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archive: 2014年09月  1/2

たまゆら映る

塚本邦雄あはれ知命の命知らざれば束の間の秋銀箔のごとく滿ちたり  (されど遊星)荒淫のきのふや晝の電球にたまゆら映る遠き枯野が  (波瀾)京都。...

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レトロでモダンな京都 (2)

塚本邦雄客死てふことば戀しき晩秋のうつしみはげによそのまれびと  (獻身)生はたまゆらの宿りか一陣の秋風が銀桂林をつらぬく  (詩歌變)京都。「紫織庵」で。...

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レトロでモダンな京都 ~「紫織庵」の世界

塚本邦雄秋扇(しうせん)の裏よりはらり散りきたるイエスの皮膚のごとき銀箔  (黄金律)秋風のすみかの扇 曙は胸をゑぐると言ひしランボォ  (約翰傅偽書)何に殉ぜむジュネ、ネロ、ロルカ、カリギュラと秋風潜る耳より鼻へ  (靑き菊の主題)糶市(せりいち)に賣れのこるセロ軍歌弾くときも癡(おろ)かにすすり哭くため  (装飾樂句(カデンツア))京都。町家の着物美術館「紫織庵」で。建物の洋館部分の設計は、先日...

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今日は京で

塚本邦雄歌は残り歌人ほろびてまたの世の秋冷銀砂敷きたるごとし  (不變律)夜(よる)の朝顔見しはをととひうとまれて夏をはるべき暗きうつつを  (源氏五十四帖題詠)われの輝くいづこを狙ひ荒淫の彼の手のわななける拳銃  (水銀伝説)京都で。...

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半翅目こほろぎもどき科

塚本邦雄漆靑(しつせい)のかたびら透けて半翅目こほろぎもどき科の姊は堕つ  (感幻樂)三重県いなべ市。染谷學・大西みつぐ・築地仁『「写真」のはなし』のつづきからなぜ写真を撮るのか(染谷學) 表現意図を言葉にしてみる 「なぜ写真を撮るのか」と、つねに自分に問いかける必要がある 「どんなときに」「どんなことが」ということを、言葉にして考えてみるということ 必要なのは「写真の説明」ではなく「写真を選んだ...

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秋のここに

塚本邦雄孔雀の屍(し)はこび去られし檻の秋のここに流さざりしわが血あり  (感幻樂)あひよれる白孔雀二羽「珠衣(たまきぬ)のさゐさゐ沈む」てふ歌あはれ  (花劇)三重県いなべ市。...

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透きとおりて腐るまで

塚本邦雄夕星色(ゆふづついろ)の葡萄わかちてわれら二人夫婦あるいは戦慄家族  (豹変)秋風に雲母(きらら)のごときまじれるを言へりしがきのふはや不帰の客  (詩歌變)死者なかんづくキャパに供ふる一塊の熟柿透きとほりて腐るまで  (緑色研究)名古屋「文化のみち」。染谷學・大西みつぐ・築地仁『「写真」のはなし』のつづきから森山大道写真展を見て(大西みつぐ) あくまで個人の出来事としての写真がこちらを強...

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ここ過ぎて煉獄の秋

塚本邦雄九歳の恋こそ終れひとづまにみせばや一鉢を餞(おく)られて  (花劇)自転車になびく長髪熾天使(してんし)らここ過ぎて煉獄の秋を指す  (星餐図)まをとめの鈴蟲飼ふはひる月のひるがほの上(へ)にあるよりあはれ  (感幻樂)名古屋「文化のみち」。染谷學・大西みつぐ・築地仁『「写真」のはなし』を読んで、思いついて、私の最初の写真の教科書を取り出してきました。1968年12月発行の「美術手帳」写真...

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紅きさかまつげの曼珠沙華

塚本邦雄いたみもて世界の外に佇(た)つわれと紅き逆睫毛(さかまつげ)の曼珠沙華  (感幻樂)三重県いなべ市。染谷學・大西みつぐ・築地仁『「写真」のはなし』のつづきから写真を「撮ること・つくること・見ること」の意味(築地仁) 写真がこの世に出てから約10問年の問に、その表現と技法のほとんどは出つくした 大切なことは、撮ることと同じぐらいに、つくること、見ることにウエート 「つくること」は作品をものとし...

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殴りかへして秋風にいま

塚本邦雄左右(さう)頬毆りかへして秋風にいま柑橘のごとかをる掌(て)ぞ  (閑雅空間)戦争が廊下の奥に立つてゐたころのわすれがたみなに殺す  (魔王)名古屋「文化のみち」。文化のみち橦木館(しゅもくかん)春田鉄次郎邸春田鉄次郎邸...

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われらはじめに

塚本邦雄秋ふかきピエタに赤き罅(ひび)はしりあきらかに屍毒(プトマイン)もつイエス  (水銀傳説)曼珠沙華われらはじめに視しものは言葉、こころを離(か)れなむことば  (天變の書)曼珠沙華餘燼となりてしかもなほわが胸中の敵こそ、祖國  (汨羅變)三重県いなべ市で。...

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なかんづく萩

塚本邦雄なかんづく萩散りみだるよその秋いまこゑ嗄(か)るるばかり汝が欲(ほ)し  (天變の書)名古屋「文化のみち橦木館(しゅもくかん)」で。...

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わが父は大正15年生まれ

塚本邦雄走馬燈父がゑがくはまみどりの闇女童(めわらは)が警官を追う  (花劇)名古屋「文化のみち」で。文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)文化のみち橦木館(しゅもくかん)文化のみち二葉館は、川上貞奴が大正時代に居住していた建物。文化のみち橦木館は、陶磁器商井元為三郎が大正末から昭和初期に建てた邸宅。いずれも名古屋市東区で、200mぐらいの間です。...

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貞やっこの家 ~旧川上貞奴邸

塚本邦雄大正、藍の香していつくし若者が肩までたくしあげたる袖  (花劇)若狭の實家より應(いら)へなしかぎろひの幽霊を飼ひはじめたるか  (不變律)名古屋の「文化のみち」拠点施設になっている旧川上貞奴邸。大正時代に女優第一号と言われた川上貞奴と、 電力王と称された福沢桃介が暮らした家。むかし「二葉御殿」といわれた邸は、いま「文化のみち二葉館」という名で公開されています。...

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こころに描く金泥の

塚本邦雄曼珠沙華こころに描く金泥の雄蘂ひしめきあひつつ深夜  (汨羅變)三重県いなべ市...

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