黄葉に透く 〜祖父江

けさは一層冷え込んで職場までの道がいつもより長く感じられました。

一昨日は不思議な朝で、職場までの道すがら次々とネコに出会いました。
バス停までに2匹、電車を降りてから3匹、職場についてから部屋まで歩く間に2匹。

みんな同じようにジィーっとこちらを見ていました。
まるでずっとネコに見張られているようでしたが、今朝は寒さのせいか一匹も出会わず、そうなるとかえって寂しいものです。

祖父江、なお。
銀杏のライトアップを一枚だけ。
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ライトアップ! NOCTICRON 42.5mm

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ごめんなさい、パパさんをカットしました DP2Q

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物置小屋が好き! DP2Q

 黄葉(くわうえふ)に透くうすき肉人妻の一人はむかしむかしの蜻蛉(あきつ)  (塚本邦雄)

祖父江はイチョウだけでなく落ち着いたたたずまいのいい処でした。
あちこちに祠があり、墓地には旧軍の階級を記した墓石があり、道路わきに「日清・日露 戦捷」の碑もありました。(画像にリンクします)

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NOCTICRON 42.5mm

きのう書いた「芳香」つながりで思い出すのは、
むかし恩師からよく聞いた、子どものころに、自動車が来ると後を一生懸命追っかけて排気ガスの「芳香」を深呼吸してかいだ話でした。
たしかに、わたしが子どもの頃でもまだあの排気ガスには甘い匂いが残っていたように思います。

塚本邦雄から「香」の歌を引用して、
 石鹸積みて香る馬車馬坂のぼりゆけり ふとなみだぐましき日本
 石鹸に刹那薔薇の香うつされてこの風邪二十日(はつか)癒えざるべし
 燻製卵はるけき火事の香にみちて母がわれ生みたること恕(ゆる)す
 金星に何忘れ来し 歯科医院出て雨の香に口ひらく時

祖父江へはイチョウ撮りに行ったので、そちらの写真も。
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塚本邦雄「芳香領へ」(ポーラ文化研究所)の古書を購入しようとしたら郵送が大幅に遅れてしまいましたが、
遅れの原因は本屋さん側ではなかったのに、
購入元「ダイワブックサービス」は代金を無料にしてくれました。 (〔´∇`〕)

本のほうは博覧強記の塚本邦雄がにおいに関する植物、料理、文学などを延々と書いているのですが、
「体臭」にこだわっている様子などに彼らしさを感じました。

写真はなお祖父江。
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昨夜「火球」が見えたそうで、わたしも見たかった。

 とどまらぬ水の上(へ)の星いづかたに文章の火の花散り紛ふ  (塚本邦雄)

塚本邦雄の古書を買った顛末をあした報告することにして、同書にあった塚本の文を引用します。

 遠い未来において、映画に開発し得る分野があるなら、それは嗅覚に関する部分であろう。TVの層一層の精密化によって、各場面に香気と臭気を与え、あるものは尾を引き、ある時は刹那に消え去るよう、操作できるに相違ない。・・・・(「芳香領へ」)

これを書いたとき彼は薔薇や料理の匂いや体臭を思い浮かべているようですが、まさかギンナンのあの匂いは頭になかっただろうなあと想像しました。(でも動物由来の香水の一部は濃度が高いと悪臭ですけど)

祖父江で。
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NOCTICRON 42.5mm

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NOCTICRON 42.5mm

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NOCTICRON 42.5mm

泉鏡花のお勉強中です。
「泉鏡花評論集 夢のゆくえ」(戸田真樹著)を読んでいるのですが、知識不足で初めからつまずいてばかりです。
漱石が言及した「銀短冊」を青空文庫で探しましたがみつからず、
ネットでさがして篤志家がアップしていてくれたのを読み始めました。(サイトが再構築中らしいのでリンクは止めときます)

ネットは便利ですが、見つけたテキストが本物かどうか、誤字脱字はないかは確認できません。
青空文庫ほどシステム化されていると安心ですが、個人的に篤志家が入力したものはそれなりの注意を払います。
わたしのブログに引用している塚本邦雄の短歌も活字で確認できたものだけにしています。

愛知県祖父江で。
祖父江は日本有数のギンナン産地だそうです。
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溝 に渡した 通路がわりの板に踏まれて貼りついた落ち葉たち NOCTICRON 42.5mm

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赤ん坊のように小さな落ち葉がサトイモの葉にのっていた NOCTICRON 42.5mm

塚本邦雄
 歌はこころにもあらざるをうつくしきかなあつものの中の銀杏(ぎんなん)
 銀杏(ぎんなん)煮つつあるゆふつかたむらむらと西行傳の美辭數十行(すじふぎやう)

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だいじょうぶ、写真ににおいは写らない DP2Q