶の花を記憶せしこと  (花劇)長谷寺。...

  •  0
  •  0