Age of Pen

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2217: 住宅街のバンガロー

名古屋「揚輝荘」北園の山荘風の家屋「伴華

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2216: 夏はカイダン

きのうの階段つながりで。DP2Q 30mm 2.8DP0

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2215: 見うしなう路

テレビ番組で、グータラ生活をしていると脳

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2214: 口惜しまぎれに

空振りばかりでした。久しぶりに前夜からカ

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2213: へ行くとに行く

ご近所の海岸を散歩中です。DP2Q 30mm 2.8

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2212: 敗戦のかの日

もうTVでも扱いがだんだんちいさくなってい

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2211: せっかくの決心なのに

一念発起して「iqos」を買おうとして会

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2210: 海彦のいる

まだ使い慣れないカメラなのでピンボケばか

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2209: 港とつながる

散歩先は近所の漁港です。少し先に海水浴場

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2208: 青銅時代は過ぎ

古いものに固執して前進できないことが口惜

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2207: 夏の果てに宥し乞う

ゆるしを乞うのは、自分「が」なのか、自分

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2206: きずつきし蜥蜴

爬虫類と両生類は苦手です。見るだけで鳥肌

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2205: ふと心づき

先週の土曜日仕事中によそ見して撮った写真

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2204: 風、そのなかに

台風です。普通列車しか停車しない駅の集落

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2203: 炎天ひややかに

きょうも暑い日です。少年よ、暑さに負ける

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2202: カンナ

カンナの赤は夏らしいのですが、切り花とし

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2201: 神だのみが増えた

最近、神だのみが増えたように思います。神

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2200: おまつり拾遺

ブログの再開に当たってひっそりと心に誓い

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2199: 心理療法かもしれない

雑草ですがきれいだと思いました。むかし愛

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2198: こっそり再開 ~鈴鹿市かんべ石取祭で

ブログ更新が滞りましたが、こっそりと再開

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2197: 夢ならず

「花火」。のような。ZUIKO DIGITAL ED 50m

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2196: 曇天の底の

鳥居本のお散歩ですが、ちょっと元気がない

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2195: かくて互(かたみ)に

鳥居本でアジサイの写真を撮りましたが、特

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2194: わが眼下を過ぎ

鳥居本の町で。注意!。 TOKINA Reflex 30

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2193: わが血はみどり

近江鉄道「鳥居本」で。「おもちゃの駅」風

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2192: すがるよ

近江鉄道「鳥居本」は二度目の撮影ですが、

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2191: あはれ

いいかげんにしようと思いつつ龍潭寺。本堂

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2190: たとへばとある

仏の顔も三度目の龍潭寺。流し目。 NOKTON

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2189: 万緑の

彦根の龍潭寺(りょうたんじ)。NOKTON 25m

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2188: くさりゆりちり

きのう行った彦根の龍潭寺(りょうたんじ)

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2187: なみだぐむ夏至の

帰宅が遅くなったので、一枚だけですが、き

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2186: 百合一花

6月の重箱が空っぽになったので、先月末の

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2185: 食わさんとするまっ青

ことしの4月に、あの日を忘却しないように

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2184: わが愛を錘となし

”未練”のつづきを大和郡山で。NOKTON 17.5m

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2183: しかずされども

”未練”を軽蔑しつつ断ちがたいので、いまさ

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2182: 一瞬に似て

土曜日の仕事のよそ見写真のつづきで、テー

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2181: すずしき夏を

もう時期も終りのクチナシですが、匂いだけ

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2180: いざ金星

一年前にも土曜日に仕事をしながらちょっと

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2178: 記憶の中の空の

五月病が長引いてまだ郡山です。前にも同じ

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2177: 不可解な世も末の

まだ大和郡山。あなたに見えないものが私に

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2176: 遠回りすればどこへも行けぬ

今日はノラ犬になって大和郡山をウロウロ。

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2175: あやうしまたあるいは

狭い場所が好きです。前世がネコだったとは

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2174: あとあゆむしづかなる

きょうは金魚の自動販売器です。大和郡山の

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2173: つづくものあらざるを

 きょうは慈光院の残りもので。 三枚目の

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2172: かんがふる金魚

 金魚ボックスの実物を初めてみました。ち

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2171: われならば

 大和郡山のつづきです。 テーマは赤色、

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2170: しきりに呼ぶ

 お上品はつかれたので、大和郡山で撮った

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2169: はるかなれども眼前の

 慈光院で。 KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8NO

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2168: 短さにこそやすらわん

慈光院のつづきで。 慈光院を立てた片桐石

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2167: あえて言わば

 きょうは上品なお写真でいくことに。本当

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2166: 非凡な明日は来ない

 亀山市楠平尾町の山林で有志の人たちがサ

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2165: あふるる涙水無月の

 あげる写真がなくなってきて手詰まりにな

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2164: 言葉に背き

 またハーブ・ガーデンの写真にもどって。

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2163: この世水無月水あふれ

 低迷している自分の写真を反省して、きょ

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2162: なみだぬぐいて

山女(あけび)原を散歩中です。畦の雑草だ

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2161: 赤をたぐえて

あけび原(あけんばら)を散歩です。きょう

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2160: 山色清浄

 テーマは「みどり」ということで。 場所

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2158: 一塊の

 見たことがあるけれども名前は知らない花

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2157: はかなき戀おとづれて

 なおネモフィラ、なおハーブ・ガーデン。

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2156: おかえりなさい

 ネモフィラのあるメナード青山、続きです

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2155: 記憶のそれのみ

 ネモフィラを撮りに行って、違う花撮って

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2154: 明日のわれに逢ふべし

 メナード青山へ行った主目的はこれを撮る

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2153: 青春は一瞬

 メナード青山のハーブ・ガーデンは、広い

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2152: 誰にも聞こえぬ声

 きのうのハーブガーデンにはさまざまな花

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2151: うちにひびかう初夏

 3週間ぶりの撮影にメナード青山リゾート

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2150: ははは

 明日こそは撮影に出かける予定ですが、き

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2149: しびれるばかりの初夏

 暑さもいいかげんにしてほしい一日でした

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2148: きのふの空や

 口をつぐんで4月末の美杉村をもういちど

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2147: 生きいきと

 もう言い訳はしませんが・・・。わたしは

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2146: 憶ふこころ

 重箱の隅をつつき過ぎて穴を開けて。フレ

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2145: 劣れる我

 5月は一日に津島で撮ったきりなので、き

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2144: つかのまの猶予

 けじめのない藤の花ももうストックもなく

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2143: 惜敗せり

 そろそろ見飽きたかも、藤の花。なお津島

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2142: 生誕より死へ

 気分転換は個人主義の行為。 と自覚する

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2141: ひだりは他界

 同じ藤ですが、目先を変えて水面を写しま

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2140: の中にひとしづくの

 津島、藤祭の夜をなお続けて、日も落ちて

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2139: おそろしき凶器

 津島。 フジばっかしです。五月というだ

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2138: 心ぞたち迷う

 津島でバチにあって今日も足を引きずって

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2137: 風あそぶ

 勝手な気分で、また津島のノスタルジーに

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2136: 夏のさきぶれと

 ふじ棚に夕日の逆光とライトアップの光が

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2135: 永久(とは)の眩暈(めまひ)よ

 なお津島。なお藤。 たそがれどき、藤棚

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2134: ひとしくたもつ

 なお昏睡の中の津島。水平と垂直の比は、

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2133: いだかれてうく

 きのうは写真のキャンプションに「青い山

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2132: おわりの明るまむ

 ことしはじめにロケした津島へ、友人が藤

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2131: 五月来る

 もう五月。歩き続けているのに前進してい

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2130: 無染(むぜん)の花月

 美杉村のミツマタ群生が今回の撮影行の主

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2129: ねがいとおそれ

 美杉村のミツマタにもどって。山林には軽

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2128: したたらすにほひ

 ミツマタを撮りに行って八重桜に会いまし

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2127: 花ひそかに

 美杉村で撮ったミツマタ(三椏)の写真を

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2126: さきのさきの世

 美杉村へ行った目的はミツマタの写真でし

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2125: 眩(くるめ)く点

 ロシアンレンズが壊れていました。Helios

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2124: 闇ながら

 一週間ぶりに写真を撮りましたが、ピンボ

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2123: それぞれに色さえ

 なお重箱の隅からです。トンネルだよ。 

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2122: 夢はゆめ

 きのうの「花つひに散るや散らずや・・・

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2121: 花ついに散るや散らずや

 きのうと同じサクラですが、きょうはピン

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2120: きらめけり春

 東近江市政所の教宗寺のしだれ桜を16日

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2119: かずしるす

 サクラを追っていたら春祭りに出会いまし

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2118: 花おほかた

 サクラばかりですが。田植えも近いのかな

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2117: 受難劇果て

 きのうは三重と県境を接する滋賀の山里で

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2115: まずわれら生きかえり

 脳トレがわりにお昼ご飯のあとでカメラを

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2114: ゆるびつつ

 平安神宮の紅しだれライトアップから数枚

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2113: めざむるなかれ

 一年経ちました。 きょうは平安神宮の写

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2112: あやふきまなかひ

 きょうは一枚目だけでいこうとおもったの

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2111: まなかひにある花の

 日曜日に京都へ行きましたが収穫が少なく

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2110: 知らず

 まだ見あきるには程遠い今年のサクラです

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2109: がばと起て

 きのうは夜桜を見物にいきましたが、撮っ

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2108: なに思いけむ

 ご近所散歩中です。 (きょうは外出して

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2107: 虹消えて

 ご近所のサクラを撮りました。 わたしが

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2106: 憤然と

 写真がいまの心情を反映したようなものに

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2105: ねばならむ不毛

 常滑で3月下旬に撮った写真を。いえ在庫

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2104: 痩せた一本の

 わたしの住む三重県では、一昨日サクラの

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2103: 必死に

 伊勢に「赤福」というちょっと有名な餅が

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2102: たのし労働

 伊勢に二軒茶屋餅という餅菓子が、創業以

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2101: への供物

 きょうは正面というテーマです。一枚目は

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2100: のごとく並べ

 常滑を休んで、ご近所の散歩写真で。 わ

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2099: のちのことなど想ふ

 きょうはウラをテーマにした(つもりの)

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2098: きりてあかき

 今日は赤をテーマに。 赤は外に向かって

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2097: もうたがはむ無

 きょうは煙突がテーマです。空へ通じる道

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2096: いたむあけぼの

ふたたび常滑散歩を、晴れ時々ネコというこ

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2095: おぼろなり

 うかうかしているうちにもうサクラの季節

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2094: それぞれのうちに

 三日もネコを続けてしまってブログの趣旨

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2093: 秘密もち

 仏の顔もと言いますが、ネコは仏じゃない

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2092: すこし愛す

 きのうのネコにちなんで、猫つながりで常

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2091: なまぐさ

 きょうはうす曇りの一日でしたが、ジャン

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2090: なにが世捨人

 鈴鹿の森公園のしだれ梅ライトアップ、な

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2089: 矢印の方、夜

 三連休を家でゴロゴロして、歳を考えれば

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2088: ぬつと

 鈴鹿の森公園のウメに戻って。足元に灯り

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2087: あえてかかわらざる

 きのうのつながりでなお、いなべ市農業公

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2086: このむなしき量

 三重県の北の方にある「いなべ市農業公園

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2085: 未だ花婿のごとく

 ウメばかりでは見飽きるので、目先を変え

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2084: いろまさる

 きのうにつづき鈴鹿の森庭園、しだれ梅で

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2083: 今生は明日待つことの重なり

 3月11日の「三・一一に見捨てらる」に

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2082: は永久(とは)に

 この町の高校に通っていたころ男子は学生

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2081: ややふとりぎみ

 わたしが高校時代をすごしたころ、この町

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2080: にとらわる

 景色は現実にそこに存在してはいるけれど

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2079: 三・一一に見捨てらる

ことしもこの日が来ました。この特別な日に

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2078: 誇る一日を持たざれば

 きのうにつづけてノスタルジアの霞の中を

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2077: はるかよりひびきくる春の

 気分転換して、地元のごく普通の町へ。こ

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2076: どこか明るく

 興聖寺は現役のお寺なので手入れも行き届

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2075: こころのかたすみに

宇治、興聖寺の建物は応仁の乱で焼けて、江

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2074: これぞまことは

宇治、興聖寺の開祖は道元禅師だそうで、12

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2073: 生きのびてここに

宇治、興聖寺。曹洞宗の道場だそうです。う

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2072: ひとところ

塚本邦雄山川のたぎち終れるひとところ流雛

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2071: 声あわす

塚本邦雄春雪にこごえし鳥らこゑあはす逝け

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2070: 重たきからだ

塚本邦雄夜天より鞦韆(しうせん)赤き鎖垂

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2069: 春は

塚本邦雄GIの群華かに歩むあたり額(ぬか

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2068: さながらに

塚本邦雄紅梅の右の大臣(おとど)はくれな

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2067: たばしる二月

塚本邦雄わが歌の終焉(しゆうえん)を見ば

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2066: えこそ忘れね

塚本邦雄阿闍梨(あじやり)よりとどく蕨よ

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2065: 恩愛(おんあい)のきりぎしに

塚本邦雄恩愛(おんあい)のきりぎしにして

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2064: 必然の時こそいたれ

塚本邦雄必然の時こそいたれ掌(て)におも

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2063: いづこぞきさらぎの

塚本邦雄岐阜市初音町はいづこぞきさらぎの

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2062: かず知れぬ

塚本邦雄女聲合唱微熱のやみにかず知れぬた

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2061: 睡りの中に

塚本邦雄錘りつけしごとき睡りの中に戀ひ妬

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2060: 如月はくれない

塚本邦雄ユウレカ! の刹那に曇り如月はく

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2059: 寂けさに

塚本邦雄さらさらと粉雪ふる日の寂けさに自

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2058: 致死量の

塚本邦雄寒泳の靑年の群われにむきすすみ來

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2057: わが夢によみがへり

塚本邦雄父の父の父わが夢によみがへり臘梅

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2056: 熟睡の

塚本邦雄ちちははの熟睡の髪ふれあへり と

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2055: さはやかにわれなし

塚本邦雄光る針魚(さより)頭(づ)より食

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2054: むなしき挨拶

塚本邦雄着衣せる聖母マリアの肖像にむきて

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2053: さま見たり

塚本邦雄火食鳥の火をくらふさま見たりけり

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2052: はるたいてんよ

塚本邦雄かんふらんはるたいてんよ飼犬の隠

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2051: 残生あらむ

塚本邦雄かろがろと殘生あらむこひねがひを

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2050: あさもよし

塚本邦雄蟻の巢の袋小路の女王をあはれむあ

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2049: は咳(せ)き

塚本邦雄修道院の禱りの刻を錫色の空にて若

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2048: 真冬の

塚本邦雄母がつくる眞冬の麹茫茫と花さき娶

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2047: とおきところをみつめつつ

塚本邦雄おそらくは危機にむかはむ あかと

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2046: この嘘を

塚本邦雄柹と子規が大嫌ひてふこの噓をたれ

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2045: にわかに止みし

塚本邦雄酢蔵(すぐら)風花(かざはな)に

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2044: 立春の

塚本邦雄立春の夜はうすずみの山川(やまが

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2043: の何たるかを

塚本邦雄歌の何たるかを識らざれば風花の花

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2042: 断たむとしてみな愛す

塚本邦雄二月の星わが額(ぬか)にあり一切

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2041: 冬ふかく易易(いい)と

塚本邦雄乾魚を酢にてもどせり冬ふかく聖書

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2040: ふれあふひびき

塚本邦雄きこゆるは風花(かざはな)のその

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2039: 睡りたる寒き空と

塚本邦雄睡りたる寒き空港と綠色(りよくし

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2038: 雪凍ててしづかにめぐり

塚本邦雄母に未來無し 夕暮と雪凍ててしづ

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2037: 創り余して

塚本邦雄戀の歌創り餘して目つむるに聲あり

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2036: 青空がかへり來て

塚本邦雄百歳になって何する 青空がかへり

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2035: 言葉探し

塚本邦雄曲のみの譜面に言葉探しをりこの歌

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2034: あなたの手は

塚本邦雄それ以後あなたの手はこの世の憎し

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2033: うたかたなりけるむかし

塚本邦雄牡丹雪あるいは母に降りけらしわれ

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2032: のなかの昏睡

塚本邦雄誕生日われの生れし刻來り濃き酢の

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2031: 不安なる今日

塚本邦雄不安なる今日の始まりミキサーの中

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2030: もつとも好む大寒

塚本邦雄母とわれがもつとも好む大寒のなま

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2029: となさむ

塚本邦雄冬霞たつやカルロス・ガルデルの「

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2028: 泡さながらの

塚本邦雄淡雪の泡さながらの生靈(いきりや

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2027: 昨日降れりき

塚本邦雄靑き雪きのふふれりき檢眼の結果赤

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2026: 刻きざむ

塚本邦雄戀の時きみのうしろにあはあはと死

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2025: 雪はまひるの

塚本邦雄雪はまひるの眉かざらむにひとが傘

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2024: 雪ぞこころの

塚本邦雄群靑の雪ぞこころの畦に散る被虐の

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2023: 夢さらさらに雪ふる

塚本邦雄種壺に麻(を)の實さやげり違(た

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2022: かたむきて

塚本邦雄かたむきて世界昏れゆくたまゆらを

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2021: するどく憎む

塚本邦雄ひとりするどく憎むショパンを「砂

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2020: あらたまの

塚本邦雄あらたまの年を初音(はつね)のう

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2019: 追い抜いたのについてくる

塚本邦雄詩才はつかに人にぬきんで蹤(つ)

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2018: 猩々緋の

塚本邦雄遠き一つの火災鎭めて今われにきた

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2017: ことおおかたは尽くし

塚本邦雄飢ゑにかかはる言(こと)おほかた

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2016: 他界より初便り

塚本邦雄二日月紅にうるみて他界よりわれを

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2015: たわめるガラス

塚本邦雄靑年の群に少女らまじりゆき烈風の

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2014: 無音も

塚本邦雄無音(ぶいん)も慰藉のひとつとつ

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2013: 刻知らず

塚本邦雄枇杷の花さむき終りの刻知らず愛の

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2012: 憩ひにけむる

塚本邦雄すすけたる鶴見て去(い)なむ夕ぐ

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2011: のこすはつひの

塚本邦雄詩歌一巻ほかにのこすはつひの日の

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2010: たまきはる

あけましておめでとうございます。本年もよ

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2009: のかをりする

塚本邦雄大祓(おほはらひ)の祝詞(のりと

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2008: 晩年の美しき季節

塚本邦雄とほき冠雪の山見えて晚年のいつく

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2007: まなこつむるとき

塚本邦雄まなこ瞑(つむ)るときすなはち死

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2006: をはらみて

塚本邦雄きれぎれに男のことば夜の沖の帆は

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2005: みだりがはしき

塚本邦雄壯年のなみだはみだりがはしきを酢

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2004: 泡なす

塚本邦雄艦隊のうまれゐむ海うす暗く顯ち來

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2003: 天に肖(に)ざるを

塚本邦雄不肖とは天に肖ざるを火の桃の舌う

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2002: つくり終へ

塚本邦雄聖菓つくり終へし麺麭屋の暗がりに

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2001: 銀に曇り

塚本邦雄樅の空銀に曇りてわがために一握の

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2000: やぶれてかくさびし

塚本邦雄何にやぶれてかくさびしきか深更の

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1999: 背を曲げて

塚本邦雄ラヂオにはコンガの響遠ぞけば背を

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1998: 炎やし来し

塚本邦雄侠氣うしほの香を引きにけり日向組

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1997: ぼろぼろの

塚本邦雄聖夜たれも見ざる月さすぼろぼろの

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1996: を枕に午睡

塚本邦雄華氏四五一度の火さへ燒きのこすべ

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1995: ほそるこころざし

塚本邦雄視野狭窄すなはちほそるこころざし

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1994: さむき渾沌

塚本邦雄擊鐵(ひきがね)ひくかたちのゆび

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1993: 山もまどろみ

塚本邦雄貫之がしきりに戀しきりぎしにかた

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1992: とらはれてたちまち

塚本邦雄思へばきざす寒の身熱わが祖(おや

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1991: 香をはなつ夜の

塚本邦雄檸檬風呂(れもんぶろ)に泛かべる

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1990: 綺語とどめがたし

塚本邦雄銅婚式 百のコップに車輪なす同心

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1989: 心溺れ

塚本邦雄遠きフォーレに心溺れつ父とゐて父

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1988: わが冬の

塚本邦雄貝殻追放されたるごときわが冬の旅

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1987: 越えて落ちたる

塚本邦雄何を歌と言ひつづけ來しにはたづみ

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1986: 転生ならば・・・

塚本邦雄冬夜微熱にまどろみおもふ 轉生の

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1985: さびしさの極

塚本邦雄いつまでも老いざる父がぬばたまの

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1984: 男一匹こぼれおち

塚本邦雄道明寺驛のこがらし香具師風(やし

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1983: 百歳さしてはるかならね

塚本邦雄百歳さして遥かならねば生姜湯を飲

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1982: われにはるけき

塚本邦雄冬のダリアわれにはるけき血縁の一

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1981: の終焉に何萬

塚本邦雄來年の木犀の香を言ひて哭く父よそ

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1980: 紅葉ちるさまも

塚本邦雄光なく土くれに還る命なれとふりか

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1979:

塚本邦雄冬さらばこころまづしく生くらめと

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1978: いつわりおおき

塚本邦雄いつはりおほき男子(をのこ)とな

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1977: 秋のひざしはふかく

塚本邦雄逝く秋の陽ざしは邃くわが額にしろ

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1976: 思ひ出でて舌打ち

塚本邦雄傳へ得ぬわがいとけなき日日の糧イ

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1975: 革命、、それも遅し

塚本邦雄私生活の私に霜霰懸崖の菊のうらが

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1974: 今日を終ると

塚本邦雄馬酔木夕映(あしびゆふばえ) 日

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1973: ひかり澱む

塚本邦雄またの世のわれはマフィアに身をゆ

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1972: すれちがひ

塚本邦雄抜齒後の血は口に滿ち 水曜と火曜

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1971: ひれふるこころ

塚本邦雄冬の星曇りの底に相觸れて病む若き

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1970: 何のわたくしうやむやに

塚本邦雄私生活に何のわたくしうやむやに景

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1969: 苦くおもうふその年

塚本邦雄イエスは三十四にて果てにき乾葡萄

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1968: 栄えることなく晩年は到る

塚本邦雄榮ゆることなく晚年は到らむにこの

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1967: 翔べぬ天使に読みきかす

塚本邦雄くりかへし翔べぬ天使に讀みきかす

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1966: 籃(らん)の中にめざめ

塚本邦雄少年歌手出自無慙にあばかれておそ

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1965: たしかならざる伝聞ひとつ

塚本邦雄歌ひつづけて我(が)通さむずその

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1964: 癒えたわれ

塚本邦雄牝豹逐ひおひつきし森、樹の洞(う

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1963: まひるの光

塚本邦雄初戀の記憶きらめき眼前に今日芒野

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1962: みづからにゆるされて

塚本邦雄詩人、詩の涸れたるひと日みづから

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1961: 一片の紅

塚本邦雄排球倶樂部初代応援團長の肩厚し枇

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1960: なにごともなき空閒

塚本邦雄奇蹟とはなにごともなき空閒のなが

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1959: 冷えわたりつ

塚本邦雄枇杷の花冷えわたりつつともしびの

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1958: 秋も終り

塚本邦雄わくら葉の地に落つる翳や榮華より

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1957: すこやかにものおもへ

塚本邦雄わが馬キリエ仔をうみしかば仔のた

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1956: 今宵みづみづし

塚本邦雄スラム街に寺院まじりて人の<死>

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1955: 歳月われの頭上を過ぎ

塚本邦雄歳月われの頭上を過ぎつつあたらし

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1954: 何か知らねど

塚本邦雄西日の壁塗りつつわれにちかづける

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1953: かたすみにうなだれて

塚本邦雄霜月いたる殊にこころのかたすみに

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1952: われならば

塚本邦雄暗殺されし帝(みかど)は崇峻のみ

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1951: チエうす

塚本邦雄吊鐘草(カンパヌラ) 妻子眷族智

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1950: そのつぐなひ

塚本邦雄父はひそかに聖母の白き足愛しその

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1949: ふとおもひいで

塚本邦雄今年の紅生薑(べにしやうが)ひや

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1948: ライトヴァース

塚本邦雄ヘヴィヴァースの坂井修一霜月の體

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1947: 思い出でなんすなわち

塚本邦雄絕海の孤島にあらば思ひ出でなむす

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1946: 口実ひとつ

塚本邦雄私淑とは師に遠離(とほざか)る口

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1945: 弟よ

塚本邦雄激怒さはやかなる弟よ百臺のピアノ

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1944: 冷ゆる日々

塚本邦雄天涯孤獨の天錫色に冷ゆる日々くさ

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1943: 底にうすもみじを秘めて

塚本邦雄暗綠の底にうすもみぢを祕めて鳥海

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1942: ザクロふくみ

塚本邦雄石榴食ふ犬齒浮くまで讀みさしの「

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1941: たましいの檻(おり)ありつつ見えぬ

塚本邦雄わかもののかをり飛び散る秋霰たま

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1940: 大田舎

塚本邦雄殘菊に一抹の紅 かたはらにありて

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1939: もくせいをとめ

塚本邦雄木犀少女(もくせいをとめ)うつろ

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1938: 照る月の黄の

塚本邦雄木犀に冠す蟲干のわが帽子 壮年も

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1937: あやしき夜半に

塚本邦雄シラクサの古き船歌晴夜とふあやし

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1936: ぐみに月光

塚本邦雄茱萸(ぐみ)に月光 漁夫牧夫ほか

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1935: 秋澄む

塚本邦雄眸とぢて今はし聽かむ秋澄むと心ふ

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1934: 園のくらやみ

塚本邦雄綾羅(りようら)はためくごとき良

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1933: 夜の明るさにまんばうが

塚本邦雄沖は十三夜の明るさに翻車魚(まん

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1932: 日日わがうちに

塚本邦雄寝臺の紺の夕映、ランボオが日日わ

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1931: つづけつつ

塚本邦雄ちよろづの言靈(ことだま)殺しつ

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1930: 身をまもるための

塚本邦雄身をまもるための黙(もだ)のみ干

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1929: 両手まかれしわれ

塚本邦雄月光の市電軋(きし)みて吊革(つ

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1928: 淡々と

塚本邦雄これよりわが生の跋文水中にぬばた

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1927: 神無月かけくだる齢

塚本邦雄翡翠(かはせみ)を鳥獣店に見たり

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1926: あゆみ来てつかれ

塚本邦雄砂地あゆみ來てつかれをり考古学館

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1925: 言葉は稀に

塚本邦雄肉ははかなき潮(うしほ)のかをり

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1924: 罰くだるべし

塚本邦雄おもむろに罰くだるべし男湯に夕星

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1923: 愚かなりしきのふのわれ

塚本邦雄愚かなりしきのふのわれを言はざれ

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1922: つゆしらぬ間に

塚本邦雄つゆしらぬ間に露しとどあからひく

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1921: ほのかにまどろみ

塚本邦雄耳掻きの羽毛ほのかに神無月(かみ

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1920: 志なし

塚本邦雄志あらねば夜半家出でてをりからの

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1919: 神無月と思うたまゆら  ~古都祝奈良で

塚本邦雄烏瓜こほるくれなゐレオナルド・ダ

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1918: 晩年に秋風の扉

塚本邦雄天に鳴るは皂莢(さいかち)のさや

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1917: ふしあわせを愛して

塚本邦雄グレープフルーツに西陽の香なにご

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1916: りんりんと

塚本邦雄りんりんと齒の根は痛む夢の底濃き

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1915: の果てにわれは

塚本邦雄駝鳥の檻の中に荒野がしらじらと顯

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1914: しこうしてまた

塚本邦雄而(しかう)して再(ま)た日本の

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1913: 平安は光りなく

塚本邦雄曼珠沙華わが掌に傷み平安は光りな

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1912: よろこびのために ~矢勝川のヒガンバナ

塚本邦雄曼珠沙華もつるる蘂の初冠(うひか

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1911: 胸中に一粒の火

塚本邦雄あしたありゆふべありけり胸中に一

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1910: 明日も

塚本邦雄ゆふべは秋の西方昏し飛ぶ鳥の明日

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1909: 愛ありし辺(へ)に

塚本邦雄橙紅(たうこう)の空きれぎれに秋

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1908: 突風に

塚本邦雄カロッサ忌なり樂器店開店の花環突

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1907: こころざしうすべにの

塚本邦雄秋の虹昨日(きぞ)心中(しんちゆ

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1906: 月光をつつみ

塚本邦雄「不逢戀(あはざるこひ)」の歌合

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1905: 記憶にこころを支ふ

塚本邦雄雲生(あ)れて地上のわれら翳らへ

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1904: 金曜のよひ

塚本邦雄若月(みかづき)のパンもとめ來る

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1903: カラス

塚本邦雄壯年緩徐調にすぎさりつつを火の色

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1902: かすめとる

塚本邦雄身體髪膚は父母より享けてその他(

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1901: 明日のわれをあはれみ

塚本邦雄晚餐の卓に濃霧がたちこめて待て!

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1900: 無能無才

塚本邦雄目に見えぬ無數の脚が空中にもつれ

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1899: 死後の蜜月 ~金城ふ頭ダイヤモンド・プリンセス

塚本邦雄採油塔の脚しなやかにむらがれるバ

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1898: 飽きたころ

塚本邦雄鹵獲品中の薔薇油やオパールに妃が

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1897: 二人の恋

塚本邦雄死して二人の戀始まると晴天の庭の

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1896: ほとほとに ~四日市コンビナート夜景

塚本邦雄ほとほとに凌霄花(のうぜんかづら

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1895: かさなりて撮られ

塚本邦雄黑葡萄のごと累なりて撮られゐるう

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1894: 埠頭の石に

塚本邦雄炎天を移民ら發てり 翳ふかき埠頭

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1893: 秋暑きかな

塚本邦雄カリグラ傳あるとき愉快なることに

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1892: 脂肪しづかにまき

塚本邦雄脂肪しづかにわかものを繃(ま)き

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1891: 百日の遠景に  ~ 愛知トリエンナーレ2016

塚本邦雄渇いて候 夏百日の遠景に眞紅のチ

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1890: 信うしない果て  ~ ティルトールの三脚

塚本邦雄人の信うしなひ果てて炎天の薄き屋

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1889: 風のかなたに

塚本邦雄風のかなたに散りまがふもの花と鳥

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1888: 今日は従順

塚本邦雄殺意ひめて生きつつ今日は從順に胸

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1887: 台風の

塚本邦雄颱風のまなこ澄みゐる綠地帶薔薇あ

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1886: われ沈み

塚本邦雄浴槽に金の夕映われ沈み父沈み溢る

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1885: われをいざなう

塚本邦雄ピレネー山脈戀ひて家出づ心臓のあ

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1884: 夏さり光

塚本邦雄夏さり光りと哄笑滿てる獣園にうち

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1883: 真夏果つる

塚本邦雄眞夏果つる 百の蛇口(コック)に

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1882: あやまちてたそがれ

塚本邦雄キリストとイエスの閒(はざま)嚴

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1881: たんげいをゆるさぬ道化

塚本邦雄フラメンコ調に君が代歌ひ了へ彼奴

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1880: いのちきらめけ

塚本邦雄初戀の木陰うつろふねがはくは死よ

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1879: めぐりあひて

塚本邦雄めぐりあひてそれも敗戰以後のこと

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1878: 秋立ちて

塚本邦雄君よ知るや南の國に天使魚の紫磨金

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1877: きれぎれの夏を

塚本邦雄蜩は梢(うれ)うつりゆくしかすが

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1876: 水底に

塚本邦雄瞿曇(くどん)危し水底に濃き水あ

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1875: われもまた

塚本邦雄帝王一人妃三人のすさまじき劇觀た

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1874: 何の刻

塚本邦雄黄桃の熟るるがごとく少女(をとめ

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1873: 夏もわれらも

塚本邦雄平和祭その後曇りて警察の裏、夜も

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1872: 口しびれつつ

塚本邦雄愛人とひるまで寝むに天心の告天子

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1871: 人ならぬもの

塚本邦雄愛するときも然らざる夜も靑年の肩

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1870: うつつには

塚本邦雄この世は修羅以上か以下かうつつに

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1869: くちずさみつつ夏深し

塚本邦雄氣障なキーツをくちずさみつつ夏深

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1868: 忘れさりけり八月の

塚本邦雄詩經おほかた忘れさりけり八月の夕

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1867: 夏のわざはひの

塚本邦雄その夏のわざはひの夢わがために一

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1866: つかれしとき

塚本邦雄シャヴァンヌの「愛國」の繪にあり

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1865: わが朋(とも)よ

塚本邦雄日本愛しつつ孤立せるわが朋(とも

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1864: 夏の果て

塚本邦雄磔像を見下す 夏の果てわれにイエ

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1863: 六日のあやまち

塚本邦雄六日のあやまちのため一日(ひとひ

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1862: 閉じらるる

塚本邦雄金管の口一列に血をふくみ今日閉ぢ

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1861: 心の泡なり

塚本邦雄詩は心の泡なりけるを八月の天より

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1859: 蒼き花冠

塚本邦雄女の眼底にわれ死すバルジファル蒼

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1856: 淡黄のひをともし

塚本邦雄つひにバベルの塔、水中に淡黄の燈

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1855: 花咲くかぎり咲かせおく

塚本邦雄ニーチェにうときまままた眞夏蕺草

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1854: 忘れはてむふるさと

塚本邦雄菊靑き王國をこそえらびしかこのま

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1853: 棲めばみじかき

塚本邦雄硝子の檻に棲めばみじかき壯年のわ

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1852: ほてるたましい

塚本邦雄なほ夏のほてるたましひ死を懸けて

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1851: 空くれて

塚本邦雄死者も不惑越えゐき通夜の玄關に紅

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1850: かなしみしたたる

塚本邦雄若者の雨衣の脊すぢの垂直の黑いき

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1849: 晩熟を

塚本邦雄翅燃ゆる蜻蛉(あきつ)水の上(へ

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1848: 朽ちざるこころ

塚本邦雄四十にして朽ちざるこころ一瞬を滂

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1847: はかな

塚本邦雄水を切る敦盛蜻蛉(あつもりとんぼ

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1846: 出口なき酷暑

塚本邦雄われら母國を愛***し昧爽(あさ

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1845: しばらくのちに

塚本邦雄靑嵐去れり五十を晩年とおもひしば

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1844: かなしみををうちはらひ

塚本邦雄ほろびつつ母はありしか蚊柱の微塵

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1843: たまゆら

塚本邦雄たまかづらたまゆら闇のかなたより

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1842: なごり否さきぶれ

塚本邦雄戀のなごり否(いな)さきぶれと夏

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1841: ほかなき

塚本邦雄えらびける愛は雄蘂の立葵晴るるよ

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1840: いのちなるきみに

塚本邦雄たまゆらの戀とな言ひそいのちなる

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1839: 夜を燦(きら)めき

塚本邦雄革命の日をまぼろしの火口湖の聲も

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1838: 労働を忌み

塚本邦雄幼帝弑さるるなつかしも先づ赤き竈

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1837: こころにかかる

塚本邦雄たましひ一抹はのこれる蘭鑄を埋葬

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1836: 無為の日の

塚本邦雄遠き靑葉にたましひ冷ゆる無爲の日

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1834: 敗れたればこそ

塚本邦雄抜齒麻酔高頬(たかほ)におよび五

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1833: ながれくるもの

塚本邦雄樂人を遂つた市長がつぎの夏、蛇つ

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1832: もとより不敵 ~雲ケ畑

塚本邦雄「敵前逃亡ス」とつたへたり蕨餅食

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1831: 水に隕せし

塚本邦雄熒惑星(けいこくせい)を水に隕せ

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1830: もろともに

塚本邦雄老殘の歌人(うたびと)を訪ひもろ

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1829: 添いつつとまどうある日

塚本邦雄こと志に添ひつつとまどへりある日

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1828: あかねさす

塚本邦雄文月二日女人にふれつあかねさすと

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1827: しぼる文月

塚本邦雄罌粟油しぼる文月(ふづき)の男ら

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1826: 雨中に火

塚本邦雄雨中に火の匂ひ走れり男らに抱(い

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1825: ときめきて今

塚本邦雄彥星と何をちぎりしときめきて今朝

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1824: はるかなるかな

塚本邦雄斷食の睡眠(ねむり)ただよふばか

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1823: あはれ夏

塚本邦雄まつひとの睫毛やあはれ夏がすみ 

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1822: なかの辛子

塚本邦雄忠魂碑建ちてにはかにさむざむと西

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1821: たのしみあらむ

塚本邦雄紫陽花のかなたなる血の調理臺こよ

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1820: 夏をはらむと

塚本邦雄不幸なる夏をはらむと濃紺の朝顔が

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1819: 瞳澄むまで

塚本邦雄にくしみに瞳澄むまで少年の夏群靑

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1818: ひとつまみの塩ほどの

塚本邦雄ほとほとに凌霄花(のうぜんかづら

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1817: いまだ朽ちざる

塚本邦雄こころざしいまだ朽ちざる頽齢のす

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1816: ことごとく忘れて

塚本邦雄英靈・英國・叡慮・營倉、悉く忘れ

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1815: 藍うるみ

塚本邦雄忠魂碑建てむとするか毀(こぼ)て

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1814: 心の飢え

塚本邦雄朱(あけ)いささか濁りし百合の花

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1813: 夏を病む

塚本邦雄詩歌など言葉の微熱わかものは嚠喨

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1812: 夏もまぼろし

塚本邦雄肉屋はさくら色の肉吊りヴエルレー

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1811: 水無月の

塚本邦雄アポリネール詩集『アルコール』の

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1810: 何せむ

塚本邦雄ゆきのしたの群落足に薙ぎはらひ歌

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1809: 少年のごと

塚本邦雄ル・コルビュジュの建築學に殉じた

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1808: 二度と言はねば

塚本邦雄愛すると二度と言はねば口中に齒刷

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1807: てのひらのすぢみだる

塚本邦雄霖雨(つゆ)ふけて靑葉のいよよ昏

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1806: うつろふ方に

塚本邦雄萬綠のつゆ光る野にめざめたり翅(

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1805: 濃淡あげつらい

塚本邦雄たかがイクラの酢の濃淡をあげつら

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1804: 真昼間のまさゆめ

塚本邦雄昨夜(よべ)の夢こよひのうつつ分

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1803: 時閒という沼

塚本邦雄時閒てふ沼のさざなみ靑年は戀のは

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1802: 時の記念日刻光り

塚本邦雄時の記念日刻光りつついつの日も屍

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1801: いささ葉隠れ

塚本邦雄新しき帽子の翳にけふの日のやつれ

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1800: 夏のかなしみの一つ

塚本邦雄木星荘百階に來よ千メートル下に世

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1799: ちちはははいさ

塚本邦雄かはたれの桐はうすずみ莫逆(ばく

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1798: かくもかがやき

塚本邦雄壯年のかくもかがやき水無月に「獨

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1797: 睡りうるうる

塚本邦雄蜜月の睡りうるうる簡単な算術もわ

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1796: ふと恋し

塚本邦雄掟あまたありける舊き惡しき世がふ

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1795: 無尽に

塚本邦雄金雀枝縦横無盡に吹かれ西行が持ち

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1794: 六月の蒼

塚本邦雄六月の蒼き雁來紅(かまつか)十四

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1793: 草食獸の

塚本邦雄子を生(な)しし非業のはての夕映

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1792: つみふかき

塚本邦雄男と神を夜にはなちて女らのたまし

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1791: よろこびの窓をよぎり

塚本邦雄食卓に霧たちこめつ肉欲の核秘めし

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1790: いろあせゆき

塚本邦雄こばみあふ心と肉よ一まいの彩硝子

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1789: 泣きたくなるほどひそか

塚本邦雄山巓にすれちがひたる黑人の美髯(

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1788: あはれみをあたへて

塚本邦雄あはれみをわれにあたへて羅馬皇帝

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1787: 明日の密会場所

塚本邦雄宰相が明日の密會場所を掌(て)の

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1786: ちえぞはかなき

塚本邦雄智慧ぞはかなき落成式をはためける

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1785: 閉ぢてたかぶりつつ

塚本邦雄『親和力』閉ぢてたかぶりつつある

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1784: くらみゆく

塚本邦雄神風の伊勢にしあればちちのみの父

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1783: 饒舌がつなぐ

塚本邦雄萬國旗つくりのねむい饒舌がつなぐ

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1782: あけぼのいろの甘

塚本邦雄蒸海膽(むしうに)のあけぼのいろ

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1781: きらめくものある五月

塚本邦雄天にきらめくものある五月の夜々に

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1780: 光の澪(みを)に

塚本邦雄柹若葉(かきわかば)匂う夜の街縦

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1779: 無駄だらけの

塚本邦雄綠蔭にをととひわれが仕上げたる一

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1778: 日日あり

塚本邦雄栃の花雨夜ににほひ大伯父の玩具蒐

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1777: くくる五月

塚本邦雄チェロの絃(げん)もて括る五月の

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1776: いへばわれらの

塚本邦雄天領の心の夜の罌粟畑苦き香に立つ

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1775: くたびれはてて

塚本邦雄鯉幟くたびれはててヴェランダに 

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1774: はつなつのひかりは

塚本邦雄睡りの中に壯年(さかり)すぎつつ

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1773: ひかりを記憶

塚本邦雄篁のくらきひかりを記憶せしのみそ

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1772: 遠い夏空

塚本邦雄てのひらをみつめてばかりゐるきみ

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1771: 白昼が午後にうつりゆく

塚本邦雄額(がく)の牧神(パン)の皮膚む

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1770: 愛しきやし (はしきやし)

塚本邦雄切らば切りかへさむこころなほはし

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1769: ああはつなつ

塚本邦雄愛はわが肉のはざまのかくれうを水

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1768: ゆきたしと思へども

塚本邦雄花桐の空の琅玕ゆきたしと思へども

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1767: おそろしきへだたり

塚本邦雄J二つ耶蘇(ヘスス)と日本(ヤポ

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1766: まさびしく

塚本邦雄わが弱氣見すかされたる夕ぐれを痩

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1765: たちまち

塚本邦雄五月五日袋小路に酔漢がひざまづき

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1764: 絶唱のごと

塚本邦雄金婚は死後めぐり來む朴(ほほ)の

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1763: 火のごとき

塚本邦雄五月祭の汗の靑年 病むわれは火の

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1762: しびるるばかり  ~君ヶ畑

塚本邦雄はつなつの見えざる海に花ひらき今

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1761: あやめなき

塚本邦雄冷水に(れいすい)に舌を洗へば晩

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1760: いざなふごとし

塚本邦雄宇治十帖のはじめは春の水鳥のこゑ

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1759: おほせしが花

塚本邦雄法華經千部書きおほせしが花の夜を

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1758: つきぬおもいは

塚本邦雄夕霧の琵琶戀しきに横笛をおくられ

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1757: ことだまの

塚本邦雄彼奴(きやつ)の再婚祝ひおくらむ

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1756: あとの泪

塚本邦雄リア王の孤獨とわれの寂寥(じやく

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1755: ひとつさまよひ出でて

塚本邦雄かげろうふの影ぞはかなき舟ひとつ

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1754: ひかりやつれて

塚本邦雄初夜(そや)の星ひかり窶(やつ)

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1753: 花敷き

塚本邦雄美術館から屠殺場までの道花敷きて

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1752: 夢の境

塚本邦雄わが愛の眞紅(しんく)の「コスモ

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1751: ほとぼりもすでにうすれ

塚本邦雄餘燼(ほとぼり)もすでにうすれし

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1750: 鳥肌立ち

塚本邦雄春暁の鳥肌立ちて讀み返す迢空賞受

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1749: ふとさびし

塚本邦雄遠緣(とほえん)をかぞへつつふと

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1748: ほのかに

塚本邦雄針魚(さより)の膓(わた)ほのか

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1747: 魔のゆふぐれを

塚本邦雄婚姻のいま世界には數知れぬ魔のゆ

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1746: 何に執し

塚本邦雄壯年のあとかたもなき夜のリラ何に

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1744: ことばかざりたる

塚本邦雄うすぐらき孔子のことばかざりたる

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1743: ひざまづき

塚本邦雄まこと歌てふものありけるか塋域に

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1742: さきのさきの世も

塚本邦雄あざけらく夕ぐれかをる獨活(うど

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1741: 者にうばはれ

塚本邦雄香椿(ちやんちん)の腋芽つのぐむ

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1739: 春天に白

塚本邦雄春天に白き飛機あり。牝鶏のやうに

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1738: やみてのち ~丸山千枚田、赤木城、木津呂

塚本邦雄シューベルト「夜の菫」はやみての

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1737: おちぶるるとも

塚本邦雄男はをとこおちぶるるともあかねさ

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1736: え言はねど

塚本邦雄え言はねど肉は心を越ゆることわが

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1735: さやさや

塚本邦雄彼奴(きやつ)の死をかんがふると

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1734: 春服をなびかせ

京都、東寺で。TOKINA Reflex 300mm F6.3NO

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1733: 褒と貶

なおも京都府庁旧本館。KOWA PROMINAR 8.5m

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1732: 花冷えの ~旧京都府庁の桜

京都府庁旧本館。夜桜の東寺までの時間を過

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1731: われもまた咲かされて ~夜桜の東寺(2)

京都、東寺で。Zuiko ED 8mm F3.5 FisheyeK

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1730: 櫻色の ~夜桜の東寺

京都の桜が見頃となったと誘われて東寺へ来

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1729: もののみの世界に

豊川市から始めた桜めぐりは新城市に入って

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1728: 花たまへ花くれと

豊川市の三明寺の次は宝円寺の桜ですが、ま

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1727: われはまたよそむきて

きょうは豊川市。三明寺(豊川弁財天)で。

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1726: ありやなし

京都府和束。TOKINA Reflex 300mm F6.3SUMM

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1725: 逆光があぶり出す

建仁寺もそろそろ飽きてきましたか。SUMMIL

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1724: ぬれやすき春

また建仁寺の写真。KOWA PROMINAR 8.5mm F2

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1723: いかなる悪か

建仁寺。思わず手を合わせました。わたしを

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1722: 充ち

和束町。TOKINA Reflex 300mm F6.3M.ZUIKO

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1721: すぎごしは

京都でフッとした時。M.ZUIKO 75mm F1.8塚

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1720: 他界をさしのぞくとや

京都府相楽郡和束町。NOKTON 25mm F0.95NOK

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1719: 明日に耐へ

京都府相楽郡和束町で。前回訪問した時に行

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1718: われはうちふす

京都、建仁寺。KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8KO

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1717: ものおもい ~尾鷲へ

尾鷲で。KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8KOWA PRO

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1716: ひかりとどかぬ

まだ京都。SUMMILUX 15mm F1.7NOKTON 25mm

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1715: わめきつづけて

京都、高台寺で。NOKTON 25mm F0.95NOKTON

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1714: 人に非ざる

なおも京都、東寺、大谷祖廟、長楽館、円山

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1713: 春の夜の

なおも京都。KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8NOKT

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1712: 心ひもじき

京都へ行った目的は東山花灯路のイベントも

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1711: 花持てるとき

東寺のつづきです。NOCTICRON 42.5mm F1.2M

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1710: たてまつる

京都の東寺に早咲きの桜が数本咲いていまし

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1709: きのうの空に

きょうは京都へ行って帰宅がおそくなったの

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1708: In the spring becomes the rose

ことしも東日本大震災の日が来ました。去年

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1707: ひたすら

塚本邦雄サン・セバスチャン繪の中にひたす

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1706: なに待つ

塚本邦雄等身の一樹の椿咲きみてりいま凶報

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1705: ほのかにひらく

塚本邦雄ほのかにひらく白玉椿こみどりの『

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1704: まえにうつむき

塚本邦雄首都の動物園に遺族ら晝食(ひるげ

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1703: 暗がりに

塚本邦雄われら過ぐるとき暗がりに吊るされ

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1702: 鼻孔の充血

塚本邦雄洗滌され終へし鼻孔の充血のやさし

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1701: あふるるごとき

塚本邦雄生牡蠣(なまがき)の舌につめたき

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1700: 深海のいろ

塚本邦雄魚梅(うをうめ)の改裝成れり深海

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1699: 萌黄こそ

塚本邦雄悲しみ淋漓たれ男らに軍裝の萌黄こ

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1698: そこより来る

塚本邦雄ボッティチェッリの<春>の柑橘樹

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1697: うつつ

塚本邦雄大陰暦きさらぎ七日敦盛忌 珈琲(

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1696: 泡を吹く

塚本邦雄ジョゼフィヌ・バケル唄へり 掌(

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1695: うつくしき

塚本邦雄早春の蠟色の獨活(うど) なきが

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1694: おもちゃ屋 ~Olympus PEN-F の記念写真

塚本邦雄玩具屋の八幡の藪にわれ迷ふ死んで

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1693: 時間は寒天色

塚本邦雄寒雷の下かへりきて寒雷の香を放つ

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1692: いろあせ

塚本邦雄冬麗の晝の殺人事件昨日(きぞ)う

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1691: 影のこす

塚本邦雄寒夜花屋にかがみて若き父ら選るみ

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1690: 一心不乱に

塚本邦雄娶らざることも一心不亂にて夜の網

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1689: 写さむ

塚本邦雄罌粟枯るるきりぎしのやみ綺語驅つ

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1688: あふれては

塚本邦雄湖(うみ)あふれあふれては野へ夜

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1687: つつしみて

塚本邦雄春さむき封鎖地帶の娼家まで蔓のば

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1686: 愛のごとく

塚本邦雄屠殺者の革の上着に春の雪にじめり

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1685: 思わざるゆえに

塚本邦雄栃けむるやよひきさらぎさしぐみて

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1684: 尖ばかり雪

塚本邦雄喜劇最後まで笑はずに出て來しがわ

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1683: くたびれ

塚本邦雄惡しき自由に我らくたびれたり ナ

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1682: 気色ばんでゴンチャロフ

塚本邦雄氣色(けしき)ばんで向きなほれど

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1681: 甘露てふ

塚本邦雄甘露てふもの冬瀧の遠しぶき   

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1680: しからざるもの

塚本邦雄すめろぎ戀(こほ)しからざるもの

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1679: いまいづこ

塚本邦雄青年娶らむとして槍投げの穂を頬に

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1678: 思うきさらぎ

塚本邦雄未明沐浴耳まで浸(つか)りみちの

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1676: にほひ、きさらぎ

塚本邦雄雲水がずいと差出す鐡鉢にかすかな

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1675: こころゆたけし

塚本邦雄伏見稲荷初午祭借錢が百萬越えてこ

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1674: くち裂くごとき ~郡上八幡冬あかり 寒ざらしライトアップ

塚本邦雄男てふ眞冬の砦からたちの脣(くち

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1673: うかうかと踏み入り

塚本邦雄西空に紅梅一枝うかうかと殘年に踏

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1672: 遂げてのち

塚本邦雄みちのくの寒の鱒卵(イクラ)の口

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1671: こだま冴え

塚本邦雄舊惡の極く一部分ひろがつて快晴の

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1670: さてまた

塚本邦雄ふるはかたびら雪ぼたん雪息あらく

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1669: 雪白(せつぱく)の

塚本邦雄きさらぎの肝膽翳るひらかむとして

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1668: きわまりを見

塚本邦雄愛戀のきはまりを見ば夢前(ゆめさ

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1667: 咽喉こえる

塚本邦雄白粥の咽喉(のど)こゆるとき二十

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1666: ひたひたひたと

塚本邦雄水錆田(みさびだ)は氷雨さばしり

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1665: 一瞬薔薇色

塚本邦雄冬はたそがれ一瞬薔薇色に炎えて神

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1664: 相知る

塚本邦雄たはやすく流轉の相(すがた)知る

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1663: ややこし

塚本邦雄抒情性の有無など言ふもややこしく

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1662: かそかな

塚本邦雄冬深しふかし讀みつつ勅撰集羇旅の

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1661: シンシン

塚本邦雄凍てし水栓(コツク)に煮湯そそげ

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1660: やはらかくふりつもり

塚本邦雄館(やかた)いま華燭のうたげ凍雪

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1659: 水仙の

塚本邦雄妻と遠くある日々にして水仙の根の

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1658: 大寒

塚本邦雄昭和十九年大寒或る眞晝乾電池かじ

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1656: うしろむきに

塚本邦雄檸檬風呂に泛かべる母よ夢に子を刺

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1655: 垂直にあえかなる歪み

塚本邦雄刻刻のその垂直にあえかなるひづみ

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1654: ひえびえと

塚本邦雄凶變連續のキケロ傳夕映にチェロひ

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1653: 冷えわたり

塚本邦雄亂を好みて亂に果つるか惡友の紺谷

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1652: 乱調の

塚本邦雄亂調の雪みづの上(へ)に わが戀

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1651: あそびてさむき

塚本邦雄處女(をとめ)らとわれら野にあそ

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1650: 冬の光

塚本邦雄雪が霰となるさぶしさにおもほえば

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1649: 帰りか行かむ

塚本邦雄沈淪の夕映しばし來し方に金粉散ら

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1648: 破のかなしみに

塚本邦雄寒の市に椿と卵今は昔序破急の破の

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1647: ことばおそろし

塚本邦雄煮こごりのこの一塊の沃度いろ父母

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1646: よちよち

塚本邦雄臘梅はすでにほろびて新年のすめら

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1645: ふるえやまざり

塚本邦雄冬晴れの咽喉涸れて逢ふ 生涯の敵

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1644: かぎらざれど

塚本邦雄崩御(ほうぎよ)とはかぎらざれど

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1643: ひろびろと

塚本邦雄卵食ふ時も口ひらかず再度ヒロシマ

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1642: さえざえと

塚本邦雄下剋上の下の沍えざえとわがめぐり

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1641: 未来史が

塚本邦雄手から手へわたるバナナのやはらか

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1640: 浄まるこころ

塚本邦雄白粥は微風に搖るるおとろへてつひ

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1639: 殊に仔細は

塚本邦雄父の死の殊に仔細は忘(ばう)じけ

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1638: 初夢は

塚本邦雄初夢は旅の若狭のホテルにて幟はた

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1637: 十二月三十一日

塚本邦雄はなやにて花無きつぼの水ふるふ第

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1636: わが知らぬ世

塚本邦雄百千鳥わが知らぬ世のわすれみづあ

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1635: めぐりあうべき

塚本邦雄こゑ涸れて詩歌に仕ふ見ざりける石

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1634: 一樹の檸檬(レモン)あり

塚本邦雄咳嗽(がいそう)しきりなり コル

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1633: 天涯にるるとさえずる・・・くちびるの四綠

塚本邦雄咒師(のろんじ)の巫女(みこ)に

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1632: 人に見られ

塚本邦雄昏きルオー展にて人に見られゐむ瞼

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1631: キリスト色の ~2016年12月分のカレンダー

塚本邦雄逆境の逆とは何ぞ夕映に父がキリス

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1630: 何をおそれむ

塚本邦雄借財の何をおそれむ金主棲む十二月

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1629: いづくにか咳

塚本邦雄神いづくにか咳きたまふ否無爲の父

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1628: のがれ得ず ~2016年11月分のカレンダー

塚本邦雄鰭酒に火の香かけそし四十年歌にか

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1627: 魂一つかみ

塚本邦雄まないたにちぢむ きみよりうばひ

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1626: 最後は夢か

塚本邦雄春夏秋冬わがたましひの歩みゆく道

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1625: 香りかすかに移り ~白川郷で

塚本邦雄苦艾(チエルノブイリ)の香りかす

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1624: 夢で逢いましょう

塚本邦雄それもまた愛の不如意とこたへける

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1623: まだ見えぬ ~2016年10月分のカレンダー

塚本邦雄夜半の空 暁の空 どの空も澄みつ

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1622: おろおろとして ~2016年9月分のカレンダー

塚本邦雄寒夕映蒼かりければ禽苑の麒麟(き

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1621: 刹那に

塚本邦雄刹那に過ぎしわれの壯年とある夜の

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1620: あわれ記憶の外

塚本邦雄冬日(ふゆび)の獏(ばく)あはれ

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1619: 磁石なし寝る ~2016年8月分のカレンダー

塚本邦雄にくしみもてこのにくしみをささへ

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1618: たった今

塚本邦雄夕闇に鶴たつたつた今われの耳のう

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1617: 不信もてつながる ~2016年7月分のカレンダー

塚本邦雄かまきりの卵の膠かわきつつ冬、不

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1616: いくばくの悔い

塚本邦雄みなとには雪ふりゆきのしたに住む

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1615: 絵を刷って ~2016年6月分のカレンダー

塚本邦雄裏側にぬれたひとでの繪を刷って廻

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1614: 雅歌を

塚本邦雄たましひに關して言はばふたたびを

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1613: あくせく(齷齪)と

塚本邦雄漢字さへ制限されて冬に入り齷齪と

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1612: 液化してゆく

塚本邦雄革命歌作詞家に凭りかかられてすこ

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1611: かえる港の

塚本邦雄ダマスカス生れの火夫がひと夜ねて

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1610: それ以後の

塚本邦雄それ以後の曇天つづき不可觸の屋上

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1609: 待望論など無縁

塚本邦雄空港伊丹キオスク脇の屑籠に正體も

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1608: わが胸中にふぶき

塚本邦雄血紅(けつこう)の魚卵に鹽のきら

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1607: 知らぬが花

塚本邦雄寒滿月おもへばその日鮟鱇(あんか

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1606: 退屈のきわみ ~2016年5月分のカレンダー

塚本邦雄正述心緒の心緒疾風(はやて)にな

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1605: 空耳にふと

塚本邦雄飢ゑすなはち魂にしひびくことわり

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1604: 冷やかな言葉

塚本邦雄ありもしないあしたが見えながら言

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1603: 一日の果てに ~2016年4月分のカレンダー

塚本邦雄人參嚙みて子にふくまするうら若き

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1602: 透きとおりつつあれば ~ユネスコ無形遺産の美濃和紙

塚本邦雄父とわが歩調齟齬してそのままに寒

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1601: 永久に愛し ~2016年3月分のカレンダー

塚本邦雄アッシェンバッハわがうちに生き寒

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1600: ときすでに過ぎ

塚本邦雄黄落ののちの紅落うつそみの黑落の

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1599: 未来へ

塚本邦雄かへりこぬ牡の鵞鳥をにくみゐし少

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1598: 林のかげで説く微分積分

塚本邦雄シャンパンの壜の林のかげで説く微

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1597: 光るひそやかに

塚本邦雄傷つきし牡蠣薄光るひそやかに武器

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1596: 未生以前 ~来年の2月分のカレンダー

塚本邦雄かなしみのすゑに澄みゆくいのちぞ

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1595: 聖・銃器店

塚本邦雄褐色の獵銃あをき拳銃とあひ觸れて

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1594: 生けるバルバラ

ふたたび、塚本邦雄『日本人靈歌』最終章「

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1593: 一塊のかなしみを

塚本邦雄霜月の木通(あけび)むらさきちち

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1592: 死せるバルバラ

塚本邦雄の『日本人靈歌』中、最終章「死せ

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1591: 危機かさなり

塚本邦雄貝賣りの手に貝類の無色の血 革命

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1590: ラ・マルセイエーズ

塚本邦雄ラ・マルセイエーズ心の國歌とし燐

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1589: ははと笑い立ちつくす

塚本邦雄孤兒院へあたらしき孤兒、暗紅の風

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1588: 半生にいくたり ~京都久多

塚本邦雄夕霜に映ゆる射干玉(ぬばたま)そ

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1587: 創るべし ~Calendar 2016年1月

塚本邦雄冬のダリアの吐血の眞紅 おほきみ

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1586: なすこともなきひるさがり

塚本邦雄立冬のなすこともなきひるさがりひ

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1585: 安逸

塚本邦雄外より覗くわが夜の室に發光し安逸

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1584: 不意にあやうし

塚本邦雄うちつけに生とどこほるおもひあり

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1583: いささか憂へ

塚本邦雄秋ふかくうつそみ熱しいつの日に翡

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1582: どこで乘り換へるのか

塚本邦雄霜天のひかりするどく刺さり來てわ

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1581: つかのま

塚本邦雄女童(めわらは)にめぐりあふべき

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1580: さびしきよろこびの禁煙車

塚本邦雄晚秋の霜消えぎえに旅行くとさびし

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1579: ここも明日

塚本邦雄聖母像ばかりならべてある美術館の

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1578: ほのぼのと

塚本邦雄イエスに扮したりけるイエス霜月の

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1577: さえずれる一群の中さえずらぬ一羽

塚本邦雄囀れる一群の中さへづらぬ一羽あら

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1576: ただ秋のかぜ

塚本邦雄三十一日間の日記を創作し、塚本(

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1575: ちちのみの

塚本邦雄戀にやぶれたるちちのみの父上の秋

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1574: たましひ遊ぶ

塚本邦雄火の星のふふめる酸味 晩秋のここ

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1573: 心車輪のごと

塚本邦雄枯るる蓬生(ともぎふ)口紅ほどに

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1572: 風を踏み訪い

塚本邦雄ともにガルシア・ロルカを聽かむ紅

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1571: のこすべきなにありやなしや

塚本邦雄遺すべきなにありや秋のほそり陽に

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1570: しぶしぶ

塚本邦雄柹の木のほかに樹知らず仲人はジャ

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1569: 惡名が奔らむ

塚本邦雄紅葉(こうえふ)映すべき黑漆の大

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1568: 漂いて

塚本邦雄魔女といはむにはほどとほしきぬぎ

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1567: 愚かしき一日

塚本邦雄卑怯者と云はれてはつと立上がり茶

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1566: 刻刻を老ゆるわれ

塚本邦雄秋ふかくふかくなりつつ遠緣(とほ

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1565: 群青の

塚本邦雄聖心女學院前過ぐるときわれの群靑

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1564: ことば優雅に

塚本邦雄コスモス滿開なり腕白の二の腕に沃

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1563: 燗ざましののごとし

塚本邦雄世界戰爭勃らむとしておこらざる神

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1562: わが宇宙(コスモス)

塚本邦雄秋眞晝わが宇宙(コスモス)に水流

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1561: よろこびに隣り

塚本邦雄われの悅樂(よろこび)に隣りて全

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1560: 見失う環

塚本邦雄夕映の圓塔(ドーム)からあとをつ

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1559: 偶像

塚本邦雄人に飽きて入り來し畫展レダの繪に

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1558: 行つて引つかへす

塚本邦雄シヤンデリアの下まで行つて引つか

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1557: そらおそろしき退屈の

塚本邦雄白萩に灰色の月「左大臣實朝」とこ

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1556: 空白の出日本 ~ 「ジャック・オー・ランタン」のリトルワールド

塚本邦雄動脈を白葡萄酒がさかのぼりゆく夕

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1555: 考へる豚

塚本邦雄考へる豚なりき根の無い蘭科植物な

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1554: 身の底に

塚本邦雄曼珠沙華のきりきりと咲く野に立て

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1553: ずたずたの

塚本邦雄野分は北北東へましぐら屋(や)の

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1552: うすれつつ、透かしつつ、えにしもあらず

塚本邦雄蜉蝣(かげらふ)と燈と秋霧とうす

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1551: われもまた衆愚の一人

塚本邦雄こころなきわが繪の水にナザレ人(

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1550: 死後はいさ

塚本邦雄神無月深夜おもへばわが街に藍靑(

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1549: 朱き絵の硝子窓 ~生駒聖天で獅子閣

塚本邦雄月光のとどかぬ街をゆきかへるがら

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1548: こころにもあらざるを

塚本邦雄奈良も旱なれどつゆけき心もて過ぐ

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1547: うすき日殘る

塚本邦雄月は東うすき日殘る神無月(かみな

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1546: 群靑の十月

塚本邦雄殺したい奴が三人ゐて愉しとりかぶ

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1545: 肉(しし)ふとり、垣爛(ただ)れ、死後に聽く

塚本邦雄桔梗濃し神を選ばば七人のユダを宥

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1544: 愕然と思ひ

塚本邦雄愕然と思ひおよべばシンデレラ深夜

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1543: われにまさるわれ

塚本邦雄われにまさるわれの刺客はあらざる

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1542: 音もなく

塚本邦雄音もなく牡蠣啖(くら)ひゐる家族

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1541: こころぞさわぐ

塚本邦雄秋冷のこころぞさわぐこの世よりあ

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1540: 眞紅(まくれなゐ)の眞實

塚本邦雄われもこの國も不安に狎れむとし鶏

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1539: 脫出したし

塚本邦雄姦淫は母もつことにはじまりて酢の

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1538: われに二人の神

塚本邦雄ちちとははわれに二人の神います透

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1537: 溶けゆくダリア

塚本邦雄長子偏愛されをり暑き庭園の地(つ

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1536: 還り來しものも忘れられ

塚本邦雄アヴェ・マリアの忘れゐし節(ふし

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1535: 人に渇

塚本邦雄白く曇れる滅紫(めつし)の葡萄と

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1534: しるしの下に

塚本邦雄赤きアポロのしるしの下に若者は給

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1533: 縦横無尽とか

塚本邦雄秋ふかきものの氣配やわが母のかな

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1532: あしもとに秋

塚本邦雄秋風が鬱の顱頂をかすめたり「一旦

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1531: 過ぎゆく

塚本邦雄おそらくはつひに視ざらむみづから

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1530: 季(とき)過ぎて

塚本邦雄離住(かれず)みに經たるいくとせ

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1529: 見るともなく見

塚本邦雄老醫師の霞める目もて空蟬のごとい

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1528: たましひの君ら

塚本邦雄たたかひに果てたる若きたましひの

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1527: 曼珠沙華の

塚本邦雄戰後戰後戰後、戰前また戰前、をの

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1526: こころ千々(ちぢ)に

塚本邦雄秋風の心をうつす鏡石この清ら石ま

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1525: 連なりつ

塚本邦雄夫婦と犬つめたき葡萄かこみをり 

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1524: ちまた行く

塚本邦雄玉蟲買ひて吾子(あこ)は晩夏のち

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1523: こころさわぎ、Y字路で剽

塚本邦雄子の惡意徐々にそだちてかぎろひの

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1522: 白露にて

塚本邦雄白露(しらつゆ)にてのひらおもし

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1521: ほのかにははつかにににて

塚本邦雄月光の中より垂れて鞦韆(しうせん

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1520: ふかく納め

塚本邦雄ゆりかごで覺えし母國語の母音五つ

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1519: ゆくえ知らず

塚本邦雄今日こそはかへりみなくて刈り拂ふ

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1518: いつわりて過ぎ

塚本邦雄いつはりて壯年(さかり)すぎなむ

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1517: かの日より

塚本邦雄天國の藍のアルプス夏いかに秋いか

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1516: 憂きわれ

塚本邦雄夏終るべし夜の水に沒しつつある形

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1515: 夏果つる

塚本邦雄私財蕩尽夏果つるとて大伯父は蘆に

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1514: 終りを告げて ~ ムービー「夏のおわり」

塚本邦雄「すみやかになせ」と聞きたり雨中

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1513: あはれ停れ

塚本邦雄胎児いだくかたちにかがみ八月のあ

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1512: 婚礼のごとし

塚本邦雄八月の森、いたましき婚禮のごとし

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1511: 知己と

塚本邦雄供華(くげ)のあまりの一莖なれば

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1510: 夏負けの

塚本邦雄白粥の椀ささげつつ息はずむわれや

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1509: あかあかと悲し

塚本邦雄昭和三十二年八月 螻蛄(けら)のご

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1508: こころの遊び

塚本邦雄「熱月(テルミドール)」などと名

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1507: 処暑

塚本邦雄人の子の父人の子の母を擁き骨より

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1506: 目つむればこの世

塚本邦雄夏過ぎてひらく希臘(ギリシア)の

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1505: 夏のなごりの

塚本邦雄晩夏臙脂の光の中に渇きつつおもふ

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1504: 熟睡してなお

塚本邦雄炎天に葡萄のたぐひ鬻(ひさ)がれ

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1503: 記憶のかけら

塚本邦雄藍の蝙蝠傘(かうもり)さしかけら

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1502: みのおわりながら川

塚本邦雄鳥の聲澄むみのをはりながら川  

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1501: 光待ち

塚本邦雄萬葉(まんえふ)のみどりさやけき

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1500: 別るべし

塚本邦雄泪、肉桂の香を帶びつつあり 別る

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1499: 過蜜の夏 ~ ムービー『祇園祭後祭宵山の日』

塚本邦雄「クラリネット五重奏曲」警笛に寸

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1498: 酷似する日日

塚本邦雄死者が遺せしシーツのごとき夕空が

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1497: 忘れず

塚本邦雄御影石切りいだされてうちつけに烈

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1496: ヘリンボーン

塚本邦雄氷囊のぬるきしたたり白馬を冷せし

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1495: ひとときの夏

塚本邦雄詩人たることはさておきボクサー犬

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1494: 朦朧と映りあい

塚本邦雄平和祭に行かざりし夕つ方あつき息

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1493: うれしのの

塚本邦雄夢にさへ搖るる山百合谷かげの一夜

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1492: 去年もこの刻

塚本邦雄あかがねいろの油蟬わが背後にて歔

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1491: いやはての

塚本邦雄炎天に垂るる鞦韆(しうせん) 眸

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1490: ちよろづのいくさ

塚本邦雄雨ふりだすその遠景に母と百日紅(

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1489: ふはふはと

塚本邦雄平和記念ドーム觀に來て老婆たちふ

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1488: まだ見ぬ他界

塚本邦雄象の膚(はだ)灰色に濡れいまだ見

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1487: みじかき夏その

塚本邦雄姉は細りつつ「さごろも」を読み飽

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1486: 夏もよし

塚本邦雄夏もよしつねならぬ身と人はいへた

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1485: 閒歇性平和症候群

塚本邦雄愛にこそ女(をみな)も死なめ澤桔

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1484: 翳れる

塚本邦雄八月の死火山の尾根ちかぢかと兵士

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1483: ころざし絶つ

塚本邦雄髪洗ふ水が腕(かひな)をつたひつ

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1482: 誰(た)がために

塚本邦雄愛をこばむその頭(づ)ジュピテル

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1481: 美しきひとが住み

塚本邦雄歌垣の心(うら)安(やす)らけく

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1480: よそなる夏の夕まぐれ

塚本邦雄熱風の一日(ひとひ)の天は群靑に

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1479: とどまらぬ

塚本邦雄麻の葉形の座布團を出せ五十年前の

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1478: その夜より快晴

塚本邦雄愛戀を絶つは水斷つより淡きくるし

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1477: 逆さ文字

塚本邦雄蒼向日葵かがみにうつる脚長し奔れ

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1476: 宴の歌

塚本邦雄十階の宴(うたげ)の歌がこの世と

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1475: こよいひらめきし

塚本邦雄母のいつくしみしたたらす炎天に斷

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1474: 宵あさく ~祇園祭後祭宵山

塚本邦雄蟻、ピアノの鍵(キー)をあゆめり

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1473: なつかしの

塚本邦雄火に投げし桔梗の縹(はなだ)一瞬

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1472: 手のひらの太陽線

塚本邦雄信樂六郎太(しがらきろうらうた)

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1471: もう飛ぶまい

塚本邦雄十日留守にせしヴェランダの夕旱も

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1470: 黒蝶のゆくしるべ

塚本邦雄夜會の燈(ひ)とほく隔ててたそが

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1469: アリス

塚本邦雄「首をちよんぎつてしまへ」と女王

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1468: 群をなさざること

塚本邦雄男たるは群(むれ)をなさざること

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1467: 平和にかかわり

塚本邦雄われの危機、日本の危機とくひちが

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1466: 人がまた遠ざかる

塚本邦雄額白(ぬかじろ)の馬は有(も)た

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1465: 天國てふ檻

塚本邦雄梅雨明けてまづ近景に母國よりのが

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1464: 剪りつくし

塚本邦雄靑芒(あをすすき)ふれてこの指血

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1463: あそびせむとや

塚本邦雄鐡鉢に百の櫻桃(あうたう)ちらば

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1462: 百夜の媚

塚本邦雄かなしけれ白夜(びやくや)白衣(

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1461: その日の夏を

塚本邦雄後(のち)の月照る水の上(へ)に

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1460: アダジオの死のすれちがい

塚本邦雄合歡(ねむ)の花見ずてあり經(ふ

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1459: いつも何か

塚本邦雄尼僧帽(コルネット)鰭ふる尼僧 

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1458: ひもすがら雨

塚本邦雄避雷針の反映(かへ)すするどき閃

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1457: 降りゆく安息日

塚本邦雄霖雨しづけき獸園に今日めぐりあふ

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1456: さみなしにあはれ

塚本邦雄花合歡(はなねむ)は實をきざしつ

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1455: 失墜の

塚本邦雄文月(ふづき)シャワーの銀のしぶ

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1454: 花屋とざせ

塚本邦雄朝(あした)より風吹き荒れて七月

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1453: 七月の墓碑

塚本邦雄おほぞらを父のこゑ過ぐ七月の墓碑

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1452: 水無月のたまゆら

塚本邦雄白罌粟のみのるは見つつ水無月のた

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1451: 伴侶

塚本邦雄靑嵐ばさと商店街地圖に山川呉服店

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1450: おろかに暑し

塚本邦雄生きのびて癡(おろ)かに暑し火喰

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1449: 昇る人一人

塚本邦雄空梅雨に深井の水の香の昇る人一人

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1448: 過ぎてかえらぬ

塚本邦雄くちなしの花のをはりの街に見し喪

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1447: 立志いな

塚本邦雄ヴィスコンティの遺産數億 あぢさ

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1446: なみだはみづうみの岸の白波

塚本邦雄長者原出てみなづきの木の閒より最

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1445: 往きて住みなむ

塚本邦雄圓塔のある街にまたかへり來しつば

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1444: こころの夏至

塚本邦雄夏至の夜の孔雀瞑(つむ)れる孔雀

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1443: 父に肖(に)ざる

塚本邦雄父に肖ざる詩才おそらく亡き母はあ

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1442: 日常に

塚本邦雄涙もて一人はおかむほととぎすほの

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1441: 露の世に

塚本邦雄死なざれば名もなき男露の世にほと

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1440: 腐臭ただよひ

塚本邦雄旱天の螢やあはれ背を割りてあふる

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1439: なみだふる

塚本邦雄春の日はたちまち通し枇杷の實をす

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1438:

塚本邦雄榮光喪失(エクリプス)てふ言葉あ

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1437: こころ浅くして

塚本邦雄こころ浅くして六月の花楓あまたを

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1436: 待てばかならず

塚本邦雄螢籠に死せるほたるはともりつつに

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1435: エヴィアン水を

塚本邦雄くちなしの實煮る妹よ鏖殺ののちに

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1434: 水銀色の雨

塚本邦雄つたへてよ流離(りうり)の母はは

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1433: 六月の水を

塚本邦雄靑年に晚年ありて六月の水をしきり

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1432: 六月のうつそみ

塚本邦雄すみやかに月日めぐりて六月のうつ

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1431: 梅雨の靴臭う暗がりに

塚本邦雄ぬばたまの黑(ネロ)の紫陽花 死

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1430: つゆ至る

塚本邦雄無用ノ介の明眸ひとつ 星月夜には

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1429: 杞憂くせ

塚本邦雄砲火にてあたためし地の収穫を賣り

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1428: 思いはかなき

塚本邦雄六月、マルセーユの荷揚人足のラン

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1427: はるけく六月の

塚本邦雄なんぢ憎めりしもはるけく六月の眞

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1426: むきつつおもうべきこと

塚本邦雄六月は明日の花屋に緊縛をとかれて

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1425: ああうらがえる 

塚本邦雄輸卵管なめらかにある新綠の夜の溫

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1424: くらくらと

塚本邦雄言葉は神としいへどさみだれの犀川

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1423: 樹々の間を

塚本邦雄われを撃て麥秋のその麥の間を兵士

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1422: 末路おもいて

塚本邦雄ひとよ初夏の別離再會行き違ひ老母

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1421: やすらぎもはや望むなし

塚本邦雄きつとたれかが墜ちて死ぬからさみ

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1420: あらぬ世の

塚本邦雄あらぬ世の文借を済(な)すごとき

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1419: たのみの綱の

塚本邦雄飮食(おんじき)の思ひはかなき靑

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1418: たましいの袋小路

塚本邦雄稀には死を念ふ その刻たましひの

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1417: 袋小路のさきに

塚本邦雄袋小路の肉屋に妻は肝臓と舌を約せ

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1416: 視線のいらいら

塚本邦雄麥秋の芒(のぎ)の視線のいらいら

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1415: 百あまりくれない

塚本邦雄神官装束お仕立處すぎむとし須臾松

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1414: 忽然として裂帛

塚本邦雄初夏のあやふきとびら烈風に煽られ

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1413: コーダのごとし

塚本邦雄柹の花顱頂(ろちょう)にこぼれこ

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1412: ワース・ハーフ

塚本邦雄わが埋葬ののちにかがやき 髪なせ

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1411: ゆらゆらと

塚本邦雄誰の死後 否 夜の桐の花群に樂(

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1410: 火星にもひとり

塚本邦雄菖蒲一束わがしかばねをおほはむに

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1409: 花終りたり

塚本邦雄はだしにて犬連れありく三度目の亭

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1408: ここを過ぎれば

塚本邦雄極道と呼ぶ華麗なる惡名にわれはは

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1407: 散り果つるまで

塚本邦雄まどろみの七、八分の白晝のその閒

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1406: 世には世の

塚本邦雄歌はむとしてやすらへり歌あらぬ世

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1405: 五月、ブロブディンナグ国に

塚本邦雄壜の辣韮(らつきよう)天に首よせ

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1404: 五月なすなき日日

塚本邦雄木苺の五月なすなきわが日日に沓を

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1403: わたる世

塚本邦雄平穏無事に五月過ぎつつ警官のフォ

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1402: ふときざす

塚本邦雄五月も制服黑き警官、車掌、火夫そ

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1401: 母の日は

塚本邦雄母の日はたちまち昏れて水中の鼠が

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1400: 青は五月の色

塚本邦雄男鏖殺されてしづけき夜の五月花靑

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1399: 待ちかぬる皐月

塚本邦雄心毒はしづかに六腑めぐりをり若草

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1398: 奔り奔つて新綠に

塚本邦雄ところ得ざるはわれのみならず百束

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1397: 花それ以後の空

塚本邦雄戰争(いくさ)勃らざるもおそろし

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1396: のぞみなきにあらず 否

塚本邦雄絶交のひだりの頬にすれすれに湖國

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1395: そのたのしみは先に

塚本邦雄菖蒲湯ぬるし五分沈まば死に得むに

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1394: たちどころにまた五月

塚本邦雄たちどころに麥粒腫(ばくりふしゆ

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1393: 五月うとまし

塚本邦雄他人の葬儀三つつづきてうそ寒き五

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1392: 聖母月

塚本邦雄思想すれちがふひびきにわが抱く嬰

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1391: ゆく春や

塚本邦雄黙(もだ)せどもくちびるさむしま

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1390: 南淵先生に出会った日

塚本邦雄あかときに零(ふ)るはフォーレか

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1389: さざなみの空間

塚本邦雄ディヌ・リパッティ紺靑の樂句斷つ

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1388: 田園は新しいレンズで

塚本邦雄幻視街まひる昏れつつ賣る薔薇の卵

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1387: いささかの歓び

塚本邦雄俎に雉子(きぎす)の肝のむらむら

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1386: をとめきたりてをときめきと読み違える石舞台で

塚本邦雄窈窕たる処女(をとめ)きたりて四

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1385: サクラさよなら

塚本邦雄すでに初夏(はつなつ) つらつら

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1384: 青雲のこころざし、なつかし

塚本邦雄死語としてかつ詩語として「靑雲の

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1383: 花色の海

塚本邦雄見ぬ世はや花色の海わがために睡り

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1382: おわりの花の

塚本邦雄花傳書のをはりの花の褐色にひらき

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1381: まひるとあひる

塚本邦雄まひる金環蝕寂けきを咒ひつつ逆さ

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1380: ニッパーのいる風景

塚本邦雄赤貧嗤(わら)ふごとしといへど花

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1379: すぎゆきとゆきすぎと

塚本邦雄鍵孔から覗けば黑きてのひらにすき

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1378: そらみつやまと

塚本邦雄楚辭はわがこころを超ゆる春暮れて

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1377: 平和ののちの四月

塚本邦雄河馬の背に小禽あそべりおそろしき

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1376: みだりなるか

塚本邦雄核家族 今日のみならぬ寒食(かん

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1375: ブリキの

塚本邦雄優しき歌選りて敎ふる日日の吾子よ

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1374: ご近所の桜を振り返って (2)

塚本邦雄秋篠月淸集巻頭の「春」の字にあゆ

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1373: 天に墜ち

塚本邦雄出雲簸川郡(ひのかはごほり)に泊

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1372: 含羞草(ミモザ)

塚本邦雄塙生花店代替りこのごろの含羞草(

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1371: おとづれて春

塚本邦雄鬱金櫻咲ききはまれりカリグラ傳惨

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1370: なべて太古の春

塚本邦雄うすべにの晴衣(はれぎ)の老女四

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1369: ひしひしとわれを去り  ~京都府立植物園

塚本邦雄春月赤き宵宵にして孤獨なる下婢(

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1368: 半木(なからぎ)の道

塚本邦雄花の夜の博物館にもののふが甲冑の

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1367: 先細りの「花」か

塚本邦雄春寒料峭、文(ふみ)書きさして子

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1366: つたえがたきよろこび

塚本邦雄春の港の袋小路の白壁の落書LUC

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1365: 窓、窓、窓・・・

塚本邦雄受難週聖句吊すとこの夕べ神父が鐵

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1364: フラフラと

塚本邦雄天に墜ちゆく揚雲雀わがたましひは

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1363: 花曇り三日つづき

塚本邦雄われの悲運にひそかにつながりて春

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1362: 聖四月

塚本邦雄聖四月いま濡るる公園、死にむきて

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1361: 明治の桜

塚本邦雄遠ざかりつつちかづける死ぞ春の霰

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1360: ありし日の

塚本邦雄歌ありし日の夕つかた望みける山櫻

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1359: さくらとなる刻に

塚本邦雄夕ざくら夜さくらとなる刻にしては

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1358: 咲くも咲かずも

塚本邦雄はしきやし生駒郡(いこまごほり)

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1357: 花見にゆけ

塚本邦雄母に示す青岸渡寺の護符一ひらこれ

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1356: 桜を見たうれしさに写真をしくじる

塚本邦雄大佛殿晝のたそがれ黑絹(こくけん

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1355: 春はやく

塚本邦雄突然にわが寝室をよこぎりてまぼろ

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1354: 花の無い昨日明日

塚本邦雄人さらひ去るや木賊(とくさ)の浅

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1353: 花と鹽と蠍の春とは

塚本邦雄春季大掃除二階のラジカセのイゾル

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1352: あなたは

塚本邦雄父よあなたは弱かつたから生きのび

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1351: 兩のてのひらが溺死寸前

塚本邦雄洗面器に漬けたる兩のてのひらが溺

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1350: 恥うつくしき日日は過ぎ

塚本邦雄イエスは父に先立ちたるかおくれし

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1349: 早春の

塚本邦雄父は悲愴なりとや春の夜の薄荷倉庫

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1348: はしきやし世界

塚本邦雄自動車廢棄場に春雨 はしきやし世

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1347: みち往くさ

塚本邦雄まひるまの渇き猩猩緋(しやうじや

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1346: ジェルミ

塚本邦雄沈丁花 消し忘れたるテレヴィジョ

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1345: パンクす

塚本邦雄自轉車パンクす大和高市郡桃花鳥野

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1344: あからひく加賀・・

塚本邦雄賄賂(まひなひ)とせむには淡しあ

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1343: 一抹のあわれみを

塚本邦雄水貝のにがみたまゆら あやふきに

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1342: うしろむきに走る

塚本邦雄あたたかき風をはらめる帆船の水夫

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1341: 平和への祈り ~鎮魂の思いをこめて

塚本邦雄暗い沖にひびける唄はハレルヤのか

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1340: 今さらの2月まとめ

塚本邦雄高度千メートルの空より來て卵食ひ

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1339: 花のにおいする

塚本邦雄春寒のいたむみぞおちややふとりぎ

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1338: われの姓

塚本邦雄惨劇つづるべき原稿用紙八百字詰(

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1337: これっばかりのしあわせに

塚本邦雄梅月夜一歩あやまつときめきのこの

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1336: 啓蟄の

塚本邦雄おそろしき地球の外へ啓蟄の蜥蜴く

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1335: 明日の世界を

塚本邦雄石に坐し明日の世界を彈きいだす冷

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1334: 四日のモモは、十日の菊のたぐい

塚本邦雄靑春のいまありてなき忘れ霜サキと

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1333: にくむ三月の

塚本邦雄雨衣の膜へだててにくむ三月の市電

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1332: なべてまづしく

塚本邦雄ものなべてまづしくうるみ天國のご

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1331: はや三月

塚本邦雄連雀のはたと失せたる三月のあした

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1330: 鼻すりよせ

塚本邦雄砲塔にまたともる燈(ひ)よ かず

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1329: 冷水に面し

塚本邦雄冷水に面しづめて瞠(みひら)けり

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1328: 底なる玻璃(はり)の

塚本邦雄きさらぎの薄暮童女がくりかへす軍

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1327: まれに無為の刻

塚本邦雄神曲を読む無為の刻稀にしてされば

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1326: みだれみだるる

塚本邦雄さらばゴヤ畫集は焚かむきさらぎの

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1325: 立志のむかし

塚本邦雄はるかなるかな立志のむかし餘寒永

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1324: 切れつつ冴えつ ~ きょうは猫の日

塚本邦雄三句切れ切れつつ冴えつ西行よりか

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1323: めざむると

塚本邦雄獻血の血に死者の脈めざむると き

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1322: きさらぎの水さかまきて

塚本邦雄地下工事の赤き湧水溜まりつつ二月

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1321: まつるべきものわれにあたえ

塚本邦雄雛祭祀(まつ)るべきものわれにあ

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1320: 二月のピカレスク

塚本邦雄武者隠し窓に二月の陽がかげり『ガ

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1319: 二月二人

塚本邦雄二月二人の底に眞紅の井戸光りカン

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1318: 菓子食いて眠らむ

塚本邦雄あなうらを刺す靴の釘なめらかに光

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1317: 美しき飄(はやて)ここに

塚本邦雄きさらぎの娶り何をかめとりたる美

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1316: 二月星

塚本邦雄二月、われの嫌悪するものえせ隠者

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1315: 酸化鉄板の間で

塚本邦雄婚姻の父母のそのかみ淡つけく雪は

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1314: うつくしき人幾人

塚本邦雄あるかなきかの記憶の裾にひろがり

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1313: このへんが潮時

塚本邦雄戀もこのへんが潮時近江より若狭は

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1312: 夢の内外

塚本邦雄踏み出(いだ)す夢の内外(うちそ

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1311: 二月きたりて

塚本邦雄盞結(うきゆひ)の二月(きさらぎ

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1310: ここをあゆめり

塚本邦雄二月盡うはさのたねは追儺(おにや

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1309: 二月の風

塚本邦雄愕然たるわがものわすれ電線に雨滴

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1308: 聖二月

塚本邦雄立春の空酢の色に樂器店までのかを

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1307: 藥種店奥透けて

塚本邦雄子の目藥買ふ藥種店奥透けて硫酸の

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1306: 今日はひとの身 ~旧廣野家住宅「かどや」~

塚本邦雄撃たれしアラブ靑年の掌(て)が黒

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1305: あすは立春

塚本邦雄拉(ひし)がれし日日の睡りのすゑ

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1304: 新年の風

塚本邦雄かの國に雨けむる朝、わが胸の深き

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1303: 人ならざる人と

塚本邦雄歌はざる或る日のこころ大寒に群靑

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1302: こころさわぎはじめ

塚本邦雄死海寫本三日つづきの夕凪にすなは

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1301: 死海は

塚本邦雄死海附近に空地は無きや 白晝のく

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1300: わたしも水甕座

塚本邦雄過去帳に書かれざれども設樂(しだ

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1299: ひつじ年なので

塚本邦雄一月の芒そよげり寒(さむ)や寒(

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1298: 結論は

塚本邦雄とほきいくさとおもひゐたるに虹鱒

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1297: 雲母坂、畷橋、六白屋、みな京都

塚本邦雄われを父かと尋ぬる男兒あらばあれ

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1296: けじめあやしい

塚本邦雄君と貴様のけじめあやしき冬ひでり

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1295: わが半生の穢

塚本邦雄杉群(すぎむら)に雪光りふるおそ

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1294: 名前は”つう”

塚本邦雄愛に溺るる夜夜(よよ)のよすがや

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1293: いつかわれ欠け

塚本邦雄七種粥の薺缺きたり食卓の一角のわ

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1292: 綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)

塚本邦雄血紅の綾羅なびきてあひつどふ人と

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1291: 大寒

塚本邦雄めくるめく過去あればなほ愕然と緑

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1290: 太郎を眠らせ太郎の屋根に雪ふりつむ

塚本邦雄明日は一家離散すべきに六郎を眠ら

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1289: ありてなき

塚本邦雄雪の夜の浴室で愛されてゐた黒いた

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1288: 牡丹のうえを過ぎゆく

塚本邦雄寒牡丹咲くとて立つて見に出づる娶

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1287: 凍ててたまかぎる

塚本邦雄昭和六十四年一月先輩の柩ひきずる

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1286: なお、室生寺

塚本邦雄こころざしも千差萬別室生寺のしや

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1285: 心にトリコロールかかげて (3日目)

塚本邦雄火藥庫に近き橄欖(オリーヴ)樹林

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1284: 心にトリコロールかかげて (2)

塚本邦雄旅終る二人となりてをしみあふ植民

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1283: 心にトリコロールかかげて

塚本邦雄三色旗 その色・色の閒隙に待ち伏

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1282: まぼろし寒林

塚本邦雄聯立方程式のまぼろし寒林の遙かに

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1281: 雪白の

塚本邦雄雪白の紙一かかへまじへたる塵芥焼

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1280: 突如ときめく

塚本邦雄靑果店突如ときめくしきたへの衣川

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1279: 明日ヴェルレーヌが死去

塚本邦雄一月十日 藍色に晴れヴェルレーヌ

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1278: 雪ちかき

塚本邦雄雪ちかき野は劇場のごと昏れつ ま

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1277: ほのかなる

塚本邦雄鶺鴒のありし石過ぎ戀の刻過ぎたり

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1276: さあればこそ

塚本邦雄水甕座生まれは寒のさなかとかされ

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1275: 年始め

塚本邦雄八方破れの年始たれをか招くべき鍋

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1274: 新聞休刊日

塚本邦雄愛犬ウリセスの不始末を元旦の新聞

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1273: 元旦の

塚本邦雄元旦の素戔嗚神社御手洗(みたらひ

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1272: 本年もありがとうございました。

塚本邦雄欲しきもの迦陵頻伽の風切羽などと

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1271: 光線の圧力におされてあと一日

塚本邦雄海鼠(なまこ)買ひに出でてそのま

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1270: なにものも地上にあらぬ

塚本邦雄屠殺場の黒き凍雪(いてゆき) 死

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1269: 来年のカレンダー12月 (と、おまけのヒツジ)

塚本邦雄父に喚ばれしかな仔羊の皮張れる椅

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1268: だれが笑う来年のカレンダー11月

塚本邦雄天使キャラメル廣告塔に晝死せる天

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1267: 夜もすがら

塚本邦雄磔刑の釘うつひひき夜もすから 死

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1266: 来年のカレンダー9月

塚本邦雄嘘つきの聖母に會って賽銭をとりか

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1265: イエスに

塚本邦雄憑(つ)かるる前に憑(つ)け繪の

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1264: 来年のカレンダー7月

塚本邦雄原子爐大内山に建設廢案となりにけ

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1263: のごとく

塚本邦雄仁清四季花鳥圖扁壺千萬圓ここに屍

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1262: 昔陽炎

塚本邦雄父よりも夭(わか)く死なむと希へ

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1261: 来年のカレンダー4月

塚本邦雄無疵(むきず)なる街やはらかにつつ

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1260: きみは事とす

塚本邦雄雪いまだ触れざるはがねいろの地(

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1259: 来年のカレンダー2月

塚本邦雄イエスゆらと無疵の腿のもの憂きを

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1258: 来年のカレンダー1月

塚本邦雄さむき睡りの中むらさきのほろほろ

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1257: 花らににじみ降る雪、さりげなき

塚本邦雄伊吹しろがねに映えつつくれなゐの

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1256: あとに冬草が

塚本邦雄低血壓のせゐとつぶやき知能犯きみ

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1255: ああそこの

塚本邦雄葛湯すするうつつに近くかつ遠く昔

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1254: こころざしくずれて

塚本邦雄こころざしくづれて廿歳(はたち)

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1253: 雪のふるものを

塚本邦雄わがふところに鶺鴒(せきれい)一

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1252: 雪の上、雪の下

塚本邦雄雪の上來しあたら長脛さやさやと杉

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1251: 何かがまじる

塚本邦雄煤、雪にまじりて降れりわれら生き

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1250: 冬に入るべし

塚本邦雄イエスの代價(あたひ)銀二十枚わ

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1249: 世にもうつくしき

塚本邦雄かつて孔雀を見しはいつの日雲母(

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1248: 『初雪』というには激しくて

塚本邦雄冬もみぢくろきくれなゐうたびとと

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1247: 今日の未知の部分

塚本邦雄今日の未知の部分 少女ら抱へゆく

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1246: 玲瓏として十二月

塚本邦雄玲瓏として十二月惨敗のラガー等燠

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1245: 十二の

塚本邦雄臘月のたのしみ二つ山茶花と「当方

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1244: 落ち尽くすまで

塚本邦雄臘月の月光うつそみに零(ふ)れり

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1243: 蒼き十二月の

塚本邦雄夢に母をよびしその咽喉斜(はす)

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1242: 命惜しむ

塚本邦雄のぞみて日本に生れしならず肉色に

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1241: 一度喰いたいカヤの実あられ

塚本邦雄「寝物語」は美濃と近江のさかひな

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1240: 二十一世紀まであゆみつづけむ

塚本邦雄芒原(すすきはら)足音消してあゆ

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1239: どこか違いどこかが同じ

塚本邦雄父あらば九十九 霜夜浅うして謡ふ

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1238: ひそかにすすむ

塚本邦雄市に肩ふれしはむかしうめもどき逆

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1237: 明日ある霜月

塚本邦雄初霜の近江故旧の姓はいさよみがへ

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1236: 霜月のよすが

塚本邦雄海彦は水葱少女(なぎをとめ)得て

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1235: 嶺に触れ

塚本邦雄こよひ巴里に蒼き霜ふり睡らざる惡

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1234: 勤労の安息日

塚本邦雄餘情妖艶の體を詠みつつ世は秋のす

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1233: 町駆けめぐり

塚本邦雄蝶墜ちて空氣さびしきあらがねの地

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1232: 淡き火花と

塚本邦雄咳(せ)けば淡き火花となりて飛び

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1231: 羊に色

塚本邦雄檻ぬれし夜はねむられぬ羚羊(かも

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1230: たましい遊ぶ

塚本邦雄霜月と鴨跖草(つきくさ)絶ゆる 

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1229: 除外例ある

塚本邦雄智慧熱の甥におくらむ星崎の沖の闇

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1228: 紅(こう)のまぼろし

塚本邦雄霜の香のほのかにわれの思へらく死

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1227: しかもけわしき霜月

塚本邦雄九年母のふつふつ苦し夕霜になにゆ

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1226: こえこもれるごと

塚本邦雄山河(さんが)のこゑこもれるごと

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1225: 霜は錫のひびき

塚本邦雄茄子紺の旅行鞄を鋪道までなべて鞄

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1224: 凛凛(りり)として

塚本邦雄萬象に今朝凛凛(りり)として霜白

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1223: 人を去り人を去らしめ

塚本邦雄人を去り人を去らしめて霜月にみる

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1222: 霜月の衢(ちまた)

塚本邦雄霜月の衢(ちまた)一瞬にくづるる

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1221: 忘られぬわれ

塚本邦雄忘られぬわれもてなすと人妻は炭俵

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1220: 紅葉散りおえて

塚本邦雄人をとことんまでうたがひてこころ

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1219: 秋終るべし

塚本邦雄秋もすゑつかたあがなはむ猩紅のか

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1218: ふわりと霜月の香

塚本邦雄なんぢ他生に袖ふりあひし一人てふ

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1217: さゐさゐしづみ

塚本邦雄霜月のさゐさゐしづみ新幹線食堂車

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1216: 何もないまどの中

塚本邦雄愛しつつまたちぎらずはありあけの

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1215: 酸漿(ほおずき)の皮の色

塚本邦雄霜月の雨薄明におとづれて無惨なる

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1214: ぜひ霜月の

塚本邦雄霜月の古書肆『黄金伝説』の背をさ

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1213: 文化の日の陽は

塚本邦雄文化の日の陽は白く照りマラソンの

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1212: 秋風す

塚本邦雄籠(こ)には眠らふ雉子(きぎす)

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1211: 秋のくれのこれより

塚本邦雄うぐいす二羽もとめきたりて秋のく

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1210: 秋がうしろ見

塚本邦雄月光の貨車左右より奔り来つ 決然

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1209: 秋風に去(い)に、秋風を行く

塚本邦雄ムスタキもはや秋風の市中(いちな

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1208: ほかにおもうべきことある

塚本邦雄太陽がちぎれちぎれに野分後の民衆

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1207: 秋をこもる罪とは何

塚本邦雄蛮声の従兄(いとこ)チリにて栄ゆ

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