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archive: 2014年06月  1/2

大原野残りをひとまとめで

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塚本邦雄琴線のありか問はむに早少女(さをとめ)がそよ空色のたましひの右  (風雅)花とざす花苑をぬけて花ひらく獣園に不意の逢瀨を待つも  (水葬物語)6月初めにいった大原野の写真残りを一まとめに。曲は、3年前のことも、2か月前のことも、まだ終わっていないことを刻んで。...

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寺山修司みずうみを見てきしならん猟銃をしずかに置けばわが胸を向き    (血と麦)ここは琵琶湖。OLYMPUS E-P5 PENTAX-FA SOFT 28mm F2.8 ISO 200...

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暮るる六月

彦根にて。塚本邦雄ひえびえと暮るる六月蒼蠅(フライ)級ボクサーが身の丈をはからる    (豹変)いふほどもなき夕映にあしひきの山川呉服店かがやきつ    (詩歌変)先代の背後霊レジ引受けてブティック山川のみせびらき    (魔王)飲みすぎて水に酔ふわがはつなつの戀人の屋根の上も曇天    (驟雨修辭学)ずぶ濡れのラガー奔るを見おろせり未来にむけるものみな走る    (日本人靈歌)OLYMPUS E-P5 LUMIX...

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色を消して歩けば

彦根にて。塚本邦雄月光わがそびら滑りつつ、遊びする女人ばかりの彦根屏風    (約翰傅偽書)みどりごのみどりうするるときしもあれフィルムの闇に車輪炎えたり    (されど遊星)豪雨来るはじめ百粒はるかなるわかもののかしはでのごとしも    (閑雅空間)珈琲噴きこぼれて燃ゆるたまゆらを去りがたしこのまぼろしの生    (星餐図)眠りて喪ふ今日の終刻 脱ぎかけし白きジャケツのなかに眼ひらく    (日...

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日々は過ぎ われはとどまる ~菅浦

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菅浦で撮った写真のまとめ。この日の写真は、単焦点の25mmと75mm(ライカ判で50mmと150mm)だけ。日ごろ、ズームを使うと、つい絵作りに走ってしまうのを是正したくて。塚本邦雄こころ移さむこころ映さむさは言へど水無月の水貝噛みきれず    (豹変)美しきファラオの過去の妃らが狙ふみづうみばかりの領地    (透明文法)廃港は霧ひたひたと流れよるこよひ幾たり目かのオフェリア    (水葬物語)悲歌何す...

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人工庭園てふ

塚本邦雄酢蓮の孔酢をたたへゐるくらやみのわれに生れるまへからの耳    (緑色研究)密通のさはれ男は神とあるかはたれにして水中の星    (星餐図)赤い旗のひるがへる野に根をおろし下から上へ咲くジギタリス   (水葬物語)銃身のやうな女に夜の明けるまで液状の火薬填(つ)めゐき    ( 〃 )あまた釦(ボタン)をはづして火夫は睡りゐき今朝はきつねのてぶくろに雨    (驟雨修辞学)梅雨の靴ふくれあ...

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美しいウォーター・ガーデン

塚本邦雄きぬぎぬのきぬのうすべに払暁にはつかに見えをりし湖畔亭   (豹変)箱庭の繁みに汨羅(べきら)造らむとはこびし寒の水二リットル   (花劇)散文の文字や目に零(ふ)る黒霞いつの日雨の近江に果てむ   (されど遊星)玩具函(おもちやばこ)のハーモニカにも人生と呼ぶ獨房の二十四の窓   (約翰傅偽書)湖の夜明け、ピアノに水死者のゆびほぐれおちならすレクイエム   (水葬物語)咲けよ忿りの顎鬚の...

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余呉湖つづき

塚本邦雄聴きつつ睡るラジオの底の夏祭そこ曲がり紫陽花を傷(いた)むるな   (緑色研究)黒紫陽花(くろあぢさゐ)、黄のあぢさゐをこひねがふわが曇日(どんじつ)の恋成らざらむ   (睡唱群島)額紫陽花ありつつ見ざるきのふけふ浅きねむりは老いをいざなふ   (花劇)われが詩歌のほろびを言ふにみなづきの杏少女(からももをとめ)もみもみとして   (詩歌変)サッカーでなくラグビーだけれど、塚本邦雄のつづき...

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湖畔であじさいを

余呉湖にて。塚本邦雄悪名すでに死後のごと立ちはつなつの鼻風邪にうす光る人中(じんちゆう)  (水銀傳説)夏風邪にくちびるかわく蜃気楼(かひやぐら)見しおもひでのあざやかにして  (豹変)女逐ひてうつつなかりし 六月に見ず八月に見たる紫陽花(あぢさゐ)  (閑雅空間)希臘には七月の雨、靴屋わが靴に鞠躬如と脂して  (緑色研究)OLYMPUS E-P5 LUMIX G VARIO 45-200/F4.0-5.6 ISO 200OLYMPUS E-P5 LUMIX G VAR...

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みづうみの村で

塚本邦雄みづうみに水ありし日の戀唄をまことしやかに彈くギタリスト  (水葬物語)黴雨空(つゆぞら)がずりおちてくる マリアらの眞紅にひらく十指の上に  ( 〃 )しかもなほ雨、ひとらみな十字架をうつしづかなる釘音きけり  ( 〃 )淡水の潮とまじはる河渉りたびびとら麦の種子をもとめき  ( 〃 )渇水期ちかづく湖(うみ)のほとりにて乳房重たくなる少女たち  ( 〃 )戰爭のたびに砂鐡をしたたらす暗き...

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いかぐ糸の里といわれた村で

塚本邦雄毛深き犬がかたはらに臥(ね)てこころ今ゆたけし<Les jours s’en vont, je demeure. (日々は過ぎ われはとどまる)>    (日本人靈歌)不渡手形遡求権のごとき恋 されば六月の鯖かがやける    (緑色研究)微笑もて侮蔑に應ふ 夕空のほととぎす聲かすかに蒼(あを)し    (されど遊星)緑蔭の黒蔭となるひるつかた牝猫敵意にみちてわが辺(へ)に    (緑色研究)繭煮つつゑまふいもうとまへがみの...

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アトリウム

塚本邦雄逆吊りの刑の眞紅の蕃椒(たうがらし)罪あるものまづ人を裁け  (汨羅變)王も王妃も生まざりしかばたそがれの浴場に白き老婆は游ぐ  (水葬物語)青蔦の窓はるかなるものがたり美しき隠し子が母犯す  (睡唱群島)出埃及記とや 群青の海さして乳母車うしろむきに走る  (緑色研究)蹴球(しうきう)の男罌粟(けし)の實刻刻に跳ねて彈(はじ)けて裂けて散るかも  (閑雅空間)この「蹴球」はラグビーだろうけ...

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ずいと夏に入る

塚本邦雄散文の文字や目に零(ふ)る黒霞いつの日雨の近江に果てむ  (されど遊星)ずいと夏に入る法隆寺くらがりに天衣(てんゐ)の胸がゆるやかすぎる  (約翰傅偽書)還俗(げんぞく)の朗朗として夏あさきちまたに女犯(によぼん)こほしからむ  (歌人)返り討ちにあひける花の蹴球の荒寥としてひるのロッカー  (豹変)琵琶湖水生植物公園にて。OLYMPUS E-M5 ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD ISO 200OLYMPUS ...

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菖蒲白

勝負しろ! と啖呵を切ったのは少年時代からあと絶えてなし。軟弱なやつにはソフトフォーカス・レンズで。塚本邦雄イエスの衣ほどに汚れて疾風(しつぷう)の翌日の菖蒲田の白菖蒲(しろしやうぶ)  (豹変)菖蒲白しとおもふすなはち昃(ひかげ)りてそのまま神隠しのちちはは  (歌人)君に献ず菖蒲(あやめ)真処女(まおとめ)わが愛のおよばぬ方に死につつ生きよ  (星餐図)苧環(をだまき)は風にほろぶる 総領の蹴...

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僞「睡蓮」(にせすいれん)のうしろ

写真の睡蓮は「僞」ではなく草津市立水生植物公園にて6月14日撮ったもの。塚本邦雄食蟲植物園をただよふ尼僧群生國(しやうごく)つまびらかならざるも  (靑き菊の主題)モネの僞「睡蓮」(にせすいれん)のうしろがぼくんちの後架(こうか)ですそこをのいてください  (魔王)神にも母にもかつて跪きしことなしサッカーの若者の血噴く膝  (緑色研究)OLYMPUS E-M5 ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD ISO 200OLYM...

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