In the spring becomes the rose

ことしも東日本大震災の日が来ました。
去年は伊福部昭「平和への祈り」の曲でレクイエムをつくりましたが、ことしも鎮魂の願いをこめて「The Rose」でムービーをつくりました。期待されるほどのスピードで進まない復興に対して私のいらだつ気持ちを、ザラザラと仕上げた画面にしました。


そして今年もまた照井翠「龍宮」を開いて読んでいます。
照井翠
ありしことみな陽炎のうへのこと
虹の骨泥の中より拾ひけり
卒業す泉下にはいと返事して
亡き娘らの真夜来て遊ぶ雛まつり

水仙の

塚本邦雄
妻と遠くある日々にして水仙の根のふくらみを掌にかなしめり   (歌誌『日本歌人』 1950 3月号)

越前海岸の写真をムービーにして、ネタ切れの息つぎをしました。
『緑の髪の少年』という映画で使われたサウンドだそうで、どこかでたしかに聞いたことがありますが、『Nature Boy』という曲名は今日まで知りませんでした。
(追記)
ウィキで調べたら、映画は『緑の髪の少年』だけでなく『リプリー』や2001年のミュージカル『ムーラン・ルージュ』でも使われたとありましたので、今月10日に亡くなったデヴィッド・ボウイに哀悼の意を表してサウンドを入れ替えました。



十二月三十一日

塚本邦雄
はなやにて花無きつぼの水ふるふ第九交響樂終樂章   (装飾樂句)

ことしも今日かぎりですが、心を新たにして新年を迎えたいと思います。たくさんの方々に応援、励ましをいただきありがとうございました。皆さまもよいお年をお迎えください。
写真は、一年を回顧して。



終りを告げて ~ ムービー「夏のおわり」

塚本邦雄
「すみやかになせ」と聞きたり雨中なる他界の石榴くれなゐきざす  (歌人)
人の妻たりけるものの死にのぞみ何ぞ百日紅(さるすべり)の風さわぐ  (風雅)
さはやかに戀の終りを告げて振る去年の汚點のある夏帽子  (歌集未収録)

夏の8月が終わります。
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ことしの夏をふりかえってblogに使った写真でムービーにしました。


過蜜の夏 ~ ムービー『祇園祭後祭宵山の日』

塚本邦雄
「クラリネット五重奏曲」警笛に寸斷されて夜の敗戰忌  (詩魂玲瓏)
過密都市あるいは過蜜都市の夏われらがいけるしるし蟻の巢  (獻身)
マノス・ハジダキスなど知らぬ友とゐてさびしや萱草色(くわざういろ)の夕映  (不變律 丙寅五黄土星八月暦 二十四日 日曜 先勝 瀧廉太郎誕生日 牧水誕生日)

マノス・ハジダキスが作曲家で、『日曜はダメよ』でアカデミー賞をとった人とは知りませんでした。
せっかく一週間の盆休みでしたが、カメラを持ち出したのは半日だけ。
ひと月も前の写真の残り物。
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その残り物をあつめてムービーにしました。
祇園祭後祭宵山の一日。